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2016年6月 2日 (木)

著者メッセージ: 真保裕一さん 『遊園地に行こう!』

  今回、『遊園地に行こう!』を書くため、テーマパークで働く若い人たちから話を聞かせてもらった。お客様に喜んでもらおうと、真心をつくす。
 夢の世界を作り上げるため、力は惜しまない。アルバイトという立場でも、遊園地への愛にあふれていた。その姿勢は、小説を書く者にも当てはまる。
 何より読者に喜んでもらう。そこに書き手の喜びがある。小説を書くのが楽しくてならなかったころの志を思い出すとともに、書く動機の再確認ができた。
  かつての個人的な思い出も手伝い、夢の世界で働く意義や喜びだけではなく、根底にせつなさを持つ物語になった。夜の遊園地も登場する。ドラマと事件は満載で、読者には楽しんでもらえると確信している。
  遊園地は楽しい時間を我々に提供してくれる。その裏には、人を楽しませるプロがいる。かくありたい、とわたしも思う。 (真保裕一)<講談社『BOOK倶楽部メール』 2016年6月1日号より>

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