2018年4月10日 (火)

柳美里さんが書店「フルハウス」を福島で開店

  芥川賞受賞作家で福島県南相馬市在住の柳美里さん(49)が店長を務める書店「フルハウス」が9日、同市小高区東町にオープンした。柳さんは、書店が近くのJR小高駅で電車を待つ高校生の居場所になったり、市外の人が訪れる新たなきっかけになったりすればと願っている。
  夏ごろには、カフェを併設も考えも。「つらいときに別世界の扉をあけられるような本を選んだ」という。開店にあたっては、昨年クラウドファンディングで募金を募ったという。

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2018年4月 8日 (日)

赤井都さん~桜色の時間が通り過ぎたらもっと春色満開号~

  ■「そっと豆本、ふわっと活版、ほっこりお茶4」ご案内(2018年4月26日~5月16日) 
  風薫る五月、今年も8階茶道具売場にて、豆本と活版印刷の展示販売会と ワークショップを開催致します。 会場には赤井都による豆本作品と、Bird Design Letterpressによる活版作品とステーショナリーが並びます。 繊細な技術による作品と、特別開催のワークショップをこの機会に是非 お楽しみ下さい。皆様のお越しを心よりお待ちしております。
  会 期:2018年4月26日(木)~5月16日(水)※最終日は16:00まで
  ※5月12日(土)、13日(日) 活版ワークショップ・ローマ字名とワンポイントを入れたメッセージカードを活版印刷 ・2,000円(税込)予約不要(随時受付)所要時間約20~30分
  ※5月6日(日) 豆本ワークショップ
  ‣赤井都のオリジナル超短編を「布表紙のアコーディオン折豆本にします。・3,240円(税込)所要時間約40分予約優先(予約・問合せ052-264-5387)会 場:あーと・すぽっと(丸栄8階茶道具売場 名古屋市中区栄3-3-1)
出展者:赤井都、Bird Design Letterpress 協力:andantino、弘陽(三木弘志)
  ■アリス初版本を触ったこと
  国際古書市が銀座で開かれたので、かげろう文庫さんにご案内をいただき、雰囲気を見ようと行ってみたら、カタログには掲載されていなかったアリス初版本が出品されていました。「博物館と違って、何でもお客として、触
れるのが古書市のすごいところなんですよー」と聞いていたので、思い切って、イギリスから来たそのお店の方
に、ガラスケースから出してもらいました。見て、触れてみたら、うっかり、買いそうになりました。150万円。
買えなくはないけれど、そのあと、むっちゃ貧乏生活になりそうでした。頭を冷やすようにその場を離れました。
赤い布表紙のマクミラン版。扉の絵とタイトルの間にはグラシン紙が綴じ込まれていました。テニエルが気に入らなくて、アメリカへ行って刷り直しになったという挿絵は、小口木版の小さなサイズでインク少なめな繊細な線でした。表表紙には金線で四角い枠、裏表紙の中心に丸でチェシャ猫の顔が金箔押しされていました。いい体験をさせてもらいました。アリス初版本がうちにあっていいかも、という、夢を見させてもらいました。キャロルが一生懸命作った本だから、魅力を感じたんだろうか? 本の魅力って何だろう? と、改めて考えさせられる出来事でした。 本の魅力って、何なんでしょう?
 《参照:サイト言壺
   ■オーダーメイドについてFAQ
   これまでずっと自分が作りたいように豆本を作ってきて、今はデザインやテーマから、人様のご要望に応えて作りたい心境になっています。
    「こんな豆本を私のために作ってほしい」というご要望は、自費出版の豪華版のミニ版になりますので、30万円くらいのご予算をお考え下さい。 オーダーメイド製本・修理・改装は、カウンセリング・ご提案・デザイン料・材料費・印刷代・手製本費用等がかかってくる、お一人のための製本プロジェクトとなります。赤井都のノウハウを、あなたの新しい本のためにお役立て下さい。 メール、お電話、お手紙などでお気軽にお問合せ下さい。
お電話は、平日毎日13時頃、大丈夫です。
   「こんな豆本を作って売ってほしい」という出版のリクエストでしたら、どう実現するかはわかりませんが、言ったものがちとして、いつでもご希望を囁いて下さい。『銀河鉄道の夜』『近代ミステリ』『絵本』、リクエストはちゃん
と覚えています。まだ着手しませんすみません。

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2018年3月12日 (月)

絶版の穂高健一「二十歳の炎」(日新報道)の高騰が収まるか

  明治維新の歴史を解明した穂高健一の「二十歳の炎」(日新報道)が、アマゾンなどでは絶版本として希少価値が出て、いっとき3万円台まで暴騰した。作者が手持ちや在庫をかき集めて市場に流し、3000円台まで下がった。  それも、焼け石に水で、現在は8250円である。(2018.3.10)。
 珍しい事例だが、これからどうなるか?
 穂高健一著『広島藩の志士』(1600円+税)が広島・南々社から、3月12日に全国の書店・ネットで販売される。同書は、「二十歳の炎」(日新報道)の新装版である。「まえがき」「あとがき」「口絵」が付加されている。《参照:穂高健一ワールド
 「二十歳の炎」の帯には『芸州広島藩を知らずして幕末史を語るなかれ』と銘打った。絶版本が高額のために、大勢の方々に幕末の広島藩の役割を知ってもらうことができなくなった。
こんどそれが、『広島藩の志士』(1600円+税)として出る。3月12日に全国の書店・ネットで販売される。同書は、「二十歳の炎」(日新報道)の新装版である。「まえがき」「あとがき」「口絵」が付加されている。

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2018年3月 3日 (土)

赤井都「言壺便り」~桃色の時間に爪の先ひっかかる号~

  言壺便り(メールマガジン)2018.3.2 No.146。
■蔵書票のオーダー承ります=1月のLe Petit Parisienでの展示の後、蔵書票のオーダーをいただきまして、お名前刷りなどを初めてしてみました。
 製本に何かつなげようと、刷りあがった蔵書票を、単に紙束としてお渡しするのではなく、ピッタリサイズで函を作ってみました。クラシカルな雰囲気にしました。革と金がとにかく今は好きなので。票主になる方は本好きで蔵書票をオーダーされるわけなので、お名前を著者名のような雰囲気でタイトルと一緒に箔捺したらよいよねと、やってみました。
  作ってみて、喜んでいただけて、私自身も、「あー本じゃなくても楽しいんだー」と、刷りと製函の魅力に気づきました。この調子で、あと二件くらいなら、蔵書票を刷れそうなのでもし、「私も欲しい!」という方がいたら、メールを下さい。28000円+送料1000円で30枚ずつ二種60枚、お名前入りの函つきで、4月頃の出来上がりとなります。
  色は青系、赤系、紫、緑、茶などざっくりご指定いただき、紙は和紙、お名前はローマ字センチュリー12ポイントでデザイン詳細はお任せ下さい。先着順に受け付けします。ご遠慮なくどうぞ!
■二月から三月へ
 2月28日に、オヤ今月最後の日だ! 言壺便りを発行しよう、と思ってから、なぜ今日が3月2日なのか? 謎が深い言壺便り・桃の節句前日号となっています。時間が流れ去る方に、爪の先をひっかけてしがみついて仕事を進めているようなかんじがします。
でも、ひとつずつの時間はゆったりと流れていて、人と会ったり、本を修理したり、印刷したり、ひとつずつ焦らずに、集中して楽しんでいます。
手作りにふさわしい小さなオーダーをいただき、手作りで小さく応えています。「今・ここ・自分」に集中するのはできています。ただこの方式だと、刹那的に生きているので、先のことがいまひとーつ考えにくくなって、ある意味、「のんびりしてる」に近い状態になっています。それくらい、先のことを考えず、今を楽しめています。良いのか悪いのか、ともかく、これまでの時間の流れとは違ったフェーズに出てきていて、時間の滝は桃色の山に流れていて、私は爪の先で爪渡りしています。
■言壺便りについて
掃除機を買い替えました。ハンディでも吸えて、仕事部屋から謎の灰色の綿埃的なものをどんどん吸い取っています。もしかしてやすりかけしたボードのかすが、あちこちに降り積もっていたのかなー。でもこれで安心。進化した新しい掃除機で、部屋をピカピカにしています。
バレエは、ちょこっとうまくなってきたみたいですよ! 今月からポワントシューズを履き始めますよ。怪我しないように、趣味として楽しみます。~毎月ほぼ25日
《参照:赤井都・言壺

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2018年2月 1日 (木)

赤井都さん言壺便り-2018・01・31

  2018年も「言壺便り」をよろしくお願いします!
  1月ほぼ一カ月間という長い会期を、Le Petit Parisienというオープンな書斎でいただいて、窓際で展示販売を
させていただきました。たくさんのご来場、ありがとうございました。蔵書票は50枚入れたのが40枚も売れて、
アリスも人気でした! ありがとうございました。小さな机の上に豆本を置いて、引出しの中に版を入れ、奥に古書があるという眺めが私自身とても気に入りました。
  展示では、私の作品の他に、稲垣足穂の貴重な本の数々が展示されました。出版された当時は、こんな装丁だったのかー、とか、こんな対談集出てたんだ、などの珍しいものが見られました。古い文字組で『弥勒』を読みました。
  基本お任せしていて、私は行ける時に遊びに行ったのですが、だいたい行けるのが金曜の午後になるパターンで、展示本を一冊ずつ手に取って読書をしていました。
  会期中、書斎のオーナーさん、古書の出品者さん、私の三人での雑談会もしました。お忙しいところ、お集まりいただきましてありがとうございました。テーマがあって複数の人と話すということ、新鮮でした。特に演台とかもく同じ高さで本棚の間に皆で椅子を並べて座るという距離感が良かったですね。もっといろいろとお話したりお聞きしたりしたかったのですが、なにしろ時間があっというまでした。
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■最近のはまりごと
  実用書をばらして、綴じ直すことにはまりました。ストレッチの本など、超実用の本。ハンズフリーで見たい
のですが、背が固くて、両側を押さえておかないと勝手に閉じてしまう本。その本のページを一枚ずつばらして、
和紙で折丁の形になるように足継ぎして、針と糸で綴じてぱかっとどこででも開いて手を離して見られる本になりました。一冊綴じ直すのは、乾かす時間があるので、二日間必要です。
  書斎ではなく、茶の間に置いて使うので、無地の革や布など、インテリアとして溶け込む素材で表紙をつけました。
  すると、とても使いやすい、自分の本になりました。これまで、本の改装は、本を芸術にするルリユールの視点
で習ったまま、そのイメージで来ていましたが、アートになりそうもないガチな実用書を、自分の利用に便利なよう
に、物として変えていいんだ、と思ったら、とても自由になりました。綴じ直せば、便利です。製本は生活を豊かに
する技術だなと思いました。教室でも、本の改装をもっと教えていきたいです。そのうちブログにも書きたい話。
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2018年1月16日 (火)

村上春樹のレイモンド・チャンドラー翻訳

  そして力を尽くして『ロング・グッドバイ』を翻訳したわけだが、僕の新訳に対する風当たりは思いの外きつかった。まずだいいちにこの作品には清水俊二さんの『長いお別れ』という優れた翻訳が先行してあり、多くの人がその訳書を通してこの作品に親しんでいた。

 これは野崎孝さん訳の『ライ麦畑でつかまえて』(拙訳『キャッチャー・イン・ザ・ライ』)についても言えたことだが、このようにいわば神格化された優れた既訳があるときには、新訳は厳しい逆風を受けることになる。それらの訳書を読んで感銘を受けていた読者は、自分にとっての神聖な領域に、見知らぬ人間に土足で踏み込まれたような不快感・抵抗感を抱いてしまうからだ。その気持ちはわからないでもない。僕だってやはり野崎さんの『ライ麦畑』や清水さんの『長いお別れ』で育ってきた世代だから。

 ただ翻訳というものは、経年劣化からは逃げられない宿命を背負っている。僕の感覚からすれば、おおよそ半世紀を目安として、ボキャブラリーや文章感覚のようなものにだんだんほころびが見え始めてくる。僕が今こうしてやっている翻訳だっておそらく、50年も経てば「ちょっと感覚的に古いかな」ということになってくるだろう。

《参照: 準古典小説としてのチャンドラー 村上春樹氏寄稿(下)

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2018年1月15日 (月)

村上春樹がチャンドラーの7編翻訳完了

作家の村上春樹氏が10年がかりで取り組んできた米作家レイモンド・チャンドラーの長編全7作品の翻訳が完結した。ハードボイルド小説というジャンルを切り開いたチャンドラーは多くの作家に影響を与え、現代文学の古典として世界で読み継がれている。ーーと日本経済新聞が、彼のエッセイを掲載。

ーー  最初に『ロング・グッドバイ』を翻訳出版したのが2007年で、それから10年かけて、自前の小説を書いたり、他の作家の翻訳をしたりする合間に、少しずつ暇をみつけてはチャンドラーの翻訳作業を続けてきたわけだが、そのあいだ「もうやめちゃおうか」と匙(さじ)を投げたくなるようなことは幸いにして一度もなかった。出版社から一度も催促されることなく、自分のペースでこつこつと自主的に翻訳を続けてきた。
 どうしてか? チャンドラーの作品に終始一貫して強く惹(ひ)かれていたから……としか言いようがない。そして7作全部を訳し終えた今、あたりを見回してほっとすると同時に、「ああ、これでおしまいか。もうこれ以上訳すべき作品はないのか」と思って、なんだかがっかりしてしまうことになる。チャンドラー・ロス、とでも言えばいいのだろうか。ーー
《参照: 普遍にして固有のヴォイス 村上春樹氏寄稿(上)日経2018/1/3》

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2017年11月10日 (金)

東浩紀『ゲンロン0 観光客の哲学』第71回毎日出版文化賞を受賞

   東浩紀著『ゲンロン0 観光客の哲学』が第71回毎日出版文化賞を受賞した!本日11/3(金)の毎日新聞朝刊にて、鷲田清一さんのコメントとともに『ゲンロン0』の受賞が発表された。
 《参照:第71回毎日出版文化賞 受賞作決まる
本書は、根底にポストモダン思想からの延長線上のものであることを、冒頭部で述べられている。
【ポストモダン】とは。
  現代という時代を、近代が終わった「後」の時代として特徴づけようとする言葉。各人がそれぞれの趣味を生き、人々に共通する大きな価値観が消失してしまった現代的状況を指す。現代フランスの哲学者リオタールが著書のなかで用いて、広く知られるようになった。
  リオタールによれば、近代においては「人間性と社会とは、理性と学問によって、真理と正義へ向かって進歩していく」「自由がますます広がり、人々は解放されていく」といった「歴史の大きな物語」が信じられていたが、情報が世界規模で流通し人々の価値観も多様化した現在、そのような一方向への歴史の進歩を信ずる者はいなくなった、とされる(『ポスト・モダンの条件』1979年)。
  また、ポストモダンという言葉は、ポスト構造主義の思想傾向を指す言葉としても用いられ、その際はポスト構造主義とほぼ同義である。唯一の真理をどこかに求めようとする思考を徹底的に批判しようとしたデリダ、近代は自由を求め拡大したのではなく、むしろ人々の内面と身体を管理する技術を発達させたと述べたフーコーなどは、共に、近代的な物語を解体しようとした思想家として見られるからである。 (西研 哲学者 / 2007年)

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2017年10月 8日 (日)

「工場と時計と細胞」(「相模文芸」33号)とセガ労組活動=外狩雅巳

  セガ・エンタープライゼス社での労組公然化活動の記録。それを題材にしたのが、「工場と時計と細胞」で青春の一時期を記録した作品です。
  当時、中央労働学院の同級生を誘い入社させた仙洞田氏。彼の作品『忘れ火』の素材こそあの70年安保の時代です。
 『民主文学11月号』で連載も11回目になりました。私の記録と重なる部分を描写したが多くなりました。
 当事者の私には、当時の事実を下敷きにした事がよく判ります。古参幹部の回顧部分などに事実の数々を読んでいます。
 懐かしさで胸が一杯になり涙を拭いながらの読書です。そうした労働者達の築き上げた革新勢力の一端です。
それが今回の選挙情勢の中で困難な環境になっています。リベラルとか共産党とかは禁句となりそうな世の中です。
  当時は純粋に働く人の報われる社会を呼びかける事でした。しかし、中国等の社会主義国の現状が批難されています。総選挙の争点となり声を上げるのもはばかれる現状です。「詩人回廊」に、そのベースを連載し、それを編集して「相模文芸33号」に掲載した作品です。
 あの70年安保闘争の高揚の再来を切望し書きました。高齢者になり国の未来に不安を抱きながら生きています。22日の総選挙開票を固唾を飲んで待ち続けています。


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2017年10月 6日 (金)

<ノーベル文学賞>「日本はもう一つの古里」イシグロさん

 「でも、英国でも米国でも、この小説を自分たちに今起こっていることとして読んでくれる人は多いですよ」と語った。日本でも記憶を奪おうとする動きがあることを感じたはずだ。だからこそ、その作品群は、世界はもとより現代の日本人の胸に深く響く。最後に「私の底には、子ども時代があります。もう一つの古里です」とほほ笑んだ。【鶴谷真】
《参照:毎日新聞<ノーベル文学賞>「日本はもう一つの古里」イシグロさん

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