« 文芸同人誌同人の全国集会の方向性は正しいのか | トップページ | 文芸同人誌「弦」106号(名古屋市) »

2019年11月 9日 (土)

文芸同人誌「北狄」第388号(青森市)

【「アカトンボは涼風が好き」高畑幸】
 日本人には、アカトンボは清々しい秋の風物である。日本人の心を童心にさせ、癒してくれる。その出会いの現象と生態を活写し、散文詩的な叙事になっている。
【「付き合いきれない韓国」福士隆三】
 韓国との外交問題の現在を、日本人の立場から、不合理と思われる不満を述べている。小見出しだけでも「輸出規制と『元徴用工問題』「理不尽極まりない韓国政府」「合意の下になされた日韓併合」「韓国を近代化させた日本」「日本の文化は韓国によってもたらされた(?)」「“植民地支配”という言葉の壁」「歴史を直視すべきは韓国国民」「なぜ韓国国民はヒステリック」なのかーーこれらの項目は、現在の日本の一般国民感情を、代表したようなものである。それは充分に共感できる。
 ただし、そのような国民感情のなかで、背後には、両国の間で大衆情報操作合戦が行われているようだ。政府の意図による情報だけを信じるのも自由である。ここで、自分なりの私観を述べたい。
 一部で言われているように、文政権は自死した盧武鉉(ノ・ムヒョン)大統領の意思をついで、南北に分断した朝鮮半島を統一するという思想で、日本の全学連のような、学生運動的な行動にとらわれているという側面を見ないわけにはいかない。同時に、戦後の日韓条約は日本国民の意思でなく、米国に従属した自民党が行ったものと見る。本来は、朝鮮半島統一後に行わなければならなかった。それを、韓国とだけ行って、戦後処理ができたとされるわけがない。当時は反対論が強かった。その時期の新聞記事を読んでみればよい。韓国に対する日本の態度は今でも米国が決めている。これからもそうであろう。現在の日韓問題は、日米安保による日本の従属の産物である。
 さらに朝鮮半島は、長年中国に従属国として過ごしてきたので、本質は中国の朝鮮族なのである。ということは、朝鮮半島は賠償問題が解決したと仮定しても、半島は中国と共に反日を利用する国家になる。こういう噂を紹介しよう。トランプは、大統領になって、米軍の韓国駐在を引き上げる指令をしたことがあるという。それを米国ネオコンたちは、慌ててそれをとめたという。そのことは、米国が北朝鮮を武力攻撃するうということを意味したからだ。まだ、その時期ではないというのだ。北朝鮮が米国によって壊滅したら、中国は国防の安全緩衝地帯を失い、多くの軍備をそこに配備しなければならない。一帯一路構想どころではない。その可能性は、トランプのボルトン補佐官排除で消えたようだが、まだ、わからない。話が飛躍しすぎたが、地政学的には、そうした構造の上にあると思われる。どこの国もきわどいところを過ごしているのである。
【「渡し守の三太郎(三)」白川光】
 安政という時代と地域風俗の時代考証の詳しさに、文章上の工夫があって、面白く読める。
【「私の魯迅箴言日誌」笹田隆志】
 古典的な魯迅の紹介的評論に現在形としての福島原発事故のその後の状況。自分の生活と魯迅を結びつけた、新しい形の文学的作品に読める。
発行所=青森市浪館前田2-14-2、「北狄社。
紹介者=「詩人回廊」北一郎。

 

 

|

« 文芸同人誌同人の全国集会の方向性は正しいのか | トップページ | 文芸同人誌「弦」106号(名古屋市) »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



« 文芸同人誌同人の全国集会の方向性は正しいのか | トップページ | 文芸同人誌「弦」106号(名古屋市) »