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2017年5月28日 (日)

文芸同人誌「楽雅鬼」第2号(大津市)

 5月26日付の朝日新聞「文芸時評」に作家の磯崎憲一郎氏がこんな事を書いている。『ー小説とはストーリーではない。大事なのは語り口でありーー』 これは円城塔作品「文学渦」について語っていることの一部だが心に残った。
 続いて「楽雅鬼」を読んだところ次のような感想を持った。
【村崎みどり「ふたりぼっち」】
 児童誌設を出て自活する男女の日常。猛志は仕事が長続きせず五歳年上の女に養われている。
 施設の「めぐみ学園」は18歳で卒園なので、住居確保と食費に追われる日々での同棲生活の倦怠感。アサ姉と呼ばれる女性の視線で関西弁会話の多い表現で書かれている青春小説。
 施設内で猛志が愛した沙織を嫉妬する。交通事故死した沙織。沙織の母と武志の父が結ばれる。
 複雑な男女関係を抜け出し四国から大阪に来てふたりばっちで寄り添う日々が活写されている。
 語り口に引き込まれ読み終わると余韻が残る。ーー長いあいだ生理が来ていなかったーー上手い小説なのかどうか?よくわからない。気になる作品はいつまでも忘れられない。
 編集後記も無い。A5版の70頁。創刊号は2016年10月22日の「週刊読書人」で評価されている。
 発行所=〒520-2132大津市神領 3-11-25、高木紹(連絡先)。文芸集団「楽雅鬼」。発行日=2017年4月20日。   
紹介者=文芸交流会事務局長・外狩雅巳《外狩雅巳のひろば

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