「外狩雅巳の世界」3部作での北一郎の苦戦
外狩雅巳です。北一郎の小論・単品の作品評は良い。内容は勿論だが読みやすい文章だ。「文芸同志会」からの発言として評論同人誌「群系」のHPで34号の作品評を提出している。この同人誌はホーム頁と掲示板を持つ。会員などが論議の場としている。ここでは作品評単体なので切り口も語り口も論理も冴えていて読み易い。
しかし、「外狩雅巳の世界」三部作に展開した論は余りにも大きすぎた。現代社会と文学の見えない関係を説くには外狩作品は質が低いようだ。
そこを強引に突破しようと論法に性急さと準備不足が丸見えになっている。「群系」作品は名作での社会と文学の関係を解くので彼も意見の展開が深まる。既存の同人誌文芸評論を丸ごと切ろうとするかの様な社会性中心の論理。
大きすぎる対象。一人での出発。前例もなく論理展開の戦術も準備不足。私が同感・同意しても多くの読者が読み込んでくれない論を支援出来ない。
何故なら、私は彼のテクスト作品の作者。伊藤論の浸透を見守るばかりだ。そこで策略に出た。北一郎が展開して来た論、これから書き進める作品論。
その全てにダメ出しを公表する事だ。不備・不足を指摘し注目を誘う。読者が不備・不足を了解したうえで本旨を読み込み感想を深める為だ。
了解した評論家達が外狩作品でない同人誌秀作を元に本旨を展開する。時代と文学作品という切り口が市民権を得る為の策略を考えてみた。
北一郎論の先駆性・合理性が評論会で場所を得たら彼も冷静に書ける。低質な外狩作品を分析し法外な高評を行った北一郎への私の恩返し。
北一郎の評論的不幸の元凶としては読者を泣き落とすしか無いのだ。
■関連情報=「詩人回廊」北一郎の庭
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コメント
(゚▽゚*)外狩さんから「相模文学」送られてきました。
お礼言っておいてくだされば幸いです。
近く「関東」で感想書かせていただきます。
取り込んでいる仕事ありまして、直ぐというわけにはいきませんが・・c(>ω<)ゞ
投稿: 根保孝栄・石塚邦男 | 2015年6月14日 (日) 02時40分