「廃園」(井本元義)を読むことと「詩人回廊」
「廃園」の井本元義氏とは、面識はないが「詩人回廊」のポリシーに似合った作品なのでここで、紹介した。
西脇順三郎は、萩原朔太郎を好評価していた。彼の「ボードレールと私」という著書で述べている。「詩とか芸術は宗教的な美辞をもってすれば永遠的な考え方を発見することである。詩は人間の最後の考え方であって、それはつぶした植物の汁みたいなものである。これ以上考えられない考え方である」。
同署には、さまざま西洋詩人、哲学者の詩論が引用されている。たとえばーーペーターは「ロマン主義的美」という論文で、ロマン主義は「美の欲求」と「奇を求める好奇心」とが結合したものであると定義している。--稀代
美術では、この調和が破れて、奇を求めるばかりであり、ほとんどグロテスクな美というように発展。「悪の花」というのは、グロテスクな花と言っても良い。醜悪と花の美は、遠いものが連結されていることになる。相反するmのが結合して調和するということは、ーー換言すれば遠いものが連結されて調和するということができる。--
このような現象は、弁証的な変化としても理解できる。
| 固定リンク
コメント