文芸時評1月世界の形を決める 早稲田大学教授・石原千秋
テクノロジーは自動作用があるかのように進歩する。それを止めることができるのは文化しかない。どこまで進歩させるかを決めるのも文化しかない。大学では、文系学部の縮小は止まりそうもない。それは、僕たちが世界の形を決めることができなくなることを意味する。僕はただこのゆえに、文系学部の縮小に反対する。ただこのゆえに、文学に期待し、だから厳しくありたいと思っている。新しい年を迎えるに当たって、これだけは書いておく。
今月は論評すべき文学作品は一編もなかった。これが今月の論評である。
《産経:文化が世界の形を決める 早稲田大学教授・石原千秋》
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