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2015年7月 6日 (月)

気長に累積する「外狩雅巳の手記」の記録

 マルクス主義の社会階級説は、根本を人間の関係に置く。関係は人間だけではない。農業者と土地との生産関係、さらに工場労働者と資本の生産関係が、価値を生み出す。資本主義が発達すると流通部門での商品を通して資本と労働者、金融資本との関係になるが、その元は生産関係で生まれた価値に上乗せする仕組みである。そこで、生産関係に直結する部分を下部構造とし、資本を商品として流通させる部分を上部構造としした。
 その下部構造におけるシステムの変化、闘争の現場の記憶を記録化したものを《「詩人回廊」外狩雅巳の庭》で積み上げている。現在でも世界各国を悩ますのは失業問題である。ギリシャ問題では、緊縮財政をとると失業者が出るので、反対する。どこでも失業の対策で政府の役割が評価される。「新・外狩雅巳自分説話」と現在をつなげる線がここにあると思う。「外狩雅巳2016」として、来年につながる素材である。

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