2008年12月29日 (月)

橘妃呂子さんのチャリティーコンサートに海江田万里氏も來聴!共生を語る=東京

橘妃呂子さんのチャリティーコンサートに海江田万里氏も來聴!共生を語る=東京 015
 海江田万里氏の夫人が彼女のファンで、コンサートによくきているようだ。今回は、夫人がこられないので、万里氏がかわりにきたという。海江田氏は、漢詩の朗読をしているそうである。今、まさに「中原に鹿を追う」(王の覇権を狙って、活動をすること)であるが、話していても、政治家らしさのない人柄だ。
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 橘さんは、伊藤桂一氏と同郷の四日市出身。ミステリー作家の戸川昌子さんの店ににも出演しているが、その「青い部屋」は、かなり連日賑わっているという。橘さんには、誘われているが、いろいろ用事があってまだ行けてない。

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2008年12月27日 (土)

ポプラ社、「百年小説」最大15%の報奨/3万部を目標に拡販

ポプラ社は12月12日に『百年小説』を発売し、2月に刊行した『諸国物語』に続いて3万部以上を目標に掲げ、拡売に挑んでいる。同書は、世界の名著21篇を1冊にまとめた『諸国物語』の国内版。明治から昭和初期に執筆した森鴎外、太宰治など、51人の傑作短編を収載した名著全集第2弾として注目を集めている。
掲載作品については、編集長の野村浩介氏自ら500作を読破したのをはじめ、スタッフ5人と大学教授のアドバイスでおよそ800作品のなかから選書したもの。51人の文豪がそれぞれに師弟、友人関係であることが判明し、各篇から時代背景が楽しめるよう作家の生年月日順に作品を掲載した。
書店では、平安堂や宮脇書店が1000部を目標に掲げたほか、リライアブル、東山堂、紀伊國屋書店、有隣堂、ブックファースト、文苑堂書店、啓文社、廣文館、金高堂書店、積文館書店などが拡売に取り組んでいるという。
書店報奨金は10~29部=500円、30~49部=600円、50部以上=1000円。本体6300円で最大15%以上となった。読者向けには刊行記念クイズの正解者から抽選で1000人に3000円の図書カードをプレゼントする。

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2008年12月25日 (木)

「太宰治と三鷹」を語る!安藤宏・東京大准教授、没後60年で講演会

 今年没後60年を迎えた作家太宰治(1909~48)が暮らした東京・三鷹市でこのほど、太宰研究で知られる安藤宏・東京大准教授(日本近代文学)が、講演「太宰治と三鷹」を行った。市美術ギャラリーで開かれていた「太宰治 三鷹からのメッセージ 没後60年記念展」の一環。応募者から選ばれた約170人が参加し、関心の高さをうかがわせた。
 三鷹は、太宰が39年に移り住み、その作家人生で最も長く暮らした町。『走れメロス』や『人間失格』などの代表作を執筆した。
 安藤准教授は「太宰は自分のアイデンティティーを作るため、当時、東京だけど、東京ではない町、三鷹を選んだのではないか。その結果、中央の権威を内側から批判できた」と分析。その後、三鷹が軍需の町、戦後復興の町へと発展するにつれて、「太宰が望んだ“辻(つじ)音楽師”の町は崩壊した。三鷹の町の変遷と太宰は重ね合うところがある」と語った。
 太宰は39回目の誕生日を迎える直前、三鷹市を流れる玉川上水に女性と共に入水自殺した。来年生誕100年を迎える。【棚部秀行】(毎日新聞 2008年12月22日 東京夕刊)

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2008年12月24日 (水)

闇カジノ記事で賠償命令=堀江元社長が講談社に勝訴-東京地裁

 闇カジノに参加したとの週刊現代の記事で名誉を傷つけられたとして、ライブドアの堀江貴文元社長(36)が講談社側に5000万円の損害賠償などを求めた訴訟の判決で、東京地裁は24日、400万円の支払いを命じた。
 広谷章雄裁判長は、闇カジノに参加したとされる日の夜の行動について、友人らと食事をして過ごしたとする堀江元社長の証言は信用できると認定。記事内容は真実でないとした。判決によると、同誌の2006年9月16日号は「ホリエモンが興じたヒルズ族『高級闇カジノ』一部始終」の見出しで、堀江元社長がホテルで開かれた違法なバカラ賭博に参加したと報じた。(08年12月24日 時事通信社)

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2008年12月22日 (月)

「高校文芸」古川仁美さんらに最優秀賞

 第23回全国高等学校文芸コンクール(全国高等学校文化連盟、読売新聞社主催、文化庁後援、一ツ橋文芸教育振興会協賛)の表彰式が20日、東京の国立オリンピック記念青少年総合センターで行われた。
 最優秀賞が福岡県・筑紫女学園高3年古川仁美さん(小説・文部科学大臣賞)、福岡県立門司大翔館高3年森本信乃さん(詩・読売新聞社賞)、熊本県立八代高2年平江智江充さん(短歌・文部科学大臣賞)、宮城県・仙台白百合学園高2年千葉由穂さん(俳句)、福岡県・筑紫女学園高文芸部(文芸部誌・文部科学大臣賞)に、また、優秀賞・読売新聞社賞が福岡県・筑紫女学園高1年松ヶ迫美貴さん(小説)、岩手県立盛岡第四高文芸部(文芸部誌)、一ツ橋文芸教育振興会賞が福島県立磐城高文学部(同)に贈られた。(08年12月20日 読売新聞)

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2008年12月21日 (日)

伊藤若冲の大作「象鯨図屏風」、北陸の旧家で見つかる

伊藤若冲の作品と鑑定された屏風(20日午前、滋賀県甲賀市のMIHO MUSEUMで)=伊東広路撮影 江戸時代中期の画家で、細密描写による花鳥画で知られる伊藤若冲(じゃくちゅう)(1716~1800年)の「象鯨図屏風(ぞうくじらずびょうぶ)」が、北陸地方の旧家で見つかった。画風や落款から晩年に描いたと推定され、若冲を研究する上で重要な発見となりそうだ。屏風は六曲一双(各縦1・59メートル、横3・54メートル)で、右(う)隻(せき)に、波際にうずくまって鼻を高く上げる白象、左隻には潮を吹き上げる鯨が水墨で描かれている。今年8月、北陸地方の旧家を訪れた美術関係者が発見し、滋賀県甲賀市の美術館「MIHO MUSEUM」で鑑定。屏風には「米斗翁(べいとおう)八十二歳画」の落款のほか、「若冲居士」の朱印があった。若冲は晩年、「米斗翁」と名乗ったとされ、波頭の独特な描写などからも真作と判断した。同館の辻惟雄(のぶお)館長は「若冲が最晩年まで力強い表現力を持っていたことがわかり、大変、興味深い」と話している。(08年12月20日 読売新聞)

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2008年12月13日 (土)

回顧2008文学(読売新聞12月9日)=5氏が選んだベスト3

▽池田雄一(文芸評論家)選=津村記久子「カソウスキの行方」(講談社)/諏訪哲史「りすん」(講談社)/村田沙耶香「ギンイロノウタ」(新潮社)。

▽石原千秋(早稲田大学教授)選=楊逸「時が滲む朝」(文芸春秋)/喜多ふあり「けちゃっぷ」(河出書房新社)/青木淳梧「このあいだ東京でね」(「新潮」9月号)。

▽川村湊(文芸評論家)選=平野啓一郎「決壊」(新潮社)/飯嶋和一「出星前夜」(小学館)/津島佑子「あまりにも野蛮な」(講談社)。

▽斉藤美奈子(文芸評論家)選=古川日出男「聖家族」(集英社)/桐野夏生「東京島」(新潮社)/町田康「宿屋めぐり」(講談社)。

▽沼野充義(東京大学教授)選=黒川創「かもめの日」(新潮社)/楊逸「時が滲む朝」(文芸春秋)/川上三映子「乳と卵」(文芸春秋)。

▽山内則史記者《純文学・対象作品》=「『過酷』『空虚』に抗する大作」、「楊逸 芥川賞の衝撃」=小林多喜二「蟹工船」/町田康(46)「宿屋めぐり」(野間文芸賞)/平野啓一郎(33)「決壊」/古川日出男(42)「聖家族」/文庫版「カラマーゾフの兄弟」/楊逸(44)「時が滲む朝」/同「金魚生活」/田中慎弥(36)「切れた鎖」(新潮社・三島賞)/同「蛹(さなぎ)/石原慎太郎(76)「火の島」(文芸春秋)/絲山秋子(42)「ばかもの」(新潮社)/高橋源一郎(57)「いつかソウル・トレインに乗るまで」(集英社)/黒川創(47)「かもめの日」/南木佳士(57)「草すべり その他の短編」(文芸春秋)/川上弘美(50)「どこから行っても遠い町」(新潮社)/堀江敏幸(44)「未見坂」(新潮社)/津島佑子(61)「あまりに野蛮な」。

▽佐藤憲一記者《エンターテインメント・対象作品》=東野圭吾「流星の絆」(講談社)/同「聖女の救済」(文芸春秋)/同「ガリレオの苦悩(同)/同「容疑者Xの献身」/伊坂幸太郎「ゴールデンラバー」(新潮社・山本周五郎賞)/桜庭一樹「私の男」(文芸春秋)/貴志祐介「新世界より」(講談社)/飯嶋和一「出星前夜」(小学館)/諸田玲子「美女いくさ」(中央公論新社)/和田竜「のぼうの城」(小学館)/湊かなえ「告白」(双葉社)/四つの新人賞を総なめにした真藤順丈。

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文芸同人誌界の新ビジネス紹介!「文芸navi」開設(投稿)

近藤圭太さんから新ビジネス「文芸navi」開設の投稿がありましたので、以下に紹介します。文芸同人誌の世界で何らかのソフト・ビジネスが成立しないのは、衰退分野のようで寂しいので、社会的責任の自覚をもった人材によるビジネスが成立すれば良いと思う。
 実は、当会の主宰者が「文芸研究月報」を発行している時に、片手間でありながら5年間毎月、安定的に12ページの会報を発行し、国会図書館からJPナンバーを得ていることに注目して、企業や団体から相談が持ち込まれた。それ以来、会社や経済団体の編集の素人の社員でも、片手間に定期的に機関紙を発行する方法を伝授しはじめた。その謝礼で、文芸同志会のそれまでの運営費の赤字を埋め合わせしたものだ。文芸同志会の運営そのものは、会報発行をやめた現在でも、採算的に考えると持ち出しで、趣味の域を出ていない。9年間やってきていて、その市場分析は進めているが、文学への想いとボランティア精神が求められる場合がある。
 以下は、近藤さんの投稿です。
         ☆
 「文芸navi」は、本年11月に文芸同人誌の皆様に向けてのホームページ作成並びに、Web上におけるコンサルティングを行う日本で初めての専門サイトとして業務を開始致しました。 (「文芸navi」サイト)
 文芸同人誌各位が永年築いてこられた歴史、日本の文学界に果たしてこられた実績に心から敬意を表すると同時に、近年とみに指摘される影響力の低下を解消すべく、新たな同人会員の確保、発行部数の拡大、貴誌の知名度の向上に微力ながら貢献させて頂きたいというのが当サイトの願いであります。
 文芸同人誌のもっておられる潜在力は、従来のWeb上における小説投稿コミュニティなどとは比するべくもない特筆すべきものがあると当サイトは考えております。又、オフライン上の同人活動と、Web上において不特定多数の人々に広く情報を発信し、逆に情報を集めるという方法論は決して対立する物ではなく、相互補完的な物であると確信しております。  
Web上において幅広く同人を募集する、あるいは一般の投稿者にアドバイスを行う事などは、文芸同人誌の存在を広く世に知らしめ、新たな書き手(特に若い世代)の参加を促す上においても必須であると強く感じます。
 当サイトは、今後とも文芸同人誌の皆様並びに、一般の作家を目指す方、双方のお役に立てるサイト運営を心がけて参ります。今後とも、よろしくお願い致します。(文芸navi 管理人 近藤圭太)
        ☆

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2008年12月 6日 (土)

中小企業庁「緊急保証制度」、出版業も指定業種に

中小企業庁は12月5日、「原材料価格高騰対応等緊急保証」(=緊急保証制度)の対象業種に80業種を追加指定することを決め、「出版業」も対象指定業種に加わった。保証制度の適用は12月10日から。


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2008年12月 4日 (木)

司馬遼太郎賞、原武史氏の「昭和天皇」に

 第12回司馬遼太郎賞(司馬遼太郎記念財団主催)は3日の選考会で、明治学院大教授の原武史氏(46)の「昭和天皇」(岩波書店刊)に決まった。
 戦中戦後を通じてひたすら皇祖皇宗に祈ったという、新たな昭和天皇像を切り出した点が評価された。副賞100万円。
 また若者による調査・研究を応援する司馬遼太郎フェローシップは、鳥取大医学部生の鈴木愛瑠(える)さん(23)の「フィリピンのストリートチルドレンの現状について」に決定した。奨励金30万円。

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文芸部門で、東野圭吾さんがベスト3を独占…書籍の年間ベストセラー

 2008年の書籍の年間ベストセラー(トーハン調べ)が3日発表された。
世界的な人気ファンタジーの最終巻「ハリー・ポッターと死の秘宝」(J・K・ローリング著、静山社刊)が発行部数185万部で総合トップ。
 また、3位の「B型自分の説明書」をはじめ、「O型――」「A型――」「AB型――」と文芸社刊の血液型本がそろってベスト10入り。4冊合計だと発行部数は500万部。
 文芸部門では、東野圭吾(ひがしのけいご)さんが「流星の絆(きずな)」(講談社刊)でトップをさらい、テレビドラマや映画もヒットした「ガリレオ」シリーズの「聖女の救済」「ガリレオの苦悩」(文芸春秋刊)も2位、3位となり、同部門のベスト3を独占した。

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2008年12月 3日 (水)

貴志祐介さん「新世界より」などに日本SF大賞!

 第29回日本SF大賞(日本SF作家クラブ主催)が2日発表され、貴志祐介さんの小説「新世界より」(講談社)と、磯光雄さん原作・監督のオリジナルテレビアニメ「電脳コイル」(電脳コイル製作委員会)に決まった。副賞各100万円。
 また特別賞に6月に亡くなった作家の野田昌宏さんが選ばれた。第10回日本SF新人賞は、茨城県のクラブDJ、天野邊(ほとり)さんの「プシスファイラ」と、東京都の会社員、杉山俊彦さんの「競馬の終わり」となった。副賞各50万円。(08年12月2日20時01分 読売新聞)

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2008年11月30日 (日)

山田洋次・富岡多恵子・坂上弘・飯島耕一・入沢康夫・佐々木幸綱さん、芸術院新会員に

 日本芸術院(三浦朱門院長)は28日、今年度の新会員として15人を発表した。
 来月15日付で文部科学相が発令する。新会員の名前と推薦理由は次の通り。(敬称略)
 ▼清水達三(72)(日本画)=透明感のある絵の具を巧みに使い、自然の奥深さと優しさを表現した。和歌山県生まれ。/▼藤森兼明(73)(洋画)=キリスト教美術と現代の女性を同じ画面に描き込んで、独特の精神世界を展開した。富山県生まれ。/▼市村緑郎(72)(彫塑)=生命感にあふれた女性の裸体像や一部をデフォルメするなど個性ある作品を創出。茨城県生まれ。/▼山本真輔(69)(彫塑)=女性特有の優美な表情やしぐさにこだわった秀作を数多く作り、後進の育成にも尽力。愛知県生まれ。/▼中井貞次(76)(工芸)=藍(あい)染めを基調に透明度の高い色彩を生み出し、染織工芸を発展させた。京都府生まれ。/▼日比野光鳳(こうほう)(80)(本名・日比野尚、書)=かな書道の大家だった父五鳳に学び、独創性豊かな書風を確立。京都府生まれ。/▼谷口吉生(71)(建築)=東京国立博物館法隆寺宝物館など、環境に配慮した心安らぐ設計を手がけた。東京都生まれ。/▼坂上弘(72)(小説)=市井の人々の家庭や会社での喜びや悲哀を味わい深い文章でつづった。東京都生まれ。/▼富岡多恵子(73)(本名・菅多恵子、小説)=家族、男女のきずなの強さや葛藤(かっとう)を追求した作品を数多く発表した。大阪府生まれ。/▼飯島耕一(78)(詩歌)=シュールレアリスムに共鳴し、新鮮な感受性で数多くの秀作を生み出した。岡山県生まれ。/▼入沢康夫(77)(本名・入澤康夫、詩歌)=前衛的な作風の一方、故郷の出雲に伝わる神話を織り込んだ作品も発表。島根県生まれ。/▼佐佐木幸綱(70)(本名・佐々木幸綱、短歌)=荒々しさの中にも優しさを秘めた作風で現代短歌をけんいん。東京都生まれ。/▼六代 山勢松韻(やませしょういん)(75)(本名・木原司都子、箏曲)=山田流箏曲家の第一人者として、海外も含め演奏活動を展開。東京都生まれ。/▼畑中良輔(86)(声楽)=新国立劇場の初代オペラ担当芸術監督として、歌劇の発展に貢献。福岡県生まれ。/▼山田洋次(77)(映画)=48作続いた「男はつらいよ」シリーズなど、人情あふれる作品で国民的な人気を博した。大阪府生まれ。(08年11月29日 読売新聞)

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2008年11月28日 (金)

谷崎記念館の管理者に読売大阪本社など

 兵庫県芦屋市は25日、市谷崎潤一郎記念館の2009年4月からの指定管理者に、読売新聞大阪本社、武庫川学院、中央公論新社、大阪よみうり文化センターの4者でつくる事業連合を選んだと発表した。12月2日開会の定例議会に提案、可決されれば来年4月から5年間、運営にあたる。 選考理由について市は「事業内容、総合的な施設管理計画が優れている」としている。

 記念館は1988年、同市伊勢町に開館。「細雪」「春琴抄」などの作品で知られる作家・谷崎潤一郎(1886~1965)の直筆原稿や遺品など約1万1600点を収蔵・展示している。谷崎の京都市の居宅にあった庭園を模した庭もある。

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「死の棘」島尾敏雄の日記・習作など4編発見

 「死の棘(とげ)」などで知られる作家、島尾敏雄(1917~86)の大学生時代の日記や習作の断片など4編が、昨年亡くなったミホ夫人の遺品の中から見つかった。いずれも全集未収録の原稿で、島尾文学の成り立ちを考える上で、貴重な資料だ。

 この中の1編「地行日記」は、その内容から、島尾が魚雷艇の特攻隊長になる4年前、九州帝大に入学した40年の執筆とみられる。〈何でも未完成。恋愛も完成したら退屈〉など、青春時代ならではの心境がつづられる一方、〈私には未だ死の讃美が出来ない〉と、開戦が近づく時代の空気を反映したような記述もある。この日記は原稿用紙に書かれており、鈴木直子・青山学院女子短大准教授は「自立した作品としてどこかに掲載する意図があった可能性が少なくない」と指摘。島尾は77年、日記形式の作品「日の移ろい」で谷崎賞を受賞しており、島尾文学の原型としても注目されそうだ。
 さらに「憂愁の街」「無題」の2編は、36年から3年間の長崎高商時代に、白系ロシア人と交流した体験が元になったとみられる。これら未発表原稿は、来月6日発売の「新潮」新年号に掲載される。(08年11月26日20時53分 読売新聞)

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コミック2誌が異例の重版! 講談社、一迅社で

マンガ雑誌の重版が続いている。講談社はこのほど、11月7日に発売した隔月刊マンガ誌「good!アフタヌーン」(定価680円、B5判)創刊号の重版を決めた。
一迅社も、11月8日に発売した月刊マンガ誌「ComicREX」12月号を増刷する。両誌とも好調な売行きで、主要書店では品薄状態となっている。
マンガ雑誌の重版は極めて異例だが、昨年11月に集英社が創刊した「ジャンプスクエア」が、創刊号と創刊2号を立て続けに重版したのも記憶に新しい。
10万部で創刊された「good!アフタヌーン」は、11月22日出来で8000部を増刷。講談社広報室は「本当はもっと多く刷りたいが、石川雅之氏の新連載『純潔のマリア』の海洋堂製フィギュアを付録に付けており、フィギュアの制作が間に合う最大値が8000部だった」としている。
一迅社の「ComicREX」12月号は発行部数と重版部数ともに非公表だが、ローカル局やケーブルテレビなど12局でアニメ放映が始まった、連載中の「かんなぎ」の好調が要因。重版は22日出来となる。

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2008年11月27日 (木)

中村弦さんに賞金500万円…日本ファンタジーノベル大賞授賞式

 日本ファンタジーノベル大賞(読売新聞東京本社、清水建設主催、新潮社後援)の授賞式が25日、東京都千代田区のクラブ関東で行われた。

 同賞は、未発表のファンタジー小説を表彰するもので、今年で20回目。「天使の歩廊 ある建築家をめぐる物語」で大賞に輝いた中村弦さんに表彰状と賞金500万円、「彼女の知らない彼女」で優秀賞の里見蘭さんにも表彰状と賞金100万円が贈呈された。受賞作は新潮社から刊行されている。

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2008年11月23日 (日)

三国志 新刊や新装刊行相次ぐ

 三国志最大の山場・赤壁の戦い(208年)から今年で1800年――。その世界を描く映画「レッドクリフPart1」が公開されたのを機に、新刊本、新装本の刊行が相次いでいる。ストーリーさながらに、本の世界も群雄割拠の様相を呈し始めている。(鷲見一郎)
 まず筆頭にあがるのは、日本人の三国志観の基になり、ほかの作家にも大きな影響を与えている吉川英治『三国志』(講談社文庫)だ。全集の吉川英治歴史時代文庫(『三国志』は全8冊)とは別に、先月、新装本計5冊を刊行した。
 吉川文庫が1冊ずつ本の厚さをそろえるため、一定のところで区切っていたのに対し、新装本では、吉川英治自身の巻分けに従い、10巻の構成を2巻ずつまとめた。波乱に巻き込まれる劉備(りゅうび)の姿などを生き生きと描いているのが魅力だ。
 また、現在連載中の宮城谷昌光『三国志』(文芸春秋)も単行本に続き、10月から文庫化され始めた。宮城谷本では、動乱のきっかけとなった後漢末の黄巾(こうきん)の乱からでなく、後漢朝の乱れの原因となった宦官(かんがん)が重用される経緯から書き起こす。後漢書、資治通鑑(しじつがん)などの史書に基づきながら、宮城谷ワールドを築いている。
 一方、剣豪小説の名手・柴田錬三郎の『三国志 英雄ここにあり』(ランダムハウス講談社)も9月に新装刊行された。あまたの豪傑たちが縦横無尽に活躍する。ほかにも、陳舜臣、北方謙三、安能務(あのうつとむ)ら、多種多様な三国志がある。
 日本における三国志の特徴は、前半が曹操(そうそう)、後半が諸葛亮(しょかつりょう)の活躍を軸に描かれている点。曹操を悪役(ヒール)とし、劉備を中心とする中国とは一線を画している。明代の羅貫中(らかんちゅう)の書いた三国志演義を、江戸時代に日本語訳した湖南文山(2人によるペンネーム)の『通俗三国志』が大きく影響を与えており、吉川本もこの『通俗三国志』をベースにしているという。
 もともと三国志には、陳寿の書いた、正史としての三国志と、講談調の三国志演義とがある。一般に三国志という場合、だいたい演義のことを指している。
 80年代にNHKで人形劇が放映され、その後、ゲームやマンガでも扱われる。それらの効果で大人の読み物だった三国志の読者年齢層が下がり、小中学生にも幅広く親しまれるようになった。さらに今年は、4択で知識を問う三国志検定も行われる。
 内容をほとんど変えていない新装本でも、これだけ愛される三国志の秘密はどこにあるのだろうか。三国志を専門とする渡辺義浩・大東文化大教授は「判官びいきの日本では、結局、蜀が勝たないという滅びの美学がうけている。話の基本形がしっかりしているから、多メディアで応用が利く」と分析している。
 検定の申し込みは24日まで (ホームページhttp://www.3594kentei.com/)。(08年11月19日 読売新聞)

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2008年11月21日 (金)

中小企業庁「緊急保証制度」、出版業 指定外れで書協が経済産業省と話合い

  中小企業庁が10月31日から開始した「原材料価格高騰対応等緊急保証」(以下、「緊急保証制度」)の対象指定545業種(その後、追加があり618業種)に出版業が入っていなかったことから、書協が急きょ、経済産業省と話合いを始めている。「緊急保証制度」は、原材料の仕入れ価格の高騰などから経営を圧迫されている中小企業の支援策として打ち出されたもので、一定の条件を満たす中小企業であれば、国の中小企業支援策に基づいて運営される信用保証協会の保証のもと、銀行から無担保保証で8000万円、普通保証で2億円までを借りられるというもの。出版業が各行政機関のいずれの所管でもなかったことが、指定にもれた要因とされる。




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2008年11月20日 (木)

大衆小説 大学の研究対象に

成蹊大で整理が進むミステリー書籍と、寄贈者の戸川安宣さん(東京都武蔵野市で) 江戸川乱歩、横溝正史らのミステリーの資料収集を契機に、大学で、文学や文化研究を進める動きが出てきている。アカデミズムからは顧みられなかった大衆小説も「学問」の対象となる時代だ。(佐藤憲一)
 立教大学(東京都豊島区)は「大衆文化」という研究誌の創刊準備号を3月に刊行した。「二銭銅貨」の草稿の翻刻や「押絵と旅する男」論など乱歩関連の論文のほか、大衆雑誌「平凡」、任侠(にんきょう)ものの映画論など昭和の文化について学内外の学者の寄稿が並ぶ。
 同大では、東京・池袋のキャンパスに隣接する旧江戸川乱歩邸と蔵書を2002年に購入し、一昨年大衆文化研究センターを設立。センター長の藤井淑禎(ひでただ)教授(近代文学)は「ミステリーに限定せず、科学やモダニズム文化にも関心を持った乱歩の融通無碍(むげ)なありように倣い、広く大衆文化を視野に入れたい」と編集方針を語る。創刊号は来年3月の予定だ。
 また、学生に向け3年前から「乱歩再発見」という講義も行っており、「作品を通して、自動車の普及など急激な近代化がおきた昭和初めの社会や文化への関心を持ってもらう狙い」(藤井教授)という。
 昨年、横溝正史の遺品2600点を購入した二松学舎大(東京都千代田区)でも、来月「横溝正史研究」(戎光祥出版)という雑誌を創刊する。創刊号は横溝の生んだ名探偵金田一耕助特集で、恋愛から金銭感覚、戦争体験などの論考や、映像化作品に関する鼎談(ていだん)など盛りだくさんとなる予定だ。
 大学の文学研究は、長く夏目漱石、森鴎外に代表される思想性を持った純文学が対象だった。しかし二松学舎大の江藤茂博教授(メディア文化研究)は、「1980年代に、どんな小説や映画でも文学研究の対象となるテキスト理論が広がったり、90年代に多様な関心を持った『オタク教員』が登場したりしたことで変わって来た」と語る。
 同大の山口直孝教授(近代文学)も「精神史や文化史を総合的に取り上げようという構造変化に対応するために、サブカルチャーや大衆文学を無視できない」という。時代の風俗や意識を敏感に反映するミステリー小説や映画の特徴も、注目を集める一因といえそうだ。
 こうした状況を受け、この十数年で卒業生から小池真理子、桐野夏生、石田衣良、井上荒野と直木賞作家4氏を輩出した成蹊大(東京都武蔵野市)では、図書館に10万冊を目指す「ミステリSFコレクション」(仮称)の整備を進めている。宮部みゆきさんらのデビューにかかわった名編集者、戸川安宣さんから6万冊の蔵書の寄贈を受けたのをきっかけに、他の研究者の蔵書も受け入れ、将来的に10万冊のコレクションを目指す。大学図書館や文学館では、大衆文学関係の収集は手薄なだけに貴重な試みとなる。
 このほか、古典対象の岩波文庫に、今年乱歩の短編集が入り、04年から筑摩書房の高校の現代文の教科書に乱歩の短編が載せられるなど、周辺の環境も変わってきた。
 成蹊大の浜田雄介教授(近代文学)は、「自分の若いころは書きにくい雰囲気もあった乱歩や夢野久作を卒業論文に取り上げる学生も最近は多い。ただ、領域が非常に広く、どんな研究方法がいいのか確立していくのは今後の課題」と話している。(08年11月18日 読売新聞)

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2008年11月15日 (土)

「good!アフタヌーン」(講談社)創刊号が重版

  「good!アフタヌーン」は、11月7日に10万部で創刊し、その後の売行きも好調でマンガ雑誌としては異例の重版を決定。21日出来で8000部を増刷する。同社広報室は「本来はもっと重版をかけるところだが、新連載『純潔のマリア』(石川雅之氏)のフィギュアを付録につけているため、フィギュアの制作が間に合う最大値が8000部だった」と説明している。同誌は、「アフタヌーン」「イブニング」「モーニング」の3誌の編集部が手がける隔月刊のマンガ誌。青年誌、少年誌、少女マンガなど、これまでのマンガ誌の枠組みを超え、「面白ければなんだったよくないですか?」という発想で誌面構成。「もやしもん」の石川氏の新連載のほか、「スカイハイ」の高橋ツトム氏の「地雷震 diablo」、「ああっ女神さまっ」の藤島康介氏の「パラダイスレジデンス」など各誌のエース級から新鋭作家など多様で重厚なラインアップを取り揃えている。

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2008年11月12日 (水)

季刊「三田文学」が「文学界」から引き継ぎ「同人雑誌評」を来年から掲載。

 文芸同人誌の存在としては、下記のような情勢の傾向を示す見解がメディアに多い。そのなかで、事実関係から見ると、文芸同人誌の数がが減っているというニュアンスはあっていない。ただ雑誌「文学界」に同人誌を送ることを知らない人や、送り忘れしまうことが多くなったためと思われる。現実には、同人誌専門印刷産業といえるほどの分野ができつつあるのである。
 同人誌から文学賞受賞作がでていない、というのは同人誌発表済み作品を対象としない企画が多いからである。下記の記事では傾向を書いているだけなので、おおむねでかまわないが、文芸同志会としては、現状分析と傾向と対策を、近いうちに発表してみたい。
(08年11月11日、朝日新聞・小山内伸記者)
「岐路に立つ「同人誌」 「文学界」で「評」打ち切りに」
 半世紀以上にわたり、全国の同人誌に掲載された小説を取り上げてきた「文学界」(文芸春秋)の名物欄「同人雑誌評」が、7日発売の12月号で打ち切りとなった。同人の高齢化が進み、寄せられる同人誌が激減したためという。文芸誌の中で同人誌を定期的に紹介していたのは「文学界」が唯一で、かつては多くの作家が輩出した同人誌の役割が岐路に立たされている。
 「文学界」の「同人雑誌評」は1951年に始まり、無名の新人や地方の作家の作品を紹介してきた。55年には「太陽の季節」に先駆けて石原慎太郎氏が「一橋文芸」に発表した「灰色の教室」を〈今月第一の力作〉と激賞。60年には柴田翔氏が同人誌「象」に発表した「ロクタル管の話」を高く評価するなど新進作家を発掘してきた。
 執筆は4人の評論家が交代でつとめ、年2回、同人雑誌優秀作を選んで「文学界」に転載した。近年では98年に玄月氏が「舞台役者の孤独」で優秀作に選ばれて注目され、2000年に「蔭(かげ)の棲(す)みか」で芥川賞を受賞している。
 かつては、作家志望者は同人誌で修練するのが本道とされた。丹羽文雄が主宰した同人誌「文学者」からは河野多恵子、瀬戸内寂聴、吉村昭の各氏らが輩出。保高徳蔵主宰の「文芸首都」からは北杜夫、佐藤愛子、なだいなだ、田辺聖子、中上健次、津島佑子の各氏らが巣立った。
 60年代には、同人誌から芥川賞が相次ぎ生まれた。63年度の後藤紀一氏「少年の橋」は「山形文学」、田辺聖子氏「感傷旅行(センチメンタル・ジャーニイ)」は「航路」、64年度の柴田翔氏「されど、われらが日々」は「象」、65年度の高井有一氏「北の河」は「犀」が初出だ。だが、67年に大城立裕氏が「新沖縄文学」に発表した「カクテル・パーティー」を最後に、同人誌から芥川賞は出ていない。
 一方、76年に村上龍氏が「限りなく透明に近いブルー」で、79年に村上春樹氏が「風の歌を聴け」で群像新人文学賞を受けて人気作家となり、作家志望者の多くは文芸誌の新人賞に応募するようになった。
 現在、「文学界」のリストにある同人誌の数は320。最盛期には月に200誌以上が寄せられていたが、現在は50誌ほどに減っていた。同人の高齢化も進み、亡くなった同人への追悼文が巻頭に置かれるものも少なくないという。
 「文学界」の船山幹雄編集長は「同人誌の作風が固定化し、新人賞応募作と比べて活気が薄い。『同人雑誌評』は歴史的役割を終えた」と苦渋の決断を語る。
 評者を28年間つとめた文芸評論家・大河内昭爾氏は「同人の方からは、『文学界』で取り上げられるのが張り合いだったので終了は残念、という手紙をもらった。かつての同人には身銭を切ってでもやる熱意があったが、若い世代にはその心意気が継承されておらず、さびしいが仕方ない」と話す。
 一方で、季刊「三田文学」(発売元・慶応義塾大学出版会)が「文学界」から引き継ぐかたちで「同人雑誌評」を来年から掲載するという。月刊の商業文芸誌から季刊の大学刊行文芸誌へと舞台が移るが、「同人雑誌評」はかろうじて継続されることになった。
 「三田文学」の加藤宗哉編集長は「同人誌の文化を大切にしたい。かつては鍛錬の場として実力ある作家を育てたし、昔ほどではないにせよ今も地方に良質の作品が残っていると思う」と語る。今後は、両編集部の合意により、「三田文学」が優秀作を選び、それを「文学界」が掲載することになる。(小山内伸)

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2008年11月11日 (火)

<仏ゴンクール賞>アティク・ライミ氏の「忍耐の石」

(08年11月11日:毎日新聞)
 フランスで最高の文学賞とされるゴンクール賞の選考委員会は10日、今年の受賞作をアティク・ライミ氏(46)の「忍耐の石」に決めたと発表した。ライミ氏はアフガニスタンのカブール生まれで、80年代に戦火の続くアフガンを逃れフランスに亡命した移民。受賞作は仏語で書いた最初の小説だという。

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2008年11月 8日 (土)

町田康さんの「宿屋めぐり」が野間文芸賞!新人賞は、津村記久子さん、児童文芸賞は、工藤直子さん(73)

 第61回野間文芸賞(野間文化財団主催)は7日、町田康さん(46)の「宿屋めぐり」(講談社)に決定した。副賞300万円。
 また、第30回野間文芸新人賞は、津村記久子さん(30)の「ミュージック・ブレス・ユー!!」(角川書店)に決まった。副賞100万円。
 第46回野間児童文芸賞は、工藤直子さん(73)の「のはらうたV」(童話屋)で、副賞200万円。

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2008年11月 5日 (水)

【Q1】エッセイは好きですか?

(講談社『BOOK倶楽部メール』 08年11月1日号)
・好き…25% ・どちらかといえば好き…18%・どちらともいえない…45% ・どちらかといえば嫌い…10% ・嫌い…1%。
【Q2】それはなぜですか?=  <好き>・作品の裏話や作者の以外な一面が見れるから!・作家さんが描くと、なんでもない毎日が魅力的に感じられます。・質のよいエッセイは短編小説です。事実の中にある物語が感じられます。
<どちらともいえない>・エッセイは作家個人に興味があるか、よほど文章が上手かによって面白さが変わってくるから。・作品から自分の中で作家さんのイメージがあり、それが崩れたらいやだなという思いがあるので。・キレイな文章を読んだときは得した気分になる。どうでもいい文章は時間の無駄。
<嫌い>・エッセイを読む時間があるならば小説を読む。・興味のないことを書かれても読む気は起きない。・筆者の主観が強いから。物の見方の合わない人のエッセイは読んでいてイライラしてしまいます。
【Q3】どの著者のエッセイが好きですか? (BEST5・敬称略)=さくらももこ、三浦しをん、森博嗣、群ようこ、林真理子
【Q4】エッセイを書いてほしい著者は? (BEST5・敬称略)=伊坂幸太郎、西尾維新、京極夏彦、辻村深月、宮部みゆき
【Q5】おすすめのエッセイ本は?=★瀬尾まいこの「見えない誰かと」エッセイなのに瀬尾さんの小説と同じ空気が流れています。読んでいて面白いエッセイも好きですが、書いてる人の心の中が見えるような温かいエッセイもほっとすることが出来て良い。(神奈川県 K様 15歳以下)★万城目学さんの「ザ・万歩計」ホルモーだろうがエッセイだろうがとにかくこの人は面白いです!!
 (神奈川県 K様 15歳以下)★さくらももこの「もものかんづめ」何度読んでも大爆笑。ボロボロになってしまったけど、捨てられない本のひとつです。とにかく元気になれる本です。(京都府 W様 20代)★三浦しをん先生の「三四郎はそれから門を出た」です。先生の好きな作品などを、面白おかしく紹介してくれる一冊で、今まで出会っていなかった名作にも出会わせていただきました。(神奈川県 Y様 20代 )★さくらももこさんの「もものかんづめ」。簡潔、けれど引き込まれる面白さ。電車の中ではとても読めない(我慢できずに笑ってしまうから)。(埼玉県 K様 20代)★「海馬が耳から駆けてゆく」菅野彰。もうもう人前では絶対に読めません!泣くほど笑った本は他にありません。なぜそこでそっちに行く!とツッコミを入れながら読んでしまいます。 (北海道 K様 20代)★『父の詫び状』(向田邦子)この作品に限らず向田邦子のエッセイには、彼女の生きたい生き様が現れていて、あこがれました。(大阪府 K様 30代)★北村薫さん「ミステリ12ヶ月」。北村さん独特のやさしく語りかけられるような文章でミステリを紹介されちゃうとどれも素敵に思えてきてしまいます。挿絵も頓知が利いててグッド。(大阪府 H様 30代)★清水義範先生の「いやでも楽しめる算数」です。突っ込みどころ満載の『小学校で算数を嫌いになるのは文章問題』が納得しつつも面白かったです。あと西原恵理子先生の挿絵も良かったです。(神奈川県 I様 30代)★「たぶん最後の御挨拶」東野圭吾さんのは面白かったです。 物語の背景や、色んな事が書かれていて興味深かったです。また書いてほしいです。(大阪府 O様 30代)
★三浦しおん著 「しおんのしおり」検査のため病院で読んだのですが、不安も緊張も吹き飛びました!(鹿児島県 T様 30代)★ビートたけし著「だから私は嫌われる」「やっぱり私は嫌われる」新潮社理由:一般人が言えないことを堂々と書いているので。また、その主張の多くが的を得ているので。(埼玉県 M様 40代)★『妄想炸裂』初めて読んだ三浦しをんさんのエッセイ本。とにかく抱腹絶倒の面白さ!です。人前では決して読まないでください。大爆笑炸裂ですから。(山口県 F様 40代)★「国のない男」k。ヴォネガット著。アメリカ人らしいユーモアと痛烈な批判は、大変楽しめる。彼の遺作となった
 この作品は、現代のアメリカが抱える諸問題を面白く語ってみせる。また、彼の知識の広さが窺え、私の感 (福井県 I様 50代)★鶴ヶ谷真一の「月光に書を読む」 読書の真髄を解き明かしてくれる本です。(東京都 M様 70歳以上)

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2008年11月 4日 (火)

毎日出版文化賞決まる、「双調 平家物語」など

 第62回毎日出版文化賞(毎日新聞社主催)が決まった。
 ▽文学・芸術部門=橋本治著「双調 平家物語」全15巻(中央公論新社)
 ▽人文・社会部門=東野治之著「遣唐使」(岩波書店)
 ▽自然科学部門=福嶌義宏著「黄河断流──中国巨大河川をめぐる水と環境問題」(昭和堂)
 ▽企画部門=植木雅俊訳「梵漢和対照・現代語訳 法華経(上・下)」(岩波書店)
 ▽特別賞=「哲学の歴史」編集委員会編「哲学の歴史」全12巻・別巻1(中央公論新社)。
 本賞の賞金は各100万円、特別賞は記念品など。表彰式は25日午後3時半、東京・紀尾井町のグランドプリンスホテル赤坂。(08年11月3日 読売新聞)

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2008年11月 1日 (土)

第2回日経小説大賞に萩耿介 氏、日経中編小説賞に野崎雅人氏が受賞

第2回日経小説大賞と日経中編小説賞(両賞とも日本経済新聞社・日本経済新聞出版社共催)の受賞作が決まった。
  第2回日経小説大賞は津本陽、阿刀田高、川村湊、縄田一男の選考委員6氏による審査の結果、萩耿介 氏(46、東京都)の「松林図屏風」が受賞した。
 新たに設けられた日経中編小説賞は高橋源一郎、唯川恵、茂木健一郎の選考委員3氏による審査の結果、野崎雅人氏(38、兵庫県)の「フロンティア、ナウ」が受賞した。
 大賞受賞作には賞金1000万円と賞状、記念品が、中編小説賞受賞作には賞金100万円と賞状、記念品が贈られます。
 両作品は2008年12月に日本経済新聞出版社から単行本として出版される。第2回「日経小説大賞」は物語性が豊かで、時代性、社会性、娯楽性を兼ね備えた300枚以上600枚以下の作品の応募を2007年12月から2008年1月に募り、249篇の応募があった。
 「日経中編小説賞」は若々しくフレッシュな感覚にあふれた150枚以上200枚以下の作品の応募を2007年12月から2008年1月に募り、169篇の応募があった。

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印税支払いの「アドバンス制」を全単行本に導入へ! 太田出版

太田出版は、来年1月から、完成原稿であることを合意した段階で出版契約を交わし、価格や予定初版部数、アドバンス料などを確定。刊行に先立って支払いを行う。印税は原稿完成からタイムラグを生じる刊行後に支払われるのが一般的で、これを解決する。著者の執筆環境の向上、販売促進やコンテンツの二次的展開への早期の取組みが目的。

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2008年10月31日 (金)

第1回ばらのまち福山ミステリー文学新人賞は、松本さん「玻璃の家(はりのいえ)」

 昨年4月に創設された、「島田荘司選 ばらのまち福山ミステリー文学新人賞」1回受賞作は、松本寛大さんの「玻璃の家」に決定。作者の松本寛大氏は、1971年北海道生まれ、札幌在住。
島田先生選評(抜粋) 
 「一読、この作品はもう充分に傑作の領域にあると感じて、このような高度で緻密な本格ミステリー作品が、福ミスのような地方の小賞に投じられてきたことに感謝した。本賞受賞作は、この作以外にはないであろう。」
松本さん受賞コメント
  「今回の受賞を本当に光栄に思っています。島田先生・羽田市長をはじめ、ばらのまち福山ミステリー文学新人賞の実行にたずさわった関係者の方々には感謝の言葉もありません。私のつたない作品が福山市の発展のために少しでも寄与できれば望外の喜びです。
 今後ともこの栄誉に対するせめてもの恩返しとなることを信じ、受賞者の名に恥じない作品を書けるよう精一杯努力し続けたいと思います」
受賞作の出版は2009年3月(予定) 
 作品は今後、島田先生の指導のもとに推敲され、2009年3月に講談社から発表される予定。すでに傑作の域にあるとまで言われるこの作品が、さらに磨きをかけられて世に送り出されることになる。
優秀作「罪人いずくにか」(水生大海)
 今回は応募作品のレベルが高く、島田先生のご要望もあって、特別に「優秀作」として水生大海(みずきひろみ)さんの「罪人いずくにか」が選ばれた。出版が前提ではありませんが、来年3月の表彰式には水生さんもご招待する予定。

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2008年10月30日 (木)

「読売ウイークリー」が休刊へ

「読売ウイークリー」は、 12月1日発売の同14日号で休刊する。同誌は1943年5月に「月刊読売」として創刊。52年に「週刊読売」に誌名変更し、週刊化した。2000年に「Yomiuri Weekly」に、05年に現在の名称になった。新聞社系の週刊誌の草分け的存在だったが、最近は発行部数約10万部。販売不振と広告収入の減少、コスト増などで65年の歴史に幕を閉じることになった。

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原油高がコミックにも波及 講談社、集英社が値上げ

リンク: 原油高がコミックにも波及 講談社、集英社が値上げ - 速報 ニュース:@nifty.

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小学館の「マミイ」休刊へ、少子化で部数減

 小学館は29日、幼児向け月刊誌「マミイ」を来年1月31日発売の3月号を最後に休刊すると発表した。少子化に伴う発行部数の減少が理由としている。「マミイ」は0~2歳児を対象とする幼児誌で、1972年2月創刊。最盛期の84年には約24万5000部発行したが、最新号は約10万部に落ち込んでいるという。(08年10月29日 読売新聞)

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2008年10月29日 (水)

文化勲章に8氏…ノーベル賞3氏や田辺聖子、ドナルド・キーン氏

 政府は28日、2008年度の文化勲章受章者8人と文化功労者16人を発表した。文化勲章の受章者には、数学の伊藤清(93)、指揮の小澤征爾(73)、ともに素粒子物理学の小林誠(64)、益川敏英(68)、海洋生物学の下村脩(80)、小説の田辺聖子(80)、日本文学のドナルド・キーン(86)、スポーツの古橋広之進(80)の8氏が選ばれた。
 文化勲章受章者は文化功労者から選ばれるため、ノーベル化学賞の下村氏は今回、文化功労者も顕彰される。
 キーン氏はニューヨーク市出身の米国人。外国籍での受章は、今年のノーベル物理学賞受賞者で米国に帰化後に受章した南部陽一郎氏(1978年)、アポロ11号で月面着陸に成功したアームストロング船長ら3人(69年)の例がある。元競泳自由形の選手で日本オリンピック委員会会長も務めた古橋氏は、運動選手としては初の受章。
 文化功労者は、発生生物学の浅島誠(64)、生物有機化学・応用分子細胞生物学の磯貝彰(66)、作曲の一柳慧(75)、工芸の奥田小由女(71)、俳句の金子兜太(89)、電子工学の榊裕之(64)、応用物理学・学術振興の霜田光一(88)、彫刻の澄川喜一(77)、経済社会学・社会変動論の富永健一(77)、情報工学・学術振興の長尾真(72)、言語学の西田龍雄(79)、狂言の野村萬(78)、バレエの牧阿佐美(74)、作曲の船村徹(76)、歌舞伎の中村富十郎(79)の各氏。

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2008年10月27日 (月)

「この1か月内に読書」昨年上回る54%…読売調査

 読売新聞社が4~5日に行った全国世論調査(面接方式)によると、この1か月間に本を1冊以上読んだ人は54%だった。
 昨年の48%を6ポイント上回り、本に親しむ人の割合は高まった。
 本を読む理由(複数回答)は「知識や教養を深めるため」47%(昨年比8ポイント増)、「面白いから」32%(同1ポイント減)、「趣味を生かすため」27%(同3ポイント増)――などの順で多かった。知識や教養を身につけることを目的に本を読む人が増えたことは、最近の教養新書ブームを反映したものともいえそうだ。
 本の選び方(複数回答)は「書店の店頭で見て」49%が最も多く、「ベストセラーなどの話題をきっかけに」「新聞の書評を読んで」各25%などとなった。
 「子供のころに本を読む習慣を身につけることは大切だと思う」と答えた人は97%に達した。本を読むことの良い点(複数回答)では「知識が豊かになる」65%、「想像力が豊かになる」54%、「物事を深く考える力がつく」50%が目立った。(08年10月26日 読売新聞)

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2008年10月25日 (土)

ブックオフが来年3月末までに自由価格本コーナーを200店で

ブックオフは今年8月から川崎モアーズ店と渋谷センター街店で、「本のアウトレット」と銘打ち出版社の再販指定を外れた「自由価格本」を試行販売。その後、10月に開店した町田東急ツインズ店にも導入し、現在3店で実施中。さらに、11月から自由価格本コーナーの名称を「B★コレ!」に統一し、11月中に81店に導入する予定。2009年3月末までには200店での展開を目指す。11月中までに導入する店舗はすべて直営店。2009年3月末の売上げは200店で5000万円(うち直営店は3500万円)を目指す。2010年3月期には、200店で3億円(うち直営は1億円)の売上げ計画を立てている

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2008年10月24日 (金)

<朝日新聞出版>エンタメ小説レーベルを創設、ライトノベル世代ねらう

 朝日新聞出版は21日、新しいエンターテインメント小説レーベル「朝日ノベルズ」を創設、第1弾として笹本祐一さんのスペースオペラ「ミニスカ宇宙海賊(パイレーツ)」など3冊を出版した。
 「朝日ノベルズ」は、ライトノベル世代の読者をターゲットとし、SFやファンタジーにとらわれず、新しい小説を発信していく。07年9月に解散した朝日ソノラマ社を吸収した同社は「新レーベルでは朝日ソノラマのDNAを引き継ぎながら、若手作家も発掘していきたい」と話している。【渡辺圭】(10月21日 毎日新聞)

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2008年10月23日 (木)

マンガ雑誌「モーニング・ツー」(講談社)ネットで前号を無料公開

 講談社は22日、月刊のマンガ雑誌「モーニング・ツー」の1か月前の発売号をネット上で期間限定で無料公開する試みを始めた。
 同誌は「モーニング」誌の増刊で06年夏から発売。雑誌の部数は約5万部で、1、2巻計100万部を超す「聖☆おにいさん」など連載作の単行本がヒットしている。しかし、雑誌の流通システムの問題もあって、都市部以外の書店では同誌を入手しにくいとの苦情が多い。そこで、今月の第15号から12月の17号まで、それぞれの発売日から1か月間限定で前号をネット上で見られるようにした。(08年10月22日 読売新聞)

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2008年10月22日 (水)

島田荘司さんに日本ミステリー文学大賞、新人賞に結城充孝さん

 日本のミステリー文学の発展に貢献した作家、評論家に贈られる第12回日本ミステリー文学大賞(光文シエラザード文化財団主催)の選考会が22日、東京都内で開かれ、島田荘司さん(60)が選ばれた。副賞300万円。
  公募で選ぶ日本ミステリー文学大賞新人賞は、東京都豊島区の会社員、結城充考(みつたか)さん(37)の「プラ・バロック」に決まった。副賞500万円。

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若山牧水賞:千葉・市川の日高さんの歌集に

 宮崎県出身の歌人、若山牧水にちなんだ「第13回若山牧水賞」(同県など主催)に21日、千葉県市川市在住の歌人、日高尭子(たかこ)さん(63)の歌集「睡蓮(すいれん)記」が選ばれた。
 日高さんは千葉県出身で早稲田大卒。04年に歌集「樹雨」で第31回日本歌人クラブ賞と第14回河野愛子賞を受けた。「牧水は旅の歌や自然を詠み幼いころから親しんできた歌人。改めて牧水の世界を振り返り、私自身の新しい歌の糧にしたい」とのコメントを出した。
 選考委員会は「感情表現は抑制されているものの、女性の情念は詠み込まれている。今までの女流歌人と違う傾向」と評している。

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2008年10月21日 (火)

ネットの本文サービスに過大掲載留意を要請=日本文藝家協会

日本文藝家協会は、10月16日付で、「出版社各位」に宛てた文書を配布。アマゾンジャパン「なか見!検索」、グーグル「ブック検索」など書誌情報だけでなく本文も読めるサービスについて、「販売促進」の範疇を超えて「読了」できるレベルのものがあり、「過大な公開を避けてほしい」との意見が理事会であがっていると説明。出版社に作品掲載の許諾を出す場合にその範囲に留意してほしいと伝えるとともに、出版社によっては著作者の許諾を得ていないことも指摘し、必ず許諾を得るよう要請している。同協会によると、文書は517社に配布した。

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2008年10月20日 (月)

村上元三 作品目録ノート公開

 「佐々木小次郎」「次郎長三国志」などの時代小説で知られる村上元三(1910~2006)が、60年間余にわたり作品名などを書き留めたノートが、ゆかりの北区にある田端文士村記念館(田端6)が16日から開く企画展で初公開される。ノートは17冊。長女の誕生など人生の節目に関する記述もあり、作家としての軌跡とともに、人となりを知る貴重な資料だ。(児玉浩太郎)
 村上は駆け出し時代の1938年ごろから田端の借家で執筆にいそしんだ。41年には「上総風土記」他で直木賞を受賞し、大衆文壇の第一人者としての道を歩み出した。45年4月13日夜、空襲で借家が焼けて田端を離れたが、この際、借家から何とか持ち出すことができたのは、両親の位牌(いはい)と万年筆、「作品目録」と題されたノートだけだったという。
 ノートには作品の発表日とみられる日付と作品名、掲載誌名などが記され、41年のページには「直木賞受賞『上總(かずさ)風土記』他」などの書き込みも。直木賞の祝賀会と同じ日に長女が誕生したことなども読み取れる。
村上がつづった「作品目録」ノート。四角囲みで「直木賞受賞」と記されているのがわかる 村上が亡くなって間もなく、遺族が同館に寄贈した直筆原稿や書簡、初版本など計1748点の遺品の中にノートが入っていた。企画展ではこの一部を公開。戦中に警防団の一員だった村上の制服姿の集合写真や、同時期に田端在住だった挿絵画家の岩田専太郎が制作した挿絵をあしらったびょうぶなども展示。

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2008年10月19日 (日)

「歴史文学大賞」を来年に復活!中経出版が新人物往来社の事業を取得

 中経出版と新人物往来社は10月10日、新人物往来社の出版部門の営業権を譲渡することで基本合意。新たに中経出版が100%出資の新会社「新人物往来社」を設立し、12月1日から同社の出版事業を継承する。
 
 新人物往来社の社員が出版活動を担っていた姉妹会社・荒地出版社についても、引き継ぐ方向で話し合っている。新会社では、新人物往来社の菅春貴社長を除き、役員・社員は原則として雇用を継続。

 中経出版は「ビジネス書、語学書、学習参考書、一般書、文庫に、人気の高い歴史分野を加え、さらに中高年市場で支持をえていきたい」と説明。来春には、歴史小説を中心とした「新人物往来文庫」シリーズを計画、“歴史市場”の強化をする。また、今年に中断していた「歴史文学大賞」を、来年に復活する。新人物往来社=1955年創業・資本金1億0300万円・年商8億円。

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2008年10月17日 (金)

「Lmagazine(エルマガジン)」(京阪神エルマガジン社)が休刊へ

京阪神エルマガジン社の「Lmagazine(エルマガジン)」は、12月発売の2月号を最終号とすることを発表した。1977年創刊、関西の地域密着型情報誌として「エルマガ」の愛称で定着していた。「発行部数は安定していた。広告収入の不振が決断の理由」としている。9月に女性誌「Richer(リシェ)」を創刊、東京地区でもムックを販売するなど、新たな展開をする。

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2008年10月16日 (木)

宮部みゆきさんが直木賞選考委員に 来年1月から加入

日本文学振興会は15日、直木賞の選考委員に作家の宮部みゆきさん(47)が新たに加わると発表した。退任する人はなく、来年1月に予定されている第140回から選考委員

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Q1】翻訳小説は好きですか?

(講談社『BOOK倶楽部メール』 2008年10月15日号より)
・好き…26% ・どちらかといえば好き…18%・どちらともいえない…40% ・どちらかといえば嫌い…14% ・嫌い…3%
【Q2】海外の作家で最も好きな作家は? (BEST5)
1位)アガサ・クリスティ。2位)コナン・ドイル。3位)J.K.ローリング。4位)ミヒャエル・エンデ。5位)ダレン・シャン
【Q3】翻訳小説で最も好きな作品は? (BEST5)
1位)ハリー・ポッターシリーズ。2位)ダレン・シャンシリーズ。3位)シャーロック・ホームズシリーズ。4位)はてしない物語。5位)モモ、赤毛のアンシリーズ
(その他の書き込み)★アレックスシアラーの「チョコレート・アンダーグラウンド」= 登場人物の心理描写もいいし、なによりチョコレートが禁止の世界というアイ ディアを最大限に生かしているところがすごいと思う。小学生のときドキド (北海道 O様 15歳以下)
★アクセル・ハッケの「ちいさなちいさな王様」=とても薄い、挿絵のある絵本みたいな本なのに、突拍子もなくシュールなので読み始めは少し戸惑ってしまったものの、妙に説得力があり哲学的で、色々と考えさせられ (神奈川県 K様 15歳以下)。★「ダレン・シャン」が大好きです!=小学生の頃読んで、最終巻で分かる初巻からの仕掛けにテンションが上がり、友達と興奮したことを覚えていますw (秋田県 S様 15歳以下)。★「青空のむこう」アレックスシアラーさん=とにかく感動でした。家族や友達とあまりうまくいっていない時に読んですごくためになりました。(千葉県 N様 15歳以下)。★「マチルダは小さな大天才」が好きです。=幼少期風邪をひいたとき、母に買ってもらった思い出の本です。(愛知県 H様 10代)。★「魔術師」ジェフリー・ディーヴァー。=このシリーズを毎年楽しみに待っています。シリーズ中あえて作品を上げると したらこれです。読み進める手を止められないほどの傑作でした。あの厚さの本でも通勤途中に読み進め (北海道 K様 20代)。★『はてしない物語』=なんというか、読むたびに感想が違う本です。ちょっと落ち込んだときに手にとって、叱られたり励まされたりしてきました。これからも絶対に手放さない本だと思います。(山形県 M様 20代)。★「どろぼうの神さま」=20代半ばに読んだのですが、こんなにも面白い児童書があるのか! と感動しました。(岐阜県 Y様 30代)。★「スワンの怒り」= ジョハンセンにはまった最初の作品。友人に貸すと戻って来ないので、結局3回ほど買いなおしました。(神奈川県 F様 40代)
★ディーン・クーンツ「ウォッチャーズ」=ホラーは大嫌いなのですが、表紙と妹に薦められて、嬉しい衝撃を受けました。 ホラーでもクーンツならOK! (埼玉県 S様 40代)。★マーティンの「氷と炎の歌」シリーズ。=世界観がしっかりしてて、読みごたえが有ります。(埼玉県 A様 40代)。★『黄金の羅針盤』『神秘の短剣』『琥珀の望遠鏡』=5年ほど前に、このライラシリーズを読みました。ハリー・ポッターよりも、絶対!断然!おもしろい!!!(神奈川県 I様 50代)。★「神なるオオカミ」=最近読んだ中でダントツに良かった。モンゴルの草原の中に食物連鎖というか、共存共栄の全てが入っていた。生きるとはこういうことなのだと教えられた。(東京都 O様 年代不明)
【Q4】翻訳出版してほしい日本の作品は?=作品別)「十二国記」「化物語」「バッテリー」「十角館の殺人」。 作家別)西尾維新氏、辻村深月氏、司馬遼太郎氏、森博嗣氏
【Q5】「○○の秋」と言えば?=・読書…55% ・食欲…29% ・芸術…8% ・スポーツ…5% 「行楽」「味覚」などのほか「覚悟」も。就活や受験勉強でしょうか…?!

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2008年10月15日 (水)

『水戸黄門』40年目 変わらない安心感

(08年10月10日 毎日新聞 朝刊)
 TBSの人気時代劇「水戸黄門」第三十九部が十三日にスタートする。一九六九年夏に始まった黄門様の世直しの旅も四十年目に突入。型にはまった「マンネリ」といわれながらも、長寿番組として希有(けう)な存在であることは確か。“長続きするワケ”をあらためて考えてみた。 (山岸利行)
 中尾幸男チーフプロデューサー(CP)は「悪人を懲らしめ、人間愛を貫く。これが一貫して守ってきたテーマ。出演者や作り手は変わってきたが、基本的な部分は変わらない」と、番組の底に流れる普遍的なテーマを長寿の理由に挙げる。
 石坂浩二が第四代黄門になった際、従来の好々爺(や)のイメージを一新し、斬新で若々しい黄門を演じた。ひげをなくし、印籠(いんろう)もさりげなく出すなどの工夫を加えたが、結果的に視聴者の反応はいまひとつだった。
 「あれで、変えてはいけないものがあることが分かった」と中尾CP。番組は作り手だけで作っているのではなく、視聴者の「ここがいいから好き」という反応も長い歴史を支えている、とみる。さらに「劇的な変化はなくても、親子の機微を強調するなど現代の問題もそしゃくして取り込んでいる。そういう部分も受け入れられているのかも」と話す。
 長続きの理由を、出演者はどうみているのか。里見浩太朗(光圀)は「先輩出演者の伝統にあるのでは」としながら、「人間愛や情を受け止めていただいていると思う」。原田龍二(助さん)は「子どもが見ても、いい悪いがきっちりわかるのが魅力では」、内藤剛志(風車の弥七)は「ピンチの時はご老公がやってきて必ず弱い者を助けてくれる。この希望のメッセージが魅力」と、それぞれ語る。
 「すべての世代が共通で語ることのできる貴重な番組で、『水戸黄門』を愛し続けた国民性は素晴らしい。文化遺産に近い」と話すのは、時代劇評論家のペリー荻野さん。「友情、親子愛などは、どの世代が見ても共感できる」と分析する。年をとっても慕われ、旅を続け、いざという時にピシャリと言う黄門様。「これは日本人が好きなところを網羅している」
 「家族そろって楽しめるドラマを」という、スポンサーの姿勢が一貫していることも大きいという。新シリーズから、スポンサーの社名変更に伴い、これまでの「ナショナル劇場」から「パナソニックドラマシアター」となる。

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2008年10月13日 (月)

宝島社が総合スーパー「SATY」とタイアップ

宝島社は、 累計145万部発行の人気生活実用書シリーズ「おばあちゃんの知恵袋」を核に、本と関連商品のコラボレーションフェアを展開。第1弾テーマは「収納用品」。同シリーズで紹介する収納ノウハウにスポットを当て、対象商品と併せて販売する。フェアは10月10日、東岸和田サティ(大阪)と広島サティ(広島)でスタートした後、三田ウッディタウンサティ(兵庫)、防府サティ(山口)、鴻池サティ(大阪)でも実施。テーマも「美容」「掃除」など拡大する予定。

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2008年10月11日 (土)

第15回「電撃大賞」の小説部門受賞は川原礫さんの『アクセル・ワールド』

第15回「電撃大賞」の小説部門は川原礫氏の『アクセル・ワールド』、イラスト部門はゲま氏の「シャープエッジ」が各部門の大賞に輝いた。これを含め金賞、銀賞、選考委員奨励賞などの贈呈式は11月6日、東京・港区の明治記念館で行われる。

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2008年10月10日 (金)

菊池寛賞に宮尾登美子、安野光雅、かこさとし、羽生善治さんなどに

 第56回菊池寛賞(日本文学振興会主催)が決まった。「櫂(かい)」「一絃の琴」「錦」など日本の伝統文化や歴史の中の女性を描いてきた作家、宮尾登美子さんら5個人・団体。その他の受賞は次のひとたち。(敬称略)▽安野光雅(「繪本平家物語」「繪本三国志」刊行など多方面の業績)▽北九州市立松本清張記念館(水準の高い研究誌や多彩な企画展)▽かこさとし(児童文学者としての活動と「伝承遊び考」の完成)▽羽生善治(永世名人など将棋界の数々のタイトルの獲得)。副賞100万円。

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ノーベル文学賞、仏のル・クレジオ氏に

(08年10月9日 読売新聞) 【ストックホルム=本間圭一】スウェーデン・アカデミーは9日、2008年のノーベル文学賞をフランスを代表する作家、ジャンマリ・ギュスタブ・ル・クレジオ氏(68)に与えると発表した。
 授賞理由は「詩的な冒険と官能的な恍惚(こうこつ)を表現し、現代文明の表裏に潜む人間性を探求した」。
 ル・クレジオ氏は、英国人医師の父親とフランス人の母親の間に仏南部ニースで生まれた。8歳の時、一家でナイジェリアに移住した体験がその後の作家活動に影響を与える。帰国後、英国のブリストル大留学を経て、エクサンプロバンス大で修士号を取得。英仏2言語を自由に操る。
 言語が持つ力を探究した23歳で執筆した第1作「調書」でルノード賞を受賞。その後、「発熱」(1965年)や「大洪水」(66年)などを発表、西欧社会の大都市に潜む混乱や恐怖を描くとともに、「戦争」(70年)などの作品で自然や環境への興味を示した。また、アルジェリア人労働者を主人公にした「砂漠」(80年)で、欧州社会が持つ野蛮性を痛烈に告発、代表作の一つとなった。
 最近では、70~74年にメキシコや中米で過ごした体験などを基に、「メキシコの夢」(88年)などを執筆、西欧社会とは対照的な神話の世界を追い続けている。2006年に39年ぶりに来日、奄美大島を旅行したほか、友人で作家の津島佑子さんの案内で北海道を訪れ、アイヌの人々と話し合った。
 賞金は1000万スウェーデン・クローナ(約1億4400万円)で、授賞式は12月10日にストックホルムで開かれる。

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南木佳士氏と横尾忠則氏が泉鏡花賞に決まる

 第36回泉鏡花文学賞(金沢市主催)の最終選考会が9日、東京・赤坂で開かれ、受賞作に南木佳士(なぎけいし)氏の「草すべり その他の短篇」(文芸春秋)と、横尾忠則氏の「ぶるうらんど」(同)の2作品が選ばれた。

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島清恋愛文学賞に阿川佐和子さん「婚約のあとで」

 石川県白山市が主催する「第15回島清(しませ)恋愛文学賞」の受賞作が8日、発表され、作家の阿川佐和子さん(54)の小説「婚約のあとで」(新潮社)が選ばれた。

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2008年10月 8日 (水)

立松和平さんの「道元禅師」が親鸞賞に決まる

 「第5回親鸞賞」が7日、作家立松和平さん(60)の小説「道元禅師」(東京書籍)に決まった。 本願寺維持財団(京都市山科区)の主催で、賞金は200万円。授賞式は12月9日、京都・東山浄苑で行われる。

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2008年10月 4日 (土)

「堀田善衞上海日記」(集英社)を11月刊行!上海滞在日記を発見

鋭い国際感覚で知られる作家・堀田善衞(1918~98)が、終戦前後に上海に滞在した際の日記が発見された。
 日記には当時の上海の様子とともに、後の小説にもつながる体験が数多く記されている。
 日記は1945年8月6日から46年11月まで、ノート3冊に断続的に書かれている。昨年夏に遺族らが遺品を調べ2冊が判明。今年6月には、神奈川近代文学館(横浜市)に堀田家から寄贈されていた資料の中から3冊目が確認された。
 同時期に上海にいた武田泰淳らとの交流が描かれ、芥川賞受賞作「広場の孤独」「漢奸(かんかん)」などのエピソードに似た記述もある。
 資料を調べた紅野謙介日大教授は「国際派作家・堀田の視座を作る体験が詳細に記されている」と語った。
 日記は、4日から同館で展示され、11月には「堀田善衞上海日記」(集英社)として刊行される。(08年10月3日20時14分 読売新聞)

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【Q1】時代小説は好きですか?

(講談社『BOOK倶楽部メール』 2008年10月1日号より)
【Q1】時代小説は好きですか?=・好き…28% ・どちらかといえば好き…26% ・どちらでもない…31%・どちらかといえば嫌い…11% ・嫌い…3%
【Q2】時代小説を年間どれくらい読みますか?=・読まない…25% ・10冊以内…58% ・30冊以内…14%・50冊以内…2% ・100冊以内…1% (以下省略)
【Q3】初めて時代小説を読んだのはいつ頃ですか?=・小学校入学前…2% ・小学校低学年…10% ・小学校高学年…23%・中学校…24% ・高校…17% ・高校卒業後~20代…16%・30代…4% ・40代…3% (以下省略)
【Q4】時代小説といえばこの著者! (BEST5)
  1位:司馬遼太郎、 2位:池波正太郎、 3位:宮部みゆき、 4位:藤沢周平、 5位:山本周五郎
【Q5】おススメの時代小説は? (BEST5)=「燃えよ剣」「鬼平犯科帳」「剣客商売」「三国志」「しゃばけ」
★司馬遼太郎の「花神」=淡々とした語り口。細やかな風景、心情描写。どれをとってもやはり一級だと思います。今の僕の読書の原点です。【広島県 M様 10代】
★松井今朝子さんの『吉原手引草』です。=インタビュー方式で進んでいく物語なのですが、違和感が殆どなく、本の世界の中に自然と引き込まれていきました。気が付けば読み終わっていた、という【沖縄県 T様 10代】
★司馬遼太郎さんの「項羽と劉邦」。=初めて読んだ中国歴史モノです。中華モノって名前が覚えにくそう…と思っていたのですが、全くそんなこともなく、仲間がどんどん増えていくのがRPG感覚で楽しめました。【大阪府 S様 10代】
★「関ヶ原」=日本史の特に戦国時代はごちゃごちゃしていて覚えるのが難しかったのですが、これを読んで歴史とは人の人生の重なりなんだなと思ったから。 【宮城県 M様 20代】
★藤沢周平「隠し剣シリーズ」=普段本を読まない層でも、難なく読めるうえ、隠し剣、という一歩間違えれば相当滑稽になる要素をあまりに上手く扱っている。【北海道 K様 20代】
★司馬遼太郎さんの本はどれも読み応えがありますが、やはり「燃えよ剣」
 しょうか。どんな他の著者の小説の中の土方歳三よりも、この小説の中の彼は 魅力的です。【埼玉県 A様 20代】

★塩野七生さんの「チェーザレ・ボルジア」は最高の歴史小説だと思います。
 ただ単に史実を綴るだけでは見えてこない人物像が魅力的でした。【兵庫県 N様 30代】
★井沢元彦「野望」「覇者」=小学校の時読んだのが織田信長でそれ以来信長ひいきでしたが、この作品を読んで武田ひいきになりました。信玄メインではなくて山本勘助と高坂昌信がメインです。高坂が語り手となっています 【東京都 O様 30代】
★「竜馬がゆく」=あたかも見てきたかのような臨場感、そして時代が大きく動いているという、躍動感が、淡々とした文章からひしひしと伝わってきて、やめられなくなる。【東京都 Y様 30代】
★司馬遼太郎さんの「国盗り物語」です。=斎藤道三に光を当て、織田信長など男たちの野望を見事に展開しており、男ならいざ!という気持ちにさせてくれます。この本を読むまで斎藤道三は悪者という見方をしていましたが(以下不明) 【宮崎県 A様 30代】
★何度読んでも泣けるのは「壬生義士伝」です。=泣かせるツボを心得た浅田次郎ですから。続編を最も楽しみにしているのは、「弥勒の月」のシリーズ。でも多分、間違った楽しみ方をしています。(笑)【大分県 T様 40代】
★隆慶一郎の「影武者 徳川家康」でしょう。=それまで時代小説にさほど興味はなかったのですが、一読、大興奮でした。【静岡県 F様 40代】
★北方謙三「絶海にあらず」=平安時代の話なので、いわゆる時代小説に取り上げられる「時代」よりははるかに昔ですが、藤原純友の半生が躍動的に著されています。 【栃木県 F様 40代】
★高橋克彦先生の『炎立つ』『火焔』『天を衝く』=これまで焦点をあてられなかった東北の歴史に目を向けた精力的な作品で、作品に魅せられました。【東京都 J様 40代】
★宮部みゆきさんの『ぼんくら』『あかんべぇ』。=風情があって好きです。そしていつも感じるのは人間を見つめる作者の目線が温かい。【神奈川県 K様 40代】

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2008年10月 2日 (木)

幻冬舎の女性誌「GINGER」を創刊は、来年3月23日に

幻冬舎は、10月1日、東京・日比谷の帝国ホテルで広告代理店などに向けて、創刊説明会を開催。ポスト団塊ジュニア世代といわれる20代後半~30代前半の女性をターゲットに、今までの雑誌の切り口とは違うファッションやコスメなどの情報を提供するほか、スクープ・インタビューや人物特集など読み物企画も充実させる。創刊号の部数は20万部を予定。編集長は主婦の友社で「Ray」「ef」の編集長や「mina」の創刊編集長を務めた片山裕美氏。体裁はL判・300ページで、毎月23日発売。

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唯川恵さんに柴田錬三郎賞

 第21回柴田錬三郎賞(集英社主催)は1日、唯川恵(ゆいかわ・けい)さんの「愛に似たもの」(集英社)に決まった。副賞は300万円。


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「入沢康夫氏、自作を語る」池之端詩人会で、

第4回池之端詩人会(北岡善寿会長)では、9月29日、鴎外荘水月ホテルに詩人・入沢康夫氏を招いて、作品の解釈と自作解説を聴講した。池之端詩人会は、「東京詩話会」が解散したあとに、活動継続を求める有志によって結成されたもの。
 入沢氏の作品「放心の午後」について、大井康暢氏の評論(詩誌「岩礁」134号掲載「手帳・17詩人は組織し行動できるか」より)の紹介があり、その後、入沢康夫から詩作品「ワガ出自」の自作解説が語られた。
 なお、次回は、小柳玲子氏の講演「冥界の画家リチャード・ダッド」を日本橋兜町の日本ペンクラブ会議室にて開催される予定。

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2008年9月29日 (月)

第21回小説すばる新人賞に千早茜「魚」と矢野隆「蛇衆綺談」の2作

集英社の主催する「第21回小説すばる新人賞」に千早茜著「魚」と矢野隆著「蛇衆綺談」の2作が決まった。応募総数は1255作。

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第17回山本七平賞は、高橋洋一『さらば財務省!』(講談社)に

PHP研究所の「第17回山本七平賞」は、高橋洋一著『さらば財務省!』(講談社)に決まった。

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2008年9月28日 (日)

第8回本格ミステリ大賞特別賞を受賞した島崎 博さん(75),台湾から戻って

 1975年~79年に刊行された探偵小説専門誌「幻影城」は、今や伝説化している。郷里の台湾に帰っていたその名編集長が29年ぶりに来日。功績をたたえる賞を贈られた。「まさに青天の霹靂(へきれき)。長生きして良かった」
 忘れ去られていた戦前の推理小説を再評価し、直木賞作家の泡坂妻夫、連城三紀彦や人気作家の田中芳樹、栗本薫の各氏を育てた苦労がやっと報われた。
 55年に日本へ留学し、約3万冊の古書を集め推理小説の魅力に取り付かれた。幻影城に携わったのは、「刺激的で面白い日本の推理小説を体系化したい夢があった」から。しかし同誌を守る金策のため台湾に戻った直後、政治的混乱の影響で再来日できなくなり、雑誌の命脈も絶たれた。「その後、自由が戻っても、すべて嫌になっていた」。それでも台湾で日本ミステリーの紹介に努めてきた。
 長く消息不明だったが、4年前、ファンが所在を突き止め、請われて日本の土を踏んだ。これを機に、再び「幻影城」の編集長を頼まれたら? 「資料が散逸して無理だろうけれど、はっきりいってやりたい」(文化部 佐藤憲一)(08年9月25日 読売新聞)

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高野山に司馬遼太郎さんの文学碑

除幕される司馬遼太郎さんの文学碑(24日、和歌山県高野町で)=大西健次撮影 高野山真言宗総本山・金剛峯寺(和歌山県高野町)で24日、著作「空海の風景」などを残した作家司馬遼太郎さん(1923~96)の文学碑の除幕式が行われた。
 2015年の開創1200年記念に向け、奥の院の参道入り口近くに設置した碑は、讃岐出身とされる空海にちなんで香川県産の花こう岩を使用。「高野山は日本国のさまざまな都鄙(とひ)のなかで、唯一ともいえる異域ではないか」などと情景を綴(つづ)った随筆「歴史の舞台」の文章が刻まれた。
 式では、司馬遼太郎記念館(大阪府東大阪市)の上村洋行館長が「混沌(こんとん)とした世の中で、この碑が一つの明るい道筋となってほしい」とあいさつした。(08年9月24日 読売新聞)

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2008年9月27日 (土)

荒木経惟さんに最高位勲章 オーストリア政府

 写真家の荒木経惟さん(68)がオーストリア政府から科学・芸術勲章を受けることが決まり、東京都港区のオーストリア大使公邸で26日、伝達式が行われた。
 同国の芸術分野における最高位の勲章で、日本人では初めての受章。世界的に活躍する芸術家、科学者に贈られるもので、受章者で構成する委員会により全会一致で選ばれた。荒木さんはこれまでウィーンやロンドン、パリなどで写真展を開催し、現代を代表する写真家として紹介されたほか、多くの作品集が欧米などで発売されている。 荒木さんは「こんな立派な賞だとは思わなかった。うれしい。ありがとう」と話していた。(2008年9月26日 共同)

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2008年9月26日 (金)

藤村記念歴程賞に北川透さん「中原中也論集成」

 第46回藤村記念歴程賞が25日発表され、北川透さんの「中原中也論集成」(思潮社刊)に決まった。副賞50万円。第19回歴程新鋭賞は、受賞者なしとなった。

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幻冬舎創業15周年で、女性誌創刊へ

創業15周年を記念して、来年3月に同社で初の女性誌を創刊する。タイトルや定価、読者ターゲットなどの詳細は10月1日、帝国ホテルで行う創刊発表会で広告関係者に向けて公表される予定。
 女性誌では読者モデルの好評で「CANCAN」が突出しているが、同様の切り札があるのか注目される。


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2008年9月25日 (木)

このミス大賞( 第7回)に柚月裕子さん、と山下貴光さんの2作品

第7回「このミステリーがすごい!」大賞(宝島社・NECビッグローブ・メモリーテック主催)に、柚月裕子さんの『臨床真理』と山下貴光さんの『屋上ミサイル』の2作が選ばれたと発表された。賞金は各600万円。優秀賞は塔山郁さんの『毒殺魔の教室』と中村啓さんの『霊眼』(WEB読者賞も受賞)の2作。賞金は各100万円。受賞4作は宝島社から刊行予定。
 今回は全278作品の応募があり、1次選考(通過15作品)、2次選考(同5作品)を経て受賞作が決定した。選考委員の票が2つに割れたため、大賞・優秀賞ともにダブル授賞に至った。『臨床真理』は、選考委員の茶木則雄氏は「醜悪なテーマを正統派のサスペンスに仕立て上げた手腕を高く評価したい」とコメント。作者の柚月さんは「作家としてこれから何をしていくのかを常に考えながら、精一杯書き続けていきたい」と話している。
『屋上ミサイル』は、選考委員の大森望氏は「読みはじめてすぐ、今回の大賞はこれだ!と確信した。キャラと会話は抜群。文章のセンスもいい。私も屋上部に入りたい」と語り、作者の山下さんは「いろいろな人の意見に耳を傾け精進していきたい」とコメント。

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瀬戸内寂聴さん:名前を隠して初のケータイ小説

第3回日本ケータイ小説大賞授賞式で08年9月24日、文化勲章受章作家で僧侶の瀬戸内寂聴さんが、86歳にしてケータイ小説に初挑戦、ケータイ小説サイトで名前を隠して書き上げたと24日、発表した。「ぱーぷる」のペンネームで、女子高生ユーリのいちずな恋を描いた「あしたの虹」。10代、20代の女性たちが等身大の物語を書き、女子中高生が読者の中心というケータイ小説に、大物作家が切り込んで、大きな注目を浴びそうだ。
 「あしたの虹」は携帯電話で読むケータイ小説サイト「野いちご」で5月に掲載スタート。今月10日に完結した。横書き、短い簡潔な文章、若者言葉など、今までの瀬戸内文学とはまるで異質の作品になっている。今年は源氏物語千年紀でもあることから、源氏の現代語訳で知られる作家らしく、主人公ユーリが恋する相手の名を「ヒカル」とするなど、源氏をモチーフにした。筆名ぱーぷるは紫式部にちなむ。恋愛だけでなく、家族のきずなが感じとれる物語になっている。
 名誉実行委員長を務めた第3回日本ケータイ小説大賞・源氏物語千年紀賞の席上で公表。毎日新聞社から24日、単行本として刊行された。
 同委員長を引き受けたことから、「だったら私も書いてみよう」と執筆を決意。「この年になると面白いことがなくなる。ケータイ小説を書くという初めての経験はとてもワクワクしました」と振り返った。【内藤麻里子】(08年9月25日、毎日新聞)

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2008年9月24日 (水)

泉鏡花「天守物語」を独り人形劇俳優の平常(たいら・じょう)が公演

神奈川県立青少年センターホール(JR桜木町徒歩10分)で、10月11日(土)、12日(日)に、「人形劇俳優・平常の世界」公演の前売りが開始された。平常は人形の製作から、演出美術まで独りでやることで注目されている。
 1981年生まれ。12歳で札幌の人形劇界にデビュー。人形劇のほかに、日本舞踊、パントマイム、ダンス、人間劇への参加など幅広く活動。01年に上京。大人のための人形劇から赤ちゃんのための人形劇まで、国内外で活躍。04年、大人の観客限定で上演した「毛皮のマリー」(寺田修司原作)が全国人形劇大賞を受賞。07年以降、欧米でも公演を実施する。
神奈川芸術文化財団・神奈川県主催。

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2008年9月23日 (火)

ネット情報も文化財 国立国会図書館長・長尾真さん

 「これだけインターネットが普及した今、ホームページの情報も文化財の一つ。収集するのは国の責務です」
 国立国会図書館長の長尾真(ながおまこと)さん(71)は昨年4月の就任以来、ネット情報収集に力を入れている。
 1997年から6年間、京都大学長を務め、教育界から異例の転身。「新しい時代の図書館を作りたい」と、国会図書館設立60周年の今年、目指すべき図書館像を示す「長尾ビジョン」を打ち出した。
 「書籍は出版社が持ち込んでくれるが、『ケータイ小説』などの情報は、自分から集めに行かないと取得できない」
 その際、問題となるのが著作権だ。ネット情報にも著作権が生じるため、現行法では、取得・保存するのに作成者の許可を得る必要がある。
 現在、許可を得て取得したホームページは約2200。国内で数十万といわれるうちの一部に過ぎない。著作権上の許可を得ずに取得できるよう法改正の必要性を訴え、政治家の会合に出席して講演するなど、各方面を説得して回る日々だ。多忙な仕事の合間を縫って哲学書を好んで読む。「読み終わる前に次の面白そうな本に目がいく。恥ずかしながら、最近は最後まで読んだ本は少ない」。仕事も趣味も、「新しもの好き」だ。(文・三浦真、写真・杉本昌大)(08年9月22日 読売新聞)

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2008年9月22日 (月)

星新一氏作品に似ると二女が抗議、コミック「イキガミ」

 今月末に公開される同名映画の原作コミック「イキガミ」(間瀬元朗作)の内容が、星新一の短編小説「生活維持省」に似ているとして、星氏の二女、マリナさんが出版元の小学館に抗議していたことが、19日分かった。
 「イキガミ」は、生命の価値を認識させるため、国が一定の確率で若者の命を奪う法律があるという設定で、24時間後に死亡するという死亡予告証「逝紙(いきがみ)」を届ける若手公務員と、残る時間を生きる人々の姿を描く。「生活維持省」は、人口を抑制するため、機械で無作為に選ばれた住民の命を公務員が奪うというストーリー。
 星さんは「星新一公式サイト」で、4月から小学館に抗議してきた経緯などを説明する一方、小学館の「作品化の過程で、星先生の『生活維持省』を参考にした、もしくは依拠した事実は一切ありません」という見解を同時に掲載。星さんは「納得できていない」としながらも今後抗議はしない意向も示した。(08年9月19日 読売新聞)

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2008年9月20日 (土)

小出版社の挑戦(3)無明舎出版代表・安倍甲さん、秋田に生きる強み

(川村律文)(08年9月18日 読売新聞)
秋田市郊外の住宅街に、ニホンカモシカのマークを掲げた事務所がある。地元の秋田を中心に、東北の歴史や文化を発信し続けている地方出版社だ。
 
前身となる「無明舎」を起業したのは、秋田大学在学中の1972年。古本屋や学習塾、アングラ演劇の企画、プロモーションまで何でもやる中で、出版関係者と人脈ができた。そして76年、秋田の門付け芸人のことを「あんばい こう」名義で書いた「中島のてっちゃ」の出版を機に、「無明舎出版」として出版業に専念するようになった。
 カモシカの生態を追った本、地元出身のフォークシンガーの対談集……。頭の中にあったアイデアを、次々と本にしていった。「故郷の秋田で出版活動をして、生きていこうと思っていた。一番強みを持っている、自分だけが持っているテーマでやりたい」。流通のハンデを抱える地方にあって、逆に利点を最大限に生かした本を出し続けた。
 徐々に幅を広げ、北前船やブラジル移民についての本も出した。江戸時代後期の文人・菅江真澄をテーマにしたものなど、社で企画して本を出すことも多く、現在は、明治初期の女性旅行家・イザベラ・バードに関するプロジェクトが進行中だ。10月刊行の杉江由次著「『本の雑誌』炎の営業日誌」も東北とは直接関係ない本だが、「出会いがある中で、イメージが膨らんでいく。秋田や東北の本をベースにしながら、いい意味で逸脱していく」。
 出版界を取り巻く状況の厳しさは、地方にいて人一倍感じている。かつては大手出版社が扱ったような良書の企画が回ってくることもあり、うれしい反面、「読者も、編集者も、活字に対する誇りがなくなっている」とも感じる。「自分は70、80になっても本を出し続けたいと思うが、次の世代にバトンタッチする環境ではない。絵描きや音楽家と同じように、表現者として力尽きれば消えていく」。出版の中心地・東京から離れて眺めている分、出版界に対する見方は冷静そのものだ。
 それでも本を出し続けるのは、「この次に出す本が一番面白い」という信念が、若いころから変わらないからだ。最近は若い書き手と仕事をして、刺激を受けることも多い。「フレッシュな本にするために、自分の固定観念をどう壊すか。固くなった頭を揉(も)んでもらっています」と笑顔で語った。

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2008年9月19日 (金)

小出版社の挑戦(1)トランスビュー社長・中嶋廣さん

trans(通す)view(見る)」。一見、英語風の社名は「見えないところまで見通す」という意味を込めた造語だ。その社名と同じように、独自の出版活動を展開、出版界に新たな潮流を起こしている。

 筑摩書房で編集者としてのキャリアをスタートし、9年後に法蔵館に入社。雑誌「季刊仏教」の担当として、森岡正博、養老孟司、池田晶子ら、仏教関係者以外の人々を登場させ、交流を深めた。しかし、老舗の出版社で働く中で、仕事に限界を感じるようになった。
 14年間勤めた同社を辞め、仲間2人と会社を作ったのは47歳の春。「本作りに必要ないものはゼロでいい」。東京・中央区のビルの狭い一室で、小さな会社は産声を上げた。
 特徴は、その流通システムだ。通常の書籍は、出版社から大手の取次会社を通じて書店に出回る。出版社が配本や営業のコストを削減するためだ。しかし、共同代表の工藤秀之さんが提案したのは、取次を通さずに、直接書店と取引する方法だった。注文を受けることで無駄な返品のリスクは減り、取次を通さないことで書店の利益も大きい。出版社と書店の信用によって成り立つこの方法に当初は驚いたが、導入に迷いはなかった。「従来のやり方では、出版社として成り立たないことはわかっていた」
 新方式の効果は、すぐに表れた。創業当時から返品は少なく、出版界全体の返品率が4割近い現在でも、返品率は約7%にとどまる。そして、この方式をとったことで、取次会社への納期を気にせずに、納得いくまで本作りを追求できるようになった。その中から生まれた池田晶子著「14歳からの哲学」は、35万部のベストセラーになった。
 10月には、小島毅著「父が子に語る日本史」の刊行を予定している。教科書の歴史の背後にある日本人の歴史観を、平易な言葉で問い直した意欲作だ。「100万冊売れたベストセラーであっても、買う人には1冊の本。読者にとって価値のある本を出していきたい」(川村律文)(08年9月16日 読売新聞)

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現代詩花椿賞に奥田春美さんの「かめれおんの時間」

 第26回現代詩花椿賞(資生堂主催)は奥田春美さん(63)の詩集「かめれおんの時間」(思潮社)に決まった。副賞100万円。

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2008年9月18日 (木)

「カラマーゾフの兄弟」100万部突破! 亀山郁夫版

 光文社は13日、古典新訳文庫として刊行している亀山郁夫氏訳のドストエフスキー作「カラマーゾフの兄弟」が、全5巻合わせて100万部を突破したと発表した。古典文学としては、異例の売れ行きという。同書は2006年9月に発売を始めた。好色で金に汚い父親の殺害事件を巡る3兄弟の言動を通し、神、死、人間の罪などの問題を描いた19世紀ロシア文学を代表する長編だ。亀山氏は東京外大学長。新訳は対話形式で進む原語の勢いを生かした軽快さが特徴で、先行訳と比べ、読みやすく理解しやすいと評価されている。昨今の古典作品の新訳ブームのきっかけともなった。(08年9月13日 読売新聞)

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ビジネス関係書が好調ーダイヤモンド社の書籍部門が大幅増収

 ダイヤモンド社・特約店会が 9月16日開催のダイヤモンド・パートナーズクラブ総会で2007年度(07.4.1~08.3.31)の実績が発表された。書籍は前年比16%増で過去最高の売上げに。雑誌も同3%増で売上高は134億円となり、同7.2%増と大幅増収となった。会員85法人の売上げシェアも81.7%と伸長した。08年度も同9%増と好調に推移しているという。



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2008年9月13日 (土)

文芸社「A型自分の説明書」がミリオンセラーに

 文芸社「A型自分の説明書」が9月10日に5万部の増刷(18刷)で累計103万部に。17日にはさらに5万部の増刷出来となる。同書は現在135万部を発行する「B型自分の説明書」の続編として今年4月に初版3万部で発売。6月発売の「AB型-」は75万部、8月1日発売の「O型-」は90万部。

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2008年9月 7日 (日)

アンケート。Q1】書店のポップは見ますか?

(講談社BOOK倶楽部メールアンケートより)
・よく見る…37% ・ときどき見る…47% ・あまり見ない…12%。/・見ない…3% /・ポップが何かわからない…1%
【Q2】ポップは必要ですか?=・必要…51% ・不要…6% ・どちらとも言えない…43%
【Q3】a)ポップが必要な理由は?(多い順)=・本を選ぶ参考になる、情報収集できる、デザインなどを見るのが楽しい
b)ポップが不必要な理由は?(多い順)=・本を選ぶ参考にはならない、書店店頭で邪魔になる、情報にはならない
【Q4】ポップがきっかけで本を買うことはありますか?=・よく買う…4% ・買うことが多い…23%/・あまり買わない…57% /・買わない…16%
【Q5】「山」でイメージする本、山が舞台の本でおススメは?(BEST5)
「マークスの山」、「クライマーズ・ハイ」、「ホワイト・アウト」、「八甲田山死の彷徨」、「氷壁」
★京極夏彦さんの鉄鼠の檻です。=山の中の霧に包まれた感じのお寺が印象的でした(東京都 I様 10代)
★「凍」沢木耕太郎=その事件のときにはまだ生まれてませんでしたが、とてもおもしろかったです(埼玉県 M様 10代)
★中島敦の『山月記』=高校のときに教科書で読んだのですが,主人公の心情に共感し,お小遣いで購入し,熟読しました。今でも,座右の書?です。(神奈川県 I様 20代)
★新田次郎「孤高の人」=これ以外、思いつかないかもしれません。「山」と聞いて、山岳と結びつき、直感のごとく浮かび上がりました。(東京都 S様 20代)
★真保裕一『ホワイトアウト』です。=息もつかせぬ展開が、かつての雪山で犯した罪への想いでいっそう際立っていて、一気に読みきってしまいました。(北海道 T様 20代)
★「マークスの山」 高村薫=本を読んでいて山が迫ってくるイメージを受けたのがこの本。(東京都 S様 30代)
★大倉崇裕さんの『聖域』、真保裕一さんの『ホワイトアウト』。=どちらも山でなければ描けない状況とミステリーの面白さが絶妙のブレンド。(神奈川県 M様 30代)
★太宰治「富嶽百景」。富士をあのようにかかれると、恐れ入るばかりです。(埼玉県 T様 40代)
★「強力伝」「怒る富士」「芙蓉の人」「槍ヶ岳開山」「劒岳点の記」=全部新田次郎さんだった(栃木県 N様 40代)
★横山秀夫さんの「クライマーズ・ハイ」です。=御巣鷹山に日航機が墜落した事故は今でもニュース映像を覚えています。そんな私がこの本を読みながら感じたのはご本人が関わっていた事件という事でリアルな内側を見たよ(以下不明) (長崎県 M様 40代)
★「孤高の人」=加藤文太郎の生涯を描いた新田文学の頂点。(兵庫県 T様 50代)
★「八甲田山死の彷徨」「孤高の人」は、中学生の頃一度読んだだけですが、今でも強烈な印象が残っています。(神奈川県 I様 50代)
★「遭難者を救助せよ」(細井勝)=富山山岳警備隊のノンフィクションです。使命感、頑張りと山好きな心に判っ ていても感動しました。(大阪府 K様 50代)
★「魔の山」=中学の夏休みでしたか、叔父の本棚にありました。読書を通じてちょっと大人の仲間入りをしたような気持ちになりました。(京都府 Y様 60代)
★「八甲田山死の彷徨」=山の恐ろしさとともに、組織における指揮官のあり方、等を作品を通して学ばされたことを、新田次郎とともに、今も時々に思い出します。(埼玉県 S様 70歳以上)
★「氷壁」井上靖。=舞台が山ではないが大きなかかわりを持ち、小説としても優れている。(神奈川県 F様 70歳以上)

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2008年9月 5日 (金)

第32回「すばる文学賞」は天埜裕文さんに決まる

 集英社は第32回「すばる文学賞を天埜裕文氏「灰色猫のフィルム」に決定。花巻かおり氏「赤い傘」を佳作に決めた。応募総数は2029編だった。発表は10月6日発売の「すばる11月号」で行う。

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ドゥマゴ文学賞(第18回)に「中原昌也作業日誌2004→2007」

 第18回「Bunkamura ドゥマゴ文学賞」(主催・東急文化村)は3日、中原昌也さん(38)の「中原昌也作業日誌 2004→2007」(boid)に決まった。副賞100万円。今年の選考委員は、作家の高橋源一郎さん。

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女性月刊誌の「BOAO」と「GRACE」も休刊へ

 女性月刊誌の「BOAO」(マガジンハウス)、「GRACE」(世界文化社)が休刊することが2日、わかった。いずれも11月発売の12月号で休刊する。
 「BOAO」は2004年9月創刊の女性誌で、発行部数約7万部(日本雑誌協会「マガジンデータ」)。「GRACE」は07年3月創刊の40代女性向けのライフスタイル提案誌で、発行部数は約8万部(同)。世界文化社では来年秋の再刊を目指している。(08年9月2日読売新聞)

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2008年9月 4日 (木)

朔太郎賞に鈴木志郎康さん

 優れた現代詩集に贈られる第16回萩原朔太郎賞(前橋市など主催)の選考が2日行われ、東京都渋谷区の鈴木志郎康(しろうやす)さん(73)の「声の生地」(発行元・書肆山田)に決まった。贈呈式は11月1日、前橋市の前橋文学館で行われ、賞金100万円が贈られる。


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2008年9月 3日 (水)

集英社映画誌が休刊。雑誌不況、大手も悲鳴…

 講談社は1日、月刊総合誌「現代」を12月1日発売号を最後に休刊すると正式に発表した。同日午前には、集英社が月刊映画誌「ROADSHOW」の11月発売号での休刊を発表。長引く雑誌不況が大手出版社をも直撃している。
 「現代」は1966年創刊。講談社ノンフィクション賞の発表誌でもあり、ジャーナリスティックな社会派記事で知られた。半年前から雑誌全体の見直しを進めてきたという講談社の持田克己常務は「努力してきたが、『現代』は10年来、採算割れが続き、例外にはできなかった」と休刊理由を説明した。発行部数は69年の36万部から現在約8万部に落ち込んでいた。
 突然の発表は書き手にも驚きを与えており、ノンフィクション作家の佐野眞一さんは「うわさはあったが、講談社を代表する雑誌だけに意地でも続けると思っていた」と戸惑いを隠さない。
 講談社は後継誌を検討、賞も存続させるというが、漫画月刊誌「マガジンZ」(99年創刊)など他の2誌の休刊を同時に発表、赤字雑誌の見直しを迫られていることを印象づけた。
 「主婦の友」(主婦の友社)、「週刊ヤングサンデー」(小学館)、「PLAYBOY日本版」(集英社)、「広告批評」(マドラ出版)……。今年休刊が発表された雑誌には、全盛時、その出版社を代表した名門誌も多い。出版科学研究所の佐々木利春主任研究員は「かつては社の意見を発信する看板雑誌を『志』で出し続けてきたが、体力も広告収入も落ち込み、ラインアップを検討する時期に入ってきた」と指摘する。
 同研究所の調べでは、雑誌の売り上げは、1997年の1兆5644億円をピークに、2007年は1兆1827億円と10年連続で減少、07年の休廃刊誌は前年より、3割増の218点と過去最悪になった。
 一方、電通によると、広告費は2006年にインターネットが雑誌を逆転。昨年は、6003億円のネットが4585億円の雑誌を約3割上回った。電通総研の藤井良彦局次長は「現在の広告は商品の『入り口』の役割が強くなり、『詳しくはネットや店頭で』という流れが顕著になっている。総合雑誌はこの流れに向いていない」という。
 集英社広報室は「映画情報においてネットや携帯電話の比重が高まり、部数や広告売り上げが厳しくなった」と、72年からの歴史を持つ「ROADSHOW」休刊の背景を説明した。IT社会が、情報を売る雑誌を追い込んでいる状況は、他の雑誌にも共通する。それに若者の減少や趣味の多様化が追い打ちをかけている。(08年9月2日読売新聞)

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2008年9月 2日 (火)

ブックオフが新刊書店運営会社を買収へ

ブックオフはヤオコー子会社で「TSUTAYA」22店舗などを運営する㈱ワイシーシー(本社=埼玉・川越)の全株式を9月30日付で取得、100%出資の子会社とする。同社初のM&A。ワイシーシーの平成20年3月期売上高は88億8600万円、このうち新刊書籍の売上高は33億8200万円。
ブックオフコーポレーションでは「1年前に先方から依頼を受け協議してきた。店舗網の拡大と新刊販売のノウハウを本体の古書事業に活かすことが目的だが、今後、M&Aや新刊書の取扱いを拡大する考えはない」としている。

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2008年9月 1日 (月)

講談社が創業100周年で「書き下ろし100冊」発刊

講談社は今年11月から2年にわたり、文芸、児童、ノンフィクション、学芸分野で「100周年記念」の書き下ろし作を発表。また、五木寛之著「親鸞」刊行に向け、9月1日から連載がスタート。全国25新聞社に配信していく。

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2008年8月31日 (日)

月刊誌「月刊現代」が休刊へ-

 出版大手の講談社が発行する月刊誌「月刊現代」が休刊することが、30日までに関係者の話で分かった。読者層の高齢化が著しく、販売の低迷が続いたことから休刊を決断したという。月刊誌については今年5月に「主婦の友」(主婦の友社)が休刊。「論座」(朝日新聞社)が9月、「PLAYBOY日本版」(集英社)が11月の休刊を決めるなど苦境が続いており、各誌は態勢の見直しを進めている。
関係者によると8月下旬、講談社の幹部が編集部員に「9月いっぱいで編集部を閉じる」と伝えた。10月1日発売の11月号が最終号となる見通し。関係社員には9月上旬にメールで知らせるという。
同誌の内情に詳しい関係者は「読者アンケートも、回答者の多くは高齢者だった。読者の高齢化に伴って部数の減少が続いたため休刊を決めたようだ」と話した。同社では週刊誌「週刊現代」、写真週刊誌「フライデー」の編集態勢も見直す予定で、11月までに結論を出すという。
「月刊現代」は66年12月創刊で、日本雑誌協会が公表している発行部数は8万5833部(06年9月-07年8月の平均)。「早耳空耳地獄耳」「音羽人事観測所」などの名物連載がある。話題となった記事も多く、05年9月号ではNHKの番組改変問題をめぐって、フリージャーナリストの魚住昭氏が「『政治介入』の決定的証拠」「証言記録を独占入手!」と題する記事を掲載。朝日新聞記者がNHKの放送総局長(当時)らに取材した詳細な一問一答を明らかにした。
06年8月号では「平成の政商・オリックス会長宮内義彦」の記事を掲載。これに対し、宮内氏は講談社などに計2億2000万円の損害賠償と謝罪広告の掲載を求める訴訟を東京地裁に起こした。
休刊について、同誌の高橋明男編集長は「こちらから申し上げることではございません」と話している。(08年8月30日夕刊フジ)

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2008年8月30日 (土)

「オーマイ」ニュースに幕 「市民が記者」ネット新聞苦戦 

 市民記者による報道をうたい文句にしてきたインターネット新聞「オーマイニュース」が、8月いっぱいでニュースサイトとしての看板を下ろすことになった。2000年代に入ってネット上に次々と登場した市民メディアだが、ブログとの競合などもあり、ビジネスとして軌道に乗せるには道のりは遠いようだ。
オーマイニュースは、市民から募集した記者がニュースを書いてサイトに掲載するスタイルのメディアで、00年に韓国で創刊。現在は約6万人の記者が登録している。02年の大統領選では盧武鉉(ノムヒョン)政権誕生に影響を与えたとされる。
日本版が始まったのは06年8月。運営会社には、韓国のオーマイニュースが70%、ソフトバンクが30%出資した。登録した市民記者が書いた記事を、マスコミ出身者らによる編集部で編集。記事1本につき300円の報酬を払い、運営会社はサイト上にはりつけられた企業広告などで収入を得る仕組みで、最近ではグルジア紛争に絡みグルジア人にメールでインタビューした記事などが掲載された。
9月からは、運営会社は現行のサイトに代わって新サイト「オー!マイライフ」を開設。市民記者による投稿の仕組みは残すが、中心は、企業とのタイアップも視野に入れた新商品やサービスの体験報告などに移す。
その理由について、平野日出木編集長は「広告収入の伸び悩みを解消するための方針転換」と説明する。閲覧数などは明かしていないが、平野編集長は「自分の意見をニュースと誤解している人も多かった。事実を書くトレーニングの仕組みを作る必要があったが、うまくいかなかった」と話した。
市民記者の数も当初の目標は「06年内に5000人」だったが、現時点で約4650人にとどまる。平野編集長は「ブログの普及で、情報発信したい人がそちらに流れたことも一因かもしれない」としている。
「市民が記者」が旗印の同業者も、試行錯誤が続いている。「JANJAN」を運営する日本インターネット新聞の竹内謙社長は「当初は市民記者のニュースを中心に考えていたが、閲覧数が伸びなかった」として、現在は半分以上の記事をマスコミ出身者らで作る編集部が出している。それでも1か月の閲覧数は約1000万件と、目標の年間約2億件には届かない。
「PJニュース」の小田光康社長も、「広告収入とポータルサイトへの配信による収入は、運営費ですべて出ていってしまう」と、運営の難しさを説明する。
立命館大学の津田正夫教授(メディア論)は、「北海道洞爺湖サミットでは市民メディアが先住民族の声などを積極的に取り上げるなど、既存メディアとは違った視点が評価された」とした上で、「市民メディアは、既存メディアと対立するものでなく、補完しあうもの。市民が発信できる場があることが重要だ」と話している。(08年8月29日 読売新聞)

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文春文庫『容疑者Xの献身』(東野 圭吾)が100万部突破

『容疑者Xの献身』(東野 圭吾)が8月5日に初版25万部で発売され、本日決定の5刷で100万部を突破、累計110万部に達した。
天才数学者でありながらさえない高校教師に甘んじる石神は愛した女を守るため完全犯罪を目論む。湯川は果たして真実に迫れるか。「自分が今まで書いてきた作品の中でまちがいなくベスト5に入る」と語る長篇ミステリー。高校の数学教師・石神は、アパートの隣人で弁当屋に勤める花岡靖子を密かに思っていた。靖子と娘が前夫を殺害してしまったと知った彼は二人に力を貸すと申し出る……。担当編集者も連載中最後まで、石神がどういうトリックを仕掛けたか予想すら出来ませんでした。男が愛のためにどんなに大きな犠牲を払ったか。その結末に涙せずにはいられません。(HT)

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2008年8月29日 (金)

小林秀雄賞に多田富雄さん「寡黙なる巨人」

 第7回小林秀雄賞(新潮文芸振興会)は、多田富雄さん(74)の「寡黙なる巨人」(集英社)に決まった。 同新潮ドキュメント賞(同)は長谷川まり子さん(43)の「少女売買」(光文社)が選ばれた。副賞はともに100万円。

 

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2008年8月26日 (火)

中央公論文芸賞にねじめ正一さんの「荒地の恋」

 第3回中央公論文芸賞(中央公論新社主催)の選考会が26日行われ、ねじめ正一さん(60)の「荒地の恋」(文芸春秋)に決まった。副賞100万円。
 受賞作は、50歳を超えて親友の妻と恋に落ち猛烈に詩を書き始める詩人と、その仲間たちの奇妙な交友関係を、詩誌「荒地」の主要メンバーをモデルに描いた。
 選考会では「男女の奔放で身勝手で生々しい恋愛関係にはとても迫力があり、一気に読ませた」などと高く評価された。(08年8月26日 読売新聞)

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第7回文学フリマの当落通知の作業おわる。25日発送

第7回文学フリマの運営ボランティアが当落通知を発送した。

以下、文学フリマ事務局の望月代表の事務局通信より。
「第七回文学フリマの申し込み件数は305件でした。もちろん過去最高の件数です。第六回から微減だった「春の文学フリマ2008」に比べると60件ほど増加しています。これについてはゼロアカ道場企画による注目度のアップ、秋開催のほうが定着していることなどが大きな理由だと思われます。またコミティアとのバッティングを回避したこともあるでしょう(これについてはコミティア実行委員会様にコンタクトをとりました。感謝しております)。
というわけで、会合では大量の書類を折って封筒に詰める作業を長時間行いました。投函は25日になります。」


お疲れ様でした。

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2008年8月25日 (月)

ケイタイ・ヨコ書きの名作発売。漱石「こころ」太宰「人間失格」など

 夏目漱石や太宰治らの小説をヨコ書きにして単行本化した「名作文学」シリーズ(ゴマブックス)が発売され、人気を博している。
 第1弾は、1日に発売された夏目漱石「こころ」と太宰治「人間失格」。若い人にケータイ小説を読む感覚で、名作を読んでもらおうという試みだ。
 2作とも表紙は女優の写真で、活字は通常の黒色でなく、オレンジ色や若草色にしてカジュアル感を前面に出している。発売以来、計5万部以上を売り上げ、好調な出だしだ。
 作品は昨年4月から、ゴマブックスの携帯電話サイトに掲載された小説60作で、人気の高かった2作を選んだ。掲載作品は、作者の死後50年が過ぎて著作権の切れた名作ばかり。「タテ書きでは読めなかった名作が、ヨコ書きなら読むことが出来た」といった感想も寄せられ、サイト全体で毎月1億回くらい見られており、出版に踏み切った。
 タテをヨコにするだけといっても工夫が必要だった。改行だらけの現代のケータイ小説と違い、古典名作は行替えが少ないという読みにくさがあったためだ。そこで、字詰めや行間をゆったりとつくり、ルビを多用するなどして、読みやすさに配慮した。岩波書店で漱石全集を担当した元編集者で、漱石研究者の秋山豊さんは「ヨコ書きで情緒が失われることはない。結局は慣れの問題。漱石自身、メモをヨコ書きで書いていた」と話している。
 第2弾は、芥川龍之介「蜘蛛の糸 他8編」など3冊を22日に発売する。
(08年8月22日読売新聞)

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2008年8月24日 (日)

賢治賞、豪の劇作家バルバースさんが受賞

 岩手県花巻市は21日、同市出身の宮沢賢治に関する優れた研究や評論をした人を表彰する第18回「宮沢賢治賞」を、東京工業大学世界文明センター長の劇作家ロジャー・パルバースさん(64)(川崎市)に贈ると発表した。
 パルバースさんは米・ニューヨーク出身で、オーストラリア国籍。1967年に初来日して賢治研究を始め、「雨ニモマケズ」の詩を「STRONG IN THE RAIN」として海外に紹介するなど、詩や童話の英訳を数多く手がけ、著書も多数ある。

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安吾賞に瀬戸内寂聴さん

 新潟市は21日、第3回「安吾賞」を作家の瀬戸内寂聴さん(86)に贈ると発表した。瀬戸内さんは作家としての評価に加え、講演活動などで女性をはじめ、人々を勇気づけた点などが評価された。
 安吾賞は、新潟市出身の作家坂口安吾の生誕100周年を記念して2006年に市が創設。無頼派で知られる安吾にちなみ、信念を貫きながら新たなものに挑戦する個人や団体を顕彰する。

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2008年8月23日 (土)

上半期の出版動向=分冊百科好調、大型雑誌の休刊が目立つ

出版科学研究所の調査によると、今年上半期の創刊誌は前年比9.4%減、休刊誌は同14.4%減。創刊誌では、中高年向けの分冊百科が好調。休刊誌は、「LUCi」「ダカーポ」「NIKITA」「Boon」「zino」などの大型企画が目立つ。

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2008年8月22日 (金)

劇団青年劇場が9月に、「藪の中から龍之介」を上演

(青年劇場 製作部・広瀬さんよりの投稿)
新宿を拠点に活動している劇団青年劇場は、来る9月に、「藪の中から龍之介」という、芥川龍之介を主人公にした演劇を上演します。今回の作品は、新国立劇場などにも書き下ろし作品を提供している気鋭の作家、篠原久美子さんに委嘱したオリジナル作品です。
文豪・芥川龍之介の生きた「大正」という時代は、経済的繁栄から大不況への転落、デモクラシー運動の高揚と退潮、大震災に、深刻化する労働問題、膨大な自殺者など、まさに現代とそっくりな時代でした。今回の作品では、芥川龍之介の作品群とその生きざまをていねいに見直し、彼の生きた「大正」という時代を描くことで、現代の私たちが抱える問題を浮きぼりにできればと考えています。
ぜひ私どものサイト《参照:「劇団青年劇場」》をご覧いただき、劇場に足をお運びください。また、まわりの方々にも公演のことをご紹介くだされば幸いに存じます。

☆「藪の中から龍之介」関連イベント☆
  9月「藪の中から龍之介」に向けて、各地で様々なイベントを企画しています。他では味わえない魅力的な企画が満載!地域担当劇団員とも交流できます。お近くのイベントに出かけてみませんか?
新宿・渋谷 8/30(土)=「新宿歴史博物館」見学。
世田谷・杉並 8/31(日)=「世田谷文学館」見学&「蘆花公園」散策
千代田・中央・文京・港 8/31(日)=銀ブラ&ビア・パーティーPart2(文学者編)
○東部 8/31(日)「白樺文学館」散策&芥川作品朗読会。○南部・目黒 8/31(日)「馬込文士村」ツアー&交流会。
◎詳しくは下記にお問い合わせください◎
TEL03-3352-6922
info@seinengekijo.co.jp

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草思社、再開後の新刊2点を発売

草思社の民事再生決定後、初の新刊が8月25日に発売される。『女は人生で三度、生まれ変わる』(ローアン・プリゼンディーン著・定価1680円、初版7,000部)と『リクガメの憂鬱』(バーリン・クリンケンボルグ著・定価1995円、初版4,000部)の2点。

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2008年8月21日 (木)

江戸川乱歩ミステリー 今や「古典」

 岩波文庫に、日本の推理作家で初めて江戸川乱歩の短編集が収録された。また、長男が父・乱歩の足跡を追う豪華本も出版され、没後43年を経て日本ミステリーの父に改めて脚光が当たっている。(佐藤憲一記者)
 「岩波文庫で出す基準は古典として認められているもの。大衆文学も今は研究者の視野に入っており自然と決まった。十数年前だったらダメだったかもしれませんが」。19日に『江戸川乱歩短篇集』を発売した同文庫の塩尻親雄編集長は言う。
 ポオ『黒猫・モルグ街の殺人事件』(中野好夫訳)など海外ものは既にあるが、比較的歴史が浅く娯楽読物と見なされてきた日本の推理小説が、文学の古典と評価されたことは、画期的だ。
 初出の雑誌を底本に、1923年のデビュー作「二銭銅貨」から「D坂の殺人事件」、「屋根裏の散歩者」など代表的初期短編中心に12編を精選。乱歩の同様の傑作選は他の文庫にも多いが、森鴎外との比較論に始まり、大正末期の閉塞(へいそく)感や空虚感の中からの「乱歩登場」に文学や時代の転換を見ようとする編者の千葉俊二早大教授の批評的解説が付くのが古典文庫らしい。
 授業でも乱歩作品を取り上げている千葉教授は、「乱歩の頭の中だけにあった猟奇的犯罪が現在、現実にあふれていることの意味を考えたいとの思いもあった」と編纂(へんさん)作業を振り返る。<何の動機がなくても、人は殺人のために殺人を犯す>。
 一方、平井隆太郎『乱歩の軌跡』(東京創元社)の出版は、記録魔だった乱歩が残した『貼雑年譜』という手製のスクラップ自伝を手がかりに、立教大の社会学部教授だった著者が父の人生を読み解いた。
 少年時代は中国への密航を企て、成人後は造船所勤務、古本屋、漫画雑誌編集長、屋台のラーメン屋など目まぐるしく職や住所を変えた才気と移り気の青年時代やデビュー後の苦悩、人気作家の虚名を嫌った一面が浮かび上がる。
 著者は父親を<文学者肌と事業家肌という相反する二つの性格が同居していた>と洞察する。
 ミステリーの名編集者・戸川安宣さんは、今回の書籍化の実現は近年の乱歩の人間像への関心の高まりも背景にあるという。「隆太郎さんが社会学者としての公平な視点で父親を検証した意義ある本。今まで本にならなかったのが不思議なくらい」と話す。(08年8月20日 読売新聞)

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2008年8月20日 (水)

谷崎潤一郎賞に桐野夏生さんの「東京島」

 第44回谷崎潤一郎賞(中央公論新社主催)は19日、桐野夏生さん(56)の「東京島」(新潮社)に決まった。副賞100万円。
 受賞作は、南海の無人島「トウキョウ」に漂着し30人以上の男性との逆ハーレム状況に置かれた女性が、男たちの寵愛(ちょうあい)を受け、ときに異端視されながら生き抜いていく物語。
 選考会では「孤島を舞台に様々な人間を登場させ、人の行動パターンをすべて見せてしまうというからくりは、よくできている」などと評価された。(08年8月19日読売新聞)

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2008年8月18日 (月)

第21回中部ペンクラブ文学賞に、臼田慶子「ホシオさんの洒落」

第21回中部ペンクラブ文学賞に、臼田慶子さんの「ホシオさんの洒落(しゃらく)」に決まった。受賞作品は「中部ぺん」(第15号2008)に掲載されている。
 臼田慶子さんは、1947年名古屋市生まれ。主婦業の傍ら、同人誌「じゅん文学」、「TEN」などの活動をへて現在は朝日カルチャーセンター「純文章」口座で学ぶ。同講座の「文章工房」の編集に携わる。
 選考の最終候補作は、次の通り。寺町良夫「島で棲む」(「美濃文学」77号)、有芳凛「スノーストーム」(「じゅん文学」52号、臼田慶子「ホシオさんの洒落」(「文章工房」5・6号)、渡辺勝彦「ドンセコ狂想曲」(「R&W」3号)、中田瑠々「「中田瑠々個人誌」。

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紫式部文学賞に伊藤比呂美さん「とげ抜き 新巣鴨地蔵縁起」

 女流文学を対象にした京都府宇治市の第18回紫式部文学賞に13日、米カリフォルニア在住の詩人伊藤比呂美(ひろみ)さん(52)の長編詩「とげ抜き 新巣鴨地蔵縁起」(講談社)が選ばれた。

 受賞作は独特の形式の散文詩で、病気がちな外国人の夫と娘、日本に残した認知症の母らとのかかわりを描いた。

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2008年8月17日 (日)

アンケート【Q4】ミステリーは好きですか?

【Q4】ミステリーは好きですか? ・大好き…59% ・どちらかといえば好き…29% ・どちらでもない…8% ・どちらかといえば嫌い…4%
【Q5】おすすめのミステリーは? 
(作品別BEST3)
「戯言シリーズ」「十角館の殺人」「シャーロック・ホームズシリーズ」
(著者別BEST5)
西尾維新、森博嗣、宮部みゆき、東野圭吾、有栖川有栖
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★高里椎奈先生の…「薬屋探偵」ですね。
 それまで児童向けミステリオンリーだった私も講談社ノベルスに無事突入することができましたから。(群馬県 I様 15歳以下)
★「十角館の殺人」:綾辻行人
 お勧めミステリーといわれたらこの一冊しかありません!!! この本に僕は誇張でなく人生を変えられてしまいました! この本の毒は読んだ人をあっという間にミステリ中毒患者に変えて(以下不明) (北海道 M様 10代)
★森博嗣さんの「すべてがFになる」です。
 高校3年生の夏に友達に薦められて読みました。それから森博嗣さんの本を読みたかったので、一般受験を止めて推薦受験にしたぐらい人生変えられました。(愛知県 H様 10代)
★はやみねかおる『そして五人がいなくなる』
 本が大嫌いだった小学生の頃、はやみね作品に出会い、本が好きになりました。文章だけでこんなに笑えて、こんなにどきどきできるなんて思っていなかった。(千葉県 S様 20代)
★『クビキリサイクル』を読んだときの衝撃は今でも忘れられません。あれが
本当の読書を始めたきっかけです。(福岡県 T様 20代)
★辻村深月さんの「子どもたちは夜と遊ぶ」です。
 とにかく読んでみて!最後まで読まずにはいられなくなるから。この本が忘れられないものになるし、ミステリーって良いものだって思えるから。とにかく飛び切り素敵(埼玉県 K様 20代)
★『虚無への供物』
 大長編ですが、全編に渡って崇高な精神で蔽われていて、文体も内容も格調
高く、しばらくは他の本が物足りなくなったくらいで、間違いなく私の読書
生活に深い影響を及ぼしたミステリーです。(広島県 I様 30代)
★藤原伊織さんの「テロリストのパラソル」(講談社文庫)をイチオシしたいです。江戸川乱歩賞、直木賞同時受賞作だけあって読み応えや読後感がバツグンでした。(島根県 M様 30代)
★『シャーロック・ホームズ』と『アガサ・クリスティ』は入り口として必須でしょう。嫌いな人に薦めるのはもったいないが『霧越邸殺人事件』でしょうか…(S様 埼玉県 40代)
★「奪取」は文句なしで面白かったです。海堂尊さん、高村薫さんも捨てがたい。(徳島県 T様 40代)
★内田康夫の「靖国」は、ミステリーと歴史を繋がせる展開が面白い。
(福井県 I様 50代)
★この一冊といえばやはり「虚無への供物」一冊で何冊分も楽しめる。
その次はドグラ・マグラ。(大阪府 F様 50代)
(講談社『BOOK倶楽部メール』 2008年8月15日号)

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2008年8月16日 (土)

柳宗悦との関係知って 我孫子で23日講演会

 県内の高校の社会科教諭らでつくる「千葉県日本韓国・朝鮮関係史研究会」は8月23日、我孫子市の中央学院大学で、白樺派の美術評論家柳宗悦(一八八九-一九六一年)をテーマにした講演会「柳宗悦と朝鮮 我孫子からの発信」を開く。柳は我孫子市とのつながりが深く、生誕百二十周年にあたる来年は市内に石碑を建てる計画も進んでいる。

 柳は民芸運動の創設者として知られ、一九一四年から七年間、妻で音楽家の兼子と白樺派の拠点だった我孫子で暮らした。この間、朝鮮の美術や工芸に傾倒、植民地政策を批判した。

 同研究会は「多くの市民に柳と我孫子との関係を知ってもらいたい」と、石碑建立へ協力を呼び掛ける。講演会は二十三日午後二時から。「柳宗悦時代と思想」(東京大学出版会)などの著書がある清泉女子大の中見真理教授が、柳夫妻と我孫子とのかかわりなどについて話す。

 資料代五百円。当日はJR我孫子駅北口から無料送迎車を運行する予定。問い合わせは事務局の佐々木さん=(電)090(8495)8834=へ。 (東京新聞・冨江直樹記者)

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2008年8月15日 (金)

「コミックマーケット74」の「2ちゃんねる」脅迫犯逮捕

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「コミケ」に これまで行ったことがなかったので、行って見た。帰ってきたらこんなことが公式サイトに出ていた。

《「コミックマーケット準備会からの緊急のお知らせ(続報)」追加》=公式サイトより。
「2ちゃんねる」にて脅迫を行った犯人の逮捕について=東京湾岸署宛に被害届を提出しました。捜査いただいた結果、8月15日午前に、犯人の逮捕に至りました。なお、本件以外にも脅迫等がまだありますので、今回のコミックマーケット74におきましては、手荷物確認は継続して実施いたします。ご理解とご協力をお願いいたします。
炎天下に行列の風景

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コミケ74:マンガの祭典、15日開幕 手荷物検査で厳戒ムードも

 日本最大のマンガの祭典「コミックマーケット74」が15日、東京・有明の東京ビッグサイトで開幕する。17日まで。07年12月に行われた前回の「73」ではバーチャルアイドルの歌声で曲が作れる音楽ソフト「初音ミク」の関連作品やグッズが人気を集めたが、今回はどのような作品に注目が集まるか。

 コミックマーケットは、75年から始まったマンガや小説、音楽、ゲームソフトなどの同人誌即売会で、現在、夏と冬の年2回開催で今回で74回目。毎日約1万2000、3日間で計約3万5000サークルが出展、約50万人の来場が予想されている。

 1日目は、「テニスの王子様」「家庭教師ヒットマン リボーン!」など「少年ジャンプ」の作品を中心に、音楽、芸能系など、幅広いジャンルのサークルが参加する。2日目は、アニメやゲーム系がメーンで、「ひぐらしのなく頃に」で人気となった竜騎士07さんのサークルはこの日に登場する。3日目はオリジナル・創作系で、有名プロ作家も多数参加する。

 また、アニメやゲーム、マンガの関連メーカー、出版社など約130社が出展する企業ブースでは、人気作品の限定商品の販売や特製グッズの配布、声優らのイベントなどが行われる。また、コスプレーヤーが自慢のコスチュームを披露し合う「コスプレ広場」は海外からも多くの参加者が見込まれる。

 今回は相次ぐ妨害予告などもあり、33年の歴史で初の手荷物検査を実施する予定で、例年にない厳戒態勢での開催となる。【毎日新聞・渡辺圭記者】(08年8月14日)

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2008年8月14日 (木)

郵便回覧で句会、子規がまとめた句集見つかる

 明治期に短歌や俳句の革新運動を担った正岡子規(1867~1902)が、郵便で回覧する方法で毎月行っていた句会の作品をまとめた冊子「十句集」10冊が見つかった。
 見つかった10冊は、子規が所有していたものを、3年前、子規ゆかりの個人が子規の旧宅である東京・根岸の子規庵(あん)の保存会に寄託したもの。冊子は、句会で最高点を得た参加者が所有することになっていた。
 句会は十数人から二十数人の規模で、1896年から子規が亡くなる1902年まで毎月行われ、高浜虚子や河東碧梧桐(かわひがしへきごとう)らの弟子も参加していた。参加者は「女」「魚」「土地」などのテーマごとに10句ずつ投稿し、幹事が各句を季節ごとに整理して写した冊子を作成。郵便で一巡させた後、各参加者から送られた選句結果を幹事が改めて朱筆で書き込み、再度郵送して回覧した。
 多摩美術大芸術人類学研究所によると、都内なら午前中に投函(とうかん)すれば午後には届いていた当時の郵便事情も明らかになったという。同大の平出隆教授は、「子規庵での句会と並んで子規が相当なエネルギーを注いでいたことが分かる。郵便制度を使ったシステムも大変なアイデア」と話した。
 見つかった「十句集」は、子規の命日である「糸瓜(へちま)忌」にあわせて、来月2日から同庵で行われる特別展で展示される。(08年8月13日読売新聞)

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2008年8月12日 (火)

コミックを1冊180円で携帯配信、エンターブレイン

エンターブレインは9月2日、10~20代の女性向けコミックの新レーベル「BL☆美少年ブック」を創刊し、角川モバイルが運営する携帯サイト「ちょく読み」で販売する。創刊する2作品の価格は1冊180円。売行きに応じて書籍化も検討していく。毎月2作品をリリースしてデジタルコンテンツを拡大する考え。

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2008年8月 8日 (金)

日本ファンタジーノベル大賞、中村弦さんが受賞

 第20回日本ファンタジーノベル大賞(読売新聞東京本社・清水建設主催、新潮社後援)の選考結果が8日発表され、大賞は東京都の会社員、中村弦さん(45)の「天使の歩廊 ある建築家をめぐる物語」、優秀賞は東京都の小説家、里見蘭さん(39)の「彼女の知らない彼女」に決まった。賞金は大賞500万円、優秀賞100万円。受賞作は11月に新潮社から刊行予定。

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第7回文学フリマ・東浩紀のゼロアカ道場 FAQができる

東浩紀のゼロアカ道場 FAQQ1献本分は、売り上げに含まれますか?
(内容の一部)
A1含まれません。刷部数は500とし、これらは全て当日販売用とします。多数の献本が見込まれる場合は、刷部数とは別に各自確保してください。ただし、ゼロアカ道場門下生は、献本用として50冊、講談社BOXが用意します。
Q2同一購入者に、複数冊販売することは可能でしょうか?
A2一人一作品につき、一冊のみの販売でお願いします。
Q3同人誌の中で東氏・講談社BOX部長太田氏のインタビューをさせて頂いてもよろしいでしょうか?
A3お断りしています。ただし言及・批判等は、ご自由にして頂いて構いません。
その他諸注意
■門下生の同人誌作品の売り上げは、諸経費を除き、全額Wikipediaへ寄付させて頂きます。

東浩紀のゼロアカ道場 道場破りFAQ
Q1“道場破り”に定員はあるのでしょうか?
A1講談社BOXとしての定員制限はございません。
Q2「文学フリマ」出店者の選別は講談社BOXによって行われるのでしょうか?
A2ゼロアカ道場門下生には、講談社BOXが「文学フリマ」の出店ブースを確保しておりますが、“道場破り”希望者に関しては、「文学フリマ」出店ブースの抽選を、「文学フリマ」事務局にお任せしております。
Q3「文学フリマ」当日に、スタッフを追加、もしくは参加者以外の売り子を連れて行くことは可能でしょうか?
A3原則、不可能です。当日は“道場破り”申し込み者の2名のみで売り子をしていただきます。ただし、短時間(15分程度)の休憩時間中のみ、代替スタッフの用意を認めます。
Q4“道場破り”に出店する作品内容には制限があるのでしょうか?
A4公序良俗に反するものを除いて、特に基準はありません。出店物は、“内容・表現が法律に抵触する恐れがあるなど、公の展示・販売にふさわしくない性質で無い限り、質的な基準は一切課さない”という「文学フリマ」の規定に準じます。また二次創作などの著作権関係の問題については、参加者各自で許可を得て下さい。以上は、ゼロアカ道場門下生も同様です。
Q5「文学フリマ」当日に出店ブースにて他の同人誌を販売してもいいのでしょうか?
A5当日は、“道場破り”に申し込みをした同人誌以外の販売は禁止します。他作品の販売を行った場合は、“道場破り”失格とさせて頂きます。
Q6以前ゼロアカ道場で落選したことがありますが、道場破りとして参加してもいいのでしょうか?
A6構いません。所定の条件を満たした上でご参加下さい。
Q7当日の売り上げは講談社BOXのものになるのでしょうか?
A7“道場破り”申込者の売り上げは、申込者ご自身の売り上げとなります。当日出た在庫作品を後日販売されることも、もちろん問題ありません。
Q8通信販売などは可能でしょうか?
A8可能ですが、通信販売にて販売された同人誌部数は、ゼロアカ道場の得点に加算されません。「文学フリマ」にて当日直接販売された部数のみ、得点とさせていただきます。ただし、“道場破り”終了後、後日在庫を通信販売等で販売されることはもちろん問題ありません。
Q9作品の著作権はどうなるのでしょうか?
A9“道場破り”申込者が制作した同人誌の著作権は、“道場破り”申込者2名に帰属します。ただし、同人誌の書影もしくは内容の一部を、“道場破り”紹介のため、講談社HPや講談社BOX刊行物に掲載することがございます。御了承下さい。
Q10以前、本を商業出版したことがあるのですが、“道場破り”に申し込みをしてもよろしいでしょうか?
A10参加資格で出版経験の有無は問いませんが、「東浩紀のゼロアカ道場」は、次世代の批評家を発見し、育成するための道場です。書籍企画の公募ではありません。その趣旨を理解していただける方でないかぎり、採点対象にはなりませんので、参加はご遠慮ください。
その他諸注意
■第七回文学フリマへの申し込み締め切り日は、8月11日(予定)です。

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2008年8月 7日 (木)

米国01年「同時多発テロ」直後の「炭素菌事件」捜査打ち切り

7年前の米国の9・11同時多発テロの直後、炭素菌入りの手紙を受取った人たち5人が死亡した事件があった。アメリカ司法当局は6日、記者会見し「軍の医学研究所に、勤務し、先月自殺したアイビンズ博士の単独犯行」とした。起訴はしないで、捜査を打ち切ると発表。アメリカ司法省テーラー検事は、「アイビンズ博士が使っていたフラスコには犯行に使われた炭素菌がついていた。菌は博士が作ったものだ」と語った。博士の弁護士は無罪を主張、自殺は当局の圧力によるもの、としている。

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2008年8月 6日 (水)

アーカイブス出版が、破産手続き

アーカイブス出版は、4月7日に東京地裁に民事再生法の適用を申請していたが、再生計画案作成の見込みがないことから同法適用の廃止決定を受け、このほど同地裁より破産手続きの開始決定を受けた。帝国データバンクによると負債は約1億円。

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2008年8月 4日 (月)

第5回小島信夫賞の村山りおん「石の花冠」を掲載。「季刊文科」41号

 第5回小島信夫文学賞が「季刊文科」(鳥影社)41号で発表され、作品が掲載された。応募総数197編。最終予選では、本賞に青木笙子「『沖みどり』をさがす旅」、村山りおん「石の花冠」、中野睦夫「山の女」、朱雀遥「家愁」の4編。岐阜県在住者・出身者を対象とした岐阜県知事賞には間宮弘子「瀬音の彼方へ」、前田明彦「いちでらんらん」、吉村登「原発ジプシー異聞」、イトカ「秒針」の4編が最終候補作になった。

 その中から本賞に、村山りおん(62才、東京都在住)「石の花冠」(作品社刊)。岐阜県知事賞に、間宮弘子(72才、横浜市在住)「瀬音の彼方へ」(新風社刊)、前田明彦(71才、横浜市在住)「いちでらんらん」(書き下ろし)の2作が決まった。
【選評抜粋】
☆堀江敏幸=小島信夫さんの御意思によって、今回から選考委員をつとめさせていただくことになりました。岐阜県の出身であり、小島さんがながく教鞭をとっておられた大学の、同じ校舎に勤務していたことが推輓の理由だと思われますが、文学的な親和もいくらかはあったかもしれない、と前向きに考えております。
 さて、私は迷いなく村山りおん「石の花冠」を受賞作として選び出していました。
 サウラ、トシン、ナスキ、アユリ、スミトウといった、カタカナで表記される男女の絡み合いを透明な筆致で描き出すこの作品の舞台は、どこか空気の薄い神話の世界におかれているような気がします。言葉はふわりと抽象の空に浮いているのに、地縁、血縁のもつ残酷さが、その自由な飛翔を許しません。心地よい矛盾です。生者たちの墓地を思わせる花冠の下の華やぎに、票を投じます。
☆ 吉増剛造=なかで、村山りおん「石の花冠」が、際立つ、……というか、宝石の稜角が不意に香りたつなと思わせるのは、作者の才気はもとよりのこと、その才気を尽くそうとする力そのものの顕現であり、一人の作家の誕生だと思う。

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2008年8月 2日 (土)

ネットニュースの日本インターネット報道協会が発足

日本インターネットニュース社の報道協会が発足
 メモ=当会主宰のPJ・ITOや会員の穂高健一氏などが所属するPJニュース社は参加していない。ツカサネット新聞も参加していないようだ。主旨をみると、記者クラブに所属しやすいようにするものひとつの目的らしい。団体に入れば必ずしばりがでてくる。それはパブリック精神ではないことは確か。

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2008年8月 1日 (金)

堺自由都市文学賞、松山良子さん「もう一度の青い空」

 堺市などが主催する「第20回堺自由都市文学賞」(読売新聞大阪本社など後援)の受賞作が30日、発表され、横浜市戸塚区の無職松山良子さん(63)の小説「もう一度の青い空」が選ばれた。副賞100万円と読売新聞大阪本社賞30万円が贈られる。受賞作は、30年間、連れ添った夫が浮気相手のもとへ去り、惑乱する妻をめぐる物語。周囲に支えられて前向きに歩き始めるまでの姿を、揺れ動く心模様を丹念に織り込んで描いた。(08年7月30日 読売新聞)

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流水書房、青山ブックセンターを運営の日本洋書販売が民事再生へ

洋販ブックサービスが、「お詫びとお知らせ」(民事再生手続開始申立について)と題した文書を出版社など債権者に送付。洋販が資金繰りの悪化により7月31日付で破産手続き開始の申立てをしたこと、これに伴い洋販ブックサービスは東京地裁に民事再生開始の申立てを行い、同日付で弁済禁止の保全処分及び監督命令の発令を受けたことを説明。民事再生にあたっては現在、ブックオフコーポレーションがスポンサーとして支援する意向を示しているという。洋販ブックサービスは、流水書房、青山ブックセンターを運営している。
 洋販は1953年に設立。約20カ国の出版社約150社と取引きしていた。帝国データバンクによると、92年9月期 売上高約96億3800万円を計上。03年6月(株)タトル商会を吸収。05年8月期(決算期変更)売上高は55億6300万円に減少。06年1月にはファンドが出資する持株会社インターカルチュラルグループ(株)を設立し、洋販はその傘下に入った。07年11月(同)売上高は31億2500万円と悪化。最終利益で10億6500万円の赤字決算となっていた。

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月刊「PLAYBOY日本版」12月発売号で休刊

 集英社は1日、月刊誌「PLAYBOY日本版」を今年12月発売号で休刊すると発表した。 同誌の発行元である米プレイボーイ・エンタープライズ・インク社と結んでいた契約も今年末で終了する。
 同誌は1975年創刊。男性総合エンターテインメント雑誌として一時代を築き、発行部数は最大90万部を誇った。作家開高健の『オーパ!』の連載などでも話題を呼んだが、近年は平均発行部数5万5000部と低迷し、広告収入も落ち込んでいた。(08年8月1日 読売新聞)

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2008年7月31日 (木)

村上春樹さんの「ノルウェイの森」、仏人監督が映画化へ

 村上春樹さん(59)が1960年代末の青春を描いた恋愛小説「ノルウェイの森」が、フランスのトラン・アン・ユン監督(45)によって映画化されることが決まった。
 アスミック・エース エンタテインメントとフジテレビの共同製作で、2010年公開を目指す。
 アスミックによると、フランス語版を読んだトラン監督が日本人俳優による日本での映画化を構想。04年に同社と共に映画化を申し入れた。村上さんは、「自分にとっても特別な作品であり、映像化は無条件でOKというわけにはいかない。でも、トラン監督の作品は好きで、とにかく会ってみようと思った」という。4年がかりで合意に至り、これから配役を決めて来年2月から撮影に入る予定だ。1987年に発表された同作品の国内での発行部数は878万部。36の言語に翻訳されている。
 トラン監督はベトナム出身。「青いパパイヤの香り」でデビュー後、「シクロ」で第52回ベネチア国際映画祭金獅子賞を獲得した。(08年7月31日 読売新聞)

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草思社、古内敏章社長(文芸社・取締役販売部長)に

草思社は7月30日、資本金3600万円について自社株式の100%減資を行い、同時に文芸社より100%出資を受けた。また同日、新役員4人を選出した。新役員は、代表取締役社長 古内敏章(文芸社・取締役販売部長)、専務取締役 若林孝文(同 第1.2編集部長)、取締役営業部長 渡辺直之(草思社 前取締役営業本部長)、取締役編集長 藤田博(同 前取締役編集長)。草思社の代表取締役会長・加瀬昌男、同社長・木谷東男の両氏は退任して顧問に就いた。

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2008年7月29日 (火)

幻冬舎、教育関連新会社の事業を開始

(株)幻冬舎エデュケーション(中村晃一社長)は事業を開始。教育関連出版物の制作、知育玩具の商品開発・販売を行う。資本金は1000万円(幻冬舎100%出資)、従業員は2人。

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「ハリ・ポタ」第7巻、重版きまる

 「ハリ・ポタ」を出版する静山社は第7巻発売6日目の現在、取次会社ほかの調査によって市場消化率を70%ほどと予測。品切れの書店から追加注文の要請も多く、取り急ぎ5万部の重版を決めた。「8月2週目には出荷したい」と説明している。

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2008年7月28日 (月)

第15回「小学館ノンフィクション大賞」優秀賞に小川、田中氏

第15回「小学館ノンフィクション大賞」は、小川善照氏の「我思う、ゆえに我あり」と田中奈美氏の「北京陳情村」を優秀賞とした。大賞は該当作なし。田中奈美氏は、中国の出版状況を伝える連載「ぶっちゃけCHINA~北京発最新出版事情」を「新文化」に執筆している。

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2008年7月27日 (日)

「警察小説」文庫本で活気!組織内での葛藤に共感

 ミステリーで今一番活気があるのが警察小説。その中でも文庫のラインアップで、書き下ろしや隠れた名作復刊などユニークな動きが目立っている。「文庫で読む警察小説」の魅力とは。(佐藤憲一記者)
 「組織の中にいる一人の人間がいかに原理原則を貫くかを、成長物語として描いてきた。でもこういう男とつきあうのは作者として少し疲れました」と笑うのは、新刊の『久遠(くおん)』(上下、中公文庫)で刑事・鳴沢了シリーズを完結させた堂場瞬一さんだ。
 生まれながらの刑事、鳴沢が新潟県警を振り出しに、警視庁の各署やアメリカを転々と移り、犯罪に立ち向かっていく。当初は単行本で出ていたが、2作目が文庫化された2005年から、「父親や上司と対立しながら信念を貫く主人公の不器用な生き方」(編集部)への共感が広がり、4作目からは年2冊ペースで文庫書き下ろしに。10話11冊で104万部に達した。
 ミステリーでは珍しい文庫書き下ろしの刊行方式を採ったのは、読者を待たせないため。値段も手ごろな文庫で短期間に冊数を増やしたのは、シリーズの登場人物に愛着を持つことが多い警察小説の特色に合っていたようだ。
 『果断 隠蔽(いんぺい)捜査2』(新潮社)で今年、山本周五郎賞、日本推理作家協会賞をダブル受賞した今野敏さんは、以前から警察小説を手がけてきたベテラン。角川春樹事務所のハルキ文庫では、その原点、安積班シリーズを中心に8月から警察小説フェアを実施する。
 シリーズ第1作の『二重標的』(1988年)は、発展前のお台場を舞台に、ベイエリア分署の安積警部補が個性豊かな部下を率いライブハウスの毒殺事件に挑む。同署員のチームワークとともに、強権的な警察の体質に反感を覚える安積の正義感が印象的だ。
 今野さんは、山本賞の記者会見で「バブル時代は一匹オオカミ的な警察官が好まれたが、今の時代は組織の中で個人がどう動くかへの読者の関心が高くなった」と話した。その意味では、組織人としての葛藤(かっとう)を抱える安積は、時代を先駆けていたのかもしれない。同文庫では、現実の不祥事に材をとった佐々木譲さんの道警シリーズも面白い。
 関西のファンにお薦めなのが、創元推理文庫の「黒川博行警察小説コレクション」。現在は犯罪小説に比重を移した作者が、80年代のデビュー当初発表していた『二度のお別れ』『海の稜線(りょうせん)』など謎解きを絡めた警察ものを復刊した。
 大阪府警の刑事コンビが、ぼけとつっこみの絶妙な会話を繰り広げ、担当者も「編集作業をしていると関西弁が移ってしまうほど」という。人間味あふれる大阪の町の描写も鮮やかだ。
 刑事たちと町を歩き、その成長を見守る楽しみにあふれた警察小説。文庫でまとめて読めば、寝不足が続くこと必至だろう。(08年7月23日 読売新聞)

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2008年7月25日 (金)

ハリポタ」最終巻発売、早朝から書店に列

 総計4億部を超す世界的ベストセラーシリーズの完結編で7巻目となる「ハリー・ポッターと死の秘宝」(J・K・ローリング作、静山社)の日本版が23日、一斉に発売された。
 本の世界の常識を変えた革命的ファンタジーの最終巻を一刻も早く手に入れたいというファンに応え、全国約500の書店が開店時間を繰り上げ、解禁時間の午前5時からの発売も約100店にのぼった。
 午前8時から発売した東京の紀伊国屋書店新宿本店には、発売前から約20人のファンが列を作った。青いマントと帽子姿という魔女の格好で現れた翻訳者の松岡佑子さんはファンと握手をかわし、「ずっとハリー・ポッター漬けだったので、肩の荷が下りました」と笑顔で話した。
 シリーズは1997年に英国で発売。日本でも99年の第1巻「ハリー・ポッターと賢者の石」以降、携帯版を含めて計2247万部を発行。「――死の秘宝」は初版180万部(上下セット3990円)で、オンライン書店「アマゾンジャパン」には過去最高の9万を超す事前予約が寄せられている。(08年7月23日 読売新聞)

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2008年7月24日 (木)

日本ジャーナリスト会議(JCJ)出版部会/出版労連が口封じ高額訴訟で講演会

日本ジャーナリスト会議(JCJ)出版部会/出版労連は、7月定例会として、「『表現の自由』と高額訴訟-フリージャーナリストへの『口封じ』攻撃」をテーマに講演会を23日、東京・神田神保町の岩波セミナールームで開催した。
 講師と講演テーマは、1.「高額訴訟の特徴と問題点」田島泰彦氏(上智大学教授)、2.「オリコン訴訟の不当判決」烏賀陽弘道氏(ジャーナリスト)、3.「『押し紙』告発と読売訴訟」黒薮哲哉氏(同)、4.「週刊誌記事へのキヤノン訴訟」斎藤貴男氏(同であった)。
 それぞれの訴訟事件のいきさつが説明された。言論の自由というものが、あるようでないという現状については、対応策のなさが感じられた。 

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2008年7月22日 (火)

開高健賞に「最後の冒険家 太平洋に消えた神田道夫」石川氏

 第6回開高健ノンフィクション賞(集英社主催)は19日、石川直樹さん(31)の『最後の冒険家 太平洋に消えた神田道夫』に決まった。副賞300万円。石川さんは、東京都在住の冒険家。

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2008年7月19日 (土)

文芸作品コンビニで、難解な名作は漫画で…活字回帰狙う

 若者が気軽に立ち寄るコンビニで、文芸作品にも手を伸ばしてほしい――。若い世代の活字離れに悩む出版界が、そんな思惑から人気作品をコンビニの店頭に置き始めた。ただし、直木賞作家の作品は表紙を人気漫画家に飾ってもらい、難解な名作は思い切って漫画化。ちょっと手を加えた「コンビニ小説」で、若者の活字回帰を狙っている。
 関東地方にある約4000店のセブン―イレブン全店に、大沢在昌さん、宮部みゆきさん、京極夏彦さんの作品が並び始めたのは5月中旬。どれも新作ではないが、表紙は若者に人気の売れっ子漫画家3人が描いており、イメージが一新された。京極さんの「薔薇十字探偵 I」の場合、漫画「DEATH NOTE(デスノート)」の作画担当で、昨年、太宰治の「人間失格」(集英社文庫)の表紙を描いてヒットに導いた小畑健さんのイラストだ。
 「ペーパーバックスK」と銘打ったこのシリーズは、セブン―イレブン・ジャパンと作家3人が所属する「大沢オフィス」の共同企画。講談社が4万部出版し、3人のホームページ「大極宮」でも積極的にPRしている。秋以降に全国展開での第2弾も考えているという。
 ◆名作を漫画化◆今話題の「蟹工船」や、「罪と罰」「破戒」といった重いタイトルの本を並べるコンビニも増えた。名作文学を漫画化したイースト・プレス(東京)の「まんがで読破」シリーズ。昨年7月、コンビニ中心に販売を始め、この1年で17タイトル90万部を売り上げた。「お堅いイメージの名作も、漫画化してコンビニに置けば読んでもらえるのではと思った」と担当の円尾公佑(まるおこうすけ)さん。これまで、雑誌やハウツー本が中心だったが、「コンビニ側からも、『こういうものを置きたかった』と歓迎されたし、読者から『小説も読みたくなった』との声もたくさん寄せられた」と話す。
 「サークルKサンクス」と「ファミリーマート」もPHP研究所と組んで先月から、歴史上の人物の評伝「戦国闘将伝」シリーズの販売を始めた。担当者は、「戦国時代を舞台にしたゲームが人気なので、若者にも受けると思う」と期待する。
 出版業界とコンビニの“コラボ”が活発化している背景には、出版業界の苦しい台所事情がある。出版科学研究所によると98年には2兆5415億円だった出版物の推定販売金額は昨年は2割減の2兆853億円まで落ち込んでいる。講談社の唐木厚・文庫出版部長は「若い人にはコンビニで気軽に買えることが重要。コンビニを入り口に、いずれは書店にも足を運んでほしい」と狙いを話す。
 状況はコンビニ側も同じ。日本フランチャイズチェーン協会によると、99年は9・6%増だったコンビニ売上高の前年比は低落傾向にあり、昨年は前年比1・3%増にとどまる。 セブン―イレブン・ジャパンの広報担当は「コンビニの主要客層である若者向けに、新しい魅力を拡大したい」と話している。(08年7月18日 読売新聞)

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2008年7月18日 (金)

芥川龍之介:妻子らにあてた幻の遺書4通見つかる

芥川龍之介の遺書=東京都目黒区の日本近代文学館で2008年7月18日、丸山博撮影 35歳で自殺した作家、芥川龍之介(1892~1927)が、妻子らにあてた遺書4通がこのほど、東京都内の遺族宅で見つかった。遺書全6通の中身は全集に掲載されているが、現存する2通をのぞき、遺言に従って焼却されたと考えられていた。複製が19日から、東京都目黒区駒場の日本近代文学館で公開される。
 遺書は、芥川が愛用した松屋製の200字詰め原稿用紙に黒インクで書かれている。丁寧な筆致で、随所に推敲(すいこう)のあとが残る。
 妻文子にあてたうちの1通で、作品の出版権について指示した書面では、全集収録分とは異なって芥川の署名があった。一方、全集にある最後の2行は書かれていなかった。
 「わが子等(ら)に」と題した遺書の一行目「人生は死に至る戦ひなることを忘るべからず」は「死に至る」を後から加えていた。
 芥川の研究者で都留文科大名誉教授の関口安義さんは「事務連絡のような一部の文章を除き、文言をしっかり考え抜き、遺書を準備していたことが分かる貴重な資料だ。全集収録分と異なる個所などは、今後の大事な研究材料となるだろう」と話している。
 遺書は今春、孫の芥川耿子(てるこ)さんが自宅を片づけている際に見つかったという。【岸桂子】(毎日新聞 08年7月18日)

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デジタルコミック配信事業会社を設立、講談社など5社

講談社、小学館、集英社、角川書店、トーセが出資して(株)リプリカ(資本金7000万円、本社=東京・渋谷)を設立した。任天堂の家庭ゲーム機「Wii」を使ってのデジタルコミック配信サービスを計画。WiiからニンテンドーDSへ持ち出す機能も検討する。トーセはゲームソフト開発を手がけ、東証・大証1部の上場会社。同社の出資比率は42.86%。新会社の社長にはトーセの森下英昭氏が就いた。

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2008年7月17日 (木)

08年上半期ベスト本(アンケート結果追補)

(講談社『BOOK倶楽部メール』08年7月15日号より)
6/15号アンケート書き込みから <30代以上の方>
★『深海のYrr』=読み応え十分な量に見合った内容の緻密さに大いに嵌りました。未知の深海が宇宙と同じくらい神秘の世界だとなんだか夢見心地。変にエコとか環境問題に警鐘を鳴らすといった説教臭さがなく、同時に、(以下不明)(鹿児島県 I様 30代)
★道尾秀介さんの『ラットマン』。=ミステリーとしてのトリッキーな仕掛けだけでなく、この本では特に人間の原罪にまで踏み込んで書かれたような印象(以下不明)(神奈川県 M様 30代)
★「あなたの職場のイヤな奴」です。=とても、ためになりました。「自分は正しいという前提に立って戦い、自分は間違っているという前提に立って相手の話を聞け」はなるほど~と実践しています。効果絶大!!! (石川県 M様 40代)
★貴志祐介『新世界より』=これは、すごい! 人の邪悪な部分と神の力とともかく貴志祐介のストーリーテーラーとしての才能が満を期して、炸裂したようなものすごいお話でした。なんというか、賛否両論に分かれるかもしれ(以下不明)(神奈川県 S様 40代)
★柴田よしき「小袖日記」=源氏物語のサイドストーリーとでも言いたいものながら、この作者らしく現代の問題もスライドさせつつ、生き生きとした人物の描き方に54巻分読みたいと思わせるミステリの仕掛けも気に入(以下不明) (青森県 N様 50代)
★BlueBacks『理系のための口頭発表術』=自分でも発表は下手な方ではないと思っていたが、数々の「目から鱗」を教えてもらった。他の人にも"MUST"だと言って奨めている。(島根県 O様 50代)
★「怖いくらい通じるカタカナ英語の法則」=英語で意を通じようと、口を捻り舌を丸めていた苦労を忘れさせてくれた。(兵庫県 N様 60代)
★「心理経済学」大前研一。= 既成の経済学者やアナリストの及ばぬ視点に感心。(東京都 N様 70歳~)
★「月光に書を読む」=本を読む醍醐味を味合えるから (東京都 M様 70歳~)
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 【参考】2008年上半期 見本プレゼント希望 BEST5
1位)新世界より (貴志祐介)。2位)ICO (宮部みゆき)。3位)パンドラVol.1 SIDE-A (講談社/編)。4位)傷物語 (西尾維新)。5位)零崎曲識の人間人間 (西尾維新)。

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2008年7月16日 (水)

第7回文学フリマに講談社のゼロアカ企画が参画

今年11月に開催予定の第7回「文学フリマ」に講談社の東浩紀氏などの評論の道場破り企画の参加が決まる。
講談社BOXのゼロアカ道場《企画1部抜粋》
2008年11月9日に行われる第7回文学フリマにおいて、2人1組となり、《A5版・表紙4Cカラー・本文1C96ページ・定価500円》の評論同人誌を制作し、自ら売り子となって販売せよ。刷部数は500部とし、「東浩紀点+太田克史点+販売部数」の合計点上位3組(6人)を関門通過者とする。各組には、文学フリマで特設ブースがひとつ割り当てられる。各組には、宣伝用にはてなダイアリーのブログがひとつ割り当てられる。各組には、所定の制作費が支給される。各組の同人誌制作風景は、講談社BOX編集部により撮影され、ウェブで公開される。内容は、広義の「評論」であれば、制限はいっさいない。誌面構成も自由。なお、この関門においては「道場破り」が認められる。ゼロアカ参加者以外も、別途発表の条件を満たせば、この関門に参加しみなさんと同じ条件で闘うことができる。第4回関門通過者の6人が、全員いまここにいる10名から選ばれるとは限らない。ひとりも残らない可能性もあるので、心してかかるように。【注1】採点方法について・東浩紀持点=100×(5+道場破り申請組数)、太田克史持点=40×(5+道場破り申請組数)とし、東と太田はその持点を参加組全体に割り振るかたちで採点する。たとえば、道場破りの申請が3組から寄せられた場合、東の持ち点は800、太田の持ち点は320となる。東と太田は、その合計が持ち点数を超えないかぎり、どの組に何点を入れるかは完全に自由である。
《参照:「文学フリマHP」》

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2008年7月15日 (火)

芥川賞に楊逸さん「時が滲む朝」、中国人で初の受賞

 第139回芥川賞、直木賞(日本文学振興会主催)の選考会が15日夜、東京・築地の新喜楽で開かれ、芥川賞は、日本で中国語講師を務める楊逸(ヤン・イー)さん(44)の「時が滲む朝」(文学界6月号)に決まった。
 芥川賞を中国人が受賞するのは1935年に始まった同賞の歴史で初めて。また、在日朝鮮人・韓国人の受賞例はあるが、日本語以外の言語を母語とする作家の受賞も史上初めてとなる。
 「時が滲む朝」は、理想に燃える中国の大学生が民主化運動に加わり、1989年の天安門事件で挫折するまでと、その後の人生の苦悩と哀歓を、みずみずしく描いた青春小説。
 楊さんはハルビン市生まれの中国人で、1987年に留学のため来日してから、日本語を習得した。お茶の水女子大学を卒業し、昨年12月、「ワンちゃん」で文学界新人賞を受けてデビューした。副賞は各100万円。(08年7月15日 読売新聞)

直木賞に井上荒野さん「切羽へ」
 直木賞の選考会が15日開かれ、作家の井上荒野さん(47)の「切羽へ」(新潮社)に決まった。(08年7月15日 読売新聞)

伊坂幸太郎さん、直木賞候補を事前辞退
 第139回直木賞(日本文学振興会主催)について、作家の伊坂幸太郎さんが人気作となっている自作『ゴールデンスランバー』(新潮社)を候補にすることを辞退していたことが8日までに分かった。
 今月15日に選考が行われる今回の直木賞では7月初めまでに候補6作が選ばれたが、伊坂さんは候補が決まる以前の4月に主催者と相談し辞退を決めたという。
 『ゴールデンスランバー』は、昨年11月の刊行で今年、本屋大賞、山本周五郎賞を相次いで受賞し部数は約25万部。伊坂さんはこれまでに5度直木賞候補となったが受賞を逃している。伊坂さんは、「直木賞の影響力の大きさを考え、穏やかな気持ちで執筆したいとの思いから今回は遠慮させてもらった」と話している。(08年7月9日 読売新聞)

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2008年7月14日 (月)

法大生が選ぶ家族小説ベスト11(「法政文芸」第4号から)

「法政文芸」第4号が発行された。特集が「家族小説の現在」で、作家・長嶋有氏へのインタビュー記事「家族について書いてるわけじゃない」がある。
そのほか、巻末にアンケート「法大生が選ぶ家族小説」ベスト11がある。
1位「重力ピエロ」(伊坂幸太郎)、2位「東京タワー」(リリー・フランキー)、3位「カラフル」(森絵都)、4位「ハッピー・バースデー」(青木和夫)、4位「流しのしたの骨」(江国香織)、4位「ナイフ」(重松清)、4位「流星ワゴン」(同)、4位「幸福な食卓」(瀬尾まいこ)、4位「カラマーゾフの兄弟」(ドストエフスキー)、4位「手紙」(東野圭吾)、11位「フライ、ダディ、フライ」(金城一紀)、11位「ビタミンF」(重松清)、11位「家族八景」(筒井康隆)、11位「西の魔女が死んだ」(梨木香歩)、11位「キッチン」(よしもとばなな)。
 また「法大教員が選ぶ家族小説」アンケートがある。サンプル数は少ないが、こうしたものは、回答数が多くたって、どうせばらばらのはずだから、これで充分。なるほど、なつほどと、大変面白く考えさせられる。良い企画だと思った。

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2008年7月12日 (土)

講談社、ノンフィクション賞・エッセイ賞などを決定

第30回講談社ノンフィクション賞は、城戸久枝氏『あの戦争から遠く離れて』(情報センター出版局)、西岡研介氏『マングローブ』(講談社)、原武史氏『滝山コミューン一九七四』(同)の3作、第24回講談社エッセイ賞は立川談春氏『赤めだか』(扶桑社)、同講談社科学出版賞は佐藤克文氏『ペンギンもクジラも秒速2メートルで泳ぐ』(光文社)にそれぞれ決定した。

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2008年7月 8日 (火)

女性誌「付録合戦」バッグに髪飾り、夏物の扇子、ビーチサンダルも

ビーチサンダルや折りたたみ傘など、付録花盛りの女性誌 書店に並ぶ女性誌が最近、やけに分厚くなった。有名ブランドの様々な生活グッズが付録についてくるからだ。バッグに髪飾り、夏物の扇子、ビーチサンダルもある。雑誌離れが進む中、生き残りをかけた出版社の戦略だが、はたして特効薬となれるか。
 米国デザイナーが手がけるミニバッグをつけたのは、「MORE」(集英社)の7月号。通常より1万~2万部多い56万部が売れた。「sweet」(宝島社)7月号は、国内有名ブランドの化粧ポーチを2個セットにし、46万部を販売。「セブンティーン」(集英社)は9月号から隔週を月刊化する代わりに、「回し読み解消のためにも不可欠」(越崎義治編集長)として、毎号に付録をつける。
 “付録合戦”が起きたのは、各社が相次いで、ブランドメーカーなどとの共同企画を実現させたためだ。大半はオリジナル商品。付録をメーンにして小誌をつけたムック本には、厚さが5センチ以上の折りたたみ傘やキャミソールなどもある。
 昨春、公正取引委員会が景品基準を緩和したことも追い風になった。景品の限度額は1000円未満の雑誌で100円から200円に上がっただけだが、オリジナル商品のため、海外などに発注して製造コストも安く抑えられるという。
 昨年から全雑誌に付録をつけた宝島社は、「In Red」を10万部台から30万部台に、「sweet」を20万部台から40万部台に押し上げた。桜田圭子広報課長は「部数増のための先行投資」と位置づける。「mina」「Ray」などを発売する主婦の友社第2事業部の佐藤一彦編集部長も「読者に実物が届くというメリットを生かしたい」と意欲的だ。
 豪華付録は、日本雑誌協会が材質や大きさなどを緩和した2001年にもブームになった。しかし付録がつかない号が売れず、休廃刊する雑誌もあった。それだけに各社とも共同企画に望みをかけるが、「時間も手間もかかる」(主婦の友社の佐藤部長)、「やはり記事を読んで共感してほしい」(「MORE」の杉野潤子編集長)との声も。
 同協会によると、女性誌の昨年の売上高は、10年前のピーク時の約3割減にまで落ち込んだ。高橋憲治・協会主管は「雑誌低迷時代にあって、付録は売れ行きを左右する有力ツール。でも本来は、編集内容の延長上にあるのが理想的だ」と話している。(西田朋子)(08年7月8日 読売新聞)

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2008年7月 3日 (木)

第139回芥川・直木賞:芥川賞候補、そろう

 第139回芥川・直木賞(日本文学振興会主催)の候補作が2日発表された。選考委員会は15日午後5時から、東京都内で開かれる。芥川賞は7人のうち3人が初候補。前回に続いてノミネートされた楊逸(ヤンイー)さんは中国ハルビン市生まれの中国人女性。受賞すれば中国人としては初めて。一方、初候補の羽田(はだ)圭介さんは22歳と今回の両賞の候補者の最年少。受賞すれば2003年の綿矢りささん(当時19歳)、金原ひとみさん(同20歳)に続き史上3番目の若さとなる。男性では史上最年少。今回の平均年齢は35・2歳。前回は34・1歳だった。直木賞の候補は6作。3回目の荻原浩さん、三崎亜記さん、初候補の新野剛志さん、和田竜(りょう)さんなどの顔ぶれ。候補2回目の井上荒野さんは戦後の個性派作家、故井上光晴さんの長女。今回の平均年齢は44・6歳。前回は46歳だった。【斉藤希史子、内藤麻里子】

<芥川賞>年齢・候補作・補回数の順。=磯崎憲一郎(43)「眼と太陽」(文芸夏号)初/岡崎祥久(39)「ctの深い川の町」(群像6月号)3/小野正嗣(37)「マイクロバス」(新潮4月号)2/木村紅美(32)「月食の日」(文学界5月号)初/津村記久子(30)「婚礼、葬礼、その他」(文学界3月号)2/羽田圭介(22)「走ル」(文芸春号)初/楊逸(44)「時が滲(にじ)む朝」(文学界6月号)2。

<直木賞>同=井上荒野(47)「切羽(きりは)へ」(新潮社)2/荻原浩(52)「愛しの座敷わらし」(朝日新聞出版)3/新野剛志(43)「あぽやん」(文芸春秋)初/三崎亜記(37)「鼓笛隊の襲来」(光文社)3/山本兼一(51)「千両花嫁 とびきり屋見立て帖」(文芸春秋)2/和田竜(38)「のぼうの城」(小学館)初。(毎日新聞08年7月3日)

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出版の自由が危ない連続セミナー5「講談社『僕パパ』問題」を開催

出版流通対策協議会(流対協)は、7月2日、東京・春日の文京区民センターで、ノンフィクション作家で講談社調査委員会メンバーの吉岡忍氏を講師に迎えた。吉岡氏は、講談社の「ぼくはパパを殺すことに決めた」(著者・草薙厚子)の刊行で、奈良家庭裁判所の精神鑑定医の崎濱盛三氏が秘密漏示罪で逮捕起訴された経過を語った。
関連ニュース「言論が危ない!少年は殺人者ではなかった」

著者の草薙氏は4月に「いったい誰を幸せにする捜査なのですか、検察との50日闘争」(光文社)を刊行している。

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2008年7月 2日 (水)

小学館、10月に新書に参入

「小学館101新書」シリーズを10月1日に統一装丁、6~8点で創刊。価格帯は700~800円。以降、隔月刊、毎回3~4点ペースで刊行。新書編集部は設けず、各編集部からのボトムアップ型で発刊する。シリーズ名の101は「ミリオンの上を目指す」「多くの社員が関わる」という。

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2008年7月 1日 (火)

ポプラ社、第3回「ポプラ社小説大賞」大賞該当作なし

ポプラ社、第3回「ポプラ社小説大賞」は、前回に続いて該当作なし。優秀賞に晴海親房氏「ロッカー」、特別賞に真藤順丈氏「RANK」と永島順子氏「夏の終わりのトラヴィアータ」それぞれ選ばれた。応募総数は1109作品。優秀賞受賞作は11月頃に刊行する予定。

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2008年6月28日 (土)

友情悲しき結末、66歳児童文学作家 俳優殴り死なす

 大阪で先週、児童文学作家の男が、20年来の友人である杉並の劇団員の男性を殴り、死なせる事件があった。2人は阿佐谷の飲食店で酒を酌み交わし、芸術論を語り、一緒に絵の展覧会も開くほどの仲良しだった。友情の悲しい結末に、劇団員や地元の人たちはショックを隠せないでいる。(金杉康政)
 亡くなったのは、「劇団手織座」(杉並区成田東)のベテラン俳優、汐見直行さん(62)。逮捕されたのは、絵本「かばのさかだちあいうえお」などで知られる吉田定一容疑者(66)。
 事件が起きたのは今月20日の早朝、大阪府高石市内の吉田容疑者のマンション。酔った吉田容疑者が顔を素手で殴り、汐見さんは転倒。その弾みでテーブルで頭を強く打ち、意識を失った。吉田容疑者は午後になって酔いがさめ、汐見さんの様子がおかしいのに気づき、救急車を呼んだが、頭内に出血しており、助からなかった。
 2人の友情は東京ではぐくまれた。吉田容疑者は以前、杉並に住んでおり、約20年前、劇団最寄りの阿佐ヶ谷駅前の飲み屋で知り合い、親しくなった。飲食店関係者によると、「お互いに『汐見ちゃん』『定一さん』と呼び合い、酒を飲みながら芸術談議に花を咲かせていた」という。
 友情を象徴するのが、「二人画展」。14年前から毎年4月、駅前のギャラリー兼喫茶店で開いてきた。吉田容疑者が出身地の大阪に戻った後も交流は続き、この4月もお客さんに笑顔を振りまく吉田容疑者の姿があった。汐見さんは版画、吉田容疑者は油絵。分野は違っても絵心は通じ合っていた。
 2人が個展を開いていた喫茶店関係者は「展覧会の成功祝いで久しぶりに飲んだのかもしれないが、こんなことになってしまって」と、ショックを隠せない様子。劇団仲間も「吉田さんは汐見さんの舞台を欠かさず見に来る仲だったのに」と言葉を詰まらせる。約40年の役者人生。汐見さんは物静かでまじめな人柄から信頼も厚く、劇団のまとめ役だった。役者としては、準主役を務めた「楢山節考」の評価が高い。
 一方の吉田容疑者。絵本や詩集を数多く手掛け、著名な児童文学賞を受賞したことも。一時は、都内の大学で講師も務めるほどだった。知人らによると、以前から酒に酔うと言動が粗暴になる癖があった。
 大阪府警高石署副署長によると、2人は事件前日の昼からマンションで飲み始め、吉田容疑者はいったん外のスナックに出かけたが、汐見さんは付き合わなかった。帰宅後、「なんで来ないんや」とからんで殴りかかった。それが2人の最後のやりとりに。
 調べに対し、吉田容疑者はがっくりと肩を落とし、「申し訳ないことをした」と語ったという。(08年6月27日 読売新聞)


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2008年6月27日 (金)

立松和平氏「二荒」絶版、日光市職員の著作と類似点

 作家の立松和平氏の小説「二荒(ふたら)」(新潮社)の内容の一部が、栃木県日光市職員の福田和美氏の著作「日光鱒釣紳士物語」(山と渓谷社)の記述と類似していることが分かり、新潮社は27日までに「二荒」の絶版を決めた。
 福田氏からの指摘を受けて同社が調査したところ、昭和初期に中禅寺湖で鱒釣りに来ていた外国人と地元のガイド役との交流を描いた「二荒」の第二章の冒頭部分が、福田氏の作品の創作部分と類似していた。
 立松氏は、本の巻末の参考文献に同書の名前を挙げていたが、新潮社は「使用の仕方が参考の域を超えていると判断せざるを得ない」とし、立松氏と協議の上、絶版とした。
 立松氏は「内容は、歴史的事実と思いました。紛争を避けるため、絶版にしました。書き直したものを再出版する予定」などとコメントを発表した。(08年6月27日, 読売新聞)

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宮崎事件の教訓=大塚英志教授に聞く

(東京新聞6月24日、橋本誠記者)大塚英志・神戸芸術工科大学教授(49)に聞く=幼児連続殺人事件の宮崎勤元死刑囚(45)の死刑執行から1週間。裁判所は動機を「性的欲求」と断じたが、再発を防ぐ教訓は十分引き出せたのか、一審で弁護側証人を務め、「『心の闇』の何割かは解明された」と話す大塚教授に聞く。――裁判で見えてきた事件の背景はメディアが報じた「おたくの犯罪」とは言い難かった。例えば、宮崎死刑囚の部屋の約6千本のビデオ。スポーツ番組やニュース、アニメなど脈絡のないコレクションで「性的なものやホラーは1%程度。むしろ割合からいったら少ないくらいでしょう」。なぜという問いには、成育歴や生活環境の複合的な要因のなかでしか説明できない、という。(中略)「何か、たった一つの分かりやすい理由がそこにあるわけではない。ただ、いえるのは一つ一つのささいなことの積み重ねで家族からも仲間からも疎外されていったということだ。(中略)事件をことさら特殊し、分からないと繰り返すメディアや世の中との落差を強く感じた20年だった。」
 だから大塚氏は「永山元死刑囚や、秋葉原の通り魔事件の加藤智大容疑者(25)にも共通点を見出すべき」だと考える。
「加藤容疑者は親子関係がうまくいかず、永山元死刑囚も育児放棄に遭った。家出を繰り返し、派遣社員、集団就職という格差の最下層に置かれ、新宿や秋葉原にも居場所がなかった。表面に彼らがまとったサブカルチャーが違うだけで、そういう若者が今も昔もいる」。

=メモ=大塚氏の意見は、概ね賛成できる。宮崎事件が「性欲」によるものというのは、裁判官がまったく事件を理解していないということだろう。性欲に取り付かれた人間が、なんであんな面倒な細工をするというのだ。手紙の細工を考えている間、やりたい一心の性欲はどうなっているのか。
 裁判官や検察などの役人は「性欲」「金銭欲」と「保身欲」しか持たない世間知らず単細胞人間が多いのでは? 人間の複雑な精神など知る機会もないであろう。これからも裁判官はばばかしい判決を出しまくるだろう。裁判への市民参加を危ぶむ意見が多いが、心配は無用であろう。悪くても、現在の裁判官と比べても見識力は五十歩百歩で、同じようなものではないのか。

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2008年6月26日 (木)

雑誌「論座」、「広告批評」が休刊へ

朝日新聞社のオピニオン月刊誌「論座」が、9月1日発売の2008年10月号をもって休刊する方向であることが明らかになった。連載陣などの一部関係者に対して通達されたもの。
 89年創刊の「月刊Asahi」を前身とする同誌は、岩波書店の「世界」とともにリベラル派の代表とされてきたが、最近の発行部数は1万部程度にとどまっていたと見られており、事業としては赤字が続いていたという。「ロスジェネ」(かもがわ出版)、「m9」(晋遊舎)など若年層向けのオピニオン誌が続々発刊される中、老舗の論壇は相当の苦戦を強いられているようだ

広告クリエイター向け専門誌として30年近い歴史を持つ「広告批評」(マドラ出版)が、1年後の2009年4月号をもって休刊することを発表した。広告を大衆文化としてとらえた批評に加えて、クリエイティブ畑に近いとされるような芸人や作家、アーティストなどを多く登場させて話題になった「広告批評」。またアートディレクションにもこだわり、その華やかさ、スマートさで、広告業界に興味を持つ若者などの心をつかんできた。08年4月号巻末に、編集兼発行人・島森路子氏と、社主・天野祐吉氏との連名で休刊の挨拶が掲載されている。
 その中で天野・島森両氏は、「広告がマスメディア一辺倒の時代からウェブとの連携時代へ、大きな転形期を迎え」、「マスメディア広告【編註:基本的には、テレビ、新聞、雑誌、ラジオの主要4媒体に出される広告を指す】と一緒に歩き続けてきた小誌としては、このへんでひとつの区切りをつけたい」と休刊の理由を述べ、「部数減が理由ではない」と、4月号より編集長に就任した河尻亨一氏も断言する。

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2008年6月22日 (日)

没後60年の「桜桃忌」

 太宰治の墓前で読経を見守るファンら(東京都三鷹市で) 作家・太宰治をしのぶ「桜桃忌」が19日、太宰の眠る東京都三鷹市の禅林寺で営まれ、全国のファンがサクランボや酒を墓前に供えた。
 今年は没後60年。参列者の世代交代も進み、ミュージシャン風の若者やコスプレの女性も。午後2時の読経では、300人ほどが合掌した。
 暗いイメージもあった太宰だが、同市は今年、「太宰治文学サロン」を開設して、本格的に「太宰の生きたまち」を売り出し中。「ここまで盛り上がったのは初めて」という盛況ぶりだ。(08年6月19日 読売新聞)

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2008年6月21日 (土)

児童文学の吉田定一容疑者を逮捕、殴られた俳優死亡

 自宅で知人の男性俳優を殴ったとして、大阪府警高石署は21日、児童文学作家・吉田定一容疑者(66)(大阪府高石市)を傷害容疑で逮捕した、と発表した。男性は、暴行の約16時間後、搬送先の病院で死亡した。同署は傷害致死容疑に切り替えて調べている。
 発表によると、吉田容疑者は20日午前7時ごろ、自宅居間で、知人の俳優汐見直行さん(62)(東京都杉並区)の顔を殴った疑い。汐見さんは、はずみで転倒し、頭を強打して失神。吉田容疑者はそのまま放置していた。汐見さんは病院に運ばれたが同日夜、硬膜下血腫(けっしゅ)で死亡した。吉田容疑者は1981年出版の詩集「海とオーボエ」で野間児童文芸推奨作品賞を受賞。汐見さんは「劇団手織座」所属の舞台俳優。(08年6月21日 読売新聞)
=メモ=
 年を取ると、「感情失禁」といって、激情にかられても押さえる力がなくなる病気になることがあるという。自覚すると、ひどくならないかも。要注意です。

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万引き防止シール、お客さんに不評…福岡県の書店組合

万引き防止のためのまんぼうシール 福岡県書店商業組合(山口尚之理事長、359店加盟)は、万引き防止のため2年前に導入した販売証明シール「まんぼうシール」を今年10月末に廃止し、電子荷札(ICタグ)を使った新システムの導入を検討することに決めた。
 シールは、購入品と盗品を区別し、換金目的の万引きを防ごうとする全国初の試みだが、客のクレームが店側の足並みの乱れを招き、十分浸透しなかった。出版不況で苦境に立つ書店業界は、経営を圧迫する万引きとの戦いで試行錯誤を続けている。
 同組合によると近年、青少年の万引きは従来型の防犯器具では抑止できないほど巧妙・悪質化した。中高生が複数で来店し、レジに設置した防犯ビデオのモニターを見て死角を探したり、防犯ミラーを逆手に取って店員の動きを探ったりと「大人顔負け」(大石宏典常務理事)という。県内で万引きして摘発された少年(10~19歳)は、2007年に1805人(県警少年課)で全国屈指の多さ。
 経済産業省が02年に全国の約1400店舗から回答を得てまとめた実態調査では、1店舗あたりの万引きの年平均被害額は211万円。万引きの大半が、換金目的とみられている。
 書店経営を圧迫する状況に耐えかねた同組合が、県警の助力を得て考案したのが魚のマンボウを描いた「まんぼうシール」だった。書店で客が買った本の裏表紙にシール(1枚1円)を張り、新古書店にシールのない本を買い取らないよう求めてきた。
 ところが、レジでシールを張るのを待たされていらだつ客や、表紙を汚されるとしてシールを嫌がる客のクレームが続出。大型書店が並ぶ福岡・天神では、シールの張り付けを徹底していた書店から、他店に客が流れる現象が起きた。導入した06年7月当時、86%の店舗が張り付けていたが現在は20%に落ち込んだ。
 北九州市など県境の新古書店では、シールを導入していない隣県からの客が古本を持ち込むこともあり、「シールなしは盗品」と断定できない事情もあった。(08年6月7日 読売新聞)

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2008年6月19日 (木)

文庫、出版点数増えたが市場は横ばい

 (08年6月11日 読売新聞)「文庫戦争」という言葉が使われ始めてどれだけたつだろうか。ただ、文庫市場は現在も、新規参入や新レーベルの設立が相次ぎ、各社が激しくしのぎを削る。(川村律文)
 「宝島社の文庫という知名度を上げていきたい」
 5月に新レーベルの「宝島SUGOI文庫」をスタートさせた宝島社出版部の小林大作さんは、こう強調した。これまで同社は「宝島社文庫」で文芸や教養を主に扱ってきたが、月ごとの発売数は10点から1、2点と大きなバラツキがあった。「SUGOI文庫」では、通巻1500号を超すムック「別冊宝島」で人気があった『裸の自衛隊』などノンフィクションを中心に収録する。両文庫とも当初、毎月15点ずつと大量刊行を目指し、文庫としての存在感をアピールする。
 小林さんは「文芸がメーンである文庫市場で、『別冊宝島』で培ってきたノンフィクションという財産があり、他の出版社との差別化は図れる。定価も500円前後に抑えている」と話す。
 一方、「少数精鋭」を掲げるのは、4月に創刊した「ポプラ文庫」(ポプラ社)。江國香織さんの絵本『夕闇の川のざくろ』や、林真理子さんの短編集などを2か月に一度、約6冊のペースで刊行していく。吉川健二郎副編集長は「点数を増やすと、版元の疲弊も大きい。良書を厳選して文庫にしていきたい」と話す。
 このほか、コミック雑誌を出版している一迅社は、既に5月に男性向けの「一迅社文庫」を創刊。7月には女性向けの「一迅社文庫アイリス」の刊行を予定するなど、ライトノベル文庫に参入した。
 一方、迎え撃つ老舗文庫でも対抗策に知恵をしぼる。今年で60周年を迎えた角川文庫では、森絵都さんや東野圭吾さんといった人気作家を月ごとの“編集長”として招き、お薦めの角川文庫を紹介してもらうキャンペーンを始めた。森さん推薦の井上靖『愛』や、東野さんが選んだ松本清張『神と野獣の日』など、ユニークな選択が多く、キャンペーンをきっかけに再び脚光を浴びる作品もある。郡司聡文庫編集長は「書き手であり、また読書家である作家に、人と文庫の出会いを提案してもらおうと考えた」と話す。
 ただ、個別の動きは目立つものの、文庫市場全体は拡大していない。出版科学研究所の調べでは、2007年の文庫の売り上げは1371億円と、1997年の1359億と同水準。しかし、07年の文庫新刊点数は7320点と97年に比べ4割以上も増えており、種類の多さで、販売金額を維持しているのが現状だ。
 同研究所では「業界全体が過当競争とわかっていても、ベストセラーを狙い出版点数が増えている」と指摘する。激しい争いが恒常化しているという意味で、「文庫戦線、異状なし」といったところか。

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2008年6月18日 (水)

「ハリポタ」7巻の初版、180万部に

7月23日発売の「ハリー・ポッターと死の秘宝」(上下巻)の初版部数が180万部に決まった。本体3800円、分売不可。特製バックが初回特典に付く。

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2008年6月17日 (火)

集英社が小学館プロダクションに資本参加

小学館プロダクションはこのほど、資本金を9900万円に増資し、社名を「小学館集英社プロダクション」に変更した。集英社の出資比率は3%。集英社は北米を中心に、ヨーロッパ、アジアなどにマンガコンテンツを拡げ、キャラクターのライセンス管理や商品化、映像化を進める。小プロの08年3月期の売上高は274億円。17日の記者会見で、小学館の相賀昌宏社長、集英社の山下秀樹社長、小プロの八木正男社長が発表した。

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2008年6月16日 (月)

本棚(本箱)以外に本を置いている場所は?

(講談社・BOOK倶楽部メールマガジンより)
【Q1】本棚(本箱)以外に本を置いている場所は?
・勉強(仕事)机の上…29% ・本棚以外の家具…23%
・押入れ、納戸、物置…19% (以下省略)
【Q2】床に本を置くことはありますか?
・一時的に置くことがある…49% ・置かない…26% 
・常に置いている…24%
【Q3】あなたの本の量は?
・増え続けている…83% ・常に一定量を保っている…14%
・減っている…2%
【Q4】コミックはどれくらいお持ちですか? (回答の多い順 BEST5)
・0冊…62人 ・50冊…59人 ・100冊…58人
・300冊…43人 ・200冊…41人 (以下 超省略)
  ちなみに、キリ番は⇒ 1,000冊…16人、2,000冊…2人、3,000冊…2人

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2008年6月14日 (土)

「KING」「Style」休刊、9月発売号で=講談社

 講談社は13日、2年前、大型創刊として話題を呼んだ月刊「KING(キング)」を9月発売号で休刊することを決めた。同誌は06年9月に23万部で創刊された男性総合誌。日本初の100万部雑誌となった昭和の大衆総合誌「キング」の名前を襲名し大量宣伝を行うなど、長引く雑誌不況に風穴を開ける雑誌として期待されたが、対象とする20、30代の男性の雑誌離れが激しく、創刊当初から売れ行きが低迷していた。01年創刊の女性誌「Style(スタイル)」も9月発売号で休刊する。(08年6月14日 読売新聞)

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2008年6月13日 (金)

草思社の再生計画を認可

草思社の再生計画は、6月11日に東京地裁で債権者集会が開かれ、提出されていた再生案が認可された。確定再生債権のうち、5万円以下については全額、5万円以上については2.31%を弁済する。1カ月程度の期間を経て、文芸社の子会社として再スタートする。

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2008年6月12日 (木)

エッセイスト・クラブ賞に堤未果さん、山本一生さん

 第56回日本エッセイスト・クラブ賞は、堤未果さんの「ルポ 貧困大国アメリカ」(岩波書店)と、山本一生さんの「恋と伯爵と大正デモクラシー」(日本経済新聞出版社)の2作に決まった。賞金各100万円。

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有川浩さんら、ケータイ小説を連載

6月12日午前9時から、角川デジックスが運営するケータイ公式サイト「文庫読み放題」上にオープンする「小説屋Sari-Sari」でスタート。料金は無料。有川さんのほか、須賀しのぶさん、神楽坂あおさん、瀧羽麻子さんが長編小説を連載。20代の女性に向けて、「旅と冒険」をキーワードとする作品を展開。作品はいずれも書籍化する。

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2008年6月10日 (火)

第1回「城山三郎経済小説大賞」は、松村美香氏「ロロ・ジョングランの歌声」

ダイヤモンド社、第1回「城山三郎経済小説大賞」は、松村美香氏「ロロ・ジョングランの歌声」を大賞に決めた。応募総数は72作品だった。受賞作はダイヤモンド社から単行本化される。

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2008年6月 8日 (日)

2010年は「国民読書年」…衆参本会議で決議採択

 衆参両院は6日の本会議で、2010年を「国民読書年」と定める決議を全会一致で採択した。
 決議は「文字・活字を受け継ぎ、更に発展させ、心豊かな社会の実現につなげていくことは、今の世に生きる我々が負うべき重大な責務」と明記した。また、「我が国でも『活字離れ』と言われて久しく、年齢層を問わず、読書への興味が薄れていると言わざるを得ない」と指摘。この現状を受け止め、05年の「文字・活字文化振興法」制定から5年にあたる10年を「国民読書年」と定めることとし、「政官民が協力し、国をあげてあらゆる努力を重ねる」とした。(08年6月6日、読売新聞)

 どうして活字離れを起こしたかを調べ、その対応策を検討するのが、道筋ではないのかな。コメを食べなくなったからコメを食べようというのと同じレベルだね。

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歴史春秋出版、民事再生へ

歴史春秋出版の同じ経営の北日本印刷(資本金1億円、福島県会津若松市門田町中野大道東8-3、阿部隆一代表)が5月30日、東京地裁へ民事再生法の適用を申請した。これに伴い関連会社の歴史春秋出版(資本金1000万円、同8-1、同代表)も同日、同様の措置をとった。同社は郷土史、歌集などを出版。自費出版も手がけ、福島県内を中心に首都圏などの主要書店と取引があった模様。

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2008年6月 6日 (金)

文芸社『B型自分の説明書』100万部達成

文芸社の『B型自分の説明書』が6月6日出来の増刷分で累計100万部に到達する。昨年9月に初版1000部の自費出版本として発売。山形・TENDO八文字屋の拡販から火がついた。最近1カ月で50万部を発行と、5月期がもっともハイペースで動いている。『A型~』も50万部を達成。6月13日には『AB型~』を初版10万部で発売する。

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2008年6月 5日 (木)

文芸部門1位は東野圭吾著「流星の絆」(講談社)、総合1位は田村裕著「ホームレス中学生」(ワニブックス)…上半期ベストセラー

 今年上半期の書籍ベストセラー(トーハン調べ、昨年12月~今年5月)が3日発表され、昨年の年間ベストセラー文芸部門でベスト3を占めた「ケータイ小説」は、9、10位にランクインするにとどまった。

 ケータイ小説は、携帯電話やパソコンのサイト上に横書きで発表される小説。10代~30代の女性らが実体験をもとに創作し、同年代の女性を中心に読まれている。美嘉著「恋空」(スターツ出版)など、書籍化され100万部を超えるヒットも出ており、昨年の年間ベストセラー文芸部門ではベスト10の半数を占めたが、今回は9位のreY著「白いジャージ 先生と私」(同)、10位のメイ著「赤い糸precious」(ゴマブックス)の2作だけだった。

 情報社会に詳しい国際大学グローバルコミュニケーションセンター研究員の鈴木謙介さん(32)は、「ケータイ小説の総数が増えた結果、大きなヒットは出なくなったのだろう。昨年11月公開の映画版『恋空』が人気を集めるなど、ブームが去ったと見るのはまだ早いのではないか」と話している。

 文芸部門1位は東野圭吾著「流星の絆」(講談社)、総合1位は田村裕著「ホームレス中学生」(ワニブックス)だった。(08年6月3日読売新聞)

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2008年6月 3日 (火)

第1回「ポプラズッコケ文学賞」(ポプラ社)決まる。大賞は該当作なし。優秀賞は荒井寛子氏

ポプラ社の第1回「ポプラズッコケ文学賞」が決まる。大賞は該当作なし。優秀賞は荒井寛子氏「ジャック&クイーン」、奨励賞は西村すぐり氏「踊れ!バイオリン」、特別奨励賞は両国龍英氏「'08ホームズと竜の爪痕」がそれぞれ受賞したほか、4作品が審査員賞に選ばれた。応募総数は427篇だった。

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2008年6月 1日 (日)

コンビニ専用書籍の動向

セブン―イレブン・ジャパンが人気作家と組んで、コンビニ専用書籍に乗り出した。すでに関東の約4000店で発売を開始している。これは、宮部みゆきや大沢在昌、京極夏彦などの人気作家が所属する大沢オフィスとの共同企画、小説「ペーパーバックスK」シリーズと銘打って、まず、宮部みゆきの『ステップファザー・ステップ』(550円)と、大沢在昌の『女王陛下のアルバイト探偵(アイ)』(600円)、京極夏彦の『薔薇十字探偵』(500円)を手始めに発売している。販売部数は3万5000部と見込んでいる。
 表紙のイラストも豪華。漫画『デスノート』の小畑健をはじめ、『シティーハンター』で有名な北条司、『鋼の錬金術師』の荒川弘らが書いている。人気作家と有名マンガ家の組み合わせで、若い人たちへもアピールしようという狙い。
 これまでコンビニ専用書籍は、500円程度のハウツー本のイメージだが、セブン―イレブン・ジャパンが取り組むのは本格的な書籍。セブン―イレブンでの雑誌販売は10%のシェアがあるが、書籍販売は1%未満。これがうまくいけば、同社では、書き下ろしの小説や、全国に1万2000店舗での販売も検討している。セブン―イレブンは日本で最大のコンビニ。本格的に書籍を扱うことになると、全国の書店への影響は無視できない。
 書籍販売については、書店に行かない人にも作品をアピールできるので、作家にとっては新しいファン層の開拓につながる。部数にしても、たとえば1店舗で10冊売れたとすると、全国で12万冊売れることになるから、出版社としても魅力があるようだ。

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「ヤングサンデー」と「Judy」を休刊に=小学館

小学館は、「週刊 ヤングサンデー」は7月31日発売号をもって休刊。同誌に代わる新たなコンセプトのコミック誌を創刊する予定。女性月刊誌「Judy」は8月23日発売の10月号で休刊。また、隔月刊のシニア情報誌「駱駝」は7月10日発売号の発行後、9月発売号を休み、11月発売号からリニューアル新装刊。誌名を「プラチナサライ」に変更し、編集内容および発売日も一新する。

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2008年5月30日 (金)

「さおだけ屋」の山田真哉さんの『女子大生会計士の事件簿』中学生に人気

「ポプラ・ブック・ボックス」(全3巻:計60冊)という学級文庫用の短編集(1つの巻に20編の小説・エッセイが入っている)が売り出されたが、『女子大生会計士の事件簿』の中から「北アルプス殺人事件」も収録されている。
山田さんは、最近はNHKのTVドラマの会計士ものの監修もしているようだ。
山田さんが、作家デビューするまでの経過には、つぎのようなことがあった。
 公認会計士・山田真哉さんのミステリー「女子大会計士の事件簿」(英治出版)シリーズは累計50万部以上、その後会計解説本「さおだけ屋はなぜ潰れない?」(光文社)は100万部以上と好調な売れ行きが話題になっている。そこで、ここでは山田真哉さんのそれまでの経緯を追い「作家起業の成功事例」という視点でまとめて見よう。
【自己潜在力の信頼と行動】
 山田真哉さんは、1976年、神戸市生まれ。大阪大学文学部を卒業後、予備校講師をしていたが、進路に迷った末、1年間1日15時間の猛勉強で公認会計士2次試験に合格。会計士補として中央青山監査法人に勤務。公認会計士3次試験に合格後、友人の税理士たちと起業家支援組織「インブルームLLC」を設立。代表を務めている。
【実現への壁と打開策の的確な判断】
古典や架空歴史物語を読むのが好きだったという山田さんは、会計士を目指している受験生向けに監査の世界をわかりやすく教えたいとの思いが小説を書くきっかけになった。当初、資格試験学校TACに企画を持ち込み「TACNEWS」に「女子大会計士の事件簿」を連載。受験生の読者から「もっと読みたい」との反応が多くあった。本にしたいと思い10社以上の出版社にアプローチしたが、良い反応が得られなかった。
 そんなときに、英治出版で「ブックファンド」というシステムがあることを知る。これは、本の売上を見込んで出費者を募集し、資本参加してもらい、売れて利益がでたら配当を受け取れるというファンド。これには、リスクがあり、誰でもファンドが組めるわけではない。だが、「TACNEWS」での実績を見込まれ、2002年に英治出版からファンドを組んでもらえた。その時の概要は、〈出費費用170万円、発行部数3,000部、第1刷は印税なし、2刷より10%。ブックファンド終了後、売上から経費を引き、英治出版に手数料を支払い、残った金額が配当金となる〉というもの。現在は170万円では、ブックファンドを組成できないが、この時のファンドは、1年半後に終了し、配当金650万円、それと別に印税が受け取れるという大成功を収めた。
【成功体験から、大成功への大胆な展開】
 しかし、それだけでビジネス的に成功したわけではなく、有力な書店をまわり、自ら本の注文を取って歩いた。廻った店の半分には断られ、もう半分が注文をしてくれたという。さらに、費用を負担して日経新聞に広告を出すなど、積極的な販売促進活動をした結果がベストセラーに結びついているのである。こうした経緯をたどると、この成功が偶発性や幸運でなく、合理性をもった活動の連続が好結果を生んでいることが解る。
 とにかく現在は会計士の本業に、執筆依頼、講演依頼と超多忙な毎日。山田さんは、神戸の大震災を経験している。この時の体験が今後も、社会参加型の貢献を意識した進路へ向かわせるのかも知れない。

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2008年5月29日 (木)

「007」新作、100年の日に出版

(東京新聞08年5月28日)【ロンドン28日共同】英情報部員ジェームズ・ボンドが活躍する映画「007シリーズ」の原作者として知られる英作家イアン・フレミング(1908-64年)の生誕100年の28日、シリーズ最新作の小説「デビル・メイ・ケア」が英国で出版される。1967年のパリ、ロンドン、中東を舞台にしたストーリー。タイトルは「向こう見ず」を意味する。

 BBC放送によると、フレミングの遺族が英著名作家セバスチャン・フォークス氏に執筆を依頼。同氏がフレミングのスタイルを生かして書き下ろした。

 しかし、いくつかの章では、かなりユーモアを交えるなど、フォークス氏のボンドはフレミングの作品とは「違う点もある」という。新作は映画化も検討されている。

 フレミングは、短編集を含め同シリーズを計14作発表。その後は数人の作家がシリーズ新作を書き継いだ。生誕100年の今年は、記念切手発売や博物館での007特別展など、さまざまな催しが英国で行われている。

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2008年5月27日 (火)

第2回「小説宝石新人賞」は、中島要さんの「素見(ひやかし)

第2回「小説宝石新人賞」(光文社)受賞作は、神奈川県在住・中島要氏「素見(ひやかし)」に決まった。応募総数は1291編だった。発売中の「小説宝石」6月号で、受賞作および受賞のことば、最終選考委員の奥田英朗氏と角田光代氏による選考対談を掲載。

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2008年5月26日 (月)

小泉今日子、香川照之も「やっぱりうれしい!」第61回カンヌ国際映画祭

(08年05月26日シネマトゥデイ)第61回カンヌ国際映画祭にて、黒沢清監督の『トウキョウソナタ』が、「ある視点部門」の大賞の次点にあたる審査員賞を受賞し、出演者の香川照之、小泉今日子が「やっぱりうれしい!」のコメントを寄せた。 黒沢清監督は、夫人が5月10日に軽度の脳梗塞で倒れたためにこの映画祭への参加を見合わせる予定。

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2008年5月24日 (土)

メトロ文庫ピンチ 戻らぬ本、減る蔵書

(08年5月23日東京新聞 夕刊)乗客や地域住民から寄贈された本を駅構内で貸し出す東京メトロの「メトロ文庫」が消滅の危機に直面している。ピーク時には二十六駅で開設されていた文庫が今では九駅に減少。蔵書数の最も多い千代田線根津駅(東京都文京区)の文庫も来月で一時閉鎖となる。メトロ文庫誕生から二十年、存続を求める声も強いのだが…。 (社会部・稲熊均)

 「メトロ文庫」は一九八八年、丸ノ内線四谷三丁目駅で第一号が開設された。乗降客や駅員、近隣住民らが持ち寄った本を駅構内の書棚に収容。駅利用者が自由に本を選び、借りて持ち出せるシステムだ。貸し出しカードや返却期限はなく、読み終わったら必ず返すという「紳士協定」で成り立っている。

 気軽に立ち寄れる「ミニ図書館」として人気を博し、文庫設置駅は二〇〇〇年までに東京都内の二十六駅に広がった。

 しかし、ここ数年は各文庫とも返却率が悪化し、蔵書数が激減。閉鎖に追い込まれる駅が急増してきた。現在、残っている駅も大半が返却率10%以下で、蔵書がわずかになっている駅もあり、存続は危うい状態だ。

 そんな中、返却率が高く、今も六百冊がある根津駅はメトロ文庫の“優等生”とされてきた。東京大学が近く、本の寄贈が多いことや、地域住民が町ぐるみで文庫を支えてきたことなどが理由に挙げられている。

 しかし、根津駅の老朽化に伴い七月には改装工事に入るため、着工前に文庫は撤去されることになった。同駅の野沢繁男助役は「書庫は保存し、工事終了後には文庫を再開する予定」と約束する。

 ただ、工事は一年に及ぶため、その間に他のメトロ文庫はほとんどが閉鎖される恐れもある。根津の文庫利用者で定期的に寄贈もしている自営業・武田文夫さん(60)は「ほか(のメトロ文庫)がなくなっている中、根津も一時閉鎖されるのは心配。工事後はぜひ再開してもらいたい」と話している。

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2008年5月21日 (水)

セブン‐イレブンが「オリジナル書籍」の販売

セブン‐イレブンが「オリジナル書籍」の販売を開始した。大沢オフィスと組み、大沢在昌、京極夏彦、宮部みゆき氏の既発表作品を新たに商品化。19日から東京・神奈川・埼玉・千葉の全店舗(約4000店)で同社の専売商品として取り扱っている。発行元は講談社。セブン‐イレブンは初回4万部を入荷、「1カ月間で3万5000部の実売が目標」とし、売行きがよければ全国約1万2000店舗に展開を広げる。

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第51回農民文学賞受賞の大塚史朗氏の生活がNHKTV番組に

第51回農民文学賞受賞の大塚史朗氏の生活がNHKTV5月27日の午前11時15分より放送されることがわかった。若いディレクターが4回にわたり取材し、四人のスタッフが10時から5時まで取材にあたったという。
大塚史朗氏の受賞のPJニュース。

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2008年5月18日 (日)

『夢をかなえるゾウ』がミリオンセラーに

水野敬也著「夢をかなえるゾウ」は、27刷目で100万部を達成、14日の28刷で105万部となった。昨年8月に発売。飛鳥新社刊。飛鳥新社のミリオンセラーは1992年発行の『磯野家の謎』以来。

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江戸川乱歩賞は、翔田寛さんと末浦広海さんに決まる

 第54回江戸川乱歩賞(日本推理作家協会主催)は16日、翔田寛さんの「誘拐児」と末浦広海さんの「猛き咆哮(ほうこう)の果て」に決まった。

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2008年5月17日 (土)

推理作家協会賞に今野敏さん「果断 隠蔽捜査2」など

 第61回日本推理作家協会賞は16日、長編および連作短編集部門に今野敏さんの「果断 隠蔽捜査2」(新潮社)、短編部門に長岡弘樹さんの「傍聞(かたえぎ)き」(小説推理1月号)、評論その他部門に紀田順一郎さんの「幻想と怪奇の時代」(松籟社)、最相葉月さんの「星新一 一〇〇一話をつくった人」(新潮社)がそれぞれ決まった。賞金は各50万円。今野さんの作品は、山本周五郎賞とのダブル受賞。最相さんの作品は、講談社ノンフィクション賞などに続き四つ目の受賞。

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「文学フリマ」はさらなる拡大へ

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文芸同人誌の即売会「文学フリマ」は、さらなる拡充へ=東京(PJニュース
 出店者の多くは、ネットで情報提供し、事前に「文学フリマ」への入場をPRしている。文芸+アートの雑誌「spore(スポア)」5号(http://www.spor-e.com/)をPRする蜂谷朋子さんと山名美穂さんは、口をそろえて「5号では、花の本質の理解をしようとしました」と語る。タイトル「花とエロスと」で写真家・荒木経惟氏のインタビュー記事を載せ、メジャーテイストの風格をもつ。その他、ネットで知り合った文芸仲間で同人誌「一粒の麦」から「五粒の麦」までを発行する「蛇の骨」グループ。大気杜弥さんは高校時代に構想したファンタジーの世界「アリューザ・ガルド」をネットで公開(http://www.t3.rim.or.jp/~y-tommy/)、5年かけて小説本にした。24年の実績をもつ純文学系同人誌「木曜日」(http://www.geocities.jp/hiwaki1/doujin/kakushi/mokuyoubi.htm)は、評論家の上野昂志氏を師とするグループで、出店担当のよこいさんは「今日は、わが師も来場してくれました。先生は、会場でサインを求められていました」とグループのパワーアップぶりを喜んでいた。

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「大学読書人大賞」光文社古典新訳文庫『幼年期の終わり』に決まった

大学生の投票による「大学読書人大賞」は、光文社古典新訳文庫『幼年期の終わり』に決まった。大学生協は5月12日から、全国81カ所の書籍売場で、入賞作を含めたブックフェアを展開している。
なお、同賞の授賞式は6月11日午後7時、東京・神楽坂の日本出版クラブ会館。

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2008年5月16日 (金)

三島由紀夫賞に田中慎弥さんの「切れた鎖」

 第21回三島由紀夫賞(山本周五郎賞(新潮文芸振興会主催)は、田中慎弥さん(35)の小説集「切れた鎖」(新潮社)に決まった。山本周五郎賞は今野敏さん(52)の「果断 隠蔽捜査2」(同)と伊坂幸太郎さん(36)の「ゴールデンスランバー」(同)に決まった。副賞は各100万円。田中さんの受賞作に収録された短編「蛹(さなぎ)」は先月、川端康成文学賞に選ばれている。また、伊坂さんの作品は今年の本屋大賞とダブル受賞。

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2008年5月15日 (木)

『蟹工船』異例の売れ行き【毎日・鈴木英生記者】

 ◇高橋源一郎さん雨宮処凛さんの本紙対談きっかけに
 日本のプロレタリア文学を代表する作家、小林多喜二(1903~33年)の『蟹工船(かにこうせん)・党生活者』(新潮文庫)が、今のワーキングプア問題と絡んで異例の売れ行きを示している。今年、すでに例年の5倍を超す2万7000部を増刷した。格差社会の現実を映したような現象が、関係者の注目を集めている。

 きっかけは、今年1月9日に毎日新聞東京本社版朝刊文化面に掲載された作家の高橋源一郎さん=と雨宮処凛(かりん)さん=の対談。2人は「現代日本で多くの若者たちの置かれている状況が『蟹工船』の世界に通じている」と指摘。それを読んだ元フリーターの書店員が、ブームに火を付けた。

 『蟹工船』は元々、1929年に発表された。カムチャツカ沖でカニを捕り、缶詰に加工する船の労働者が、過酷な労働条件に怒り、ストライキで立ち上がる話だ。一昨年と昨年には漫画版が相次いで出版されるなど、多喜二没後75年の今年を前に流行の兆しがあった。

 対談で、雨宮さんは「『蟹工船』を読んで、今のフリーターと状況が似ていると思いました」「プロレタリア文学が今や等身大の文学になっている。蟹工船は法律の網をくぐった船で、そこで命が捨てられる」と若者たちの置かれている状況を代弁するように発言。高橋さんも「今で言う偽装請負なんだよね、あの船は」「僕は以前(略)この小説を歴史として読んだけれど、今の子は『これ、自分と同じだよ』となるんですね」と応えた。

 対談を知った東京・JR上野駅構内の書店、「BOOK EXPRSSディラ上野店」の店員、長谷川仁美さん(28)は2月に『蟹工船』を読み直し、「こんなに切実で、共感できる話だったんだ」と感じた。長谷川さんも、昨年まで3年間、フリーターだったという。

 そこで、長谷川さんは「この現状、もしや……『蟹工船』じゃないか?」などと書いたポップ(店頭ミニ広告)を作り、150冊仕入れた新潮文庫を店頭で平積みにしてみた。すると、それまで週にせいぜい1冊しか売れなかった同書が、毎週40冊以上売れ続け、多い週は100冊を超えた。平積みにしてから約2カ月半で、延べ約900冊が売れたという。

 この動きを見た新潮社も、手書き風に「若い労働者からの圧倒的な支持!」と書いたポップを数百枚印刷して全国の店に配ると、ブームが一挙に拡大した。そこで、3月に7000部、4月に2万部を増刷した。新潮社は今後、ポップをさらに1500枚印刷し、宣伝を強化する。

 新潮社では「こうした経緯で古典が爆発的に売れるケースは珍しい。内容が若い人たちの共感を呼んでいるうえ、03年の改版以来使っている、戦前の図柄を元にしたロシアフォルマリズム風の表紙も新しい読者に受けているようだ」と話している。

 ◇今の経済構造と類似--文芸評論家、川村湊さんの話
 『蟹工船』の労働者は、形式上、本人の意思で船に乗っている。だが、そこを脱する機会がない。これは、若者をフリーターから抜け出させない今の経済構造と似ている。輸出用の缶詰を作る労働者が搾取される構図も、今の世界資本主義のあり方を先取りして表現した。現代の若い読者には、この物語のような決起への呼びかけに対する潜在的な欲求があるのかもしれない。(毎日新聞08年5月14日夕刊)

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2008年5月14日 (水)

有栖川有栖さん「女王国の城」が本格ミステリ大賞に

 第8回本格ミステリ大賞(本格ミステリ作家クラブ主催)は13日、小説部門に有栖川有栖さんの「女王国の城」(東京創元社)、評論・研究部門に小森健太朗さんの「探偵小説の論理学」(南雲堂)を選んだ。

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2008年5月11日 (日)

江戸川乱歩賞は、翔田寛さんと末浦広海さんに決まる

 第54回江戸川乱歩賞(日本推理作家協会主催)が16日、翔田寛さんの「誘拐児」と末浦広海さんの「猛き咆哮(ほうこう)の果て」に決まった。

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桑原武夫賞に四方田氏

 第11回桑原武夫学芸賞(潮出版社主催)は、四方田犬彦氏の「日本のマラーノ文学」「翻訳と雑神」(共に人文書院)に決まった。 賞金は100万円。

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2008年5月10日 (土)

伊藤整文学賞に荻野アンナさん、穂村弘さん

 第19回伊藤整文学賞(北海道小樽市など主催)は、小説部門で、作家で慶大教授の荻野アンナさん(51)の「蟹(かに)と彼と私」(集英社)、評論部門は歌人穂村弘さん(45)の「短歌の友人」(河出書房新社)に決まった。

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ホラー小説大賞、真藤順丈さんの「庵堂三兄弟の聖職」に

 第15回日本ホラー小説大賞(角川書店主催)は、大賞に東京都の映像制作業、真藤順丈(じゅんじょう)さん(30)の「庵堂(あんどう)三兄弟の聖職」が決まった。 長編賞は飴村行(こう)さん(39)の「粘膜人間の見る夢」に、短編賞は田辺青蛙(せいあ)さん(25)の「生き屏風(びょうぶ)」と、雀野日名子(すずめのひなこ)さん(37)の「トンコ」に決まった。 賞金は大賞500万円、長編賞300万円、短編賞100万円。

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太宰治賞は永瀬さんの「ロミオとインディアナ」

 第24回太宰治賞(筑摩書房、東京都三鷹市共催)は東京都中央区、永瀬直矢さん(35)の「ロミオとインディアナ」に決まった。

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2008年5月 7日 (水)

農民文学賞受賞詩集「大地がほほえむとき」が特別賞

第51回農民文学賞決まる(下)=「大地がほほえむとき」で児童に伝える自然
「第51回農民文学賞」の特別賞に、大倉尚美さんの詩集「大地がほほえむとき」(けやき書房)が選ばれた。作家・詩人の伊藤桂一氏は、「詩集では大冊の(それだけに内容も充実した)『大地がほほえむとき』を特別賞に推薦した。表紙絵も美しく加えられ、児童文学としての効果も大きく、農民詩の児童への説得力に富んでいる。教育界への農民心情の、よき拡充をしてゆく仕事も、長く果たされてきている」と評価。

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2008年5月 6日 (火)

雑誌「文学界」の「同人雑誌評」年内で打ち切り

(5月5日読売新聞オンライン)
 半世紀以上にわたり文学を志す者を励まし、多くの作家を輩出した月刊文芸誌「文学界」(文芸春秋発行)の名物欄「同人雑誌評」が、年内で打ち切りになることが決まった。

 同人の高齢化が進み、この10年で同欄に寄せられる同人誌が月に50~70冊と半減したため。7日発売の同誌6月号で、雑誌評担当者の文芸評論家、大河内昭爾さん(80)が明らかにしている。

 同人雑誌評は1951年に始まり、55年には一橋大生だった石原慎太郎氏が同人誌「一橋文芸」に発表した「灰色の教室」を称賛するなど、無名の新人、地方の書き手の作品を発掘してきた。79年には菊池寛賞を受け、昭和後期の文学の発展に寄与してきた。新潮社も55年に新潮同人雑誌賞を設け、丹羽文雄主宰の同人誌「文学者」に参加した河野多恵子、津村節子らに賞を与え、後の芥川賞作家を輩出したが、新潮の賞は68年で終了している。

 文学界編集部などによると、「かつては同人誌で切磋琢磨(せっさたくま)して腕を磨くのが文学の道だった」。しかし、群像新人文学賞を受けた村上龍著「限りなく透明に近いブルー」が76年の芥川賞になるなど、作品を新人文学賞に応募する若者が増加。一方で、同人誌は参加者の高齢化、固定化が進み、現在、同人誌から新人を発掘する文芸誌は「文学界」のみとなっていた。

 同人雑誌評は69歳から80歳までの4人の評論家が交代で執筆し、年に2回同人誌優秀作を選んでいる。優秀作家には、2000年に芥川賞を受けた関西の同人誌出身の玄月さんもいる。

 今回で最後の執筆となる大河内さんは「同人雑誌を老人雑誌と陰口をきかれる推移は留めようもなく、文壇解体の流れは加速されて同人雑誌を飲み込んでいった」と記している。

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2008年5月 3日 (土)

5月11日の春の文学フリマ参加サークル席表できる

5月11日(日9秋葉原中小企業振興公社の「春の文学フリマ」参加サークル席表できる。
文学フリマHP

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2008年5月 2日 (金)

小林多喜二「蟹工船」に再脚光…増刷で売り上げ5倍

初版本の表紙が採用された新潮文庫の「蟹工船・党生活者」 プロレタリア文学を代表する小林多喜二(1903~1933)の「蟹工船(かにこうせん)・党生活者」(新潮文庫)が、今年に入って“古典”としては異例の2万7000部を増刷、例年の5倍の勢いで売れている。過酷な労働の現場を描く昭和初期の名作が、「ワーキングプア」が社会問題となる平成の若者を中心に読まれている。

 「蟹工船」は世界大恐慌のきっかけとなったニューヨーク株式市場の大暴落「暗黒の木曜日」が起きた1929年(昭和4年)に発表された小説。オホーツク海でカニをとり、缶詰に加工する船を舞台に、非人間的な労働を強いられる人々の暗たんたる生活と闘争をリアルに描いている。

 文庫は1953年に初版が刊行され、今年に入って110万部を突破。丸善丸の内本店など大手書店では「現代の『ワーキングプア』にも重なる過酷な労働環境を描いた名作が平成の『格差社会』に大復活!!」などと書かれた店頭広告を立て、平積みしている。

 多喜二没後75年の今年は、多喜二の母校・小樽商科大学などが主催した「蟹工船」読書エッセーコンテストが開催された。準大賞を受賞した派遣社員の狗又(いぬまた)ユミカさん(34)は、「『蟹工船』で登場する労働者たちは、(中略)私の兄弟たちがここにいるではないかと錯覚するほどに親しみ深い」と、自らの立場を重ね合わせる。特別奨励賞を受けた竹中聡宏(としひろ)さん(20)は「現代の日本では、蟹工船の労働者が死んでいった数以上の人々が(中略)生活難に追い込まれている」「『蟹工船』を読め。それは、現代だ」と書いている。

 また一昨年、漫画版「蟹工船」が出版され、文芸誌「すばる」が昨年7月号で特集「プロレタリア文学の逆襲」を組むなど、再評価の機運が盛り上がっている。

 新潮社によると、購読層は10代後半から40代後半までの働き盛りの年代が8割近く。同文庫編集部は「一時期は“消えていた”作品なのに」と驚きつつ、「ここまで売れるのは、今の若い人たちに新しいものとして受け入れられているのでは」と話している。(08年5月2日読売新聞)

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本を読むときはどんな姿勢が多いですか?

(講談社BOOK倶楽部メールより)
【Q1】本を読むときはどんな姿勢が多いですか?=・椅子、ソファーに座って…57% ・横になって…34%  ・立って…2% ・正座して…1% ・その他…6%
【Q2】本を読むとき音楽を聴きますか?=  ・ほとんど聴かない…42% ・絶対聴かない…27%  ・聴いたり聴かなかったり…26% ・たいてい聴く…4% ・必ず聴く…1%
【Q3】音楽を聴く方…どんな曲、ジャンルを聴くか決まっていますか?=  ・決まっていない…68% ・だいたい決まっている…24%  ・必ず決まっている…9% ⇒「クラシック」「ジャズ」が多数
【Q4】音楽の印象とともに記憶に残っている本は?
 ★やはり『ノルウェイの森』でしょうか。あの曲をはじめ、ビートルズの曲
  なくしてこの作品は存在しない―とまでは思いませんが、もしこの作品に
  音楽がなかったらもっと違った作品になっていたことは間違いありません。
  (神奈川県 M様)
 ★村上春樹さんの作品全般。作品を読んだことがきっかけで聴いてみた曲も
  多いです。『風の歌を聴け』の「カリフォルニア・ガールズ」と『ダンス・
  ダンス・ダンス』の「ボーン・トゥ・ルーズ」は特に印象に残っています。
  (千葉県 A様)
 ★西尾維新さんの「零崎曲識の人間人間」ですね。曲識さんの演奏が聞こえて
  くるような気がします!彼に憧れて、学校の音楽部まで行ってファゴットに
  触らせてもらいました。(静岡県 F様)
 ★伊坂幸太郎さんの「アヒルと鴨のコインロッカー」無性にボブ・ディランの
  曲が聴きたくなります。本のあちこちで出てくるので、今度読むときは音楽
  を聴きながら読みたいな、と思っています。(愛知県 M様)
 ★『新世界より』を読んでいる間、小学校の放課後に流れたドボルザークの
  『新世界より』が頭の中でなってました。(東京都 N様)
 ★YMOは浦賀和宏「記憶の果て」がきっかけで聴き出しました。
  逆に我孫子武丸「殺戮に至る病」を読んで以来、岡村孝子は聴きたくないと
  思うようになりました。(新潟県 S様)
 ★朝倉卓弥「四日間の奇蹟」。一度読んで、二度目にショパンのCDを実際に
  聴きながら読みました。まるで物語の中に入ってしまった様な不思議な
  感覚がして、二度目なのに号泣してしまいました。(岡山県 K様)
 ★三田誠広「いちご同盟」。主人公の男子中学生がピアノで弾くラヴェルの
  「亡き王女のためのパヴァーヌ」ガラス細工のような繊細な少年の生と愛の
  物語、琴線にふれる旋律が悲しげで…。(東京都 N様)

 ★ベートーベンの「月光」を聞いていたら、「トムは真夜中の庭で」と言う
  本を思い出しました。夜つながりのせいでしょうか。タイトルの通り、夜が
  ほとんどメインの話なので「月光」を聞くとふと思い出してしまいます。
  (和歌山県 Y様)

 ★「のだめカンタービーレ」初めて読んだ時、頭の中で音が鳴り響いたのには、
  驚いた。(マラー)(北海道 S様)

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2008年5月 1日 (木)

大学生たちが選ぶ「新しい文学賞」候補作

 「大学生に読んでほしい本」を、大学の文芸サークルに所属する学生らが選ぶ「大学読書人大賞」が創設され、来月4日、公開討議で大賞を決定する。

 都内6大学の文芸サークルの有志で作る実行委員会と、出版文化産業振興財団の主催。全国25大学の30サークルが参加し、昨年11月末までの1年間に発刊された本(文庫も含む)から大賞を選ぶ。

 実行委員長の法政大学文学研究会の鈴本万有理さん(22)は「人気投票になるとベストセラーばかりが並び、賞の説得力がなくなる。既存の文学賞では選べないような本をすくいあげたい」と話す。討論会は午後2時半から、東京・上野の東京都美術館講堂。無料。

 候補作は次の通り。▽有川浩「塩の街」▽田中ロミオ「人類は衰退しました」▽桜庭一樹「青年のための読書クラブ」▽佐藤友哉「1000の小説とバックベアード」▽A・C・クラーク「幼年期の終わり」(08年4月24日,読売新聞)

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2008年4月29日 (火)

第51回農民文学賞は前田さん、大塚さん、大倉さん

第51回農民文学賞は、前田新さん(71)の小説「彼岸獅子舞の村」、大塚史郎(73)さん詩集「引出しの奥」に、特別賞に大倉尚美さん(63)詩集「大地がほほえむとき」に決まった。
(新聞「農民」2008.3.24より)書く動機は―――政府の農政の中で村は荒廃、これにどう立ち向かうべきか―この思いから
 福島県農民連副会長で会津農民連会長の前田新さん(71)が、小説「彼岸獅子舞の村」で、日本農民文学会の第51回農民文学賞を受賞。この小説は、後継者不足に悩み荒廃する農村のなかで、民俗芸能の彼岸獅子舞を若者にどう伝えていくか、保存会会長を主人公にその苦悩や喜びを表現した作品。
前田さんのコメント=「敗戦を小学二年の時に体験した私は、戦後の農業と農村の変ぼうのなかを、一人の農民として生きてきました。農業高校を卒業後、青年団活動から農村演劇に没頭し、農民組合から農民連へと発展する農民運動にかかわり、村の仲間と苦楽をともにしてきました。
 昭和55年当時としてはまだ珍しかった農事組合法人を立ち上げ、水田農業の効率的な施設と農機の利用をはかってもきました。しかし、農民の必死の努力にもかかわらず、この国の農業政策によって村は衰退し、今まさに解体の危機に直面しています。
 その現実に農民自身がどう立ち向かうべきなのか。状況のなにをとらえ、守勢から攻勢に転ずべきなのか。その力はどこにあるのか。そうした思いが、運動の現役から離れてあらためて脳裏を去来しました。小説「彼岸獅子舞の村」を書いた動機は、そのことにあります。私の村には、民俗芸能の“彼岸獅子舞”が継承されています。無形でしかも芸能であるがゆえに、その保存と継承は村という組織とそこに結ばれる人間の絆(きずな)と不離一体の関係にあります。その危機はそのまま村の危機を意味します。私も、すでに古希にいたりました。十年前に脳梗塞を患い、左半身に重度の後遺症が残ります。が、幸いにも新聞「農民」のコラム(旬の味)を一昨年まで書く機会をいただきました。そのことが終わって、小説のかたちを借りての「村からの発信」を思い立ちました。はからずも、それが今回の受賞となり驚いています。各位に深く感謝するとともに、もしそれが何かに役立つなら、冥利に尽きます。」
(ブログ「文芸同志会通信」の07年11月27日作品紹介より)
【「彼岸獅子舞の村」前田新】
主人公・津村惣一の村は50戸のうち農家は40戸を数えるが、専業農家は3戸だけになっている。その専業農家以外はすべてが2種兼業の農家となり、農地を手放して農家で亡くなった者が5戸、老齢と転業で農地を委託した者が13戸、死につぶれの空家が1戸、村を出て空き家になった者が2戸、さらに一人暮らしから施設にはいって空家になっているのが1戸、建屋の数はまだ47戸あるが、80歳を超えた一人暮らし、老夫婦だけの家族、それに施設入り空家などの合計が11戸である。
 村の男たちも、40歳を過ぎてもまだ独身の者が5人、離婚をして現在独りでいる者が4人である。
 このような現実のなかで、村に伝わる伝統芸能「彼岸獅子舞」の行事を行おうとするのだが、その相談の村の総会にも人が集まらず、決定すべきことがあっても決まらない。淡淡とした筆致で、過疎化、貧困化し、補助金制度で借金漬けになり、自殺者まででる経緯を物語る。

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2008年4月26日 (土)

小泉今日子 映画主題歌で新曲

 女優の小泉今日子(42)が3年ぶりに主演する映画「グーグーだって猫である」(監督犬童一心、9月公開)の完成披露試写会が25日、都内で行われた。テーマソング「good good」を「YMO」の細野晴臣(60)とデュエットすることが発表された。

 小泉演じる独り身の漫画家と子猫のグーグーの交流を描いた映画。犬童監督が台本に書いた詞に細野が音楽を付けたもので、小泉は「誰が歌うんだろうと気になっていたら、私が歌う羽目になりました」。小泉にとっては03年にリリースしたアルバム「厚木I・C・」以来、5年ぶりの歌手活動。公開に合わせて発売される映画のサントラ盤に収録される予定だ。

 先月、20歳差の恋愛で注目されたKAT―TUNの亀梨和也(22)と破局後初の公の場となったが、劇中の役柄と自身を重ね合わせ「1人で生きていく気楽さや寂しさを分かっているので、(役に)すんなり入っていきました」と吹っ切れた表情だった。(スポニチ08年04月26日)

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5月11日は文学フリマ開催日

秋葉原の中小企業振興公社で、5月11日文学フリマが開催される。会場の並びにあったワシントンホテルが28年目となり、建て直しが始まっている。筑波エキスプレスの開通を宛てにして、このホテルを建てたらしいが、あまりにも時間がかかって、開通した時には、古くなってしまったようだ。このホテルの地下がコンビニなっていたが、当然いまはない。
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【工事中のワシントンホテル】

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2008年4月25日 (金)

ライブドア控訴審、7月判決 。「市場の不信招いた」=堀江被告

 ライブドア事件で証券取引法違反(有価証券報告書の虚偽記載など)罪に問われ、1審で懲役2年6月の実刑判決を受けた元社長堀江貴文被告(35)の控訴審公判が25日、東京高裁(長岡哲次裁判長)で開かれ、弁護側が「株式市場の不信を招いた。悔やんでも悔やみきれない」などとする同被告の上申書を読み上げた。公判は、検察・弁護側双方が弁論を行い、この日で結審。判決は7月25日に言い渡される。 上申書で堀江被告は「拘置所の中で、今まで生き急いできたと感じた」と回顧。「わたしの言葉を信じて株を買ってくれた人には、自分の力不足で申し訳なく思っている」と謝罪した。

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本の万引き、年間40億円…とがめぬ親も

紀伊国屋書店や三省堂書店、有隣堂など大手書店14社の万引きによる年間被害額が約40億円と試算されることが、出版社や書店などでつくる日本出版インフラセンター(東京・新宿区)の調べで分かった。最近は小学生による犯行や、万引きをとがめない親も目立つ。万引き被害は書店の経営に打撃を与えており、出版関係者の間では「このままでは日本の出版文化が衰退するおそれもある」との危機感が強まっている。 同センターの調査は、今年1月から2月にかけて、大手書店14社計1161店舗を対象に行われ、14社643店舗から回答があった。本の販売に伴って発生した店側の損失額は計約55億円で、このうち、伝票の打ち間違いなど店側のミスや売れ残った本の処分による損失は約15億円。同センターは損失額の合計からミスなどによる損失を除いた約40億円が万引きによる被害と推計している。この額は年間総売り上げ2909億円の1・4%にあたる。また、全国の書店約1万5000店舗で、同じ割合で万引きがあったと仮定すると、被害額は約190億円に上ると推計される。盗もうとした本を金額ベース別でみると、コミック本が4割と最も多く、写真集は3割、単行本は1割だった。都内の書店によると、コートの裏側にたくさんのポケットを作ったり、ベビーカーやキャリーケースなどを使ったりして大量に盗もうとするケースが相次いでいるという。2人組の1人が店員に本の注文方法を聞いている間にもう1人が盗む例もあった。都心の書店約60店舗と契約している警備会社の調べでは、今年3月の1か月間に取り押さえた60人のうち、小学生が3人含まれ、中高生も17人に上った。子供をかばって、「捕まえられてかわいそう。なんで取りやすい場所に置くんだ」と店側に抗議する親もいる。また、店側に呼び出された親が「払えばいいんだろう」と開き直ったり、子供に向かって「つかまってアンラッキーだったね」などと慰めたりする光景も見られるという。(08年4月24日読売新聞)

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2008年4月22日 (火)

オリコン訴訟で、オリコン側の主張を認める判決

インフォバーンの月刊誌「サイゾー」2006年4月号に、ジャーナリスト・烏賀陽弘道氏が同誌編集部からの電話取材に答え、オリコンチャートの信憑性を疑問視する烏賀陽氏の発言が掲載され、オリコンがこの発言を事実無根の名誉毀損として、5000万円の損害賠償を求め、烏賀陽氏個人を訴えていた問題で、東京地裁は22日、名誉毀損を認め、損害賠償100万円の支払いを命じる判決を下した。

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2008年4月21日 (月)

東京詩話会が解散、閉会。辻井喬氏が講演

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4月19日、東京詩話会が解散・閉会することになり、最後の講演として小説家・詩人の辻井喬氏による「詩とは何か、詩の現代性を問う」という講演を行なった。辻井氏は、歌人であった母親の鞄から自分の若い頃の歌集が出てきたことを語り、短歌から詩に転換した顛末を語った。端緒は小野十三郎の叙情表現批判であったが、もともと母親の短歌に対する反感、批判があったという。
 面白かったのは、小説は帝王が部下を使って街に下放し、何を話しているかを情報収集したところからはじまっており、現代風に言えば、反体制的な噂を聞きだすものなので、そのような事象が含まれていたであろうと述べたことで、初めて聞いた由来であった。一方で詩は、社会共同体の王が、自分を賛美させるために歌わせたことが起源なので、体制側的な意味合いを持っていたという主旨のことを話した。
 たんなる詩の技法ではなく、常に社会との関連でとらえているので、面白かった。時間がなくて詩人のビジョンに話が及ばなかった。
読売新聞「叙情と闘争」

作家・詩人の辻井喬氏、詩人のための「詩論」を語る=東京

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2008年4月20日 (日)

蛇笏賞に鷹羽狩行さんの句集「十五峯」

 第42回蛇笏賞(角川文化振興財団主催)は、鷹羽狩行(たかは しゅぎょう)さん(77)の句集「十五峯」(ふらんす堂)に決まった。 副賞100万円。

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2008年4月19日 (土)

中高生対象にジュニア文学賞、田辺聖子文学館

 中高生に文章を書く楽しみを知ってもらおうと、田辺聖子文学館(大阪府東大阪市)は18日、ジュニア文学賞(文字・活字文化推進機構など共催)を創設し、作品を公募すると発表した。

 小説、エッセー、読書体験記、短歌、俳句、川柳の6部門で、それぞれに中学の部、高校の部を設ける。

 選考は作家の林真理子さん、中西進館長らがあたり、全部門の最優秀作から田辺さんが中高で一人ずつ「田辺聖子賞」を選ぶ。受賞者には図書券などを贈る。10月27日締め切り。結果発表は来年2月。

 会見した田辺さんは「どんなものを書けばウケるか、などと考えずに、自分の夢を思い切って描いてほしい」と話していた。問い合わせは同賞事務局(06・6723・8182)。応募票はホームページ(http://bungakukan.osaka-shoin.ac.jp)から取り寄せられる。(08年4月18日, 読売新聞)

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2008年4月18日 (金)

松本清張賞に蘇芳よう子さんの「槿花、一朝の夢」

 第15回松本清張賞(日本文学振興会主催)は16日、蘇芳(すおう)よう子さん(46)の「槿花(きんか)、一朝(いっちょう)の夢」に決まった。蘇芳さんは横浜市在住。副賞500万円。

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2008年4月17日 (木)

草思社の支援企業、自費出版大手の文芸社に

 民事再生手続きを進めている出版社の草思社(東京・文京区、木谷東男社長)は17日、自費出版大手の文芸社(東京・新宿区、瓜谷綱延社長)が支援企業に決まったと発表した。草思社の100%減資分を文芸社が引き受け、草思社は文芸社の100%子会社になる。両社は16日、<1>草思社の独自性を尊重<2>既刊書を従来通り販売<3>社名をそのままにする――といった内容で基本的に合意。役員人事については未定だが、代表は文芸社から、社長は草思社から出す方針だという。22日に再生計画案を提出し、認可は7月になる見通し。木谷社長は、「文芸社から最良と思われる提案を受けた」と話している。(08年4月17日読売新聞)


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1年でいちばん本を読む時期はいつですか?

(講談社メールマガジンより)アンケート。
【Q1】1年でいちばん本を読む時期はいつですか?=時期による偏りは無い…73% ・冬、年末年始、厳寒期…10・夏…5% ・秋…4% (以下省略).
【Q2】1日のうちいちばん本を読むのはいつですか?=スミマセン!! 回答番号に重複があり正しい集計ができませんでした。翌日(4/2)番号修正につき、おおよそ確からしい(笑)BEST3です。・夜間自宅で ・通学、通勤時間 ・寝るとき 
【Q3】「1日カンヅメで本を読んでいい」と言われたら、何時間読みますか?=・10時間…14% ・12時間…13% ・6時間…11% ・8時間…11%・5時間…10% ・24時間…9% (以下省略)
【Q4】ゴールデンウィークにおすすめの本 (BEST10)=・「戯言」シリーズ ・十二国記 ・「ハリーポッター」シリーズ・刀語 ・化物語 ・カラマーゾフの兄弟 ・QEDシリーズ・一瞬の風になれ ・空の境界 ・屍鬼
【予想クイズ】2008年本屋大賞はどの作品だと思いますか?=(皆さまの予想結果)
  1位)鹿男あをによし (万城目学)/ 2位)赤朽葉家の伝説 (桜庭一樹)/ 3位)カシオペアの丘で(重松清)。
(2008年本屋大賞)= 1位)ゴールデンスランバー(伊坂幸太郎)。 2位)サクリファイス (近藤史恵)。 3位)有頂天家族   (森見登美彦)
 ★今回の本屋大賞は本当に悩ましいですね。桜庭さんが直木賞の勢いで行って
  しまいそうだなと思いつつ、これまでにない凄みと圧倒感をもたらしてくれ
  た吉田さんに一票。個人的には伊坂さんの『ゴールデンスランバー』に、
  もうそろそろ本屋大賞を取って欲しい!という祈りにも似た思い入れがある
  のですが……。金城さんの完成度の高さ、近藤さんのコンパクトな中に魅せ
  た爽やかさと切なさも捨てがたいです。(神奈川県 M様)

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2008年4月16日 (水)

「寿命まで天引きされる高齢者」…川柳の愛好者大会

「寿命まで天引きされる高齢者」…時事川柳の愛好者大会開く
 読売新聞.・気流欄「よみうり時事川柳」の投句者で作る「時事川柳研究会」主催の第25回愛好者大会が13日、東京都内で開かれた。

 参加者の互選の結果、最優秀作品に、茨城県阿見町の無職、佐藤幸雄さん(71)の「寿命まで天引きされる高齢者」が選ばれた。2位には群馬県中之条町の公務員、高橋栄さん(57)、3位には埼玉県宮代町の無職、浅場英一さん(75)の作品が選ばれ、それぞれに読売新聞東京本社からカップが贈られた。(08年4月14日 読売新聞)

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2008年4月14日 (月)

アーカイブス出版、民事再生手続き開始

アーカイブス出版は、4月7日に民事再生の適用を申請していたが、14日に東京地裁から開始決定をうけた。再生債権の届出期間は5月12日まで。7月7日までに再生計画案を提出する。7日までの負債総額は9000万円。債権者約70人。同社は2007年1月に創業。決算期の変更で丸1年分の決算数値は出ていないが、年商2億円を見込んでいた。今回の事態に至ったのは「出版計画が順調にいかなかった。点数が少なかったため取次会社からの入金も少なく、資金繰りに行き詰った」(平尾昌英社長)と説明。再建を目指している同社は現在も、全13人の社員で注文出荷・返品受け入れなどの業務を通常通り行っている。

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2008年4月13日 (日)

大阪書籍が民事再生を申請

大阪書籍が10日、民事再生を大阪地裁に申請。信用調査会社によると、負債は66億2700万円。少子化などの営業で業績が悪化し、2006年9月期には売上高は34億3300万円に落ち込み、1億7400万円の最終赤字を出していた。昨年6月には新社長就任以後、不動産仲介業へ進出し、今年2月には商業印刷部門を大阪書籍印刷へ会社分割。しかし、急な事業展開に資金調達が追いつかなくなり、今回の措置を取った。

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2008年4月12日 (土)

第3回「ダ・ヴィンチ文学賞」は真藤順丈氏「地図男」に

メディアファクトリーの第3回「ダ・ヴィンチ文学賞」は真藤順丈氏「地図男」が大賞を受賞。また、読者賞には遠野りりこ氏「朝顔の朝」が、編集長特別賞には山本渚氏「吉野北高校図書委員会」がそれぞれ選ばれた。応募総数は553作品。

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2008年4月11日 (金)

川端康成文学賞に稲葉真弓さん「海松」、田中慎弥さん「蛹」

 昨年発表された短編ベスト1に贈られる第34回川端康成文学賞(川端康成記念会主催)に10日、稲葉真弓さん(58)の「海松(みる)」(「新潮」昨年2月号)と、田中慎弥さん(35)の「蛹(さなぎ)」(同8月号)が選ばれた。田中さんは最年少受賞者。賞金各100万円。

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2008年4月10日 (木)

第39回「講談社出版文化賞」決まる

講談社の第39回「講談社出版文化賞」さしえ賞が水口理恵子氏(小説現代掲載「楽園」「蛇」など)。
写真賞は石川直樹氏(赤々舎刊『NEW DIMENSION』など)。
ブックデザイン賞は川上成夫氏(光文社刊『人形が死んだ夜+天狗の面 限定セット』)と寄藤文平氏(ポプラ社刊『暮らしの雑記帖』ほか。
絵本賞は石井聖岳氏(絵)ともとしたいづみ氏(文)の『ふってきました』(講談社刊)がそれぞれ受賞した。

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太宰治の旧制高校時代自筆ノート発見

自画像とみられる似顔絵やペンネームの書き込みがある太宰治の旧制高校時代のノート 故郷・青森県を題材にした作品を残した太宰治(1909~48年)が旧制弘前高校時代に使っていた自筆の大学ノート(A4判)2冊が見つかり、青森県近代文学館(青森市)は、全ページの写真を収録した資料集を刊行した。
 「英語」(1年時)と「修身」(2年時)の2冊で、ペンネーム「辻島衆二」も書かれ、自画像とみられる似顔絵などの落書きも多数ある。全ページが公開されるのは初めて。
 太宰は同県五所川原市(旧金木町)出身。1927年春に旧制弘前高校に入学し、東京帝国大学文学部仏文科に進学するまでの3年間在学した。
 発見された2冊は、いずれも裏表紙まで使われている。「修身」のノートには、本名の「津島修治」のほか、太宰が当時主宰した同人誌で使っていた「辻島衆二」も書かれている。「英語」のノートの余白には、これまで存在が知られていなかった詩のような文章も見つかった。同館によると、こうした文章は、学期が進むごとに増え、成績が落ちた時期と一致するという。 資料集に解説を寄せた安藤宏・東京大学准教授(日本文学)は、「高校時代の太宰の姿を知る貴重な資料で、後の太宰文学につながる自意識の強さがうかがえる」としている。
資料集は1冊1200円。問い合わせは、同館(017・739・2575)へ。(08年4月1日, 読売新聞)

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草思社、再生計画の提出を延期

草思社が1月11日の再生手続開始決定時に東京地裁が定めた再生計画案の提出期限である4月8日までに提出ができず。期限の伸長を上申。同地裁から4月22日までとする決定を受けた。同社では「現在、特定の企業と最終的な協議を行っている」「5月初旬には、債権者集会開催のご案内とともに再生計画案を送る」としている。

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2008年4月 9日 (水)

第2回大江健三郎賞は、岡田利規さん

第2回大江健三郎賞(講談社主催)は、岡田利規さん(34)の小説集「わたしたちに許された特別な時間の終わり」(新潮社)に決まった。岡田さんは劇団チェルフィッチュを主宰する劇作家、演出家。受賞作は外国語に翻訳される。

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2008年4月 8日 (火)

2008年本屋大賞は伊坂幸太郎著『ゴールデンスランバー』(新潮社)

東京・明治記念館で開催の授賞式で発表。2次投票には325書店の386人が参加した。2位は近藤史恵著『サクリファイス』(新潮社)、3位は森見登美彦著『有頂天家族』(幻冬舎)。伊坂氏は5年連続のノミネートで、ついに大賞を獲得した。

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第39回大宅壮一ノンフィクション賞は、城戸さん、山田さん

第39回大宅壮一ノンフィクション賞(日本文学振興会主催)は7日の選考会で、城戸久枝さん(32)の「あの戦争から遠く離れて」(情報センター出版局)と、山田和さん(62)の「知られざる魯山人」(文芸春秋)に決まった。正賞各100万円。

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2008年4月 6日 (日)

平野啓一郎さんとモデルの春香さんが、明治神宮で挙式。

京都大在学中の1999年に『日蝕(にっしょく)』で芥川賞を受賞した作家の平野啓一郎さん(32)とモデルでデザイナーの春香さん(32)が29日、東京の明治神宮で挙式した。30日には都内のホテルで披露宴を開いた。二人は2006年11月にパーティーで知り合い、同い年で同郷だったことから意気投合、交際を始めた。昨年夏、平野さんが自宅でプロポーズしたという。(08年3月31日、読売新聞)

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2008年4月 4日 (金)

赤井都さん、豆本世界の実力者として読売新聞に

赤井都さん、芥川賞受賞作家なみに、メディアに取り上げられる。稲垣タルホが好きで、自作品も影響がみられる。その内容の豆本で文芸的にも高度なのが強み。

【「豆本の聖地」高円寺~喫茶店で常設販売】
小さな本に豊かな世界が広がる 「豆本」は手のひらにすっぽり収まる、かわいらしい本のこと。ミニチュアと侮るなかれ。ページをめくれば普通の本にひけをとらない物語の世界が広がる。杉並・高円寺は、知る人ぞ知る「豆本の聖地」だ。書店のように豆本を並べて売っている喫茶店やギャラリーがあり、豆本作家たちが新作を持ち寄っている。(大木隆士)

 豆本は縦数センチ。字の大きさは一般の本と変わらないものが多いので、虫眼鏡なしで読める。一話完結の超短編だが、力作に当たると、読み応えは十分だ。

 JR高円寺駅北口、商店街の中にある喫茶店「茶房 高円寺書林」(杉並区高円寺北)。店舗の一角にある豆本コーナーには、表紙が木や布でできたもの、金箔(きんぱく)を施したものなど、多彩な装丁の豆本が並ぶ。ジャンルも翻訳ものからファンタジー、詩集、イラスト集とにぎやか。

 1000~2000円のものが中心だが、100円で手に入る「ガチャガチャ」もある。お客の中心は20~30歳代の女性。「昔読んだことがあると懐かしむ高齢のお客さんもいる」と、店長の原田直子さん(58)は話す。

 1960年代末には、ウイスキーPR用の豆本セットが発売され、評判になったことも。かつては書店でも売られていたが、今では、イベントや企画展が中心。街ではめったにお目にかかれない。高円寺書林は、一昨年開いた豆本の企画展をきっかけに、販売を始めた。ウワサを聞いた各地の豆本作家が、新作を持ち寄るようになった。

 その中の一人、赤井都さん(38)は若手の実力派だ。世界的に権威のあるコンテストの最優秀賞を、2006、07年に、続けて受賞している。赤井さんの豆本は3月、駅に近いギャラリーショップ「ノラや」(高円寺南3)にも販売コーナーができた。「手の中で包むようにして読むと、安らぎを感じる。たくさんの人に魅力を知ってほしい」と赤井さんは願っている。4月27日には、「ノラや」の本店で、赤井さんを講師に、豆本製作の初心者向けワークショップも開かれる(材料費など4500円、定員12人)。(電)5378・0774。(2008年4月4日 読売新聞)

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2008年4月 1日 (火)

第1回マンガ大賞は山岳救助物語『岳』の石塚真一氏

マンガ好きの書店員などの有志で組織する「マンガ大賞実行委員会」は3月28日、大賞の発表と授賞式を実施。第1次選考で76人の選考員が1人・5点の作品を推薦し、投票数の多い10作品(今回は同票数があったため12作品)をノミネート作品として登録。第2次選考員73人が全作品を読み、各人上位3作品を選考して、大賞を決めた。第1回は2位の49ポイントを大きく凌ぐ68ポイントで『岳』が受賞した。『岳』は小学館の「ビッグコミックオリジナル」に連載中のマンガ。1~6集までの累計発行部数は120万部(3月末現在)で、大賞の報せを受けて小学館は全巻を重版し、書店の拡販を支援している。

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第51回群像新人文学賞は松尾さんと武田さん。

小説部門は松尾依子氏「子守唄しか聞こえない」、評論部門は武田将明氏「囲われない批評-東浩紀と中原中也」に決まった。

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2008年3月29日 (土)

芸術院賞に文芸部門該当者なし

 日本芸術院(三浦朱門院長)は28日、2007年度日本芸術院賞に、歌舞伎俳優の中村時蔵さん(52)=本名小川光晴=と中村芝雀さん(52)=本名青木貞幸、日本画家の清水達三さん(72)ら九人を選んだと発表した。このうち清水さんと能楽囃子(はやし)笛方の一噌(いっそう)仙幸(ひさゆき)さん(67)には、特に優れた業績を挙げた人を対象とする恩賜賞も併せて授与する。時蔵さんは持ち役を本来の女形から立役(男役)にも広げ、芝雀さんは女形として活躍、ともに歌舞伎の発展を担う人材と評価された。日本芸術院賞は美術、文芸、音楽・演劇・舞踊の三部門から受賞者を選ぶが、今回、文芸部門の該当者はいなかった。日本芸術院賞受賞者と対象作品、受賞理由などは次の通り(敬称略)。▽第一部(美術)=清水達三(72)。恩賜賞。日本画。院展出品作「翠響」。和歌山県出身/藤森兼明(72)。洋画。日展出品作「アドレーション サンビターレ」。富山県出身/神戸峰男(63)。彫塑。日展出品作「朝」。岐阜県出身/杭迫柏樹=くいせこ・はくじゅ=(73)=本名晴司。書。日展出品作「送茶」。静岡県出身/鈴木了二(63)。建築。「金刀比羅宮プロジェクト」。東京都出身/▽第三部(音楽・演劇・舞踊)=一噌仙幸(67)。恩賜賞。能楽(囃子笛方)。近年の卓越した笛演奏。東京都出身/中村時蔵(52)=本名小川光晴。歌舞伎(女形)。近年の歌舞伎俳優としての優れた演技。東京都出身/中村芝雀(52)=本名青木貞幸。歌舞伎(女形)。近年の歌舞伎女形としての優れた演技。東京都出身/藤間藤太郎(70)=本名杉山麗子。舞踊(日本舞踊)。長年の日本舞踊家としての業績。東京都出身。

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2008年3月28日 (金)

書店の万引き防止電子タグ導入計画

 書店部会に所属する14法人・1161店舗を対象に実施した万引き調査の結果から、書店側の費用対効果を算出。「新古書店で換金できない仕組み」の構築などを目的にICタグのシステムを導入すれば、万引き防止の実効や防犯対策費の減少などから、2年目以降に費用対効果が得られることが分かった。
 この結果を受けて、同部会はコミックスを発行する出版社にICタグ装着を要請していくほか、他の書店や取次会社、ICタグの機器メーカーなどにも働きかけていく考え。
万引き調査の結果によると、調査店舗の売上高に対するロス額の割合(平均ロス率)は1.91%、うち万引きによる平均ロス率は1.41%に上ると推定。さらに、現行犯などで顕在化した万引きの実態をみると、金額・冊数ベースともに、コミックスがトップ。その7割が新古書店での換金が目的と推察している。同委員会は日本出版インフラセンター(JPO)内の研究組織。同部会では2009年にICタグの導入を目指している。(新文化)

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2008年3月24日 (月)

ハリー・ポッター作者「20歳代に自殺考えた」 

【ロンドン=本間圭一】23日付の英各紙によると、ベストセラー小説「ハリー・ポッター」シリーズの作者J・K・ローリング氏(42)は、20歳代にシングルマザーになってから抑うつ状態となり自殺を考えていたことを明らかにした。
 推定資産約5億4500万ポンド(約1000億円)の世界有数の作家の下積み時代の苦労が浮き彫りとなった。
 ローリング氏は、ポルトガル人の夫と離婚後、英北部エディンバラで生まれて間もない娘と暮らしたが、アパートの保証金も払えない困窮ぶり。エディンバラ大関係者のインタビューで同氏は当時について、「私は本当に落ち込んでいた。自殺という考えがあった」などと語った。だが、「認知行動療法」という治療を受け、自殺を考えなくなったという。同氏はその後、「ハリー・ポッター」の執筆を本格化させ、貧困から脱した。
 現在は再婚したローリング氏は「本当に困難な時を乗り越えて誇りに思う」と振り返った。(08年3月24日、読売新聞)

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2008年3月22日 (土)

「ちよだ文学賞」大賞に恵さん(スペイン在住)に

東京都千代田区主催の第2回「ちよだ文学賞」の大賞はスペイン・グラナダ在住の恵茉美(めぐみ・まり)さん(33)の「レジェスの夜に」に決まった。賞金200万円。応募数151点。

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2008年3月20日 (木)

藤沢周平の未収録短編見つかる。「溟い海」の原型か

 1997年に亡くなった作家、藤沢周平のデビュー作「溟(くら)い海」(71年)の原型と見られる単行本未収録短編が見つかり、22日発売の「オール読物」誌4月号に掲載される。
 「浮世絵師」のタイトルで、業界紙時代に読み物雑誌「忍者読切小説」1964年1月号に掲載されたまま、埋もれていた。藤沢の無名時代の作品は一昨年、14編が本にまとまっているが、その中には含まれていない作品が蔵書の中にあると相模女子大の志村有弘教授からオール読物に連絡があった。
 「溟い海」とは、葛飾北斎を主人公にしていることや、前半部分の会話などに共通点が見られるという。同誌編集部では「文壇デビュー作を発表するまでの7年間の変化を検証する上で貴重な作品」としている。(08年3月18日、読売新聞)

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2008年3月16日 (日)

熊谷達也さん陳謝。表現無断使用…「小説すばる」連載中止

 直木賞作家の熊谷達也さんが、「小説すばる」(集英社)の昨年12月号に発表した小説「聖戦士(ムジャヒディン)の谷」に、フォトジャーナリスト・長倉洋海(ひろみ)さんの複数の著書から表現などを無断で使用していたことが15日分かった。同誌は、熊谷さんのシリーズ連載を中止することを決め、17日発売の4月号に「経緯とお詫び」を掲載する。
 同誌編集部などによると、アフガニスタンを舞台にした同小説について、長倉さんは「自著の表現を無断使用している個所が複数ある」と抗議。編集部が調べ、熊谷さんと協議したところ、長倉さんの「マスードの戦い」などの著作に依拠しており、参考文献の域を超え、一部が著作権侵害に当たる可能性が高いと判断した。同誌上で熊谷さんは「設定・描写などを利用したことを深く反省している」と、陳謝している。(08年3月16日、読売新聞)

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2008年3月13日 (木)

アスコム(アスキーから独立した)民事再生へ

10日、東京地裁に民事再生の手続きをした。新オーナーを決め、再建に向けて動きだした。2月21日から事業を停止していたが、27日にスポンサーとなる支援企業が決定した。来週にも東京地裁に民事再生の申立てをする予定。3月上旬をメドに事業の再開をめざす。現時点の負債総額は14億~15億円とみられている。著者などは民事再生について、おおむね了解しているという。事業停止については、「破産も視野に入れながら、スポンサー企業をギリギリまで探していたため」と日暮哲也社長は説明。また、今回の事態に至った理由については「昨年10月に企画を厳選し、1点1点の実売をあげるよう出版方針を大きく変更した際に、月次の収支が悪化した。そのため今年1月31日にメインバンクからデフォルトをかけられ、取次会社から入る現預金を動かせなくなった。下期(10~3月)の売上計画では9億2000万円、通期では17億~18億円と増収になる予想だったが、メインバンクの理解を得られなかった」としている。

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2008年3月11日 (火)

『女性の品格』PHP研究所、300万部を突破

3月11日で63刷目。累計発行部数は300万部に。同書は2006年9月15日、初版1万4000部で発売された。

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2008年3月 9日 (日)

浅田次郎さんの「中原の虹」に吉川英治文学賞

 第42回吉川英治文学賞(吉川英治国民文化振興会主催)は6日、浅田次郎さん(56)の『中原の虹』(講談社)に決まった。副賞300万円。第29回同新人賞は、佐藤亜紀さん(45)の『ミノタウロス』(同)に決まった。副賞100万円。また、第42回同文化賞は以下の通り。▽伊藤明彦さん(71)=被爆者の声を収録▽岩沢信夫さん(76)=「不耕起移植栽培」の普及▽児童虐待防止協会=虐待に関する電話相談▽嶽釜徹さん(69)=ドミニカ移住問題解決に奔走▽宮城信勇さん(87)=「石垣方言辞典」の完成。授賞式は4月11日午後5時、東京・内幸町の帝国ホテルで。(08年3月6日読売新聞)

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H氏賞に杉本真維子さん、現代詩人賞は小柳玲子さん

 新人の優れた詩集を顕彰する第58回H氏賞(日本現代詩人会主催)は8日、杉本真維子さん(35)(東京都新宿区)の「袖口の動物」(思潮社)に、中堅以上の詩人を対象とする第26回現代詩人賞(同)は小柳玲子さん(72)(同大田区)の「夜の小さな標(しるべ)」(花神社)にそれぞれ決まった。賞金各50万円。贈呈式は6月15日、東京・飯田橋のホテルメトロポリタンエドモントで。(08年3月8日読売新聞)

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2008年3月 7日 (金)

新風舎、事業譲渡先は「文芸社」に

「 自費出版大手の「新風舎」(東京)が民事再生を断念した問題で、同社の保全管理人・川島英明弁護士は6日、やはり自費出版を手がける「文芸社」(同)との間で、事業譲渡契約を結んだと発表した。新風舎は来週にも破産手続きが開始される見通しという。
新風舎を巡っては、出版契約を交わしながら本が完成していない未出版の著者が約1000人に上っている。川島弁護士によると、今後は、文芸社が著者に費用の追加負担などの条件を提示し、改めて契約を結び直すかどうかは著者側が判断することになる。既に出版された本の在庫約600万冊については、著者が約60万冊を買い取ったが、残りは廃棄されるという。(08年3月6日、読売新聞)

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2008年3月 3日 (月)

湯河原文学賞「小説」受賞者は鞍智美知子さん

全国から123編の応募があり、最終選考4編の中から次の作品を最優秀賞として決定。
最優秀作品「鈍色の女」(にびいろのおんな) 鞍智 美知子  湯河原町
最終候補作「流れが止まる瞬間(とき)」久宝 絆  東京都渋谷区
〃「僕が許した父」栗原 峰幸  神奈川県厚木市
〃「十五秒間」塚本 隆文  神奈川県川崎市

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2008年2月23日 (土)

「主婦の友」休刊へ。91年の歴史に幕。

 1917年(大正6年)2月創刊の老舗女性誌「主婦の友」(主婦の友社)が今年5月発売の6月号(通巻1176号)で休刊することが、12日分かった。購読層や読者のライフスタイル、関心が多様化する中、部数が低迷したのが理由と見られる。「婦人倶楽部」「婦人生活」「主婦と生活」とともに4大婦人雑誌として人気を集めたが、他の3誌が80年代から90年代にかけて次々と休刊する中、最後の1誌となっていた。同誌は、主婦向けに生活情報や教養を提供する婦人総合誌として「主婦之友」の名称で創刊。健康や家計、料理などの実用記事だけでなく、大正期にいち早く女性の社会進出や参政権といった話題を取り上げるなど、幅広い内容で女性の生き方をリードしてきた。53年に現在の名称に変わり、戦後のピーク時には約70万部を発行したと言われるが、93年には生活情報誌へ誌面を刷新。生き残りを図ったが、長引く雑誌不況の中、近年は部数が低迷。昨年の日本雑誌協会のマガジンデータによると、毎号の平均発行部数は、約16万部に落ち込んでいた。(08年2月13日読売新聞)

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2008年2月21日 (木)

第13回中原中也賞は、京都大学生、最果(さいはて)タヒさん。

優れた新鋭の現代詩集に贈られる第13回中原中也賞(山口市主催)は16日、京都大学生、最果(さいはて)タヒさん(21)(本名非公表、兵庫県西宮市)の詩集「グッドモーニング」(思潮社)に決まった。

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2008年2月20日 (水)

第11回伊豆文学賞は蒔田淳一さんの「釣聖」

最優秀賞「釣 聖」(小説)蒔田 淳一(神奈川県海老名市)。優 秀 賞  「海師の子」水野 次郎(静岡県伊東市)/餌食(小説)中川 将幸(兵庫県尼崎市)。佳  作 「野に死に真似の遊びして」(小説)阪野 陽花(静岡県浜松市)/「水湧き出づる町で」(小説)伊野里 健(千葉県白井市)。
2 最優秀賞受賞者コメント
【受賞の知らせを聞いて】驚いています。審査員の先生、子浦のみなさんに感謝します。【伊豆文学賞応募の動機や伊豆とのかかわり】静岡市在住の姪の勧めで応募しました。静岡出身、神奈川在住ということもあり、今までにも何度か、伊豆の東海岸、西海岸を旅行しています。【作品にこめた思い】寄るべき港を求め、訪れる者があり、去る者がある。けれども結局その港は、個々の人々の記憶のなかにあるのではないでしょうか。
3 審査員コメント
【最優秀賞受賞作品について】剣豪小説として読める面白さがある。少女や釣宿の情景が生き生きと描かれている。
☆最優秀賞 賞金 100万円 、「伊豆半島滞在券」/優秀賞 賞金 20万円 、記念品/ 佳 作 賞金 5万円 、記念品 。
6 募集結果= 応募総数 214編(小説:173編、紀行文:14編、随筆:27編)
  年代別応募数=10代(1)、20代(14)、30代(21)、40代(48)、50代(41)、60代(45)、70代(6)20代及び70代の応募者が増加した。 歴史上著名な偉人や伊豆地域の教育や生活の向上のために尽力した人物を題材とする作品が増加した。

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2008年2月18日 (月)

3時間で完走すると、バナナ不足もトイレ問題もなし!法大生が語る「東京マラソン2008」

3時間で完走すると、バナナ不足もトイレ問題もなし!大学生が語る「東京マラソン2008」

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ゴールは近い!ダンサーの白肌に目の保養の余裕があるの?東京マラソン2008

ゴールは近い!ダンサーの白肌に目の保養の余裕があるの?
17日開かれた「東京マラソン2008」。ゴールが近い東京ビッグサイト・ロードサイドでは、白い肌もあらわなサンバダンサーが熱い踊りを披露していた。しかし、40キロを走り抜けてきたランナーたちは、それを目の保養に楽しむ余裕があるのか。ランナーの幾人が、ダンサーに目を向けたか、カメラで観察してみた。時間帯は午後2時ごろで、ちょうど東国原宮崎県知事がゴールしたころである。

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踊る!応援歌「ポレポレ・世界中から集いしランナー」茅場町付近=東京マラソン2008

踊る!東京マラソン応援歌「ポレポレ・世界中から集いしランナー」、茅場町付近=東京マラソン2008
17日行われた「東京マラソン2008」。レース後半に入った中央区茅場橋から蛎殻町付近では、ランナーの疲労があらわれるらしく、休息とカツ入れに脚を止める参加者が相次いだ。夫に脚をサポートしてもらっている間に栄養補給をする妻のアメリカ人カップル。札幌から参加したという。

 様子をきくと「大丈夫、大丈夫」と流暢な日本語でレースに復帰していった。そこには、東京マラソン応援歌「ポレポレ(ゆっくり)・世界中から集いしランナー」をリズムよく踊って、気合を入れるヤングパワーの熱演があり、その効果もあったようだ。【

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2008年2月16日 (土)

5月11日開催の「春の文学フリマ2008」申し込み約240件弱

文学フリマの申し込み約239件と判明。前回の落選者の優先IDでの申し込み者は53件。
IDの発行は86件行っているので、だいたい6割の使用率。まだ確定していないが、これをもとに推察すると、約81件の落選がでる計算になるようだ。

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2008年2月14日 (木)

森村誠一さん、講演で宇宙人的発想に遭遇

作家・森村誠一氏「人生と小説を講演!防弾チョッキ着用の逸話も

 森村さんは、「私は埼玉の熊谷市で生まれ育ちました。この地域の荒川や秩父の山々は、作家としての精神的風土を培養してくれました。荒川で泳ぎ、上流から流れてくるものを見ては、そこに住む人々を想像し、下流を見てはその先の光景に夢を馳せました。少年時代の心の風景の地です」とし、「小学生時代に乗っていた秩父沿線の駅名は、ほとんど覚えていますよ。ここで、言ってみましょうか」と次々と駅名挙げて、地元聴衆の喝采を浴びた。

 こうした少年時代。太平洋戦争で、広島・長崎原爆投下の後、米軍機B29の空襲が熊谷市にあった。避難先から見た、炎上する町と上空を飛行するB29機の編隊。不謹慎ではあるが、呆然とする少年の目には、美しくさえ映った。やがて市内の星川には火焔によって窒息死した死体で満ちた。血を流さず無傷の外見で、並んで浮く死者達の中には、知人や密かに思いを寄せた人の顔もあった。それが、現在の森村さんの憲法九条擁護などの反戦精神を支えているという。

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2008年2月 6日 (水)

柳美里さんの幼児虐待告白ブログ

「息子ひっぱたき、学校休ませた」 作家柳美里がブログで「告白」

私小説で売ると、小説にするために行動をするようになるか、このような曖昧なポジションで、話題性をまず作っておいて作品に反映させるのではないだろうか。

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2008年2月 1日 (金)

坪田譲治文学賞に椰月美智子さんの「しずかな日々」

 岡山市は主催の第23回坪田譲治文学賞に、神奈川県出身の作家、椰月(やづき)美智子さん(37)の小説「しずかな日々」に決めた。副賞は100万円。受賞作は、母子家庭の小学5年の男児が主人公。母が勤めを辞めて引っ越すことになったが一緒に行かず、田舎の祖父と2人暮らしをしながら野球を続け、成長していくストーリー。(1月29日・読売新聞)

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2008年1月31日 (木)

横溝正史賞TV東京賞に望月武さんの「テネシー・ワルツ」

 第28回横溝正史ミステリ大賞(角川書店主催)のテレビ東京賞に静岡県の会社員、望月武さん(39)の「テネシー・ワルツ」が選ばれた。賞金100万円。大賞は該当作なし。

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2008年1月26日 (土)

大藪春彦賞に近藤史恵、福澤徹三の両氏

 第10回大藪春彦賞は、近藤史恵『サクリファイス』(新潮社)と福澤徹三『すじぼり』(角川書店)の2作に決まった。副賞各250万円。
《過去の大藪春彦賞・受賞作》
「柴田哲孝「TENGU」/北重人「蒼火」/ヒキタクニ「 遠くて浅い海」/雫井脩介「犯人に告ぐ」/笹本稜平「太平洋の薔薇」/垣根涼介「ワイルド・ソウル」/打海文三「ハルビン・カフェ」/奥田英朗「邪魔」/五條瑛「スリー・アゲーツ 三つの瑪瑙」/福井晴敏「亡国のイージス」/馳星周「漂流街」(第1回)。

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2008年1月20日 (日)

長引く「出版不況」(3)(毎日新聞=手塚さや香、鈴木英生、斉藤希史子記者の取材)

 今、自費出版の著者の典型は、退職後の男性だ。05年に「自費出版ライブラリー」が収蔵する約2万1000点を分析したところ、執筆者の平均年齢は62・9歳で、男性が61・1%、女性は25・1%(他は団体など)。若年層で人気の「ケータイ小説」に対し、中高年は自費出版が「自己表現」の手段になっているのか。
 ◇手法は以前から問題視--写真家・藤原新也さん
 主催の賞に応募し落選した人に出版を勧める新風舎の手法を知ったのは、写真家志望の若者たちから、次々と写真集が送られてきたのがきっかけだった。これに疑問を持ち、私のブログで情報提供を呼びかけたところ、300通以上のメールが寄せられた。
 自費出版というと中高年のイメージがあるが、新風舎の著者は若い世代も少なくない。松崎社長自身も若く、現代のメディアをよく知る世代だ。
 今の若者は商業主義の中で育っているから、テレビやインターネットの情報をかぎ分ける感覚は持っている。
 だが、バーチャルでない肉声のやりとりに弱い傾向があり、巧妙な勧誘の言葉につい乗ってしまい、事後に後悔している人が多い。今後、新風舎から本を出した人が蔑視(べっし)を受けることも懸念される。
 新風舎の本の多くはこれまで小規模にしか流通しなかったのに、本の売り上げで再建するという趣旨の会社側の発言は説得力がない。
 新風舎のようなやり方は、一部ではだいぶ前から問題視されていた。大半のマスコミが、再生法申請に陥るまでほとんど報道してこなかったことも問題だ。(談)
 ◇「流通に乗らぬ」常態に戻れ--現代詩作家・荒川洋治さん
 大手出版社が手掛けない作品を、個人の立場から自由に提示するのが自費出版。「流通には乗らない」という前提を、かつての「書き手」はわきまえていたし、同人誌活動などで印刷・製本の知識も蓄えられた。
 しかし自分史ブームと共に自費出版の需要が拡大し、書き手の欲望も膨張した。日ごろ本を読まない人が著者になると、自作を過大評価しがちだし、出版事情にも疎いため社会的流通を当然と思い込んでしまう。新風舎の破綻は、こうした幻想に水を浴びせたわけだが、世の中に根強く残る「本信仰」を皮肉な形で証明したとも言える。ネットが発達し誰もが意見を発信できる時代だからこそ、本の書き手はステータスが高まるのだろう。
 今回のことで自費出版という行為までが否定されたわけではない。松崎社長の学生時代を知っているが、当時の彼が目指した「出版の大衆化」は今後も進むだろう。彼は針路を「ビジネス」へと転換したが、書き手は自費出版の常態に戻ればいい。
 私自身30年以上、詩人たちの詩集を出版もしてきて、つくづく本とは人間のような魅力があるものだと思う。どんな大家も自費出版から出発した。自費出版時代は、その人らしさが一番輝くとき。実りあるものにしたい。(談)(1月14日付、毎日新聞)

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2008年1月19日 (土)

長引く「出版不況」(2)(毎日新聞=手塚さや香、鈴木英生、斉藤希史子記者の取材)

 ◆業界のカラクリ=出版数多ければ、前払いで経営維持
 新風舎の説明会があった9日の夕、草思社の再生法申請が報じられた。この夜、都内で開かれた書店関