福島原発刑事裁判の無罪は想定内でもある
東京新聞の9月21日付朝刊の風刺一コママンガで、佐藤正明氏が「想定外でした」で、塀の外の有罪津波が高い塀によって防御され、その内側で被告の経営陣が喜んでいる作品が掲載されている。エスプリの効いた、意味の深い風刺画である。しかし、実態は訴訟を検察が不起訴としたのを、検察審議会で2度はかって、やっと強制起訴が受理されたほどのもので、それを考量すれば無罪は決められていたのは、想定内であろう。ただ、原発のシステムやその危険性を人々に知らしめる意味で、刑事裁判化は成功しているともいえる。《参照:原発裁判化で隠匿された不都合な事実を明らかにできた。》裁判がなければ、どこまでが危険で、どんな弊害があるのかは、知りえない。
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