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2020年3月18日 (水)

東野圭吾『クスノキの番人』、アジア多言語版を世界同時期発売

 日本のミステリー作家の作品が、国際的に翻訳で知られるようになった。日本語という制約で、発行部数が国内に限られるのが、作家には不利に働いている。それでも大沢在昌などもアジアに読者をもつ。東野圭吾もアジアでは人気作家である。実業之日本社は3月17日、東野圭吾氏の書下ろし長編『クスノキの番人』(本体1800円)を発売した。
 今回、同氏の作品では初の試みとして、日本での発売と同時期に、中国語簡体字版(中国・新経典文化股份)、中国語繁体字版(台湾・春天出版國際文化)、韓国語版(韓国・素美メディア)が海外で発売される。
 中国語繁体字版と韓国語版は日本語版と同時である3月17日に、中国語簡体字版は新型コロナウイルスの感染拡大の影響から5月以降に発売される。発売エリアは、中国、韓国、台湾、香港、シンガポール、マレーシアなど。日本の書店においても、各国語翻訳版について実業之日本社が発売元となり、3月25日から販売開始する予定(中国語簡体字版のみ5月以降)。本体価格はそれぞれ2400円。

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