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2020年5月 6日 (水)

文芸同人誌「北方文学」創刊80号記念(新潟県)

   本誌は、かなり専門性の濃い文学書で、目次を見て、どれを読んでも、面白そうである。そのなかで、自分が最も興味をもった中国文学から見た中国という不思議な国の構造である。この内情の一部が文学者によって明らかになるなんて、最高である。理由はわからないが、中国は今後世界制覇でのひと時代をつくるであろうという予測をしていた。その時に思ったのは、上海や福建省などの海岸沿いが発展しているが、内陸には砂漠や少数民族が存在し、おそらく中国共産党の意志に無関係に生活するであろうということであった。それに対し都市部では、コロナパンデミックからの回復をどうするか、が疑問であった。が、本論を読んで、富裕層が長貧困層を踏み台にして、再起するであろうとの予測がたつ。「北方文学」中国・農民工の作品翻訳と評論=徳間信佳(2) 毛沢東も、何万人もの農民を飢餓死に追い込んで、共産党をつくった。農民は道具にすぎなかったのだろう。

【「ヘンリー・ジェームスの知ったこと(三)」柴野穀実】

 ヘンリー・ジェームスという作家は、映画「ねじの回転」の原作者として知られているが、比較的マイナーな作家である。しかし、文学文化が次第にマイナー化しいる時期には、こうした曖昧な表現の手法は注目される。文章でなければ表現が充分できない世界が作れる可能性を加持させる評論である。中村真一郎がその手法を文学そのものの原点としているのを、紹介しているも興味深い。ジェームスの手法の影響が、ゴシック小説形式として現代に受け継がれていることを示唆している。

発行所=〒945-0076新潟県柏崎市小倉町13-14、玄文社。

紹介者=「詩人回廊」編集人・伊藤昭一。

 

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