第6回「暮らしの小説大賞」に平沼正樹氏「しねるくすり」
産業編集センター主催の第6回「暮らしの小説大賞」の受賞作が平沼正樹氏の「しねるくすり」決まった応募総数は714件。
作者コメント(抜粋)=この作品は私が書いた2作目の小説となります。最初の作品が第5回「暮らしの小説大賞」で一次選考を通過したことが大きな自信となり、本作を書き上げることができました。故に「暮らしの小説大賞」は私の人生において特別な存在となりました。ーー
しかし一方で、ようやく私にもバトンが回ってきたという一縷の安堵と大きな責任を感じております。それは生命を形成する遺伝子のバトンではなく、私たちの暮らしのすぐそばにある尊い文化を継承するミームのバトンです。作家と呼ばれるようになりたいという夢と希望に満ち溢れた20代、しかし思い通りにならずもがき苦しんだ30代、そして夢は夢と諦めかけていた40代に遂にそれを手にすることができました。この気高きバトンを次の世代に託すその日まで、しっかりと握りしめて走りきる所存です。
ーー受賞作は今秋、単行本化される。平沼氏は1974年生まれ、神奈川県小田原市出身。現在、ウェルツアニメーションスタジオ代表。
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