フクイチ原発事故。ニコニコ笑ってる動物の話
最近、コラムを書くようになって、やっと本来のブログらしくなってきたような気がする。過去の記述を読むと、随分気負っているなと、思えるようになった。先日、日本外国特派員記者協会の会見に出た。そこで、福島原発事故の直後、あの有名な山下教授が「放射能の影響は、実はニコニコ笑っている人にはきません。クヨクヨしてる人に来ます。これは明確な動物実験でわかっています」と、講演した話がでた。
こんな話は、日本人でも「大丈夫か」といいてしまうのだが、外国人だったり意味不明であろう」。《参照:海外に福島原発事故被害者の6年を会見報告》。余談だが、日本外国特派員記者協会は現在開発中の馬場先門付近のビルが完成すると、そこに入るらしい。ビルの国際性の味付けになるかららしい。
ところで放射能被ばくの話には前例がある。チェルノブイリ原発事故の時、近隣の村にはバス2000台が用意された。しかし、知らされない地域は、あとから避難指示が出た。そのため、すぐ放射能被ばくの患者が多数出た。ソ連はそれを、放射能被ばく恐怖症のノイローゼとしか診断しなかった。だが、住民は、飼っている犬が放射能で死んだり衰弱したりしたのを見ている。そこで、犬に放射能の知識があるのか、と医師の嘘を見抜いたというのだ。
人間はよい事、悪い事を自覚する能力があるが、それは至近距離の知人の間だけで、それ以外のものには、善悪の区別ができないーーということがわかる。
文学には、現実と至近距離にないことが多く、善悪の感覚に距離がある。文学が時代にどんな力があるかという話題になると。だいたいこの問題の周辺をぐるぐるまわるだけになるようだ。
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