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2015年4月18日 (土)

赤井都さん 「書くこと、作ること、暮らすこと」

  豆本をご覧になる方は、造本に感心されるので、「中身も自分のもので、小説を書いていて豆本を作り始めました」と言うと、ええっと驚かれます。「書いている人」だということが、もう少し気配でも出るといいなあと、できるだけ自分のオリジナルで新作を計画したり、文章を書くことをあまり長く休まないようにと、この4月からまた「500文字の心臓」に投稿しています。「短編」は読んで選評を書いてみることから参加しようかな。
  小説を書くことについて、イメージも、目指すゴールもさまざまのはずです。一方的に、女子大生小説家とか、OL経験を経て皆の気持ちを代弁する女流作家とか、取材たっぷりで人間ドラマを書いて山崎豊子みたいになれとか、ゴールのイメージを押し付けられると辛いです。たぶん、そのジャンルを知らない人ほど、たとえば野球をやっているというと「イチローみたいに」とか、歌が好きというと「ポストあゆ(何でも、その人が思いつく名前が入ります)」と言われたりとか、そして、自分はポジション捕手なんだけど、自分はゴスペルなんだけど、とか全く方向性が違う方へ目指していきたいことだって多々あるでしょう。
 小説もそれと同じで、書く人すべてが、芥川賞をとって、新聞小説掲載をして、というような目標を掲げているわけではないです。その目標に達しなければ書く意味がないわけでもないです。
 むしろ、私はそういう商業出版の世界を新人文学賞最終候補でちょこっとかすって、だめだ違うわ、とお互い思って、そして私は自分で自分の出版社になる道を目指したわけですから。私が書きたいものには短いものもあり、それを豆本にするところから、手をつけました。いずれ、長いもので、大きな本も作るかもしれませんね。10年後くらいかな。
 今はとにかく、豆本で、自分らしく作品を作っていくのが目標です。自分のストーリーで、自分のデザインで、形にしたいという初心を忘れずに。製本技術はずいぶん身につきました。
 手作りには時間がかかるので、つい書くことから遠ざかりがちになりましたが、そこは、お仕事をされながら書いている皆さんと、今の私は事情が同じになったということ。仕事をされている方は偉いなあ。日々の労働への尊敬の気持ちは大きいです。私も負けずに、時の流れに掉さしていこう。
メールマガジン「言壺便り」15.4.13 No.121ー~芽は伸びてゆく花が咲く号~より。
《参照:赤井都「言壺」 》

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