男性も読めば立場への理解が「夢半ば」(小野友貴枝)壮年期
日本の人手不足について、アベノミクス政策には、女性の活躍がしやすい環境づくりを公約している。しかし、その現状把握は、ほとんどできていない。 また、さまざまな働く女性の共通課題すら、よくわからない。たまたま、小野友貴枝会員の日記「夢半ば」を読むと、家庭と職場とのはざまで夢を追う実際の気持ちが理解でき、ページをめくる手を休めて考えてしまう。《参照:読書のこの秋!「夢半ば」の出版の意義=小野友貴枝》
なんで読んだか忘れたが、島尾敏雄の「死の棘」の映画を外国で放映したら、観客から笑いが起きたという。監督は笑われてがっかりしたようだが、自分は真面目に笑ってしまうが、笑っていられない深刻さを体験したことがある。夫婦の気持ちの通じ合わない断絶にいまでも手に打ちようのないものがあるのを、「夢半ば」の壮年期編には、思い至らせるものがある。
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