全国同人雑誌協会の近況から
同人誌「クレーン」の和田信一郎氏の投稿が、「文芸同人誌案内」掲示板にある。それによると、全国同人雑誌協会の参加者が50もあるそうである。和田氏は少ないという思いだそうだが、自分にはそんなに多いのか、という感じをうけた。自分の印象では、文芸同人誌の同人で、職業作家になりたいとする人は多くない。すでにほかの職業で人生を歩んできた人が多い様に見える。たまたま、文芸同志会の意志を知らないで、作品紹介をしてもらえるから、という理由で贈ってくれているようなので、文学性を考慮しない時事性の強い作品の多い雑誌を読んでいるのかもしれないし、協会に参加する同人誌とは種類が違うのかもしれない。同人誌のほとんどが、地域性が強く、合評会での読者が必ずいることに対する確信、書きたいことが書けることの良さがある。多くの読者には興味がないであろう普遍性のない作品でも、読んでもらえるということで、書かれたものに意外な発見があり、生活者の実態がわかるのが、長所である。そのかわり、世間的な俗生活に、差し障りがあったり、不便が生じるようなことは、書けない。そういう言うに言えない制約があるなかで、一番の目的が存続することのように見える。おそらく、どこかにそうした目的に貢献するために、東京に出てきて、漠然とした懇親を深めることに意義を認める同人誌の同人がいることが、発見である。
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コメント
募集をしていませんが、寄贈していただけるものであれば、有り難く読ませていただきます。ただ、紹介の義務化のことは、お約束できませんので、悪しからず。あて先は「詩人回廊」サイトの右にあります。
>夏当紀子 なつとうさん
>
>初めまして。
>小説同人誌「飢餓祭」の夏当と申します。
>文芸同人誌の記事や、また同人誌掲載の文芸同志会の批評を拝見しています。私どもの同人誌も近く48集を発刊します。お送りさせていただいてもいいでしょうか。郵送先をお教えいただけるとありがたいです。
>よろしくお願いいたします。
>
投稿: ITO | 2021年10月24日 (日) 21時40分
初めまして。
小説同人誌「飢餓祭」の夏当と申します。
文芸同人誌の記事や、また同人誌掲載の文芸同志会の批評を拝見しています。私どもの同人誌も近く48集を発刊します。お送りさせていただいてもいいでしょうか。郵送先をお教えいただけるとありがたいです。
よろしくお願いいたします。
投稿: 夏当紀子 なつとう | 2021年10月24日 (日) 14時50分