「星灯」2号、「孤帆」Vol25、「R&W」18号の受贈=外狩雅巳(記事訂正後再掲載)
私事で奔走する日々ですが、各地の文芸同人会から送られて来た同人誌の現状を報告しましす。数日来三誌の文芸同人誌が到着しています。文芸同志会の窓口として周知されつつあるのでしょう。
「星灯」2号」東京都調布市上石原3-54-3-210 北村隆方 星灯編集委員会
「孤帆」vol25」横浜市西区浜松町6-13-402 発行者・とうやまりょうこ
「R&W・18」愛知県長久手市市が祠1丁目303番地 渡辺勝彦方 の順に受け取りました。
【星灯】は七月15日付けの発行です。特集として「党生活者」の再評価を行っています。戦後七十年の地点での意味づけを宮本阿伎氏・佐藤三郎氏・長谷川直之氏が行っています。近年急に小林多喜二の作品が多くの人々によまれている背景を考える良い材料になりました。四十年前に企業での労組結成時にに読んだ「工場細胞」等の感慨が蘇ってきました。
(作品評として根保孝栄・石塚邦男氏が「関東文芸交流会掲示板」7月9日、10日に書き込んでいる)
【孤帆】の発行日は7月1日です。奥付に頒価700円(安い!)と宣伝しています。
畠山拓「二人の女」が面白かった。鈴木春奈と永井真由美の2つの名をもつ女が登場する。75才の葛巻公三と知り合い公三の購入した家で同棲生活を始めた20代前半の若い真由美。彼女の魅力に溺れ一時失踪等も気にせず心も肉体も投入した挙句に自殺を装う殺害に合う。その失踪時等を使用して彼女は鈴木春奈や大庭春奈を名乗り若い男達と愛し合っている。自殺を怪しんだ警察が捜査する。山口刑事の語り口で彼女の素性が解き明かされてゆく。120枚を超す作品は公三を主人公にした箇所が長く若い女にのめり込む過程が細密に書かれている。老春が書き込まれ公三と年の近い私はほだされ哀感にむせび読み込まされてしまった。
【R&w】は7月発行となっている。200ページを超える厚い冊子で15作品が詰め込まれている。この同人誌は朝日カルチャーセンター「短編小説を読む・書く」(藤田充伯講師)の受講者達で発行されている。年2回刊行で来年は10周年とかだそうです。講師の藤田充伯氏も作品を載せています。
文章教室等の生徒たちでの文芸同人誌発行は多い。私も中央労働学院・文芸科仲間と発行した過去が有ります。それでもこの長久手市を拠点とする会が10年間も継続する結束力の強さには驚いている。講師の受講生の全てのメンバーの熱意に感動しています。
《参照:外狩雅巳のひろば》
【記事・お詫び訂正・再掲載】 7月112日付掲載の記事中に誌名に「湖畔」としていましたが、「孤帆」の誤りでした。お詫びして訂正します。改めて再掲載します。(編集人・伊藤昭一)
| 固定リンク
コメント
星灯をご紹介いただきありがとうございました。
根保さんの批評も大変励みになりました。
かんたんですが、お礼まで。
投稿: 北村隆志 | 2015年8月 8日 (土) 11時52分
私の手元にも何冊か同人誌が貯まっています。
感想を「関東」に早く書き込まないと・・・と思ってますが、定期の仕事に忙殺されていてなかなか・・。
同人誌は以下に送ってください。
053-0011 苫小牧市末広町1-12-1-920
根保 孝栄
電話0144-33-1284
投稿: 根保孝栄・石塚邦男ね | 2015年7月22日 (水) 12時16分
「孤帆」のとうやまりょうこ様へ。誌名の誤記申し訳ありません。訂正しました。
投稿: 伊藤昭一 | 2015年7月22日 (水) 07時22分
とりあげてくださり、ありがとうございます。
とうやまりょうこです。
誌名は「湖畔」ではなく「孤帆」です。紛らわしくてすみません。
投稿: | 2015年7月22日 (水) 02時12分