笙野頼子の「師小説」と藤枝静男
先に同人誌「奏」に「藤枝静男論」(勝呂奏)の最終回を紹介した。以後、敬称略。東京新聞」の25日付夕刊「大浪小波」の匿名コラムに、笙野頼子が文壇にデビューするきっかけとなる賞の受賞の選者であった(おそらく「群像」の新人賞と推測する)、藤枝静男を師匠としていたとある。そこから「師小説」という作品ができたらしい。自分の記憶は、マンガ原作者で評論家の大塚英志が、「群像」に純文学の将来を文芸雑誌の「不良債権」とする評論を書いた。すると、笙野頼子がそれに噛みついて、反論を書いた。その論争の中で、大塚は持論磁選として、文学作品のフリーマケット「文学フリマ」を提唱した。したがって、笙野・大塚は文学フリマ創設の功労者である。発足当時からは、時代にの変化で「文学フリマ」は変わってしまったが…。「文学フリマ」は、創設者の大塚イズムを離れて拡大へ(2) 《参照:同人誌即売会「第十二回文学フリマ」は、創設者の大塚イズムを離れて(1) 》
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