2019年4月 6日 (土)

穂高健一氏の歴史小説を契機にアニメフェスタに展開

   穂高健一著「広島藩の志士」(倒幕の主役は広島藩だった)を契機としたアニメフェスタが開催された。穂高氏は、直木賞作家で詩人の伊藤桂一(故人)の門下生仲間であるが、なかなかの活躍ぶりである。《参照:幕末彼氏伝 = 広島国際アニメーションフェスティバル実行委員会 》歴史観というものが、案外と短い期間の間に恣意的に作られるということは、現在のメディア報道の変更に気づいていないようだ。この点は、現在の日本人は自覚が必要であろう。最近の例では、もっぱら朝鮮半島や中国の話題について、偏向していると思わせる。朝鮮半島の人々の問題意識の根底は、いかに統一国家にするかということで、日本との関係もそこを梃子に発想されているし、(その自覚がない人もいるであろうが、基本的には分断にある現状が正常でないことは確か)そこを解説した上で日韓、日朝問題を客観的に理解すべきではないか。とくに、拉致問題などは、当時の公安は何をしていたのかなど、(朝鮮戦争は休戦状態のなかで、戦時中ある)問題提起がない。

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2019年3月19日 (火)

諸田 玲子=時代小説を書き続けて見えてきた大切なこと

 勤めていた外資系の化粧品会社に冷淡にもリストラされたのは30代なかば。広報部にいたご縁で、テレビ関係の方から「暇ならやってみる?」と紹介されたドラマのノベライズの仕事に、気づけば没頭していて、このとき初めて自分は書くことが好きらしいとわかったんです。オリジナルの小説を書き始めたのは、40歳を過ぎてからでした。
 時代物というジャンルを選んだのは、身近な問題を掘り下げるより、それこそシェイクスピアのように、一つの枠組みの中で「物語」を作るほうが好きだったから。歴史の知識不足なんて、仕事で必要となれば必死に調べますから、いくらでも補えます。
 私はどの時代を扱った作品も書きますが、年代的には現代から遠く離れた平安時代が、実は現代ととてもよく似ていて驚きます。貴族社会は一種の成熟社会ですから、出世を求めてワイロが横行したり、それを取り締まる「マルサ」みたいな役人がいたり、豊かな家の息子が身を持て余して非行に走ったりもするんですよ。
 一方、そうした貴族の屋敷の塀の外には、極貧者を含めて種々雑多な人間がうごめいている。たとえばアラブやアジアの国を旅行すると、この町は平安京そのものだなどと感じることがあります。歴史は繰り返すといいますが、それは時間軸と空間軸を入れ替えてみても成り立つんですよね。歴史をそういう目で見られるようになったことは、時代小説・歴史小説を書いてきたおかげでしょう。
 そして、かつて欧米に憧れていた私は、いま日本と日本人が大好きになっている。「恥」を感じる心であったり、人としての「誇り」の持ち方であったり、一言で説明するのは難しいのですが、とても大切なものを私たちは長い歴史を通して継承してきたし、これからも継承しなければいけないと気づいたんです。でも、今の日本を見回すと、それができるかどうかちょっと心配です。
 グローバル化はもちろん大切ですが、だからこそ自分たちの文化を見つめ直してほしい。グローバル化をリードする上智の後輩たちには、とくにそれを望みたいですね。だから時代小説を読めとは言いませんけど(笑)。
★諸田 玲子(もろた・れいこ)作家
文学部英文学科1976年卒業。1954年静岡市生まれ。外資系企業勤務を経て、翻訳・作家活動に入る。向田邦子氏、橋田壽賀子氏、山田洋次氏等の脚本を小説にするノベライズに携わったのち、主として歴史・時代小説を執筆。1996年『眩惑』(ラインブックス)にてデビュー。2003年『其の一日』(講談社)で第24回吉川英治文学新人賞を受賞。2007年『奸婦にあらず』(日経新聞社)にて第26回新田次郎文学賞を受賞。2012年『四十八人目の忠臣』(毎日新聞社)にて第1回歴史・時代小説大賞作品賞を受賞。新聞連載をはじめ平安、戦国、江戸、幕末、昭和を舞台にした著書多数。最新作は『風聞き草墓標』(新潮社)。
  

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2019年3月15日 (金)

横山秀夫「ノースライト」作家の手練手管をすべて投入して

「人間がつぶれたままの状態でいることは自分には想像できないんです。たとえつぶれても、10、20年がたち、亡くなる直前になって、ふっと自分の人生に何かの益を見いだすことができたら、それもまた再起ですよね。見た目では分からない、本人が口にしない心の中の再起の兆しも、小説だったら秒単位でトレースできる」。だから人物の心の声を、緻密に、熱量をこめて描写する。

 「人間は人間を見誤る。見えなかったものがどこかの段階で見えてくる、それが人生なんだ-。自分がミステリーにこだわり続けるのは、そんな思いがあるからなんですよ」

 ■心理の普遍性

 雑誌連載は18年に終わったが「小説の求心力が作れなかった。職業作家の手練手管をすべて投入して書き直そうと思った」。結果、ストーリーは根底から変わった。単行本の冒頭には、連載に伴走し4年前に亡くなった編集者への献辞をかかげている。

 警察の広報官を描いた前作『64』は英推理作家協会賞インターナショナル・ダガー賞の最終候補となり、今年、独ミステリー大賞の国際部門で第1位に選ばれた。デビュー短編集『陰の季節』も近く英国で刊行される。「いわゆる日本的な組織と個人の関係に特化して書いてきた作品が、個人主義が発達した国々でも読まれているのに驚いた」。横山ミステリーの普遍性を物語る快事でもある。
 「『個人で生きる』という意志が強くても、みんな深層では、いろんなしがらみに縛られているのかもしれない。だったら、どんどん書いてやろう、と」
《参照:産経2019.3.13ライフ|本「横山秀夫さん、6年ぶり長編「ノースライト」 哀切なミステリー」》
     

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2019年3月12日 (火)

朝井リョウ氏=読んでもらう、楽しんでもらうことがモチベーション

当時はネットの小説投稿サイト黎明期で、私も例に漏れず作品をアップして見ず知らずの人から感想をもらったりしていました。それ以外にも、尊敬するさくらももこさんからの影響まみれの日常系エッセイをブログ的に書いて、アクセスランキングで1位になったこともありました。出版社への投稿って、最終選考にでも残らない限り何の反応もないんですよね。だから、身近な人に読んでもらったりネットにアップすることで反応を無理やりにでも生み出して、やる気を持続させていました。
《参照:幻冬舎ルナッサンス新社=「朝井リョウ!特別インタビュー」

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2019年2月28日 (木)

赤井都さん!最近、どう?

■最近、どう?
  一日が短いです、あいかわらず。時間はゆったりと流れているし、いろいろとあれもこれもした、というたっぷり感はあるのですが、一日は短い。生物ってなんで、食べること寝ることをしながらも、寿命があるんだろう? そうまでして生きるシステムなんだ。もしも私が石ならば……。けれど、石であっては得られない楽しみを知るために命があるのだろう。
  物は、生きている人の世界で必要。芸術も、命が求めること。そんなことを考える日々です。
 蔵書票と函のセミオーダーを始めました。本の形をした函に入った活版印刷蔵書票。お名前入りブック型の小函。大きな本型のボックス。
 セミオーダーをお請けいたします。本の形をした函が、生活の中にあると良いよねと思っています。蔵書票は、活版で刷るので、また良い味わい。絵柄が案外、本向きでいろいろ使いたいと思っています。《赤井都の豆本

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2019年2月14日 (木)

上田岳弘さん「ニムロッド」一人目の読者の言葉 支えに

  第160回芥川賞(日本文学振興会主催)に決まった上田岳弘さん(39)=「ニムロッド」(群像12月号)=と町屋良平さん(35)=「1R(いちラウンド)1分34秒」(新潮11月号)=が受賞を機に、心境の変化や作家生活を支えてくれた人々への思いを寄稿した。
  「作家になる人は時期がくればなる」。思春期の頃の僕は、過去にある作家がインタビューでそう言ったのを読んで、「そういうもんか」と素朴に納得していた。下手をすれば小説を書いていなくても、自然の流れでなるものかもしれない。そう思っていた節がある。元の発言をしたのは今回の芥川賞の選考委員の中のお一人だったから、受賞会見後の会合で直接ご本人にもこのことを伝えたら、腑(ふ)に落ちないような顔をされていた。いろいろと、僕は迂闊(うかつ)なんだと思う。
 さすがに一つくらい、小説を書き切らなければ作家にはなれないだろうと思い、一念発起したのが、20歳過ぎの頃。公募の新人賞の存在すら知らなかった僕は、初めての小説に取り組みながら、作品を誰に読ませようかと考えていた。そう悩むまでもなく白羽の矢を立てたのは、大
【参照:産経ー芥川賞に決まって 町屋良平さん、上田岳弘さん

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2019年2月13日 (水)

町屋良平さん(35)=「1R(いちラウンド)1分34秒」

  第160回芥川賞(日本文学振興会主催)に決まった上田岳弘(たかひろ)さん(39)=「ニムロッド」(群像12月号)=と町屋良平さん(35)=「1R(いちラウンド)1分34秒」(新潮11月号)=が受賞を機に、心境の変化や作家生活を支えてくれた人々への思いを寄稿した。
「 町屋良平さん…「好き」の気持ち まる子から」
 さくらももこさんが好きだ。昨年お亡くなりになったときは、なんともいえない、かなしいとも淋(さび)しいともいえない、形容しがたい気持ちになった。思えば、なぜさくらももこさんのことをこんなに好きなのかということすら、正確にはわかっていないのだった。
  インタビューに応じたとき「ご自身をちびまる子ちゃんの登場人物にたとえるなら?」という質問をいただいた。取材をうけるのがあまり得意でない自分は、(藤木かな…卑怯(ひきょう)だから…)などと一瞬考えたが、ふと思い直し「まる子ですかね」とお答えした。よくよく考えたらまる子の小賢(こざか)しいところや知恵の回るところ、しかし素朴なところはひたすら素朴で、物事の捉えかたが突然シンプルに感じられるところなど、まる子に似ているといえなくもない。ここまで書いてきてようやく気づいたのだが、まる子にはどのような人間もどこかで「自分に似ている」と思えるような、普遍的な「人格」というのが備わっているのかもしれない
【参照:産経ー芥川賞に決まって 町屋良平さん、上田岳弘さん

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2019年2月10日 (日)

平野啓一郎『ある男』が第70回「読売文学賞」の小説賞に

 第70回「読売文学賞」を読売新聞社が発表。小説賞には平野啓一郎『ある男』(文藝春秋)が選出された。同賞は小説を含む6部門で前年の最も優れた作品を選ぶ。その他の受賞者は以下の通り。
▽戯曲・シナリオ賞=桑原裕子「荒れ野」(「悲劇喜劇」18年5月号)/▽随筆・紀行賞=西成彦『外地巡礼 「越境的」日本語文学論』(みすず書房)/▽評伝・伝記賞=渡辺京二『バテレンの世紀』(新潮社)/▽詩歌俳句賞=時里二郎『詩集「名井島」』(思潮社)/▽研究・翻訳賞=古井戸秀夫『評伝 鶴屋南北』(白水社)。
 コメントは《平野啓一郎公式サイト》に。

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2018年11月 9日 (金)

綾辻行人氏が受賞ー第22回日本ミステリー文学大賞

 第22回日本ミステリー文学大賞が10月31日に発表され、作家の綾辻行人さんに決まった。また同賞の特別賞には文芸評論家の権田萬治さんが選ばれ、新人賞に辻寛之さんの「エンドレス・スリープ」が選ばれた。贈呈式は、来年3月22日、東京・内幸町の帝国ホテルで行われる。「日本ミステリー文学大賞」は、光文文化財団が主催する賞。ミステリー文学の発展に寄与した作家や評論家に贈られ、受賞者には正賞のシエラザード像と副賞の賞金300万円が与えられる。
綾辻行人 - Wikipedia

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2018年11月 1日 (木)

赤井都~アラブへ豆本の大冒険号~

  国際ブックフェアへ行ってきます!ゲストとして招待されました!
  アメリカから帰ってきてから、メールをいただき、日本が今年のブックフェアの招待国になったので、応募してみませんかとのこと。世界で三番目に大きなブックフェアで、入場者数などのデータも一緒にいただいたので、すっかりやる気を出して、しっかりと応募しました。審査の末、ワークショッププレゼンテーターとして招待されました。飛行機、ホテルでの滞在などが提供されます。5日間、子供向けの豆本ワークショップをします。
  
  女性や子供さんや家にいる時間が長そうなので、手作りのクラフトものは、きっと需要があるに違いない。
教育熱心なら、きっと本づくりは受けるに違いない。体に気をつけて、無理をせず、行ってきます。
  向こうでは着物姿でワークショップをします。そして、豆本がちゃぽんが、NHK Kawaii Internationalに取り上げ
られます。放送はパソコンやスマホでも見られるのでぜひ見てみて下さい。私は本放送の間は、ドバイの隣のシャルジャにいます。
言壺サイト)2018.10.2 No.151=アラブへ豆本の大冒険号~
<放送タイトルと日時>
放送回:#95『Next-Gen Magazines: These Are ZINEs!』本放送:11月2日(金)9:30,15:30,22:30,27:30 (28分番組)再放送:11月16日(金)9:30,15:30,22:30,27:30※世界各国の時差対応で1日に4回放送されます
※上記の時間は全て日本時間です
<放送の視聴について>
NHK World(※海外向けのNHKチャンネル、全編英語放送)におけるライブストリーミング放送で日本でも視聴が可能です。
NHK Worldホームページ・・・http://www3.nhk.or.jp/nhkworld/index.html国内ではオンラインでのストリーミング視聴が可能となっておりますので、放送時間に上記URLにアクセス頂き、サイト右上の「Live」という部分を
クリックして頂ければご視聴頂けます。
Live配信ページ・・・https://www3.nhk.or.jp/nhkworld/en/live/
上記のURL先からですと直接Live配信ページに行くことが可能です。
<見逃し視聴サービスについて>
 本放送日終了後から、オンデマンドサービスにより番組ホームページでも視聴が可能となります。
Kawaii Internationalホームページ・・・http://www.nhk.or.jp/kawaii-i/
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