2019年10月16日 (水)

小野友貴枝著「高円寺の家」(文芸社)の特徴

 小野友貴枝氏の新刊「高円寺の家」(文芸社)が発売された。著者は本が、知人の間で評価が低いことを嘆いている。《参照:「高円寺の家」周辺の感想から、癒す想い=小野友貴枝 》。自費出版の世界では珍しいことではないが、狭い知人の範囲では、興味のない人がほとんどであろう。仕方がないことだ。作品は「高円寺の家」という中編と、それより少し長い「小田急沿線」という小説の2編からなっている。話の内容はべつに不動産の話ではなく、物語は、嫁ぎ先での夫の知られざる家庭内暴力癖に耐えてきた主婦の話という点で、共通している。そして、このような境遇におかれたうえで、共稼ぎする妻の立場が描かれてる。自分は、これを読んで大変に興味深く思った。ことの背景には、現在の核家族社会以前の、家長制度における夫の大家族のなかに、田舎の大家族の娘が、嫁入りした女性の立場から描かれている。つまり、家長制度のなかで風習の異なるの家風のなかに、嫁といういう立場で、その風習のちがいにカルチャーショックを受けたことから話が話が始まっているのだ。「高円寺の家」では、」つぎのような一節がある。--まだ、増築する前の古い家で、家族が一人一部屋持つだけの空間がなかった。--電話は居間にあって、家具のようであっとたとある。そこに、親代わりになってくれた荻窪の裕子からの電話で、何気なく義妹の縁談が決まった話をした。そしてーー「相手は四つ年下なの」と無意識にしゃべった。--すると、背中に物が飛んできた。夫が姫鏡台を投げつけてきたのだ。「身内のことを軽々と、他人に話すな」ということなのであろう。こうしたところから夫が家庭内暴力癖があるとわかるのだ、夫は母親にも暴力を振るってきたのだった。この時代の風習を乗り越えて、きた主婦の話なのである。

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2019年10月13日 (日)

水害対策から日本の将来が決まってくるように思う

 今回の台風19号の襲来は、世界は変わらないと無意識に思っていることを変化させるであろう。異常気象を止めることは、もう難しい。世界経済を揺るがすであろう。地球規模の変化を理解しないトランプを大統領にした米国は、遅れた国になるであろう。トウモロコシの収穫はいつまでできるかと思うこともない。自然はディール、取引をしない。身近なことを言えば、短期的には日本経済は自然災害で落ち込むであろうが、壊されたもの新規需要や土木公共工事で、活性化を取り戻すと思う。これは世界的な傾向なので、モノづくりの分野が再び経済をけん引するように思える。多摩川の下流を散策して、その水位が想像を超えるまで上昇していたのにぎょっとした。《参照:台風19号通過後の多摩川(六郷)河川敷は泥に埋まる

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2019年10月 9日 (水)

「詩人囲碁会」に参加して

 日本棋院での「詩人囲碁会」に5日に参加してきた。将棋では藤井7段が最年少昇段で、話題になったが、囲碁の名人も芝野虎丸八段が最年少という、しかも囲碁を始めたのがマンガ「ヒカルの碁」だというから、世間は文字オンリーよりマンガ文化の主流になった。年配者が多い文系
囲碁会の現状である。《参照:第39回「詩人囲碁会」優勝者は熊野氏

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2019年9月22日 (日)

作家のその他の名称について

  作家の分類は、そのジャンルによって分けらている。作家というのは、どうしたら金が儲かるかのビジネス書や美容を追及するノウハウ書などの作者もそう呼ばれる。文芸では「大衆文学作家」「純文学作家」「ミステリー作家」「エッセイスト」「同人誌作家」などがある。書いた本が売れるためには、名前が知られているか、文学賞受賞などの知名度があると有利である。そのなかで、同人誌で文章修行を積んで本を出す「同人誌作家」というタイプもある。その実際が《隠れ家庭内暴力を「高円寺の家」で描く(上)小野友貴枝 》に記されている。文学というジャンルは、今では書店のメイン売り場ではなくなったように、文芸愛好家のグループだけの関心の分野なので、友人にその趣味がないと、読んでくれないことがある。自分も、絵画のアートのジャンルの同級生に詩集を送ったところ、余計なものは送ってくれるな、というクレームをもらったことがある。文化的な人でもそうであるので、むずかしい。小野友貴枝「高円寺の家」は夫の暴力に悩まされる妻の話で、面白いのだが、発売が安打されてないので、説明はにちにしよう。井上ひさしも、かなり妻に暴力をふるったらしい。

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2019年9月21日 (土)

福島原発刑事裁判の無罪は想定内でもある

 東京新聞の9月21日付朝刊の風刺一コママンガで、佐藤正明氏が「想定外でした」で、塀の外の有罪津波が高い塀によって防御され、その内側で被告の経営陣が喜んでいる作品が掲載されている。エスプリの効いた、意味の深い風刺画である。しかし、実態は訴訟を検察が不起訴としたのを、検察審議会で2度はかって、やっと強制起訴が受理されたほどのもので、それを考量すれば無罪は決められていたのは、想定内であろう。ただ、原発のシステムやその危険性を人々に知らしめる意味で、刑事裁判化は成功しているともいえる。《参照:原発裁判化で隠匿された不都合な事実を明らかにできた。》裁判がなければ、どこまでが危険で、どんな弊害があるのかは、知りえない。

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2019年9月19日 (木)

原発・東電経営責任追及裁判で、無責任無罪判決を傍聴できず

 今日は東電刑事裁判判決の日なので、東京地裁に傍聴しようと行った。500人から600人くらいの人たちが傍聴抽選に並んだが60数人の法廷なので、外れた。裁判所前で、判決の掲示を見ようと待ったが、先にいる大手メディアのカメラに阻まれてて見えず。10年前ならこちょまか動いて、逃さなかったろうに、脚が思うように動かず、写真逃した。鈴なりの報道陣の後ろで、無罪判決を聞く。裁判所前には怒りの声が渦巻いていた。ただ、テレビ報道はすくない。国民はこれだけ知らせておけば良いということだけが、報道される。《参照:双葉病院の大量死(1)東電刑事裁判弁護への反論=海渡弁護士

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2019年9月18日 (水)

みっちり書きとスカスカ書き

 現在では、小説を読むのに、みっちり書いたものは、ノンフクションに多い。ミステリー物は、ストーリーが主のスカスカ書いてスピード感を持たせている。時代背景を客観的にそのままのべることなく、人物個人を描くことで、それを感じさせる書き方もある。最近、徳田秋声について、調べたり読んだりしていたら、こんなエッセイに出会った。《参照:徳田秋声の三作品をアンカルクローナ氏がスウェーデン語に》生活ぶりをみっちり書く、秋声の手法は自分には、妙に現代に通用するような気がする。

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2019年9月11日 (水)

社会小説では、3・11以降に原発事故物が増えた。

 平成の社会小説の分野では、「となり町戦争」など架空的戦争小説と原発事故物が多かった。岩波新書「日本の同時代小説」(斎藤美奈子)は、よく読んでいて、ピックアップして、一番の現代小説紹介の労作である。原発に関しても、自分の知らない小説がたくさん書かれているのがわかった。そこでわかったのは、原発を使わないために起きた出来事という小説は、ないらしい。みんな、原発による破滅社会のようだ。その意味では、みんなが原発が廃止できないと考えているということで、内心にストレスをかかえているということだ。《参照:地震の長期評価(1)東電刑事裁判弁護への反論=海渡弁護士

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2019年9月 9日 (月)

ニュースの取り上げられかた

 福島原発事故の経営陣の裁判の判決が、9月19日にある。メディアでは、子供を虐待をした母親の裁判での様子は、幾度も報道するが、原発事故の責任を追及する公判は37回もあったが、その様子を報道することはない。津波の予測データーによって、対策をたて堤防の嵩上げをした東海原発は辛うじて、全電源喪失を免れたーー同じ予測データを得ている福島はなにもしないで、放射能を拡散させた。明白な事実に被告がどのように、回答したか、少しも報じない。話題にすると注目されて判決を無罪にしたときに、さわがれるからなのか?勘繰りたくなるが、そうでないことを祈る。事故は自然災害意外でも起きるもの。《参照:9/19東電刑事裁判判決前に、議員呼びかけ映画上映集会

今中哲二・京都大学複合原子力科学研究所研究員のまとめを以下に記す。 
  
 この9月19日に東電刑事裁判の判決が予定されているので、今回は特別にこの裁判について説明しておく。

   〔経緯〕2012年6月、被災住民ら約1300人が、東電や政府の原子力関係者33名を業務上過失致死傷罪などで福島地検に告発(告発者はその後約1万5000人に)。捜査を担当した東京地検は2013年9月、全員不起訴処分を決定。告発人らの申し立てを受けて審議していた東京地裁・第五検察審査会は2014年7月、東電幹部3人を「起訴相当」1人を「不起訴不当」と議決。
    再捜査を行なった東京地検は2015年1月、東電幹部4人に再度不起訴の判断。第五検察審査会も再び審議を始め2015年7月、東電幹部3人を「起訴相当」と議決し、東電元会長・勝俣恒久、元副社長・武黒一郎、元副社長・武藤栄の強制起訴が決まった。
2015年8月、東京地裁は検事役を務める指定弁護士3人を指名(のちに2人追加された)。
2016年2月、指定弁護士が起訴状を提出。2017年6月に初公判が開かれ、以降2019年3月までに37回もの公判が開かれた。被告3名に対しては「禁固5年」が求刑され、この9月19九日に判決が下される。

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2019年9月 2日 (月)

メディアの商売繁盛至上主義に乗らずに

 他国へのヘイト記事とテレビが横行しているが、それでストレス解消するのは、不幸なことだ。ほかに幸せ感をえられない自分をみつめよう。東京新聞の夕刊に、西村京太郎が「この道」というのを書いている。8月31日の第26回に米軍の東京大空襲のことが書かれている。-最初から日本の焦土化を狙っての被差別爆撃である。だからといって、非難してもはじまらない。戦争はもともと非人道的なものだし、無差別爆撃を最初に行ったのは日本だからであう。日中戦争で中国側が首都を南京から重慶に移した時、長距離の爆撃が必要となった。ーー

 その時に、井上成美が無差別爆撃をしたそうである。それは知らなかった。加害国として、恨まれる原因を知らない人が増える。しかし、被害国はそれを子孫に伝えるのは自然である。それを知ったら、せめてヘイト感情だけは、起こすのはやめたいものだ。

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