« 「イングルヌック」第4号(大阪市) | トップページ | 受贈する文芸同人誌に連絡先の変更を知らせないわけ »

2019年2月19日 (火)

「社協を問う」(小野友貴枝)の読みどころ(2)

 本書の書評が神奈川新聞に掲載されたという。そこには普段は、知ることのない「社協」内部事情に対する興味が指摘されている。≪参照: 「社協を問う」書評など多方面で好反響
 ここでは、難しい立場から新会長が、行った体質改善の事例を取り上げてみる。フクション形式であるが、事情は事実に近いであろう。
 まず、民間団体の建前であるが、実質的に市の支援があるので、職員には公務員的意識がある。そこで、新会長は、業務への住民のためという意識改革に、職員バッジを作ることを考える。これは、職務の本質を再認することで、クレーマーの対応などに、適切に対応する心構えに役立つ。
 クレーマーは、応対者の言質をもとにさらにクレームを重ねてくる可能性があるので、対応対策の時間を稼ぐために、相手の言葉をオーム返しに繰り返すことも一つの手段である。「〇〇なのはけしからん」といったら、「〇〇なのはけしからん、とおっしゃるので?」、と、自らの言葉を発しない工夫をするのである。
 また、本書では、新会長が、オフィスのレイアウトを変更する。これは、従来の延長ではなくなるということを、職員に強く認識してもらう意味で、有効である。ビジネス界では、管理職が配属替えで、新部署に就任した場合の常套手段とも言える。
 その他、バスの運営の廃止などコストカットの方向付けや、地域の町内会が「社協」の会費を負担することが多く、町内会との事情調査の事柄がある。本書にはないが、他地域では事情の説明不足で、町内会員から疑義が生まれている場合もあるようで、「社協」のへの認識を新たにさせてくれる。(北一郎)


|

« 「イングルヌック」第4号(大阪市) | トップページ | 受贈する文芸同人誌に連絡先の変更を知らせないわけ »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



« 「イングルヌック」第4号(大阪市) | トップページ | 受贈する文芸同人誌に連絡先の変更を知らせないわけ »