2018年10月 3日 (水)

文芸同人誌「砂」の活性化をはかって以来

  一度は休刊宣言間をした同人誌「砂」(文芸同人「砂」の会)であるが、活性化に向けてから、とにかく原稿がないので、寄稿しないことには、と伊藤がこれまで取材してきたものをドキュメントの形で寄稿している。また、新会員や休眠会員が参加してきた。今回の138号の発行日は9月10日になっているが、届いたのが9月末である。取材する都合もあるので、発行は予定通りにしてほしいものだ。「いつ出るかわからにけれどもーー」というのでは、話も聞けない。それを回避するためにブログ記事の応用ですましている。
 取材記録を重視した文芸同人誌は「文学フリマ」では、とくに目新しくはない。病院もの、書店ものなど専門分野でそれぞれ現状報告をしたものがある。
 「砂」の場合、大田区の町工場である。話題性としては、近く「下町ロケット」のドラマもリメイクでTVドラマ化されるらしい。NHKの下町ロケットの工場は、多摩川沿いにある桂川精螺製作所の広大な工場をロケにしていた。しかし、同社は工場を静岡に移転させて、研究所を立てた。さらに、残った敷地は持ち主がマンション用地にしたらしく3年がかりで工事中になった。新ドラマでは、どこの工場を借りるのであろうか。

| | コメント (0)

2018年9月30日 (日)

西日本文学展望「西日本新聞」9月27日(木)朝刊茶園梨加氏

題「老い」
水木怜さん「虹の輪」(「照葉樹二期」14号、福岡市)、木澤千さん「初恋の贈り物」(「第七期九州文学」43号、福岡県中間市)
中野和久さん「出島甲比丹」(「第七期九州文学」43号、福岡県中間市)、都満州美さん「安楽荘」(「海峡派」143号、北九州市)、近藤乾さん「最後のごめんなさい」(「照葉樹二期」14号、福岡市)
椎窓猛さん『気まぐれ九州文学館』(書肆侃侃房)より野田寿子さん「改姓」
文芸同人誌案内掲示板:ひわき さんまとめ)

| | コメント (0)

2018年9月 8日 (土)

9/9(日) 【第六回文学フリマ大阪】はOMMビル 2F BCホールで開催

   9/9(日)の 【第六回文学フリマ大阪】は予定通り開催される。今回の台風21号では近畿地方を中心に甚大な被害がありましたが、今週末の2018年9月9日(日)「第六回文学フリマ大阪」は予定通りの開催が決定いたしました。
  ■代表コメント
平成30年9月6日の北海道胆振地方を震源とする地震、ならびに9月4日の台風21号により被害を受けられた皆様には、心からお見舞い申し上げます。
  2018年は例年に増して災害の多い大阪でした。6月には大阪北部地震も起きた大阪ですが、「しゃあないな」と言いながら再起してきました。台風が過ぎた後には片付けをする人々が顔を出し、道は綺麗になっていました

  今年は第五回までの堺市から大阪市内・天満橋 OMMビルへと会場を移し、新しい姿での文学フリマ大阪開催となります。
  正に災害の中の文学フリマです。しかし、災害の中でもイベントを開催できる〈文学〉の力が、言葉や文化を愛好する皆さまにとって希望の一つとなればと思い、予定通りの文学フリマ大阪開催を決定いたしました。
  当日は、無事のご来場・ご出店をお待ちしております。そして何より、被災された皆様に1日でも早く平穏な日々が戻るよう願います。(文学フリマ大阪事務局代表・高田好古)
  ◆第六回文学フリマ大阪
 開催日時: 2018年9月9日(日) 11:00~17:00
 会場:OMMビル 2F BCホール(大阪市中央区/地下鉄・京阪「天満橋」駅直結
  ★今回から会場変更です。ご注意ください!
 出店数:約410ブース
 主催:文学フリマ大阪事務局
 協力:文学フリマ・アライアンス
 備考: 懇親会は18:00よりビルB2F「うるる 天満橋店」にて開催。事前予約は終了しています。約60名予定。

| | コメント (0)

2018年9月 7日 (金)

同人誌評「図書新聞」 (2018年9月1日)評者=越田秀男氏

  <編集抜粋>
  村上政彦が『結交姉妹』を「季刊文科・74」に寄せた。「たやましげるさん なくなりました(以下10回繰り返す)」で始まる。頼みの息子を亡くした母は悲しみのあまり発狂、いや呪言、言霊が憑く……やがて物語は中国南部の〝女書〟の世界へ。生者も死者も共存する女の国。男の参画も拒まず、その際は玉ぬき棹とり。女書国存亡の危機に救世主、玉棹抜取男現れ、子を孕み、尻から生まれ出でしはーイロハニホヘトチリヂリバラバラーん。
 『青山さんのこと』(西里えり/水脈62号)ーープロの凄ワザ、といじけてる場合じゃない。五年前、なぜだか単身で東京から福井の街へ引っ越してきた。決して悪気のある婆ではないのだが、やたらと関わってきて近所の人達にとっては疎ましい。やがて、呆けはじめて問題行動、息子が引き取り介護施設へ。清々した? 皆、去ってはじめて青山さんを知る――集団的人見知りだったが、都会の集団的無関心より人間味あり。
  『秋日和』(藤田友房/長良文学23号)――仕事柄家にたまにしか帰らない父。母出奔、娘五歳の時。それから10数年、敗戦。娘、後妻になじめず家を出る。背中に彫り物の男と関係し子を宿す。父に許しを請いに帰郷。そんな男許すわけがない? 高倉健だったらどうする! 父は彼の男気に惚れ全てを飲み込む。戦後の価値観の変化と長良の土地柄が物語を引き立てる。
  『幻の境界』(野元正/八月の群れ66号)ー小説形式を使い特定の問題の啓発を行う。その一つ、街に出没する野生動物、この由々しき事態を、人と猪双方の立場から問題点を仕分けしてくれた。討論会での母猪の証言は秀逸。猪は慎ましやかで専守防衛、生態系を壊したのは人間様。人間様の専守防衛は外堀が埋め尽くされた大阪城。せめて積極的平和主義なる珍妙・頓珍漢な言葉は麻雀遊技の時だけにしてほしい。
 『幻の境界』(野元正/八月の群れ66号)ー発達障害を取りあげたのが『幻の境界』。その代表格は注意欠陥多動性障害(AD/HD)。時評子は十数年前、医学の講演会(演者・長沼睦雄氏)でトットちゃんはAD/HDと教えられた。つまりAD/HDは障害に非ず、天才の道を拓く特殊性格! サッカーWC代表は皆〝多動性〟? 主人公を高校教師として教育現場の実情を浮き彫りにしつつ、主人公自身がAD/HDだった、という設定で、職場(成人)の問題でもあることを強調。最後にその仲間達で多動隊が結成される。
  『こびと日記⑥』(夏川隆一郎/VIKING810)のH君はドーナツなどを分け合う時大きい方をとる。主人公は将棋でこのH君に連戦連敗。リベンジ戦を要請すると、ゆで卵を持ってこい! ゆで卵? 「老後の松下幸之助は、人生をもう一度やり直したいと言ったらしい……成功者はこの世に未練を残す。敗北者は死を容認して受け入れる。ひとの世はうまくできている」。
 『生きものの眼』(秋野かよ子/コールサック94号)。井戸端にタムロするのをビチョビチョのビニールシートに沢山乗せてゴールに誘引・駆除剤、ヨーイドン。全滅!? いや三匹賢くも駆除剤を俊敏に回避。彼らは「黒ごまよりも小さく芥子粒のような真っ黒な潤んだ眼をみせた」。同誌に載せた詩――「細枝を赤く染めたモミジ/光をあと二つばかり欲しいらしい/枝先の緑児を膨らまし/時だけを待っている」(『早春の背中』部分)。芥子粒と緑児……散文と詩の境界。(「風の森」同人)
《参照:限界芸術からバリアフリーアートへ――箱に棲む人間『箱の中』、殻を捨てたナメクジ『生きものの眼』 》

| | コメント (0)

2018年9月 3日 (月)

西日本文学展望「西日本新聞」8月31日・朝刊=茶園梨加氏

題「作者の姿勢」
  矢和田高彦さん「あいこでしょう」(「山口文芸」304号、山口市)、深田俊祐さん「散骨」(「九州作家」131、132号、北九州市)
西村不知さん「軍刀と千羽鶴」(「風」20号、筑紫野市)、瀬戸みゆうさん「思案の場所」(「風響樹」50号、山口市)、くまえひでこさん「引き揚げっ子の昭和」(「長崎文学」88号、長崎市)、内田征司さん「枝垂れ梅」(「詩と眞實」830号、熊本市)
相川英輔さん短編集『雲を離れた月』(書肆侃侃房)より「7月2日、夜の島で」
「草茫々通信」12号(八田千惠子さん、佐賀市)より特集「凝視の先に-佐多稲子の文学-」
文芸同人誌案内掲示板:ひわき さんまとめ)

| | コメント (0)

2018年8月25日 (土)

同人雑誌季評「季刊文科」第75号(東京)=谷村順一氏

――向こう側にあるものーー
≪対象作品≫中村徳昭「朝の水」(「30」Vol.12・東京)/猿渡由美子「奈辺」(「じゅん文学」第96号・名古屋市)/田中さるまる「町工場に住む」)(「ココドコ」大阪市)/凪和「省三」(「文の鳥」創刊号・兵庫県)/田中星二郎「百万円の壺」(「IGNEA」第8号(大阪府)/島田奈穂子「手の中の小鳥」(「mon」Vol.12・大阪府)/鶴陽子「家を送る」(「π」第13号・埼玉県)/佐伯一果「赤に滲む」(「カム」VOL.16・大阪府)/雨宮浩二「凶暴犬とガマガエル」(「胡壺KOKO」第14号・福岡県)。
/

| | コメント (0)

2018年8月14日 (火)

中部ペンクラブ文学賞(第31回)に弥栄菫さん作品

 「中部ぺん」第25号が刊行され。第31回中部ペンクラブ文学賞受賞作く「誰かが誰かのS](弥栄菫)に決まった。作品内容は、女性の視点で、前の男から現在の男と同郷する過程に、お互いの関係性をどのような支配関係を維持するか、性の交わり方のなかで、描かれているもの。選評があって、その中の吉田知子氏が、応募作がどれも男と女の関係ばかりと、素材の傾向に批判をしている。
 たしかに、そうであるが、まず出来るだけ読まれることを志した場合に、無難なものを選ぶのは仕方のないところであろう。それよりも、こうした同人雑誌系の作品となると、短編であるため、テーマの深堀りをする余地がない。
  そこで、ひとつの手法として、その先を続けて書くことの出来るスタイルを開拓する手法もあるのではないか。一種の2重構造をもたせ、合わせて読んだ場合、統一感とビジョンがまとまるようなものである。
 たとえば西村賢太の場合、前半は色欲の強い陋劣な人間性を強調し、後半は藤澤村清造への畏敬、愛情の純粋な心の表現を描き、澄んだ作品の印象を形成している。視点を極端に下げ、その後次第に精神を上昇させるという二層構造で、作品を成功させているように見える。丹下左膳や座頭市のような、欠落したところある主人公が関心を惹きつける通俗性に通じるものがあるのではないか。
《関連:文芸誌「中部ぺん」第25号を読み文学を語る!9/23開催

| | コメント (0)

2018年8月 5日 (日)

「図書新聞」同人誌評(2018年8月4日)評者◆志村有弘氏

 岡山晴彦の戯曲童話「今様お伽噺 麦の穂」(Pegada第19号)。町の「廃校」の寂しさもあり、今はやりの「忖度」の言葉も見える。震災の傷を随所に示す哀しい作品でもあるが、心温まる力作。
 丸山修身の「古紙の裏から」(文芸復興第36号)が、推理小説を読む面白さ。名文句もある。古紙と共にあった位牌の一人ひとりの人生も知りたい。佳作。
 高原あふちの中篇小説「人間病患者」(あるかいど第64号)の登場人物は、それぞれ個性的だ。題名もうまい。ホームドラマになり得る作品。
 浅岡明美の「昼下がりの客」(創第12号)は、老人の罪の意識を綴る短編小説。老人の心に沈殿し続けた呵責。綺麗な文章で展開する良質の好短篇。
 福島遊の短篇「ひじり」(あてのき第45号)は、作中に『日本往生極楽記』などに見える賀古(加古)の教信上人の生きざまを記す。爽やかな読後感が心地好い。
 エッセーでは、岡谷公二の前号からの連載「山川方夫の葉書(二)」(飛火第54号)が、友人山川の書簡を紹介し、岡谷自身も含めて山川・「三田文学」を視座とする貴重な文学交友録を伝えている。
 同人雑誌連載の作品が単行本になるのを知ると、嬉しい気持ちになる。木村咲の小説『赤い土』(「九州文學」連載)は、一人の女性が厳しい異国の地で生き抜いてゆく姿を抒情豊かに展開させている。
 「浮橋」、「文の鳥」が創刊された。同人諸氏の健筆をお祈りしたい。追悼号ではないが、「民主文学」第663号に三浦光則が昨年十二月に死去した伊豆利彦、「天荒」第60号に岡崎万寿が二月に死去した金子兜太について(連載の上)、その熾烈な文学魂を綴る。ご冥福をお祈りする。
《参照:岡山晴彦の友情の絆を綴る童話劇(「Pegada」)――丸山修身の古い証文などから一家の歴史の謎解きをする小説(「文芸復興」)、孤愁・寂寥感を綴る詩歌群

| | コメント (0)

2018年7月31日 (火)

西日本文学展望 「西日本新聞」7月24日・朝刊=茶園梨加氏

題「家」
野見山潔子さん「解体」(「火山地帯」193号、鹿児島県鹿屋市)、西村敏道さん「微(ほほ)笑みのかげに」(「飃(ひょう)」108号、山口県宇部市)
鳥海美幸さん「冬の終わり」(「龍舌蘭(りゅうぜつらん)195号、宮崎市」)、北村節子さん「街灯」(「佐賀文学」35号、嬉野市)、田ノ上淑子さん「降灰は空の彼方(かなた)に」(「原色派」72号、鹿児島市)、右田洋一郎さん「沙知とクロとプリズムと」
(「詩と眞實」829号、熊本市)、三井春生さん「もっこすの記(第6回)」(「季節風」24号、北九州市)
「火山地帯」193号は島比呂志さん生誕100年特集、立石富生さん『小説 島比呂志』(火山地帯社)、島比呂志さん著書『生きてあれば』(1957年)に言及 。
文芸同人誌案内掲示板:ひわき さんまとめ)

| | コメント (0)

2018年7月 8日 (日)

第三回文学フリマ札幌 (2018/7/8)開催

   第三回文学フリマ札幌 (2018/7/8)が開催されている。後援に札幌市・札幌市教育委員会・北海道新聞社などがある。地道に地域文化に定着していることがわかる。

| | コメント (0)

より以前の記事一覧