町田文芸交流会9月例会の報告=外狩雅巳
町田文芸交流会は、町田公民館で9月22日開催された。
メンバーは、「相模文芸」同人が三人、「風恋洞」より一人、「民主文学」より町田支部一人。それに「文芸同志会」より1人が加わった。
女性参加者のエッセイと男性参加者のレポート文の作品感想を行いました。
エッセイは雑誌「文芸思潮」誌の第9回選考に応募し受賞した作品「雛人形」(横山緝子です。
自分の初節句の写真にある雛人形にまつわる話を父親の手記を元に書いている。
父の兄から送られた雛人形。持参した叔父の長男(甥)が後に特攻隊で戦死する。
父の視点からの描写が生きていて特攻隊の無残さが伝わる作品である。
しかし、参加者からは会話や主語の曖昧さを指摘してひと工夫を求められた。
作者からは世間では小説とエッセインの差別が有るので同等に扱うよう望まれた。
民主文学支部の「文芸多摩通信」NO.11号に掲載の大川口好道「第26回大会に参加して」レポートも読まれた。議論が広がりました。
民主文学大会でなぜ小説「永遠のゼロ」が話題になったか等の応答がかわされた。
二作品とも原稿用紙6~9枚ながら作者の問題意識が良く書き込まれています。
少人数の感想会なので納得がゆくまで応答したり、多面的な読み込みができた
性格も行動様式も異なる文芸同人会が会合し交流する事の意義が問われる場である。
同人内作品集に外部者の読後感や作品評が寄せられた事を効果的に生かして欲しい。
交流会の宣伝が行き渡り多くの文芸愛好者が作品を持ち寄ってくれる日が待たれる。
同人雑誌掲載作品・単行本の他にも読める形に印刷されていれば何でも構わない。
来月は雑誌「文芸思潮」が発行されるので参加者の一人の入選作を行う予定である。
今回欠席の三名も来月参加予定なので討議も盛大になる事を期待している。
《参照:外狩雅巳のひろば》
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