« 赤井都さん3月「言壺便り」 | トップページ | 同人文芸の原点は、心の空虚を埋める役割 »

2020年3月27日 (金)

「第三十回文学フリマ東京」(2020/5/6予定)が中止に

  事務局によると、2020/5/6(水) に開催を予定していた「第三十回文学フリマ東京」(文芸同志会出店申し込み済)は、【中止】することになった。COVID-19(新型コロナウイルス感染症)の国内での拡大状況・行政の発表等を鑑みての判断という。すでに11月22日(日)「第三十一回文学フリマ東京」の開催が決定しており、今後も各地で文学フリマの開催が予定されていることから、「第三十回」東京開催は延期や振替ではなく中止と決定。
 国のコロナ対策やオリンピック開催延期などと一線を画し、「中止」としたのは、戦力逐次投入の愚を避けて賢い判断である。《参照:貧困の日本民主主義=戦力逐次投入の新型コロナウィルス》。なお、文芸同志会では、フリーマーケットでは、会の発行本を特別に値引きして販売してきたが、今回の決定を受けて、郵送販売を多少値引きして販売する計画を考えている。《参照:文芸同志会のひろば》。

 文学フリマ事務局=「第三十回文学フリマ東京」中止判断の理由

  事務局では国内で新型コロナウイルス感染症が問題となりはじめた2月より、政府や関係機関から公知されている一次情報を収集し、文学フリマの開催に関する検討を行なってきました。3/19の新型コロナウイルス感染症対策専門家会議の「状況分析・提言」では、新規感染者数が都市部を中心に漸増していることが警告されています。新型コロナウイルスの感染対策については「密閉空間・密集場所・密接場面」の3要件の回避が肝要であるとされているものの、全国的な大規模イベント開催については、「大規模イベント等を通して集団感染が起こると全国的な感染
拡大に繋がると懸念され」るともしています。提言ではさまざまな対策案や具体例も示されており、「リスクへの対応が整わない場合は、中止又は延期をしていただく必要がある」としていますが、さらに「仮にこうした対策を行えていた場合でも、その時点での流行状況に合わせて、急な中止又は延期をしていただく備えも必要」とも表明しています。この「状況分析・提言」を受け、事務局ではまず可能な限りの具体的な対応策を検討しました。また、新型コロナウイルス感染症の国内外の拡大状況や、他の全国規模の催事(大規模な展示商談会、スポーツ、ライブイベントなど)の対応状況についても情報を収集し、文学フリマの理念と目的に照らして、総合的に開催の可否について検討いたしました。結果、以下のような理由で「中止」を決定いたしました。

・「第三十回文学フリマ東京」においては、専門家会議の提言に準じた感染症対策を実施しても、参加者の皆さまが交流や売買を楽しめるような環境を提供することが困難になり、ひいては文学フリマの理念と目的「既成の文壇や文芸誌の枠にとらわれず〈文学〉を発表できる「場」を提供すること、作り手や読者が直接コミュニケートできる「場」をつくること」の実現が困難であると判断したため。
・人の往来が増加するゴールデンウィークは、より感染症への警戒が必要となること。また、ゴールデンウィークの前半に各地で集団感染などが発生した場合、5月6日の「文学フリマ東京」は非常事態宣言や都市封鎖など強制力のある中止命令で開催不可能になるリスクがあるため。その他、東京都での感染の広がりや大都市圏での感染拡大リスクの相対的な大きさ、文学フリマに参加される重症化リスクの高い方々への配慮、海外での深刻な感染状況、各種大規模イベントの中止決定などの出来事を総合的に鑑みて、今回の中止を決定いたしました。

 

|

« 赤井都さん3月「言壺便り」 | トップページ | 同人文芸の原点は、心の空虚を埋める役割 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



« 赤井都さん3月「言壺便り」 | トップページ | 同人文芸の原点は、心の空虚を埋める役割 »