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2019年12月 9日 (月)

同人雑誌季評「季刊文科」第79号~谷村順一氏ーより

 担当の谷村順一氏は「文学へのまなざし」として、大手新聞の「文芸時評」欄の各紙の批評担当者の姿勢について、朝日新聞の担当を2年間受け持った磯崎憲一郎氏の同新聞への一文について論じている。そこには、文芸誌に掲載された小説を印象に残った順から、網羅的に、権威的に寸評する、というスタイルよりも、それにとらわれずに、自らの目下の興味に対して忠実であった時評を行った作家・石川淳の手法を「破壊的」としながら画期的であったとする論について、述べている。石川のそれは「文林通信」として新書から文庫にまでなっている。

《対象作品》松本源「水かけ着物」(「樹林」Vol.653・大阪府)/鷹田雅司「ライダーをたおす」(同)/大梅健太郎「ハンドリガード」([樹林」vol.652・大阪府)/内藤万博「異★人」(mon vol.14・大阪府)/飯田美和「羽化」(同)/塚田源秀「ケージ」(「せる」第111号・愛知県)/宮城芳典「ツバメ石」(「カム」VOL.17・大阪府)/久里さと「蘇鉄の日」(あるかいど」第66号・大阪府)/高原あふち「そこからの眺め」(同)/住田真理子「死にたい病」(同)/猿渡由美子「スウィートスポット」(「純文学」第100号・愛知県)/今野奈津子「ジャック アンド ベティ」(「飢餓祭」第45集・奈良県)/渡利真「家族パズル」(同)/葉山ほずみ「夜を漕ぐ」(「八月の群れ」vol。68・兵庫県)。

 

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コメント

◎磯崎健一郎氏
氏はこう言っている。小説とはストーリーではない。
大事なのはかたりくちであると。その語り口を獲得したい。
自分の文体を持ちたい。変哲もない日常でも読ませる語り口
をどうしたら作れるのか。
磯崎氏のこの一文を大切に持ち続けている。

投稿: 外狩雅巳 | 2019年12月10日 (火) 19時47分

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