文人と囲碁
「文人囲碁」に参加してきた。《参照:「文人囲碁会」2019年(冬)は作家・竹本健二氏が優勝》 文人というのは、昔は作家を意味したようだ。しかも、他の職業についたことがなく、作品だけで生計を立てる職業作家という意味もあったのであろう。自分が17歳にのときに、私淑を申し出に家に伺った時に、やはり作家であった夫人が、「主人はね、ドラマ脚本と小説以外で生活費をえたことがないの。最後の文人になるかもしれないわね」と笑った。たしかに尋ねるといつも和服でいたし、用事があって呼び出されると、夜中でも「今すぐ来られないかね」と、いわれた。なるほど、文人だと思ったものだ。なつかしい記憶である。
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