« 著者メッセージ: 秋川滝美さん 『幸腹な百貨店』 | トップページ | 同人誌評「図書新聞」(2015年11月7日)志村有弘 氏 »

2015年11月16日 (月)

政治と状況への自己表現について=外狩雅巳(投稿)

文芸作品は論文や意見書ではないと思い物語の筋書きと人物を用意して書いてきました。
乏しい体験や興味をかき集め何作か書きました。似た様な物語と詩的な雰囲気ばかりです。
意欲も薄れ体験も尽きました。書きたいものが無くなれば生き甲斐にも影響します。
北一郎氏が散文詩の素質ありと支持してくれたので新規に表現への挑戦を試みています。
労働組合運動や思想活動の過去があります。現在の政治状況には言い分があります。
これを作品化する為の工夫の糸口が少し出来ました。「詩人回廊」掲載中の実験作「工場と時計と細胞と」がそれです。
※今年の安倍政権が行った安保法案への反対運動は若者にもひろがっています。
 個人の自発性や自由希求を緩やかに集めて大きな国民運動にする手法です。
 高橋源一郎等の著作に盛られているので販売に利用した事も記事になりました。
  半世紀前、労働運動から社会変革に目覚めた頃。個人主義を諫められました。
  組織を個人の上に置き、変革(革命)の為に団結し規律を守り闘争する事と諭されました。
  社会と世界を見る目を学ぶ必要を説かれました。階級闘争の視点を学びました。
  過激な跳ね上がり性分で組織に馴染めず文芸へ方向を変え自分流に生き続けました。
   でも、今は革命政党すら個人主義の若者運動を支持し国民連合政府を唱えています。
  この不思議さを作品化する事にしました。政治状況への発信を文芸作品で出来るのか。
 小説に生の政治論文を入れ込めば破綻します。工夫の為所です。小説に拘らずに書くのです。
 力量不足です。北一郎氏や読者の知恵を借りたいのです。型破りの作品では駄目ですか。
《参照:外狩雅巳のひろば》 
☆北 一郎のコメント=自分にとって書くことは生活のおしゃれ、彩りですが、人によっては、生き甲斐になる場合もあります。外狩文学は、文学が個人的なものであるのに対し、それを社会的な運動にも生かそうとする精神があります。それが通常の文学的自己表現と異質な個性を生んでいます。普通は書くことがなければ、それはそれで大いに結構なことです。それは思想と結びつけが、創作手法としてやりつくしたつもりだからでしょう。文学的には、このいきづまり感こそ、重要なテーマでそれを自己表現とすれば、まだまだ書ききれないものがたくさんあるでしょう。 「詩人回廊」をそうした新創作法の開拓に活用しているのは、大変有意義なのではないでしょうか。


|

« 著者メッセージ: 秋川滝美さん 『幸腹な百貨店』 | トップページ | 同人誌評「図書新聞」(2015年11月7日)志村有弘 氏 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



« 著者メッセージ: 秋川滝美さん 『幸腹な百貨店』 | トップページ | 同人誌評「図書新聞」(2015年11月7日)志村有弘 氏 »