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2016年11月 2日 (水)

文芸時評(東京新聞10月31日)佐々木敦氏

《対象作品など》新潮新人賞・鴻池留衣(こうのいけるい)「二人組み」/と古川真人(まこと)「縫わんばならん」のダブル/すばる文学賞は受賞作が春見朔子「そういう生き物」で佳作がふくだももこ「えん」。文藝賞が町屋良平「青が破れる」。
   『文学界』11月号で、阿部和重が長編小説「Orga(ni)sm」の連載を開始している。『シンセミア』『ピストルズ』に続く「神町三部作」完結編とのことである。前二作とはまたしても趣向を一変し、いきなり作者と同じ名前の人物が登場する。二〇一四年三月三日夜、「阿部和重」宅に「ニューズウィーク」の記者を名乗る血まみれの「ラリー・タイテルバウム」が訪問する。まだ何が何だかわからないが、すでにして阿部ならではのたくらみの予感がぷんぷんする。
《参照:鴻池留衣「二人組み」 町屋良平「青が破れる」 佐々木敦》



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