« 文芸同人誌「あるかいど」第69号(大阪市) | トップページ | 文芸同人誌「アピ」第11号(茨城県) »

2021年1月12日 (火)

文芸誌「ガランス」第28号の編集後記の転載

 コロナ過で、会合が開けず、不自由をしている。このところ寄贈される同人誌の数が増えて、読み通すのが遅れ気味である。そこで、最近に到着した「ガランス」第28号に眼を通したところ、「編集後記」に、その現状が記されている。多くの同人誌もそうなのか、情報提供として、ここに転載しておきたい。まだ、小生は生きてますので、後日に作品紹介しましょう。
【編集後記】
 ガランス28号が発行の運びとなりました。今回は、中堅、ベテランのの作品が中心となっています。.小説は「浄土への岬」(入江修山)、「蓑の棲家」(野原水里)、「風の行方」(由比和子)、「舌びらめ」〔鈴木比嵯子)、「巣ごもり」(小笠原範夫)の5禰で、随泌「来てるぎりオペラ・アリア」(八谷武子)の1編です。各作品の筋立を簡単に紹介しますと、「浄土への岬」は、かつて補陀洛渡海が行われた岬へお浄土を探し求めてきた男のとへんろ宿の女将との出会いが、「蓑の棲家」は、蓑虫の飾を庭木にぶら下げる初老の女性に、強盗目的で近寄る若者の気持ちが、「風の行方」は、息子を女手一つで育て挙げた高齢女性が、かつて住んでいた町に戻り、育った家に住んで入院中の養母の世話をしながら、かつての知人たちとの再会が、「舌びらめ」は、椿神社と呼ばれる由緒ある神社の参道の脇道で、椿餅という名菓の土産物店を営んでいるヒロインと病弱の夫、夫婦を取り巻く人物との交流が、「巣ごもり」は、離婚して帰郷した「私」が、タケノコ掘りをする一日を通じて、幼少の私を育てた祖母を中心に両親、叔母・叔父、幼馴染みとの思い出が、それぞれ.各人の持ち味で描かれています。

  今年、2020年は、新型コロナウィルスの感染拡大で、先行きの見通せないまま過ごした不安な1年でした。感染予防対策のため私たちガランスの会も、例会の開催を中止せざるを得ませんでした。同人たちはたがいに、メールや電話でやりとりして創作意欲を燃やし、年内発行にこぎつけました.若手の寄稿がなかったのは残念ですが、「慨にコロナ禍のせいにすることはできません。創作は、もともと一人の孤独な作業ですから.とはいっても、終息の気配が一向に見えない感染拡大の中、会を継続していくために新たな対策を考えなければならないのかも知れません。
 一方で、人がある時何人かで集うこどはあんなに楽しかった、また、人がある場で意見を述べてその場で別の人が理解を示してくれることがあんなに嬉しかった、などと思ってコロナ以前が懐かしくてなりません。
 「3密」が感染拡大の元凶、っまり人と人とのある範囲を越えた接近が感染源であるという現下のコロナ災害は、人聞の思い上がり、例えば経済のグローバル化といった資本の論哩に対する自然の警告と考えるべきでしょうか。いや、自然にそんな真意はないと思います。未知の厄介なウイルスに最初の一人が感染し、地球上の人間にあっという間に広がっただけです。
 いつか起こることが今起こっているだけです。「あっという間に」という点に経済のグローバル化が関わっているのは間違いあ.りませんが、それをやってのけたのはあくまで人間です。私たちの町内も、国が示したガイドラインに従い、「3密」を避けるためお祭りや盆踊りや体育会などの人が寄り集うイベントはすべて中止となり、各種の文化活動も開催延期となりました。一般の飲食店やスポーツジムやカラオケ店なども営業を制限されているので、高齢者は巣ごもりのような生活を余儀なくされています。
 400年続いていた神社の春の大祭も今年はありませんでした。神社にお参りしても、感染予防対策のため、手水が抜かれ、鈴緒が巻き上>げられています。一日も早い、人と人が寄り集うことが出来る日の、神様に手を通じて願いを届けられる日の到来を願うばかりです。(O)令和2年12月25日発行28号。

|

« 文芸同人誌「あるかいど」第69号(大阪市) | トップページ | 文芸同人誌「アピ」第11号(茨城県) »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



« 文芸同人誌「あるかいど」第69号(大阪市) | トップページ | 文芸同人誌「アピ」第11号(茨城県) »