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2018年3月28日 (水)

「文学が人生に役立つとき」の肝の部分

 「文学が人生に役立つときー菊池寛の作家凡庸主義と文芸カラオケ化の分析ー」を刊行し、文芸同志会の各サイトで発売宣伝をしている。
 ここでの視点は、菊池寛が作家でありながら、日本文学概論という評論を書いていることであろう。現在では、文芸概論は学者か評論家しかやらない。また、同人雑誌論もない。
  もう、10年近くこの問題にこだわってきた。しかし「勘弁してほしい。文芸同人誌に係ることは、時間の無駄だから」という意見や、「無駄が大好きだから文芸同人誌にかかかわる」という人、著名な企業コンサルタントなどは「そんなのにかかわって、仕事の方は大丈夫なの?」などと、言われてきたことがある。
 産業的にも、社会的にもマンガのコミケットの同人誌の印刷で業者が潤う話がメディアで話題になっている。フリーマーケットも文学フリマは堅実に拡大してきている。伝統的同人誌作品に関する情報が少ないなかで、この本は珍しいと思うが、あくまでニッチな範囲で読者もそれほど多くないだろう。
 内容的には、昭和初期の近代社会の文学隆盛の時代と現代の大衆社会での文学的な意味の比較をしてきた。文学の文化的な地位は、現代と大きな差が出たが、内容的にはそれほど大きな差はない。本書では、菊池寛の文学の内容的な価値と、芸術的価値の違いを論じているのを掲載している。学問的でなく、実作者の立場での視点で論じているのが特徴だ。

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