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2017年3月14日 (火)

又吉直樹「劇場」の評判の一例

 〈まぶたは薄い皮膚でしかないはずなのに、風景が透けて見えたことはまだない。もう少しで見えそうだと思ったりもするけど、眼を閉じた状態で見えているのは、まぶたの裏側の皮膚にすぎない。あきらめて、まぶたをあげると、あたりまえのことだけれど風景が見える〉
 「火花」は熱海の花火大会の情景から書き起こされていた。この「劇場」の冒頭は、ただ風景を切り取るのではなく、どこか内省的な印象。一編の詩のような味わいもあって、一気に引き込まれた。

産経新聞「芥川賞芸人”、又吉直樹さんの新作「劇場」 いつの時代の読者でもわが身を振り返る青春という永遠の普遍性」より。 

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