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2016年10月20日 (木)

大波小波(東京新聞)で柴田翔「地蔵千年 花百年」を紹介

 東京新聞のコラム「大波小波」10月20日夕刊で<柴田翔、老境の新作>として「地蔵千年 花百年」(「季刊文科」第69号、500枚超え一挙掲載)を紹介している。「10歳前後で終戦を迎えた主人公が、学生運動に影響を受けて20代を過ごし、経済成長とともにいわば人並みの幸せを手にし、そして人並みに老いてゆく」とある。
 じつは、私は現在それを読んでいる最中である。本が届いたときから読み始めたが、まだまだ先は長い。とにかく、どういう訳か速く読み進めない。
 これは自分の読書速度の遅さもあるが、文章が早読みできないようなスタイルのせいではないか。おそらく、書いた速度もゆっくりしたものであったのではないか。作者は齢80を超えているらしいが、これまで読んだ印象は、人間の過ごす時間の変化と、死への意識である。テーマの「シンプル・イズ・ベスト」の良さで読ませられているのではないか。

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