社会小説では、3・11以降に原発事故物が増えた。
平成の社会小説の分野では、「となり町戦争」など架空的戦争小説と原発事故物が多かった。岩波新書「日本の同時代小説」(斎藤美奈子)は、よく読んでいて、ピックアップして、一番の現代小説紹介の労作である。原発に関しても、自分の知らない小説がたくさん書かれているのがわかった。そこでわかったのは、原発を使わないために起きた出来事という小説は、ないらしい。みんな、原発による破滅社会のようだ。その意味では、みんなが原発が廃止できないと考えているということで、内心にストレスをかかえているということだ。《参照:地震の長期評価(1)東電刑事裁判弁護への反論=海渡弁護士》
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