「さがみ文芸クラブ」活動の現況から=外狩雅巳
さがみ文芸クラブの例会が6月15日にありました。梅雨時の悪天候なので15名の参加でした。会員は月二回の例会を大切にしています。条件が良ければ24名も参加した日もあります。
今回も五頁程の短い作品二作を、三時間近く掛けて全員発言で、感想等の徹底討論を行いました。
著者は満足します。数人の感想しか受けられない同人会が多いと思います。
雑誌やネットの同人誌作品評は、注目した作品しか取り上げません。無視される作品が多数です。
数ページの随筆や短い詩歌でも、作者にとっては苦心の作品で思い入れも強いのです。
そこを勘案した優しい評価に励まされるのです。評者に回れば熟読し、良い面を指摘するのです。
月会費は千五百円ですが、作品掲載料は一頁千円程度なので、大部分の会員は作品掲載を行います。
内部の充実さに満足しています。高齢化で会員減になっても新会員が続々と増えます。
辛口の評価を行なえば自作の時に厳しくされます。伸ばし合い助け合う雰囲気が溢れています。
書きたい人が気軽に入れる会。頻繁に会って和やかに過ごせる文芸空間が持てる魅力的な会。
世話役も献身します。編集委員は原稿を丁寧に読みアドバイスします。装丁も綺麗です。
余生の楽しみとしての文芸。各種の趣味の一つとして創作活動。そして和気藹々のひと時。
外部交流もその範囲で行います。多くの同人会に寄贈しますが他会の作品感想は行いません。
相模原市民主体の活動ですが市外からの加入者もあります。満足して活動に参加しています。
結成時は意気込んで全国区になろうと文学界・群像・文芸思潮などに注目されたいと行動しました。
この提案も会員個人の問題として受け止められ会全体では内部活動重視が続きました。
大所帯の会です。全員平等です。突出した提案を全体活動に広げる事は難しいのです。
新陳代謝も進み新会員が増えました。意欲的な書き手も続出して全員掲載も可能性があります。
高齢者学習会としての合評会が機能すれば成功です。目標に向けて執筆する多数の会員達です。
読書し、見聞し、前進する意欲的な新会員と共に歓談すれば可能性を信じられます。
行政や多くの市民たちから市民文芸として暖かく迎えられています。それが現実です。
参加して良かったと振り返っています。私も高齢者に成ったと実感しています。
≪参照:外狩雅巳のひろば≫
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