著者メッセージ: 中澤日菜子さん 『おまめごとの島』
こんにちは。中澤日菜子と申します。
昨年『お父さんと伊藤さん』でデビューしたばかりのひよっこでゴザイマス。
二作目となる今回の書き下ろし長編『おまめごとの島』は、小豆島を舞台にいろんなだめーなところを抱えたひとびとが、それでも自分なりにじぶんなりの生きかたを見つけようとあがくすがたを描いた作品です。
前作同様、コミカルというかあほらしいというか、よくいえばユーモアあふれるシーンも盛りだくさん。
父と娘、独身モノと夫婦モノ、島で生きるひとたちと都会しか知らない人間……。それぞれの葛藤や価値観がぶつかり合い、ときに思いもよらぬ化学変化を起こしながら物語は進んでいきます。
大笑いしたあと、ふっと自分の明日を考えてみたくなる。そして、明日もがんばろうと思える。そんな作品を目指しました。
明るい、春らしい表紙の単行本です。 きっと読者の皆さまに、ひとあし早く春をお届けできる本だと信じております。 (中澤日菜子)(講談社『BOOK倶楽部メール』 2015年2月15日号より)
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