草場書房さんの思い出と記憶と現在
賀状をいただいたのに、対応が出来なかった人のひとつに「草場書房」さんがある。代表の草場影郎さんとの最初の出会いは、まだ雑誌「文學界」で、同人雑誌評を行っていた時期で、たしか「季刊文科」の企画をプロデュースしておられた。
当時、自分は「文芸時事月報」を発行し読者から、藤沢の「リブロ」だったかな、評論家の松本道介氏(故人)が、作家・阿部昭について語るので、取材して報告して欲しいというものがあった。そこで、藤沢まで行って講演を聴いた。聴衆は主婦が多く、阿部昭の持ち味が理解できるのかという感じで、哲学者でもある松本道介氏も戸惑っていた様子。その司会をしていたのが下井井草に住んでいた草場さんであると、後でわかった。
その後、地下鉄で偶然であったりしたが、今は佐賀県委に転居されている、在京時代には、弟の編集する「野上弥生子の文学とその周辺」(伊藤誠二編著)代行として草場書房にお願いした。この本は、文学フリマ東京のフリーマーケットで割引で出すと、毎回1冊か2冊は売れるのである。《参照:文芸同志会のひろば》
やっぱり現物を手に取って中味を読んでもらわないと、理解されない面がある。
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