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2020年6月 6日 (土)

馬込時代の山本周五郎の話になる前に

 はじめは、山本周五郎の住んでいた時代の風景をたどって、外出自粛のなか馬込文士村を散策し、簡単な散文を書こうと思っていた。図書館は締まっているので、手持ちの資料で書き始めたが、関連事項がたくさんあって、なかなか山本周五郎の話にいかない。《参照:モダン文学の里「馬込文士村」の風景(3)尾崎士郎と宇野千代 》。書きながら、こういうのも、アニメで書いた方が時代にあっているのではないか、と思いついた。出版社も、かつては、文芸雑誌の赤字をマンガ雑誌で支えていたが、その雑誌も衰退し、マンガ単行本が主役になり、今はデジタル化で紙が少なくなった。現在は、アニメのヒット作をノベラいズ、小説化する時代になった。ただ、情報化の世界では、まだ文字が優越する。しかし、それもデジタルニュースの有料化で利益を上げている。文芸も絵画や彫刻のような芸術型がジャンルとして残り、娯楽小説の世界は狭くなるようだ。

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