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2016年2月18日 (木)

著者メッセージ: 小野寺史宜さん 『近いはずの人』

 人は一人です。でもほかの人が例えば五十年ぐらいそばにいてくれることもあります。そうでないこともあります。いろいろです。不思議です。
 人は自分以外の人を知ることができるでしょうか。こちらがこう言えば、ああ言うだろう。こちらがこう動けば、ああ動くだろう。そう推測できるからといって、その人を知っていることになるでしょうか。そもそも。人は言 いたいことをすべて言うでしょうか。動きたいようにいつも動くでしょうか。
 そんなふとした疑問が、『近いはずの人』の出発点になったような気がしま す。
 書くときは一人です。書いてからも一人です。自分が書いたものをどなたかが読んでくれているとライヴ感をもって認識できる機会は、残念ながらほとんどありません。僕如きでは、電車内で僕の本を読む人を発見! というこ
とも、まあ、ないのです。
 それだけに。読者モニターを務めていただいた方々には、大いに感謝しております。小説と真摯に向き合う方々がこんなにもいらっしゃるのだと実感することができました。本当にありがとうございます。 (小野寺史宜)(講談社『BOOK倶楽部メール』 2016年2月15日号より)

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