日本文芸界の新聞情報記録=文芸時事月報の特性
文芸誌「みなせ」に<日本文芸界の新聞情報記録―二〇〇一年六月版―伊藤 昭一>投稿。
会員制情報紙「文芸時事月報」の創刊直後の号からその一部を公開したもの。しかし、これにはトリッキーな仕掛けがあった。この記録は、要約であるが、それの全文が知りたいときのために、工夫がしてある。
それをたどるのには、新聞記事の日付が必要だ。
そこで、もとの月報には、次のような決まりがあることを読者に知らせてあった。
ーー〔数字は新聞等記事掲載日付、英文字は新聞、雑誌名略。例/ME=毎日夕刊、AM=朝日朝刊、TE=東京夕刊、ZBGK=雑誌「文学界」、ZGUZ=雑誌「群像」など〕
たとえば、【「本を読まないで書いた」群像新人賞受賞者・萩原亨さん】コラム〈このごろ通信〉大井浩一記者=
には、見出し頭に月報では(010601MM)の記号がある。これは2010年6月1日、新聞名は毎日(M)朝刊(M)という意味だ。この当時、NECのワープロ「文豪」を使っていたので、そこにソート機能があった。そこで記号化しておけば、新聞名と日付から元記事を探せるようにしたのだ。
ただ、新聞記事の要約に対しては、新聞社ごとに著作権意識が異なる。要約集も著作権違反とするところ。それから、新聞名と日付をフクすれば、黙認のところ。
いづれにしても、記事クレジットが記号では、論外。ただ国会図書館は、むこうから逐次刊行物のナンバーをつけてくれたものだ。
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