文芸技法・小説の書き方=穂高健一
現代的な小説と自己表現のでの作文の分類がここにある。《「穂高健一の文芸技法・小説の書き方」② 「わたし、書きたいものが一杯あるのです」》。穂高氏は、文章教室の講師もしているので、このようなコツを披露している。自分も読んで参考になるが、やはり「伊藤桂一小説教室」で学んだことと共通するものがある。ここでは、自己表現の範囲の作文は、対象外となっている。広く読者を獲得するための小説のノウハウである。ところが文芸同人誌には作文が圧倒的で多く、その場でで作文家を除いたら、同人雑誌成立し難い面がある。そういう意味で、自己表現としての作文を避けることはしていない。ただ「この作者は小説を書いたとおもっているらしいな」という感じはする。自分は、作文家であるのか、と教えられたのが、以前いに住んでいた地域新聞に、その街の情景を描く作文を書いていた時代のこと。近所の立ち飲み屋に寄ったときに、そこの女将さんから、「あなたの作文、読んでますよ。いいですね」と言われた時である。自分は散文詩の一つの手法を使ったともりだったが、なるほど、自分は作文家であるのだなと納得した。
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