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2016年5月 4日 (水)

「 異土」 vol・12/「クラルテ」 7号/「日曜作家」14号の概要=外狩雅巳   

  町田文芸交流会に四月中に届いた同人誌は3誌あります。その概要と感想を記します。
☆「 異土」 vol・12(016年2月29日発行)〒630-0239奈良県生駒市青山台 342-98、 秋吉方「文学表現と思想の会」 
  314ぺ-ジの分厚い同人誌。年二回をこのボリウムで継続している。百枚前後の作品が六作も並び圧倒された。代表の秋吉好氏の歴史小説に惹かれた。連載中の【松永軍記】は今回は-足利幕府終焉の章-で143枚と重厚な作品だ。現在の奈良県に当たる大和の国を支配した戦国大名・松永久秀の視点で現在進行形の物語世界が広がってゆく。
 織田信長の進出で緊張する近畿地方の群雄。戦国期前半の主役達の滅亡への悲劇が胸に迫り作品世界に引き込まれる。
 文学表現と思想の会。と言う事で毎月必ず勉強会を行っている。そして雑誌の合評会も別途開催する熱心さである。
☆ 「 クラルテ」 第7号(016年4月28日発行)〒182-0035 調布市上石原 3-54-3-210、日本民主主義文学会代々木支部、代表・北村隆
  ものまね王座ファミリーで打線組んだ・と言うエッセーなどもあり多彩な作品で盛り上がる同人誌である。
  小高平男【東楽農民革命―朝鮮全土に広がる烽火】と言う研究ノートに注目した。
  明治日本帝国のアジア侵略の初期が判る作品である。日清戦争直前の朝鮮侵略が良く分かる。
  日本軍の隊長が残した記録を再録しながら他国民弾圧の凄まじさを忠実に追跡している。
  歴史問題に関心のある人には興味ある研究ノートとして読まれるだろう。北村代表からも年賀状などで親密な連絡が続き前号もこのサイトで紹介した。

☆「日曜作家」14号(平成二十八年四月二十一日発行)〒567-0064 大阪府茨木市上野町21番9号、編集代表・発行人 大原正義。現在右肩上がりです。この勢いに乗じて更に躍進。将来的には一目置かれるような文芸誌にまで育て上げたいと念じていますーとの挨拶状が挟まれています。年に四回発行の元気な季刊同人誌です。
 会員名簿には58名が並んでいます。文学賞に挑戦!自作品の単行本化!生きた証を残す!とスローガンも元気。
 同人勧誘が必修条件で掲載負担金を納め頂き遅滞なく印刷所に払うことで存続すると慎重な姿勢も記されています。
 図書館・雑誌社など64の送付先一覧の頁もあり「文芸首都」在籍だった大原代表の気宇壮大さと細心さが読めます。
  このサイトでの前号・前前号紹介時には全文転載してくれた律儀な面もあり毎号必ず紹介したいと思っています。
《参照:外狩雅巳のひろば




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コメント

いつもご紹介をいただきありがとうございます。
今回は小高さんの歴史論文で、文学とは違って地味なのに、目をとめてもらって、本人も喜んでいました。
小高氏の韓国研究も趣味の域を脱して、夏には1カ月韓国に留学する予定です。
それでは今後もよろしくお願いします。

投稿: 北村 | 2016年5月17日 (火) 23時02分

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