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2017年2月 4日 (土)

文芸同人誌「札幌文学」第85号(札幌市)

【「記憶の沼地」須崎隆志】
 短い章をいくつも重ねて、記憶をたどった想いを述べている。記憶をたどることで、曖昧さの中に意識の流れが拡大し、イメージを広げて、物語化することなく、浮遊して失われがちな心象を浮き彫りにしている。人間精神の幽明な部分の表現として味わいがある。
【「海辺の墓地」石塚邦男】
 自分がどこで誰か、記憶を失った情況で、私は海辺を彷徨い、かつての自分を知るという女性に出会う。これには落ちがあって、死者が幽体となってこの世を彷徨い、自らの墓地に戻っていく。これは幽霊物語という形式をもっていることで、話としてまとまりがある。読後すっきりする。その分、味わいが浅くなるのはやむを得ないかもしれない。
発行所=〒006-034札幌市手稲区稲穂四条四丁目4-18、田中方。札幌文学会。
紹介者=「詩人回廊」北一郎

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コメント

札幌文学の会員になりたいのです。申請方法をお知らせ下さい。
貴会の今後のご発展をお祈り申し上げます。本谷英一
~~文芸同志会(伊藤)より回答済です~~

投稿: 本谷 英一 | 2017年8月 9日 (水) 07時42分

札幌文学85号感想ありがとうございました。

投稿: 根保孝栄・石塚邦男 | 2017年2月 9日 (木) 02時45分

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