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2015年11月 7日 (土)

著者メッセージ: 朝井リョウさん 『世にも奇妙な君物語』

  私は最近、フィクションの中の人間の行動において、それ相応の「理由」が求められすぎていることに辟易している。理由とは時に「このキャラはこんなことをしない」という指摘に形を変えて、物語の足枷となる。そんな
 風潮に辟易した私がよく観るのが、『世にも奇妙な物語』だ。仇討ちが許されている世界、とある部屋から出られなくなる世界――あらゆる不可思議な世界が物語の舞台となるが、誰もその世界が生まれた理由を問わない。なんて自由なんだろう、と羨んでいたら、いつのまにか五編、書いてしまってい た。
  ただ、せっかくなので、ドラマでは不可能な、小説でしかできない仕掛けを施した。最後の話まで辿り着いたときは、その仕掛けにほくそ笑んでいただきたい。    (朝井リョウ)(講談社『BOOK倶楽部メール』 2015年11月1日号より)

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