2018年9月 4日 (火)

第55回「文藝賞」受賞作は日上秀之氏、山野辺太郎氏の2作

  河出書房新社は8月23日、東京・千代田区の山の上ホテルで第55回「文藝賞」の選考会を開き、日上秀之「はんぷくするもの」、山野辺太郎「いつか深い穴に落ちるまで」の2作を受賞作に選んだ。
受賞作は、10月6日発売の「文藝」冬号に掲載する。(新文化)



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2018年8月21日 (火)

新小説レーベル「レジェンドノベルス」を創刊-講談社

講談社は10月5日、新小説レーベル「レジェンドノベルス」を創刊する。「小説家になろう」などの小説投稿サイトに掲載されたゲーム文化を背景とする作品をラインナップ。TVゲームに親しんで育った30~50代の男性をターゲットに、毎月5日に4点刊行していく。本体価格1200円。(新文化)

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2018年6月16日 (土)

文壇バー「風紋」2018・6月28日閉店へ

今年で没後70周年を迎える作家・太宰治の作品のモデルになった林聖子さん(90)が営む東京・新宿の酒場「風紋(ふうもん)」が2018年6月28日をもって閉店するという。檀一雄や中上健次ら多くの文人が集い、一世を風靡(ふうび)した「文壇バー」が、またひとつ消える。19日は桜桃忌。《参照:バー「風紋」の林聖子氏が森まゆみ氏に父と文壇人を語る(中)》
 林さんは、母親・富子さんとともに戦前から母娘2代で太宰と親交があった。太宰が1947年に発表した短編小説「メリイクリスマス」で、林さんはヒロインの少女として登場。富子さんも主人公の「唯一のひと」として描かれた。
 太宰の世話で新潮社に入った林さんは、「三鷹(東京)の自宅に印税を届けに行ったこともありました」と懐かしむ。「サービス精神が旺盛で、面白い話を次々にしてくれる人でした」。48年6月、太宰が入水(じゅすい)した三鷹市の玉川上水の現場にも駆けつけた。
 初代「風紋」を新宿5丁目に開いたのは1961年。当時は住宅街の一角にあり、4坪(約13平方メートル)の小さな店だったが、「人間失格」を出版した筑摩書房社長の古田晁(あきら)や太宰の親友・檀らがひいきにしたことをきっかけに、作家や編集者、詩人、映画監督らでにぎわった。太宰の師・井伏鱒二も訪れた。
■朝日新聞=ママは太宰治が描いた少女 文壇バー、また一つ終幕

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2018年4月 4日 (水)

天皇陛下のご執筆も「日本魚類館」に、ご筆名「明仁」で

 『小学館の図鑑Z 日本魚類館』が、書店店頭で好調な売行きを示している。長年、ハゼの研究をしている天皇陛下が執筆人に加わっていることが、発売後に発表され、POPを作成する書店が増えるにつれ、幅広い読者が手にしているようだ。同図鑑の執筆陣は47人。そのうち、天皇陛下は「明仁」という名で4ページにわたり、7種のハゼを紹介。これまで新種のハゼを8種も発見されている。(新文化)
 昭和天皇は、研究対象のヒドロ虫類について、専門的な研究成果を上げられ、世界的にもしられていたという。
 皇室生物研究では、《皇室と生物学ご研究》に詳しい。
自分は、学生時代に筑波常治というユニークな講師から、その話を聞いた。教壇でわざわざ後ろと横の頭の格好を示してみて、昭和天皇とおなじような骨相であることを示した。なんでも、苗字を作ることになって困っていたら、庭から筑波山が見えたので、その名にしたという。
 なんの教科であったかは忘れたが、自然科学だったと思う。自分が疑問に思っていたマルクス主義の社会科学と自然科学の関係について示唆するものがあったので、覚えている。

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2018年3月24日 (土)

金田一秀穂氏が山梨県県立図書館の館長に

 言語学者の金田一秀穂氏(64)が4月1日付で就任する。6年間にわたり館長を務めた作家の阿刀田高氏は退任して名誉館長に就く。
父で国語学者だった故金田一春彦氏の記念図書館が北杜市にある縁から今回の人事が決まった。同記念図書館には春彦氏が生前に収集した蔵書など約2万8000点がある。

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2018年3月20日 (火)

「第二回文学フリマ前橋」」プレトークに萩原朔美×岡和田晃

   「第二回文学フリマ前橋」の開催を記念し、前日のプレトークイベントが決定した。前橋文学館館長の萩原朔美氏と評論家・岡和田晃氏が、「地域」と「文学」をテーマに語り合う。
【プレトーク「地域から始まる文学再生(ルネッサンス)」萩原朔美×岡和田晃】
・開催日 2018年3月24日(土)※「第二回文学フリマ前橋」の前日です
・開催時間 開場13:30 開演14:00
・会場 前橋文学館 3Fホール(〒371-0022群馬県前橋市千代田町三
丁目12-10)
・アクセス 上毛線「中央前橋駅」から徒歩5分。詳細は公式サイトをご参照
ください。
・参加方法 入場無料。直接会場へお越しください。
・内容
 文学のまち、前橋。
 ここで2度目の文学フリマ(各人が思う「文学」を、書き手が直売りするイベント)が開かれようとしているが、そもそも前橋の風土は萩原朔太郎をはじめ、数多の文学者を生み、育んできた。
 現代における、その牙城たる前橋文学館は、現代詩などの先鋭的な表現に深く理解を示し、朔太郎受賞作をはじめ積極的に顕彰を進めている。
 そして今回、「地域」と「文学」をテーマに、前橋文学館館長の萩原朔美と、『北の想像力』(寿郎社)の編集や「現代北海道文学論」(「北海道新聞」連載)の企画・監修をつとめ、22年ぶりに評論で北海道新聞文学賞も受けた岡和田晃(共愛学園前橋国際大学で非常勤講師もつとめた)が、「地域」から出発する文学のあり方、および可能性について、多様なトピックを絡めながら議論する。

【登壇者紹介】
・萩原 朔美(はぎわら さくみ)
1946年生まれ。映像作家、演出家、エッセイスト。60年代後半より、演劇、実
験映画、ヒテオアート、執筆活動等の分野で創作を開始。現在、前橋文学館館
長の職のみならず、表現を「仕事」として、精力的に活動。

・岡和田 晃(おかわだ あきら)
1981年、北海道空知郡上富良野町生まれ。2004年、早稲田大学第一文学部文芸
専修卒業。批評家、日本SF作家クラブ会員。「「世界内戦」とわずかな希望―
伊藤計劃『虐殺器官』へ向き合うために」で第5回日本SF評論賞優秀賞受賞。
北海道新聞文学賞受賞。

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2018年3月17日 (土)

「夢枕獏の〈変態的〉長編愛」の大見出しで自費で新聞1ページ広告へ

  小説家・夢枕獏氏が3月下旬、朝日新聞に全ページ広告を出稿することがわかった。作家自身が掲載料を負担して広告展開するのは極めて異例のことだが、「忘れられかけている過去の作品をもう一度、多くの人に読んでほしい」という思いから、今回の再プロモーションに踏み切ることを決めた。 夢枕氏がこれまでに書いた作品は、共著や短篇、マンガ作品を含めると500点近く。そのなかには、書店店頭に置かれていないものも少なくない。
  広告には「夢枕獏の〈変態的〉長編愛」という大見出しをつけて、同氏が出広するに至った経緯を記す。また、読者にお勧めする本として、『大江戸恐竜伝』(小学館文庫、全6巻)、『東天の獅子』(双葉文庫、全4巻)、『陰陽師』(文春文庫、刊行中)を掲出する。
これを受けて、小学館、双葉社、文藝春秋は230書店でフェアを開催するという。

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2018年3月 2日 (金)

第7回自由報道協会賞に「ブラックボックス」(伊藤詩織)が受賞

 今年の自由報道協会賞に《伊藤詩織『Black Box』(文藝春秋)》に決まった。この本は、強姦されて「いたい、いたい」と叫んだなどという、かなりエロい話が事実として書いてあるのだが、おそらくテレビや新聞で、あまり報じられていないであろう。
  実際に読むと、エロい感じは、どこかにいってしまう。ここには、前にも述べたが、作者の自我の確立の苦悩が伝わってくる。
  ただ「ブラックボックス」248頁に作者が、この事件の整理をしている箇所がある。
 ――あの日の出来事で、山口氏も事実として認め、また捜査や証言で明らかになっている客観的事実は次のようなことだ。――とする部分を引用する。
          ☆
・TBSワシントン支局長の山口氏とフリーランスのジャーナリストである私は、私がTBSワシントン支局で働くために必要なビザについて話すために会った。
・そこに恋愛感情はなかった。
・私が「泥酔した」状態だと、山口氏は認識していた。
・山口氏は、自身の滞在しているホテルの部屋に私を連れて行った。
・性行為があった。
・私の下着のDNA検査を行ったところ、そこについたY染色体が山口氏のものと過不足なく一致するという結果が出た。
・ホテルの防犯カメラの映像、タクシー運転手の証言などの証拠を集め、警察は逮捕状を請求し、裁判所はその発行を認めた。
・逮捕の当日、捜査員が現場の空港で山口氏の到着を待ち受けるさなか、中村格警視庁刑事部長の判断によって、逮捕状の執行が突然止められた。
 検察と検察審査会は、これらの事実を知った上で、この事件を「不起訴」と判断した。
 あなたは、どう考えるだろうか。
           ☆
 本書は、これだけの事実の間における、内面的な苦痛と、刑事事件として告訴することによる、社会な人間関係の破綻と、個人のプライナシーの情報の公開による苦悩が記されている。
  それでも、悪いことをしても逮捕されない出来事がある。警察人が、どのようにして出世するかが学べるのだが、お茶の間でのテレビとは相性が悪く、放送されない事件もあるということが、わかるのだ。

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2018年2月14日 (水)

「BOOK☆WALKER」国内外で売上げ伸びる 



  電子書籍販売の「BOOK☆WALKER」 (KADOKAWAのグループ会社(株)ブックウォーカーが運営)の売上げが急速な伸びを示している。日本語版は2桁増、英語版、台湾版は、2年前と比べてそれぞれ333%増、208%増で推移。2月7日に東京・千代田区の帝国ホテルで行われた「BOOK☆WALKER7周年 感謝のつどい」で同社の安本洋一社長が報告した。
  講談社の野間省伸社長、小学館の相賀昌宏社長、KADOKAWAの角川歴彦会長など、出版社のトップや関係者約400人が出席。野間社長は「『dマガジン』など、様々な施策で当社をはじめ、出版業界に貢献していただいている。『dマガジン』がなければ廃刊した雑誌もあったのではないか」と同社の功績を讃えた。

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2018年1月17日 (水)

芥川賞は石井遊佳「百年泥」と若竹千佐子「おらおらでひとりいぐも」

第158回芥川・直木賞(日本文学振興会主催)の選考会が16日、東京・築地の新喜楽で開かれ、芥川賞には石井遊佳さん(54)の「百年泥」(新潮11月号)と若竹千佐子さん(63)の「おらおらでひとりいぐも」(文芸冬号)の2作が、直木賞には門井慶喜さん(46)の「銀河鉄道の父」(講談社)がそれぞれ選ばれた。
 石井さんは初候補で受賞した。作品はインドで日本語教師として働く女性の物語。大洪水で1世紀にわたり川底に堆積した泥が巻き上げられ、中から出現した品々にまつわる人々の混然とした記憶が実体化していく。
 若竹さんはデビュー作、初候補での受賞。2013年に75歳で受賞した黒田夏子さんに次ぐ高齢記録となる。新たな老いの境地を描いた受賞作は、74歳で独り暮らしの桃子さんが主人公。夫は他界、子どもらとも疎遠な日常の中、心には懐かしくもにぎやかな東北弁の声が満ち始める。
 選考委員の堀江敏幸さんは、石井さんの「百年泥」について「混沌(こんとん)としたインドの現実と奇想、妄想をうまく物語に収めた」と評価。若竹さんの「おらおらでひとりいぐも」については「東北弁と標準語をバランス良く配し、言葉に活気、勢いがある」と、年齢を感じさせない「若々しさ」に言及した。
 一方、門井さんは3回目の候補。作品は「銀河鉄道の夜」で知られる宮沢賢治とその父・政次郎の関係を描く。何事にも前のめりな息子への愛と、親としての建前のはざまで揺れる父の姿が浮き彫りにされる。
 選考委員の伊集院静さんは「歴史的事実だけでなく、賢治を思う父、父を思う賢治という、人間の感情が非常にうまく書かれていた。門井ワールドと言える短い文章で端的に表し、ユーモアもある」とたたえた。
 人気バンド「SEKAI NO OWARI」で活動し、デビュー作で直木賞の候補となった藤崎彩織さん(31)は受賞を逃した。

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