2019年2月14日 (木)

上田岳弘さん「ニムロッド」一人目の読者の言葉 支えに

  第160回芥川賞(日本文学振興会主催)に決まった上田岳弘さん(39)=「ニムロッド」(群像12月号)=と町屋良平さん(35)=「1R(いちラウンド)1分34秒」(新潮11月号)=が受賞を機に、心境の変化や作家生活を支えてくれた人々への思いを寄稿した。
  「作家になる人は時期がくればなる」。思春期の頃の僕は、過去にある作家がインタビューでそう言ったのを読んで、「そういうもんか」と素朴に納得していた。下手をすれば小説を書いていなくても、自然の流れでなるものかもしれない。そう思っていた節がある。元の発言をしたのは今回の芥川賞の選考委員の中のお一人だったから、受賞会見後の会合で直接ご本人にもこのことを伝えたら、腑(ふ)に落ちないような顔をされていた。いろいろと、僕は迂闊(うかつ)なんだと思う。
 さすがに一つくらい、小説を書き切らなければ作家にはなれないだろうと思い、一念発起したのが、20歳過ぎの頃。公募の新人賞の存在すら知らなかった僕は、初めての小説に取り組みながら、作品を誰に読ませようかと考えていた。そう悩むまでもなく白羽の矢を立てたのは、大
【参照:産経ー芥川賞に決まって 町屋良平さん、上田岳弘さん

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2019年2月13日 (水)

町屋良平さん(35)=「1R(いちラウンド)1分34秒」

  第160回芥川賞(日本文学振興会主催)に決まった上田岳弘(たかひろ)さん(39)=「ニムロッド」(群像12月号)=と町屋良平さん(35)=「1R(いちラウンド)1分34秒」(新潮11月号)=が受賞を機に、心境の変化や作家生活を支えてくれた人々への思いを寄稿した。
「 町屋良平さん…「好き」の気持ち まる子から」
 さくらももこさんが好きだ。昨年お亡くなりになったときは、なんともいえない、かなしいとも淋(さび)しいともいえない、形容しがたい気持ちになった。思えば、なぜさくらももこさんのことをこんなに好きなのかということすら、正確にはわかっていないのだった。
  インタビューに応じたとき「ご自身をちびまる子ちゃんの登場人物にたとえるなら?」という質問をいただいた。取材をうけるのがあまり得意でない自分は、(藤木かな…卑怯(ひきょう)だから…)などと一瞬考えたが、ふと思い直し「まる子ですかね」とお答えした。よくよく考えたらまる子の小賢(こざか)しいところや知恵の回るところ、しかし素朴なところはひたすら素朴で、物事の捉えかたが突然シンプルに感じられるところなど、まる子に似ているといえなくもない。ここまで書いてきてようやく気づいたのだが、まる子にはどのような人間もどこかで「自分に似ている」と思えるような、普遍的な「人格」というのが備わっているのかもしれない
【参照:産経ー芥川賞に決まって 町屋良平さん、上田岳弘さん

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2019年2月10日 (日)

平野啓一郎『ある男』が第70回「読売文学賞」の小説賞に

 第70回「読売文学賞」を読売新聞社が発表。小説賞には平野啓一郎『ある男』(文藝春秋)が選出された。同賞は小説を含む6部門で前年の最も優れた作品を選ぶ。その他の受賞者は以下の通り。
▽戯曲・シナリオ賞=桑原裕子「荒れ野」(「悲劇喜劇」18年5月号)/▽随筆・紀行賞=西成彦『外地巡礼 「越境的」日本語文学論』(みすず書房)/▽評伝・伝記賞=渡辺京二『バテレンの世紀』(新潮社)/▽詩歌俳句賞=時里二郎『詩集「名井島」』(思潮社)/▽研究・翻訳賞=古井戸秀夫『評伝 鶴屋南北』(白水社)。
 コメントは《平野啓一郎公式サイト》に。

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2018年11月 9日 (金)

綾辻行人氏が受賞ー第22回日本ミステリー文学大賞

 第22回日本ミステリー文学大賞が10月31日に発表され、作家の綾辻行人さんに決まった。また同賞の特別賞には文芸評論家の権田萬治さんが選ばれ、新人賞に辻寛之さんの「エンドレス・スリープ」が選ばれた。贈呈式は、来年3月22日、東京・内幸町の帝国ホテルで行われる。「日本ミステリー文学大賞」は、光文文化財団が主催する賞。ミステリー文学の発展に寄与した作家や評論家に贈られ、受賞者には正賞のシエラザード像と副賞の賞金300万円が与えられる。
綾辻行人 - Wikipedia

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2018年11月 1日 (木)

赤井都~アラブへ豆本の大冒険号~

  国際ブックフェアへ行ってきます!ゲストとして招待されました!
  アメリカから帰ってきてから、メールをいただき、日本が今年のブックフェアの招待国になったので、応募してみませんかとのこと。世界で三番目に大きなブックフェアで、入場者数などのデータも一緒にいただいたので、すっかりやる気を出して、しっかりと応募しました。審査の末、ワークショッププレゼンテーターとして招待されました。飛行機、ホテルでの滞在などが提供されます。5日間、子供向けの豆本ワークショップをします。
  
  女性や子供さんや家にいる時間が長そうなので、手作りのクラフトものは、きっと需要があるに違いない。
教育熱心なら、きっと本づくりは受けるに違いない。体に気をつけて、無理をせず、行ってきます。
  向こうでは着物姿でワークショップをします。そして、豆本がちゃぽんが、NHK Kawaii Internationalに取り上げ
られます。放送はパソコンやスマホでも見られるのでぜひ見てみて下さい。私は本放送の間は、ドバイの隣のシャルジャにいます。
言壺サイト)2018.10.2 No.151=アラブへ豆本の大冒険号~
<放送タイトルと日時>
放送回:#95『Next-Gen Magazines: These Are ZINEs!』本放送:11月2日(金)9:30,15:30,22:30,27:30 (28分番組)再放送:11月16日(金)9:30,15:30,22:30,27:30※世界各国の時差対応で1日に4回放送されます
※上記の時間は全て日本時間です
<放送の視聴について>
NHK World(※海外向けのNHKチャンネル、全編英語放送)におけるライブストリーミング放送で日本でも視聴が可能です。
NHK Worldホームページ・・・http://www3.nhk.or.jp/nhkworld/index.html国内ではオンラインでのストリーミング視聴が可能となっておりますので、放送時間に上記URLにアクセス頂き、サイト右上の「Live」という部分を
クリックして頂ければご視聴頂けます。
Live配信ページ・・・https://www3.nhk.or.jp/nhkworld/en/live/
上記のURL先からですと直接Live配信ページに行くことが可能です。
<見逃し視聴サービスについて>
 本放送日終了後から、オンデマンドサービスにより番組ホームページでも視聴が可能となります。
Kawaii Internationalホームページ・・・http://www.nhk.or.jp/kawaii-i/
トップページ上に写真サムネールがあり、その中にムラサキ色の再生マークがあります。
「VIDEO ARCHIVE」となっており、サムネールをクリックしていただけると視聴ページに繋がります。
パソコンはもちろん、スマートフォンでも視聴が可能です。※端末により視聴できない可能性がございます。

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2018年10月27日 (土)

穂高健一の「神峰山」(かみのみねやま)=10月25日に発売

   穂高健一の「神峰山」(かみのみねやま)は、中編小説集で、このうち「初潮のお地蔵さん」は、文芸同人誌「グループ桂」78号に特別寄稿しているもの。故人となった直木賞作家・伊藤桂一氏の門下生である縁による。とにかくよく調べて書いている。当初は同人誌に発表し、次第に商業出版になっていく過程を経た今は数少ないタイプの作家である。
穂高健一の新刊本「神峰山」(かみのみねやま)=10月25日から全国書店で一斉発売

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2018年10月15日 (月)

紗倉まなさんデビュー作「春、死なん」 鋭いまなざし

一般に小説を書く場合、自分よりも年少の人物に視点を設定したほうがハードルは低いといわれる。年長の人物を描くと、どうしても人生経験の浅さが文章の端々に出て、人物像が薄っぺらくなってしまうからだ。25歳の若い女性がはるかに年上の男性を描く。その心意気に感心しながらページをめくっていった。
《産経10月15日: 紗倉まなさんの文芸誌デビュー作「春、死なん」 生と性と死に寄せる鋭いまなざし

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2018年10月12日 (金)

女優・松井玲奈氏の小説『拭っても、拭っても』を「小説すばる」に

女優の松井玲奈 (27)が、自身初の短編小説『拭っても、拭っても』を執筆し、集英社の文芸誌『小説すばる』11月号(17日発売)で小説家デビューすることが12日、わかった。
 デビュー作は、広告代理店に務めるアラサー女性・ユリが主人公。半年ほど前まで変わった癖(へき)を持つ男性と付き合っており、理不尽にフラれたことが心の傷になっていたが、小さな、しかし確かな希望を持って前を向くまでの物語がユーモラスかつ切実に、瑞々しい筆致で描かれる。
 20日発売の読書情報誌『青春と読書』11月号では、はじめての小説執筆に関する松井のエッセイも掲載。自身の幼少期の思い出から始まり、小説のテーマを考えたプロセスなどをつづっている。
 『拭っても、拭っても』の試し読みは、17日午前10時に『小説すばる』公式サイトに掲載。松井は今後も同誌で執筆する予定となっている。
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2018年9月17日 (月)

保坂和志さん(61)『ハレルヤ』刊行

   ペチャ、ジジ、チャーちゃん、花ちゃん。作家の保坂和志さん(61)がこれまで自宅で飼った猫たちだ。昨年末、最後の一匹だった花ちゃんが旅立った。最新小説集『ハレルヤ』(新潮社)の表題作は、その愛猫との別れを描いている。とはいえ嘆き悲しむ物語ではない。「死んでもいなくなるわけじゃない。死は悲しいだけのものではないと、読む人が感じられればいい」。猫についての話はいつの間にか、小説論へとつながっていく。
 保坂さんの小説は、あらすじや感想を書くのが難しい。物語を推進するための事件は起こらない。著者自身と思われる「私」が作中であれこれと考え、一見するとエッセーのようで、でもやはり違う。そして、よく猫が登場する。
 「読んでいるときの『ああ、そうなんだ』が大事なんです。読み終わって忘れちゃってもいい。美術や音楽も一緒で、絵から離れると『見てない人にはうまく言えないな』ってことになるでしょ。読んでない人にも六割方の説明ができる、みたいな書き方じゃだめなんだよね」。文芸誌の連載論考で小説について長年考え続けた作家だけに、その言葉には実感がこもる。「理屈で読み過ぎちゃだめなんです。こっちは頭で書いてるんじゃなくて体で、全身で書いてるんだから」
 本書には、花ちゃんとの出会いを描いた九九年発表の小説「生きる歓(よろこ)び」も収録されている。この構成がうまい。花ちゃんのその後の十八年余の生を知った読者には、まだ子猫のころの描写に新たな意味が付加されて読める。<時間においてはいつも過去と現在が同時にある>という表題作中の言葉とも呼応する。
「最初から効果を考えていたわけじゃなくて、あった方が分かりやすいかな、という素朴な理由。でも置いてみたら、一冊を構成する作品になった」
 長年の読者として、保坂さんに聞きたい質問があった。近作になるにつれ、どんどん文体が自由になっているのはなぜか。それも、時に日本語の文法を逸脱するほどの自由さで。「ずっと小説家をやっているわけだから、そりゃ変わってくるんですよ。今は極力、頭の中を去来する考えに近くなるよう書いています。頭の中の考えってセンテンスになっていないことが多いから、校閲は困っているかも。でも、ゆがんでることって大事なんだ」
 最後に、よけいなお世話の心配事も一つ。飼い猫がいなくなって、今後、保坂作品に猫が登場しなくなってしまうのではないか。
「だから、いなくなったわけじゃないんです」。笑いながらたしなめられる。「不思議なほど家に猫がいる感じがする。夫婦の会話もずっと猫のこと。前に『猫に時間の流れる』って小説を書いといて何だけど、やっぱり猫は時間の流れの外にいる感じがするね」。そう言われ、胸をなで下ろした。 (樋口薫)
《東京新聞・夕刊9月16日:揺らめく存在の余韻 愛猫の死描く『ハレルヤ』刊行 保坂和志さん(作家)》

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2018年9月 2日 (日)

赤井都氏=ミニチュアブックソサエティ大会に行く(分載3)

   今年の参加者は96人、うち初参加者は15人。その皆が一堂に会して16テーブルでそれぞれおしゃべりするので、サロンは大変な熱気がありました。
翌土曜は、再び別の人たちと一つのテーブルになって朝食を取り、バスツアーでモンティチェロへ。会員さん数人がミニバスを運転してくれました。午後はホテルに戻ってメンバーミーティング。コンテスト発表と賞状授与、残念ながら私は受賞を逃しました。
  の後は、会の運営をどうするかという事が、プレジデントと呼ばれている会長が議長となり、皆が次々に手を挙げて民主的に話されました。私も、せっかく参加したので、人の助けを借りてちょこっと意見を言いました。
  休憩の後、製本家二人による、道具やスライドを見せながらのセッションがありました。これは、豆本の作り方や作品紹介の講義のようなものでした。
  そして、ホテルの斜め向かいVirginia Center For The Bookに歩いていき、ワインとチーズ、ぶどうでもてなされて、学校紹介を聞きました。印刷機と活字、新しいプリンタなどが並べられ、中身から本を作っています。ここでも、最初に案内役が話した後は、皆が立ったままわーっとそれぞれに話していました。だんだん、知らない人がいなくなってきて、どの人も一度は話したことがある人になってきました。話し疲れた人から、学校が作った冊子を好きなだけもらい、好きなタイミングで帰っていきました。
  最終日日曜日は、朝からホテルのサロンで設営をして、ブックフェアでした。
  そのために日本から持って行った私のスーツケースの半分は本でした。全部売れたとしても、そこにまた違う本が入ることはわかっていました。それまでの二日間でいろんな人と話したのが良かったようです。午前中は会員だけの販売で、午後から一般入場もあって販売しました。コンペに応募していた豆本、既刊で形がおもしろい豆本、カタログレゾネ、豆本の作り方の日本語の本などが次々に売れてほぼ完売して終了しました。25ブースが出店し、半分くらいは豆本古書店でした。もちろん売り上げは次々に他の豆本へと消えました。
  そして、最後のディナーです。デザートのチョコレートケーキが出る頃に、
The Rare Book Schoolの博士が来て、スライドを見せながら、研究発表を行いました。19世紀頃、シャーロットという名前の女性が、米粒に文字を書く級のものすごく小さな字をぎっしり書ける人で、小さな出版をして人気を博していたという、手書き本の貴重書の研究からわかったことの講演でした。
   その後、プレジデントが再びマイクを握り、さまざまな賞の発表がありました。
  Carolineには花束が渡され、豆本で作った冠がかぶせられました。会に貢献した人への大きな銀色のカップが授与され、今年は会計さんが受賞しました。続いて今回大会に貢献した人への小さな7つのカップは、今回のワークショップ講師、二人のセッション講師、世話役夫婦、研究発表した博士、そして最後の一つは私へ授与されました。初参加でカップをもらうなんて、信じられない!
  そして、皆で写真を撮り、ハグをして別れました。夢のような三日間でした。
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