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2018年4月15日 (日)

事実に創作が追い付かない(コミックを除く)と

 従来、小説は日常生活の退屈を紛らわすものであった。それが、リアルかリアルでないかなどは、棚に上げていた。しかし、最近では、滋賀県彦根市の交番で巡査部長が拳銃で射殺され、殺人容疑で部下の男性巡査が逮捕されたとか、身内を片端から殺してしまう男とか、脱獄した男が逃げおおせているとか。リアルでないような事件がリアルなのである。これを文学的に人間の内面を説得力をもって描くというのは、至難技であろう。起きたのだから、本当らしいということでしかない。
 そうなると、身辺雑記の何事も起きない話の方が、心を癒してくれる時代になった。最近のTVドラマや映画の原作がコミックだというのも、その中間のカルチャーとしていいのかも知れない。

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