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2016年12月21日 (水)

文芸同人誌「海」(第二期)第17号(大宰府市)

 「海」は第二期なので通巻では84号となる。九州では文学的歴史をもつ文芸同人誌です。今号では高岡啓次郎「書斎の雨音」に目が留まりました。主人公の姉が結婚後も夫との不仲に悩む姿を描写している。幼少時には母親代わりに主人公等の兄弟の面倒に奔走し婚期が過ぎそうなので見合い結婚をしたが料理人の夫とは理解しあえず苦労した末に先立たれる。その葬儀に北海道から関東まで出向く。読み進むと心象風景と実際の風景との対比が迫ってくる。雑誌「文芸思潮」での入選作品を加筆して掲載したそうである。授賞式で見た高岡氏は若く溌剌とした文章力を反映させるような人でした。
 高岡氏は、九州の同人誌にも参加して掲載する多忙な人気者です。どれも、水準の高い安定した作品を続々と送り出しています。
 「海」(第二期)誌の主宰者である有森信二氏とも「文学街文庫」で共に掲載した事も有り毎号必ず贈ってもらっています。 今後も遠方でも同人誌活動に励む知人とは励まし合っていきたいものです。
 編集発行人=〒818-0101大宰府市観世音寺1-5-33(松本方)。「海」編集委員会。
紹介者=外狩雅巳(町田文芸交流会事務局
 

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コメント

海第二期についてご紹介いただき、ありがとうございます。お書きいただきましたように、高岡氏の筆力、特に描写力(心理と現実風景を巧みに重ね合わせ、次を示唆していくという)には、実に巧みなものがあります。
同人も、高岡氏の筆力を素直に認め、これにチャレンジしていこうという気運があります。
海第二期のご紹介、ありがとうございました。切磋琢磨しながら、さらに頑張りたいと思います。(有森)

投稿: | 2016年12月22日 (木) 21時34分

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