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2015年3月 6日 (金)

著者メッセージ: 樋口卓治さん 『天国マイレージ』

 泣いている人には、
 ハンカチよりも
 ユーモアを。
 
 「もし子供に何か残せるのなら、何を残すか?」
 自分にそんな質問をしてみた。
 色々思考してみて辿り着いたのが、ユーモアだった。
 スキルではなく、その精神を残したい。結論ではなくプロセスを見せたい。
 それがこの小説を書いた動機だ。
 「ボクの妻と結婚してください。」の続編として上梓したものだが、構想は「ボク妻」より前にできていた。
 父と息子に流れる時間を小説にしたい。真っ正面から書くと照れてしまうので「もしも~だったら」というバラエティ番組の手法を使うことにした。
 もしも生前の善行がマイルとして貯まっていたら、もしも放送作家が小学生になったら~
 そんなファンタジーをベースにしたお陰で、面と向かって言えないことが書けた。
 父親が人生で培ったものを息子に託す。
 修治が残した遺産は資産ではなくユーモアだった。
 「ボク妻」同様、三村修治は息子のために奔走する。たった六日間を死んでいるのにも関わらず思いっきり生き抜く。すべては家族に楽しい未来を残すために。
 修治が自分の天国行きをさておき息子のために頑張れるのは、やはり愛する妻・彩子がいるから。死してもなお修治は彩子を愛していた。
 そんな七転八倒のお父さんストーリー、心ゆくまでお楽しみください。 (樋口卓治)(講談社『BOOK倶楽部メール』 2015年3月1日号より)

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