著者メッセージ: 大久保淳一さん 『いのちのスタートライン』
『いのちのスタートライン』という本を書きました。
進行ガンを患った私が、さまざまな試練を乗り越え、過酷な100kmマラソンへの復帰に挑戦する実話です。
今回、この作品を通じ、人が生きることについて、真剣に向き合ってみました。
「人生は、やり直せるし、いつでも、何度でも、チャンスがある」
私はこの言葉を信じているからです。
本のエピローグから2年経ち、いま、新たな挑戦にのぞんでいます。
私は、病気の後遺症で、肺の1/3が機能していません。
それでも尚、ガン発病前のマラソンの自己記録を更新し、元気だった頃の自分を追い抜きたいのです。
今年6月、100kmマラソンで、その9年がかりの悲願を達成できました。
今後は、フルマラソンでの記録更新とサハラ砂漠250kmマラソンに挑みます。
本を読んでいると、信じがたい事実に出会え、自分にも、まだ多くのチャン スがあるとわかる時があります。
この本が、だれかのそれになってくれればいいなと思っています。 (大久保淳一)(講談社『BOOK倶楽部メール』 2015年9月1日号より)
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