サルには電話詐欺ができない。不立文字の世界。
私は、一度も海外に行ったことがない。行きたかったし、機会もないわけでもなかったが、そのたび事情が出来て行かずじまいである。だから、外国の姿を実際にみたことはない。しかし、それでも海外にいろいろな国があることは知っているし、わかっている。本やニュース報道で、観たこともない国が実在することを疑わない。
しかし、実際にみないで概念で理解することが、すべて本当とは限らない。この世には言葉の概念で得た情報のウソが沢山ある。言葉のウソがいかに多いか、サルが言葉の機能を持たないために電話詐欺をしないことを考えればわかる。私はマルクス主義思想を学んでいたので、唯物論者である。
それでも、50歳のころ、金剛経道場の師に出会って、すこしばかり座禅を習った。そのときに、人間の五感の機能を意識させられた。そして「無我相」という境地を学ぶ段階ににある。ジャーナリストの上杉隆が得度したという。《参照:上杉隆氏が僧侶に!新時代へ「犀の角のごとく」》
この世界は、定まった形というがあったならば、物事は変化できない。形をもたないから、変化できるのである。
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