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2020年12月30日 (水)

井上元義「虚日の季節」が仏語訳付きで出ていた。

  海第二期(熊本市)の同人でロマン派の詩人・作家の井上元義(以下、人物の敬称略)箸「虚実の季節」<(株)書肆侃侃房(しょしかんかんぼう)>が到着した。これは、作者の日本語作品の散文詩に井出三郎が仏訳し、対訳にして、それをエレーヌ・グロードが監修してる。非常に挑戦的な本である。もっと、早く到着していたのだが、読んでしまって楽しんでいた。フランス文学風の浪漫派というか、ランボーの影響が強く出て、カミユなども出てくる。どっちかというと、ディレッタント的であるが、大したものである。昔のモダン文学の情念がたっぷり楽しめる。作者の説明によると、「日仏学館の勉強仲悶である井乎三郎に、作者の仏語訳を読んでもらい,字句や文法上の誤りを訂正してもらう。彼は作者の詩をよく理解してくれて、彼の訳した詩句に、作者は書いた時の気持ちが鮮やかに蘇るという嬉しい経験をした、という感謝の言葉がある。最終的な校旺と監修をしたたエレース・ド・グロート教師にも、感謝している。また出版に関してお世話になった書肆侃侃房の田鳥安江氏と成原瓶美氏に深く謝意を表したいーーとある。記憶違いかもしれないが、「食べるのがおそい」という雑誌?を出しているかな?

 

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