事実と小説との見分けのつかない美濃加茂市長汚職裁判
警察が詐欺犯を取り調べていたら、新人当選市長に賄賂を渡したというので、その詐欺版の自白にもとづいて、市長を起訴。贈賄側が金を渡したという時に同席者がいたが、それを観ていないし、席も外していないという。裁判になったが、1審は無罪。検察が控訴したら逆転有罪となった。その間に、起訴された市長は現職を辞任して、出直し選挙をしたら市民の支持を受けて再当選。まるで、小説のプロットの様な出来事である。《参照:なぜ「逆転有罪」になった?美濃加茂市長事件控訴審判決(3)》
小説の読語感想には「リアリティ」あるとか、ないとかが論じられるが、そのもっともらしさというのは、事実の方があるのか、出来事の流れにそった虚構の方があるのか、そこが問題となる。だいたいが、虚構によるもっともらしさの方が、リアリティがある。そこにプロの作家の手腕がある。しかし、裁判となると、同じことが言えるのかどうかである。
この裁判の郷原主任弁護士の説明は、サイトの一番下の動画になっているので、そちらを見た方が早いかもしれない。語られない部分に、なにか検察と裁判所の事情があるような気もするが、それは誰にもしることができない。
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